飯中 Now
令和3年がスタート!
飯沼中学校の生徒諸君、令和3年がスタートしました。本年も学校教育目標の「自主実行」を常に意識して、がんばっていきましょう。飯沼中学校の教職員は、みなさんのがんばりを100%応援することを約束します。みなさんも一日一日の生活をよく考えて、大切に過ごしましょう。そして、困ったことがあったり、自分の力で解決できないことがあったりしたときは、遠慮することなく、なんでも友達や先生に相談してくださいね。それでは健康に気をつけて、残りの冬休みを過ごし、8日の始業式では、やる気に満ちた君達の姿を見せてください。(1月1日 校長)
今年1年よくがんばりましたね
飯沼中学校の生徒諸君、元気に過ごしていますか。1、2年生は新型コロナウィルスの影響で、部活動のない冬休み前半となりましたが、勉強や運動を自分で決めてしっかりとやりましょう。3年生は受験勉強ですね。長い人生においては、やりたいことを我慢して、勉強に打ち込まなければならない年があります。同じ勉強をするにも、嫌だ嫌だと、ため息をつきながら勉強するのではなく、楽しみを見つけて勉強に打ち込むとよいと思います。寒い冬休み、健康に気をつけて乗り切りましょう。さて、今日で令和2年が終わります。今年1年間、生徒のみなさん、よくがんばりましたね。お疲れさまでした。明日から令和3年です。そこで、新年の誓いを立てることを冬休みの宿題とします。最後に、春日部イオンモール、未来屋書店様から本をいただいたことを先日報告しましたが、現在イオンモール内に、特設コーナーが設置されています。ステイ・ホームの今年の冬休み、本を読むことを強く勧めます。本校の図書室にも置いてありますが、早く読みたい人は、マスクをして、イオンモール未来屋書店に足を運び、本を数冊買って、この冬休みにたくさん読書をしてください。読書をして、頭を鍛え、心にエネルギーを与えましょう。それでは、良いお年をお迎えください。(12月31日 校長)
2学期が終了しました
残暑の厳しい8月21日から始まった2学期でしたが、本日、お陰様をもちまして、無事に終業式を終えることができました。保護者、地域の皆様には、今学期も大変お世話になり、ありがとうございました。大変な社会情勢ではありますが、生徒達は2学期、本当によくがんばりました。まだ3学期が残っておりますが、こんなにも印象深い年は、私の教師生活の中でも他にありません。一番がんばったのは生徒達です。そして保護者、地域の皆様のご理解、ご協力がなければ、難局と言える状況の中、本校の教育活動がここまで来ることはできませんでした。また、手前みそにはなりますが、本校教職員もよくがんばってくれました。市や県の教育委員会の先生方にも、たくさんのご指導、ご支援をいただきました。多くの方々のお力添えに感謝の気持ちでいっぱいでございます。間もなく、令和2年が終わろうとしています。厳しい情勢ではありますが、だからこそ気付かされたことや、生まれた力もたくさんありました。令和3年も全力で教育活動を行ってまいります。どうか飯沼中学校へのご理解、ご協力、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。それではよいお年をお迎えください。(12月24日 校長)
2学期終業式 校長式辞 ←クリック
春日部イオンモール未来屋書店様より本をいただきました
春日部イオンモール未来屋書店様主催の本のアンケートに過日参加し、本日、未来屋書店様より、本校の人気トップ3になった本をいただきました。図書室に置きますので、生徒のみなさん、冬休みに読んでみてはどうでしょうか。(12月23日 校長)
いきいき子育て 22 中学生らしく2学期をまとめられました
昨日を持って2学期の給食が終了し、今日からは半日の日課となります。昨日は、12月23日から1月3日まで、部活動をはじめとする諸活動を停止するというお知らせをいたしました。これは、現在の社会情勢を鑑み、年末年始の医療崩壊のリスクを、国民一人一人が考え、感染拡大の防止に努め、命を最優先した行動をしようというものです。そうすることが医療従事者に対する何よりもの支援だと考え、本校におきましても、部活動の意義は十分認識しているところですが、国民、県民、市民の一人として、感染拡大防止の一助とするために、23日からの諸活動を停止といたしました。年末年始はご家族で、穏やかに過ごしていただきたいと思います。また、受験を控えた3年生につきましては、勉強をがんばらせると共に、健康管理につきまして、特段のご配意をお願いいたします。
2学期の成長を感じた学年集会
本日は、学年集会、学活、大掃除を行いました。各学年ともに、学年集会や学活では、生徒達の2学期の成長を強く感じる素晴らしい運営や発表を見ることができました。2学期は、新型コロナウイルスの影響で、様々な行事が中止となりましたが、生徒達は明るく元気に過ごし、本校教職員は、生徒達を思い、知恵を出し、汗を流し、創意工夫を重ねて生徒と向き合いました。3学期も引き続き、先行き不透明な社会情勢ではありますが、感染拡大防止に努めながら、精一杯教育活動を展開してまいります。明日の終業式もよろしくお願いします。(12月23日 校長)
いきいき子育て 21 親知らず、子知らず
親の心子知らず、子の心親知らず
3年生のお子さんの心の中は、「もうすぐ受験だ、がんばらなくちゃ」という気持ちと、「合格することが出来るのだろうか…」という不安な気持ちと、他にも色々な思いが入り交じり、頭の中がパニック状態になっている子もいるかもしれません。3年間の中学校生活を振り返って、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと反省する者もいるかもしれません。一方、親御さんの心の中では、自分の子供は可愛いし、うちの子は絶対にこの壁を乗り越えてくれると信じる気持ちと、この大事な時期になんでテレビを見ているの?友達と遊びに行くの?ゲームやってんの?ちっとも勉強しないんだから…という気持ちが入り交じり、訳もなくイライラし、ついつい厳しい言葉が飛び出すこともあるかもしれませんね。私達教師も、生徒はみんな可愛いし、何とかしてあげたい、できることならみんな合格してほしいと願っています。ここで、これから先、お家の方にお願いしたいことは、あまりガミガミものを言わずに、栄養を考えた食事を作り、お