2021年10月の記事一覧
10月最終土曜日
雲一つない快晴の秋空となった10月の最終土曜日、飯沼中学校では運動部、文化部が共に活発に練習に励んでいました。授業で見せる生徒の表情も好きですが、部活動で見せる、教室とはちょっと違った生徒の表情もまた魅力的で、私は目を細めて見ています。休みの日に生徒の部活指導のために来てくださる先生方にも感謝です。(10月30日 校長)
大人になる No56
【 10月が終わり、ますます充実した2学期となります、そこで… 】
10月の登校もいよいよ最終日となります。最近の朝晩は肌寒い日が続きますね。晴れた日の昼間は、心地の良い暖かさとなります。10月から11月の肌寒い季節に、春のような暖かな太陽の陽射しが注ぐ日を、小春日和(こはるびより)といいます。はやいもので来週の月曜日から11月となります。2学期は気候も過ごしやすく、勉強も部活動も思い切りできます。読書の秋などとも言われるように読書をするにも最適な日々です。さらに、しらさぎ祭や1年生の校外学習、3年生のE-フェスなど文化的な活動や行事もあり、一番楽しい学期です。一方、学校の教員を長い間やっているとよくわかるものですが、生徒の友人関係のトラブルもこの時期だからこそ起きがちです。そこで今日は、人と上手に付き合い、お互いに嫌な思いをしないためにはどうすればよいかを考えてみましょう。
「魚心(うおごころ)あれば水心(みずごころ)」という言葉があります。これは、魚に水と親しむ心があるならば、まったく心を持たない水でさえ、まるで心があるように魚になじんでくるものだ、住むべき環境に自ら親しむ気持ちを持ってこそ環境もまた心地よい場所に変わっていくものだ、というのが本来の意味です。
しかし今では、このことわざは一般に、人の心のあり方として解釈されます。相手が好意を持って接してくるなら、自分も好意を持って応じることができるという意味です。逆に、自分が好意を持って相手に接しなければ、相手も好意的に接してはくれないということもいえます。人に限ったことだけではありません。新しい環境に身を置いた時に、いつまでも以前のことを引きずっているようでは、新しい環境で楽しく過ごすことはできません。自らが新しい環境を好きになるように努めれば、すぐに過ごしやすいと思える居場所になることでしょう。人といがみ合っても楽しくなんかありません。自分から相手の良さを考え、心を開き、相手を好きになれば、もっともっと楽しく充実した2学期になりますよ。(10月29日 校長)
大人になる No55
【 恋をすること、そして失恋をどうとらえればいいのか 】
人は誰でも、相手の性別や年齢に限らず、魅力を感じた人を好きになるものです。その人のことをもっとよく知りたい、もっと話したい、一緒にいたいと思うものです。中学生である君達ならば、人を好きになることはとても自然でよくあることです。言葉が適切かどうかわかりませんが、いわゆるお付き合いをする中学生もいますよね。電話で話したり、SNSでコミュニケーションをとったり、放課後一緒に帰ったり…その人のことを考えると気持ちがときめきますよね、その気持ちよく分かります。でもね…、普通に考えたら、人は恋のほとんどを失恋(恋が終わること)で終わります。運命の人と中学校で出会い、結婚し、死が2人を分かつまで一緒という人はほとんどいません。でもだからと言って、恋をすることに憶病になる必要はありません。失恋は、傷つく痛みより、(後々になって分かることですが)得るものの方が絶対に多いからです。いつか本当に愛し合える人と巡り会い、幸せになるために必要な人生勉強の機会だと考えてください。あなたが人を好きになったことを後悔する必要なんてありません。好きになれる人と出会えた。失恋し、こんなに悲しくなるほどに…。それだけでも自分をほめるべきです。
また、誰でも心の中に忘れられない人の1人や2人はいるものです。たとえ今、幸せな結婚をしている人でも、みんなそうです。忘れる必要などないのです。自分の心のアルバムにしまっておけばいいのです。そして別の人と出会い、その人と新しい幸せを築いていけばいいのです。人生で好きになった人はたった1人なんて淋しいではありませんか!たくさんの人と出会い、恋をし、別れた方が経験豊かになって楽しいでしょ!学ぶことも多いはずです。失恋し、一時は傷ついて…、そういうことを繰り返し経験して、やがていいパートナーといい関係が築けるようになるのです。そのためにも、失恋は必要なことです。みんなどんどん人を好きになって、どんどん失恋すればいいのです。決して恐れてはいけませんよ。
ただし、ただしです!そのことで勉強の成績が下がったり、部活動に打ち込めなくなったりするようならば、付き合い方を考え直さなければなりません。お互いの存在がお互いを高める良い関係でないならば、付き合う意味も価値もありません。最後に、もし恋のライバルがいても、その人の悪口を陰で言ったり、嫌がらせをしたりなど心の醜い(みにくい)ことは決してしてはいけません。学校はそれをいじめと判断しますが、それ以前に、人として恥ずべき行為をするなといいたい。今日は恋と失恋の話をしました。(10月28日 校長)
JA主催 第46回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール
作文の部 優秀賞 3年3組 岡部 華怜 さん おめでとうございます!
大人になる No54
【 見える学力、見えない学力 】
方程式が解けるようになった。スペリングコンテストで満点取れた。持久走で目標タイムを達成することができた…。これらはすべて見える学力です。今、授業で習っていることであり、テストで確かめてみられること。手のひらの裏側には手の甲があるように、見える学力の裏側には見えない学力というものがあります。「ありがとう」と素直にいえる、「ごめんなさい」と素直に謝れる。ゴミが落ちていたら拾う。元気に「おはよう」って声がかけられる。季節を感じる感性、人とうまくやっていく力…これらは見えない学力です。人の優しさや思いやり、ボランティア精神、心の柔らかさやたくましさ…こういったものは机の上ではなかなか身に付かない。見える学力である机の上の勉強も大切、そしてその土台となる人間の芯の力である見えない学力も大切である。それらは、毎日の生活の中で、意識して社会の出来事をよく見て、ものごとをよく考えたり、周りの人の良さから学ぼうとしたり、本をたくさん読んだりすることで身に付けることのできるものなのです。また、様々な体験を通して学ぶことができるのです。学校には、授業だけでなく様々なことを体験したり、学んだりするチャンスがたくさんあります。生徒会の役員に立候補してみる、ボランティア活動に参加してみる、英検を受験してみる等、あふれるほど自分を高めるチャンスがあります。机の上の勉強だけに追われる日々を送っている人はいませんか…(10月27日 校長)
全国で不登校生徒数が過去最多
先日の新聞等による報道によりますと、昨年度、全国の小中学校の不登校生徒数が過去最多の約19万6千人とのことでした。埼玉県でも約9千人の児童生徒が不登校生徒数とのことでした。飯沼中学校でも、不登校問題や教育相談に関わる事案が多く、学校の大きな課題の1つだと捉え、どうしたらよいかを先生方みんなで日々考えています。私は、これまでに何度も生徒達に、柳の枝のようにしなやかで、そして強い人になってもらいたいとの願いで教育活動を行っていることを述べてきました。どんなに強い風が吹こうと、雪が積もろうと、人の手によって枝を折ろうとしても柳の木の枝は、しなやかで強くへっちゃらです。飯沼中学校の生徒たちにも、今そして将来、どんな逆境や辛いことがあっても、それを受け止め、考えをめぐらし、体勢を立て直して生きていける、しなやかで強い人になってほしいと願っています。具体的には、生徒を「人に相談できる強い人間」に育てましょうと、先生方に働きかけています。人に相談が出来るということは、自分一人の力では解決できないということを認める「強さ」、違った意見やものの見方などを取り入れられる「しなやかさ」を持っているということだからです。これからも、学校生活や家庭生活で、困ったこと、嫌なこと、悲しいことなどがあり、自分一人の力では解決できない時には、先生方や相談員・カウンセラー、そして友達など誰にでもいいですから相談してください。話を聞いてもらえただけで、すっきりして解決してしまうことも少なくないのですよ。(10月26日 校長)
大人になる No53
【 一生懸命な姿ってかっこいいよね 】
近頃は何かを一生懸命やることをダサイとか、カッコ悪いというように考える若者達が多いようですが、私は決してそうは思いません。何かに真剣に取り組んでいる人の表情は輝き、まわりの人が応援してくれたり、成功を共に喜んでくれるものです。一方、何をやるのも「かったるい」などと言って、いい加減にやっている者をまわりの人はカッコいいと思うのでしょうか?また、本当にその人を応援してくれるのでしょうか?
体育祭や先日の駅伝、部活動、そしてボランティアを一生懸命にやっている人を思い出してください。また、諸君の周りには、日々の学校生活で、何事にも正々堂々と正直に一生懸命に取り組んでいる仲間はいませんか…。そのような仲間をかっこいいとは思いませんか…。
1年間を折り返した今、一生懸命やるということの大切さをもう一度考えよう。確かに一生懸命やったからといって、良い結果が出るとは限りません。しかし、一生懸命やった者にしか絶対にわからない“なにか”をつかみ、成長することができます。その“なにか”をどれだけつかみ、成長したかが、その人を輝かせる魅力になっていくのです。
勉強、部活、委員会活動、学校行事、進路、あらゆる事に全力で取り組もう!!そして“なにか”を1つでも多くをつかみ、成長しよう。(10月25日 校長)
大人になる No52
【 稽古とは 】
大相撲で史上最多の優勝45回を誇る、第69代横綱白鳳が、先日現役引退を発表しました。15歳で相撲部屋に入門し、通算1187勝、優勝45回、横綱の在位は約14年に渡る84場所で、いずれも史上最多を記録した大横綱がついに土俵を去ることになったのです。その引退会見で、「若い世代へのメッセージやエールは」との質問に、「基本を大事にして、まずは型をつくって、その型ができた時に型を破る、まさに『型をもって、型にこだわらない』これができれば、必ず強くなっていくんじゃないかなと思います。相撲人生の中で、たくさんの技を持っている人はひとつも怖くなかったです。型をもっている人が怖かったです」と語っていた。大横綱の思いをすべて理解することなど到底できないとは思いますが、がんばって理解しようと努めてみました。力強さはもちろん、卓越した技を兼ね備えた白鳳だからこそ、相撲道の神髄を基本と型をもって言い表したように思えました。
さて、芸ごとや武道の練習を「稽古(けいこ)」と言いますね。生徒諸君は漢字の意味を考えたことはありますか。古(いにしえ)を稽(かんがえる)ということなんですね。古いものは歴史を経て出来上がった1つの完成形という価値観であり、歴代の名人や達人を手本に、先人の道に倣い(ならい)、一歩でも近づくよう努力を重ねることが稽古するということなのです。難しい技は、きちんとした基本があってこそ身に付けられるものであり、まず、基礎基本を身に付けたうえで創意工夫を加えて発展させていくのです。いかなる時代にも忘れてはならないことなのだと思います。私も校長室に掲額されている歴代の校長先生方から改めて思いを学ばせてもらおうと思いました。
さて、君達「中学生」の稽古とは、誰から何を学ぶことなのでしょうか…。(10月22日 校長)
令和3年度埼玉県歯・口の健康啓発標語コンクール入選作品の紹介です。
入選 3年2組 佐藤 結羽 さん:
「心から にっこり笑える 自慢の歯」
入選 3年3組 吉川 遥仁 さん:
「面倒くさい それが虫歯の えさになる」
おめでとうございます。
大人になる No51
先日、私が以前、学級担任をしている時代に作った学級通信の綴りが、部屋の整理をしているときに出てきまして、懐かしく、思わず読みふけってしまいました。その中に、今の君達にもぜひ、読んで考えてもらいたい内容がありましたので紹介します。
【 アホ 】
以前テレビの対談番組で、女流作家で出家をした瀬戸内寂聴さんと弁護士の中坊公平氏と世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏の会談の中でこんな話がありました。あるミルク会社の粉ミルクの中に何らかの原因でヒ素(毒物の一種)が混入してしまい、それを飲んだ多くの赤ちゃんが障がいを持ってしまう事件が過去にありました。その裁判の被害者の弁護を担当した弁護士の中坊公平さんの話です。そのヒ素入りの粉ミルクを飲み、障がいを持ってしまったある少年は、17年間という短い人生しか生きられなかったのですが、彼は人生の中で3つの言葉しか覚えることが出来ませんでした。1つは「おっかー」(お母さんのこと)、2つ目は「まんま」(お腹が空いたときに言う、食べ物をくれの意味)、そして3つ目は「アホ」だったそうです。なぜ「アホ」なのかというと、まわりの子供たちに言われ続けた言葉なのだそうです。公園で遊んでいても、「あいつはアホや」などと心ないことを言われ、石などを投げられたこともあったそうです。しかし、彼は決して人前で泣くことはなかったそうです。必ず家に帰ってきて、母親の前で泣いたのだそうです。しかし、なかには「あいつは泣くことも忘れたアホや」と心ないことを言う人たちもいたといいます。
弁護士の中坊公平氏は、損害賠償請求のため、彼の母親をはじめ、たくさんの被害者の母親と話す機会を持ったのだが、どの親も決まってこう言ったのだそうです。「別にお金を欲しいとは思わないし、会社に謝罪して欲しいとも思いません。まわりの人達に対しても誰を責める訳でもありません。ただ、私が悪いのです。私が人並みに乳を出せる母親だったら…」と。
この話を読み、君達はどう思いますか?先生はテレビを観ながら胸が熱くなるのを感じました。親が子を思う深い愛情を考えてみてください。君達の保護者だってきっと君達を深い愛情で見守っているはずです。その思いを少しでも感じるのなら、今君達はどのように生きるべきなのでしょうか…? という学級通信でした。
豊かで便利な社会の中、楽しいこともたくさんあり、保護者も先生方もみな優しいですね。そんな中ぬくぬくと甘ったれた生活を送っている人はいませんか。わがままや甘えの身についた者には、いずれ大きな壁が厳しく立ちはだかることになります。その時には、先生も保護者ももういないかもしれませんね…。授業中寝ている者、中間テストのやり直しをまだやっていない者たち、ピリッとしなさい。(10月21日 校長)
美術優秀作品の紹介
本校の生徒は、みんな美術の授業が大好きです。授業の活動はもちろん、昼休みも学年に関係なく、たくさんの生徒たちが作品の製作に美術室にやってきます。この度、3年生の佐々木 莉愛さんが1年生のときに授業で作った動物の粘土作品が、教科書会社として知られる光村図書出版株式会社のウエブサイトに掲載されることになりましたので紹介します。躍動感のみなぎる、とても力強い作品です。(10月20日 校長)
タイトル:「立ち向かう百獣の王」
飯沼中大躍進の男女入賞!襷を来年につなぎました
天候が心配された今年度の埼玉県駅伝競走大会市内予選会、飯沼中学校を発着地とし、周辺地域を周回コースとして、今年度も熱いレースが展開されました。今年度も、新型コロナウィルスの影響で、無観客で行われました。準備を含めた大会を通じ、本校の選手たちや関係の先生方を熱いまなざしでこれまで見守ってきました。飯沼中にとっての市内駅伝大会とは、学年や部活動の枠を越えて、本校のスポーツマンたちが自らの意思で集まり、全力で走り、襷(たすき)をつなぐ、体育祭と並ぶスポーツの一大イベントです。普段はそれぞれ違う競技に携わっている生徒たちが、学校の代表として結束を高め、襷をつなぐ駅伝は、本当に心が熱くなるものを感じます。昨年度大躍進を果たした伝統という名の襷を、今年度の生徒達も見事に受け継ぎ、素晴らしい走りを見せてくれました。男女とも順位とは別に、一枚岩となったチームであったことがまず胸を打ちました。走る直前まで体を冷やさないように選手の着ていたものをサポート役の生徒がそばにいて受け取ってあげたり、飲み物やタオルを持ってあげたりなど、自分がチームの一員としてすべきことをしっかりと自覚して行動していたことが素晴らしかった。そして、選手一人一人の力走も素晴らしかった。さらに、今年も大会の会場になっていたために、その裏で大変な面も多々ありましたが、いやな顔1つせずに力を貸してくれた先生方や関係生徒たちのありがたさに、頭の下がる思いがしました。この素晴らしい取り組みと結果を「お疲れさまでした」で終わりにしてはならない。飯沼中学校の良き伝統として、来年度に引き継ぎ、さらに発展させなければなりませんね。その襷は確実に3年生から1、2年生に引き継がれたのです。明日からまた一日一日を無駄にせずがんばっていきましょう。関係の生徒諸君、先生方本当にお疲れ様でした。(10月19日 校長)
結 果 男子19チーム出場 飯沼A:7位入賞、飯沼B:16位
女子16チーム出場 飯沼A:8位入賞
区間賞 男子 第1区:第5位 若尾 崇希さん、第5区:第5位 細村 郁斗さん、第6区:第3位 川鍋 永遠さん
しらさぎ祭
飯沼中学校では毎年、春日部市民文化会館で合唱祭を行っています。昨年度と今年度は、新型コロナウィルスの影響で中止となりました。しかし、転んでもただでは起きないのが飯沼中学校です。現在の社会情勢を考え、学校を会場として、合唱と吹奏楽部、美術部の発表会をやれないか…と、先生方が知恵を出し合い、企画をしました。詳しくは後日、学年や学級の先生方や音楽科の先生、吹奏楽部と美術部の顧問の先生から聞くことになります。準備期間も含めた活動内容は、感染防止対策がきちんと考えられていますので、生徒諸君もよく理解し、協力してください。そして、このイベントのネーミングは、しらさぎ祭です。来年度以降も本校の合唱祭はしらさぎ祭としますので、飯沼中の生徒たちだけのアイデンティティーとなることを期待します。(10月18日 校長)
10月16日(土)
今日は土曜日でしたが、学校の駐車場は普段の倍くらいの車が止まっていました。野球部が蓮田市立黒浜中学校を招いての練習試合を行っていたことと、19日(火)に行われる埼玉県駅伝競走大会の市内予選前最後の土曜日ということで、多くの学校が試走に来ていたためです。本校の他の部活動もたくさん活動しており、学校がとても活発な雰囲気でした。本校の駅伝選抜選手たちの走る様子を少しだけ見たのですが、ホームグラウンドのためか肩の力を抜いてリラックスして最終調整を行っていました。本番も緊張することなく力を発揮できたらいいなと思います。(10月16日 校長)
小中合同避難訓練
日本は地震大国と言われるほど地震が多発しますね。先日も夜、宮代町で震度5を観測する地震があったことを鮮明に覚えているでしょう。昨今懸念されている大地震の1つに首都直下型地震があります。今後30年以内にマグニチュード7クラスの地震が起きる確率は70%と推定されているそうです。台風などと違い、地震はいつ起きるのか誰にも分かりません。今日来るかもしれないし、明日来るかもしれません。だから避難訓練を毎年するのです。今日は今年度2回目の避難訓練でした。今回は弟や妹が川辺小と中野小にいる生徒が小学校まで迎えに行き、引き取る訓練をしました。平成23年3月の東日本大震災は、平日の午後3時くらいに発生しました。多くの社会人は帰宅困難者といい、電車が止まってしまったため東京などから帰れなくなってしまいました。私は杉戸町の中学校に勤務していましたが、蓮田市の自宅に車で帰るのに、通常30分のところ渋滞で車が動かず3時間くらいかかったのを覚えています。そこで中学生なのです!今後大きな地震が起きた時には、小学生を迎えに行き、引き取って帰宅してください。また、中学生は体はもうほとんど大人ですので、地震などが収まった後は、積極的に地域の一員として片付けやお年寄り、体の不自由な方を助けたり手伝ったりすることを期待します。今日の避難訓練は、みんなとても真剣に取り組み、しっかりと動いていました。また私は中野小学校に歩いて行ったのですが、本校の生徒達が弟や妹を引き取る姿は微笑ましく、非常事態の時も安心して任せられる中学生だと思いました。お疲れ様でした。(10月15日 校長)
美術展優秀作品の紹介
本日は、令和3年度第56回郷土を描く児童生徒美術展と、令和3年度第63回身体障害者福祉のための児童生徒美術展にて特選に選ばれた生徒の作品を紹介します。
令和3年度第56回郷土を描く児童生徒美術展 特選 1年3組 堀山 千紗 さん
令和3年度第63回身体障害者福祉のための児童生徒美術展 特選 3年2組 川鍋 心花 さん
どちらの作品も力強くかつ細部に渡る繊細な色使いが素晴らしい作品ですね。おめでとうございます。
さて、今日から部活動が再開されます。各自、各部で目標を持ってがんばってください。また、中間テストが返却されます。点数に踊らされることなく、よくできた教科は自信を持ちましょう。そして、がんばった自分をほめてあげましょう。逆に、取り組みに甘さがあった者は、学習への向き合い方を考え直しましょう。そして、できなかったところをしっかりとやり直した状態で次の学習に臨むようにしましょう。(10月14日 校長)
無人購買を紹介します
今日は朝から冷たい雨が降っていました。飯中生は、今日も元気に登校し、2学期の中間テスト2日目をがんばりました。お疲れ様でした。今日は家で風邪をひかないようにしてゆっくりと過ごしてください。ただし忘れてはならないこととして、試験はやり直しが命です。明日以降テストが帰ってきたら、できていなかった所をしっかりとやり直すことが大切です。まだまだこの先、諸君の勉強は続くのですからね。明日から君たちの大好きな部活動が再開されます。各部の計画に沿って、みんながんばりましょう。
さて、今日は保護者・地域の皆様に飯沼中の自慢できる特色の1つを紹介します。それは、写真にもありますように、本校には2階の廊下の一角に無人購買と呼ばれる文房具の販売コーナーがあります。その名の通り無人です。学校で勉強をしていて、消しゴムが小さくなってしまったとか、ボールペンのインクがなくなってしまった、ティッシュやマスクを忘れた等々の時に、生徒たちは、この無人販売所にやって来て、必要な文房具等を買います。購入者名簿に記入し、お金は後払いでもOKです。これまで一度も品物やお金がなくなったことがないのが自慢です。この無人購買は、生徒会組織の購買委員会の生徒達が管理運営しています。市内はもちろん、県内でもこのようなことをやっている学校を見聞きしたことはありません。本校の良き伝統として続いてくれると嬉しいと思います。(10月13日 校長)
制服の衣替えについて
今日から2日間中間テストです。昨夜は遅くまで勉強したのでしょうか…。日頃の学習の成果が発揮できるといいですね、がんばれ飯中生!
さて、新型コロナウィルスの影響による、感染拡大の防止策の1つとして、ジャージ・体操での登下校を行ってまいりました。教室や部活動の活動場所で着替えることで密になることを防ぐためです。現在の社会情勢を鑑み、本日の中間テストを機に、制服での登下校に戻すこととしました。引き続き、気を引き締めて学校生活を送るよう指導いたしますので、ご家庭におかれましてもお子様にご指導いただきますようお願いします。また、例年6月1日と10月1日を基準日として制服の衣替えを実施してまいりましたが、近年の気候や個人の体調、社会通念などを鑑み、入試や儀式的行事の日以外は、生徒及びご家庭の判断で、適切な制服を選択して着用するようお願いします。(10月12日 校長)
大人になる No50
【 地域の方との触れ合いを通して 】
今朝、いつものように生徒諸君の登校の様子を見守ろうと学区を歩いていると、ある交差点で黄緑色の帽子とベストを身に着けた地域の方(春日部市の防犯パトロールをしてくださり、小中学生の登下校の安全を見守ってくださるスクールガードリーダーといいます)が交差点の縁石の脇に生えた雑草を刈ってくださっていました。私は、「おはようございます、ありがとうございます」と声をかけました。すると、その方は私の名札を見て、「おはようございます、校長先生、学校のフェンスに貼ってあったのを見たんですが、近々マラソン大会(駅伝)があるんですね。コースはどこを走るんですか」と訊かれました。私がコースの説明をすると、その方は「そうですか、それならコースに沿って草が結構生えている所があるから今度刈っておきますよ、なんとしても子供たちにいい走りをさせてあげたいからね。学校だよりもいつも楽しく読ませていただいていますよ」とおっしゃられました。私は、(本来学校のやるべき事なのに…)とは言えずに、「ありがとうございます。無理のない範囲でお願いします」と言ってしまったことを少し後悔しながらも、ありがたいことだなぁ、地域の方々が飯沼中や川辺小、中野小の子供たちのことを深い愛情を持って支え、見守ってくださっている…と改めて感じ、感謝の念を抱きました。私は校長として、これまで以上に一層の努力をしようと決意を新たにしました。生徒諸君はどう思いますか。保護者や地域の方々の思いを少しでも感じるのなら、今、君たちはどのように生きるべきなのか…。(10月11日 校長)
学校の危機管理
学校は日々、ご家庭から大切なお子様の命を預かり、授業をはじめとする教育活動を行います。命を預かっているという認識は、今般の新型コロナウィルスのまん延で、学校は以前より、かなり高い意識を持つようになったと思います。加えて昨日は、学校の危機管理について考えさせられる出来事が2つありました。1つ目はニュースなどでご存知の方も多いとは思いますが、春日部市米島地区で、昨日、不審者が職務質問をした警察官を振り切り逃走し、まだ捕まっていないという連絡が午後入りました。帰りの会で各学級に担任から周知させ、できるだけ1人で帰らないこと、もしもの時は大きな声を出して助けを呼んだり、民家に逃げ込むことなどを指導しました。2つ目は、昨夜の大きな地震です。地震が収まった直後、教頭先生から連絡があり、学校の安全を確認に行きますとのこと。幸い破損個所等はなく、今日は通常通り学校をスタートさせることができました。学校では年に2回避難訓練を実施しており、地震や火災などの発生に際して、適切な行動が取れるよう知識と実践力を指導しています。また、災害に備えることについては、家庭科の授業や総合的な学習の時間等に学習しています。今後とも、命より大切なものはないという理念の基に教育活動を進めてまいります。(10月8日 校長)
中間テストまで一週間を切りました
2学期の中間テストが来週12、13日の二日間で行われます。校舎内を回っていると、教室や廊下には中間テストに向けての掲示物や家庭学習で自主的に取り組むためのプリントが用意されています。のんびりしている人、一夜漬けでなんとかしようと思っている人はいませんか。嫌なことを我慢してやれとは言いませんが、勉強を辛くて嫌なものにしてしまったら、この先、飯沼中から世界へ、飯沼中から未来へと羽ばたくことは難しいことは確かです。将来どのような道に進んだとしても、人が社会人として生き甲斐を持ち、充実した人生を送るためには、一生学び続けることが必要だからです。私も日頃から先生方に、「教師として、教える者として学び続けなさい、学びをやめた者には教える資格はないのです」と言い続けています。知らなかったことを知れる勉強、できなかったことができるようになる勉強は楽しいものだと思いませんか…。学校の定期テストは、授業で習ったことが出題されます。範囲も決められています。さあ、ラストスパートをかけてやるのみです。がんばれ飯中生!(10月7日 校長)
ベネッセのアプリ活用
クロームブックに新しく導入されたベネッセのアプリであるオクリンクやドリルパークについて、全学年で使い方の学習を実施しました。授業での活用が、これからはどんどん進んでいきます。オクリンクは、自分の考えを書いたり、伝えたり、まとめたり、比較したり、深めたりするためのツールです。また、ドリルパークは、個々のペースに合わせて学べるドリルです。まずは、各教科の授業で簡単に使える機能に慣れ、少しずつ使いこなしてもらえればと思います。先生方も使いこなせるように少しずつ研修しています。
読書の秋
飯沼中学校の朝は、朝読書から始まります。どのクラスのどの生徒たちも一言も話さずに出席確認後10分間読書をします。10分間という短い時間ではありますが、一週間で50分、1ヶ月では2時間の読書をすることになります。朝読書をすることで、静かで落ち着いた雰囲気で一日をスタートすることができます。朝読書を含め、一層読書に親しむ秋にしたいものです。(10月6日 校長)
進路学習(3学年)
3年生は全クラスで進路学習を実施しました。これまでは、上級学校のパンフレットを広げたり、パソコン室や家庭でホームページの内容を印刷してきたりなどで学習をしていましたが、クロームブックが導入されたおかげで個々の生徒が自分の興味のある上級学校の最新情報について、自ら積極的に調べ、理解する学習が可能となりました。いよいよ3年生は進路に向けての動きが本格的になってきました。自分の進路目標に向けて頑張りましょう。
保健体育
校長の私が言うのは手前みそで気が引ける思いもするのですが…、本校の先生方の授業は、みな素晴らしい!と県民、市民の方々に自信を持って言えると思っています。どの先生も教育愛に満ち、生徒との信頼関係を基盤に、自分の専門の教科の指導を通して、飯沼中から世界へ、飯沼中から未来へと羽ばたいていく人財の育成に努めています。今日は、春日部市の中学校を代表して、保健体育の授業研究会が行われました。本校の保健体育の授業を日々観ていて、生涯を通じて運動に親しみ、健康で安全な生活を送ることのできる人財の育成に努めていることがよく分かります。本日、ご来校いただきました市内中学校の校長先生、保健体育科の先生方、指導者としてお越しいただいた先生など、すべての方々に自信を持って授業を公開することができました。本校の保健体育の授業がさらに良くなるためのご指導もたくさんいただきました。3年1、2組の生徒諸君も素晴らしい授業への取り組みでしたね。みなさんお疲れ様でした。(10月5日 校長)
中学生になった子供とどう向き合うか
「日本の親は召使いのように子供に仕える」と、ある著名なアメリカ人がテレビで言っていました。「アメリカの親は召使いのように子供を使う」とも。“召使い”という表現は適切ではないと思いますが、日本の親は、子供のニーズを先回りして、あれこれと手を焼き、転ばぬ先の杖を差し出し、子供の機嫌を損なわないように気を遣い行動します。本校でも毎朝、雨の日ともなればものすごい数の車が列をなし、我が子を送る保護者がたくさんいます。まさにこのことを物語っています。子供の世話をし、子供に家事などの苦労をさせないことが親の愛情表現と信じている者もいます。しかし、それは子供のペット化です。自分で食べ物を獲得せず、与えられたものを食べているペットは、たくましく自分で生活する力を失い、飼い主に依存し、わがままになります。子供を成長させるためには、自分で考え、自分の力を発揮させる機会を与えなければなりません。掃除をしたり、洗濯物を干したり、料理をしたりするときは、幼い頃から子供をそばに置いて話しながら少しずつ見習わせることが大切です。そうして子供に任せられる仕事を1つ、また1つと増やしていき、それを認め、褒め、感謝することで子供は自信を持ち、生活力のある人間に成長していくのです。このような機会の少ない子は、何でも親がしてくれると勘違いしています。困難にぶつかっても、それを自分の考えと努力で解決しようとはせず、周囲の人間や環境のせいにして逃避することも少なくありません。またそのような場面に接した親も、決して我が子のいたらなさを指摘したり、叱咤激励したりせず、周囲の人間や環境のせいにして外部批判をします。そうならないためにも、「家事は家族みんなで分担してすることが当たり前」という意識の生活を送りたいものです。家庭での生活を通し、たくましく生きていくためのスキル面と精神面の両方を養いたいものです。(10月4日 校長)
10月2日(土)秋、充実の土曜日
今日の飯沼中は、英検、駅伝練習、各部の活動と大変活発に学校が動いていました。まさに充実した秋の土曜日でした。(10月2日 校長)
大人になる No49
【 読書に親しむ 】
今日は台風の影響で朝から雨風が強く、登校するのが大変でしたね。そんな中、一人もケガをしたり、遅刻をしたりする者もいなく、全員無事に登校することができ、安心するとともに、みんな立派な中学生なんだなぁ…と頼もしく思いました。
いよいよ10月になりました。令和3年度の後半戦に入ります。昨日をもって埼玉県に発令されていた緊急事態宣言が解除となりました。しかし、新型コロナウィルスが消えてなくなったわけではありません。引き続き、飯沼中4つの合い言葉(マスク、換気、消毒、ソーシャルディスタンス)を意識して過ごしましょう。
さて、読書の秋という言葉があります。何をするにも過ごしやすく、落ち着いて取り組める季節であるため、○○の秋という言葉がよく使われますね。そこで、みなさんにはこれまで何度も言ってきたことですが、読書の楽しみを知ってほしいと思います。最近、読書離れが進み、電車の中でも読書よりもスマートフォンをいじっている人が圧倒的に多く見られます(確かにスマートフォンでゲームをしたり、SNSで人とつながったりすることは楽しいですが…)。また、読書は頭や心の栄養になるとか、国語の読解力を高めるなどとよく言われますが、そんなことのために本を読むのは少しさみしい気がします。それよりも楽しいから読むであってほしいのです。「読書尚友(どくしょしょうゆう)」という言葉があるように、本を読むことによって、作者、本によっては過去の偉大な人物とも友達のように会話を楽しむことができます。本を読み想像力を働かせることの楽しさや、今まで知らなかったことを学べる楽しさをぜひ生徒諸君にも知ってほしいのです。どこでも簡単、手軽にできる読書、学校の朝読書の時間に限らず、少しでも生活の中に読書を取り入れ、楽しんでくれることを願います。(10月1日 校長)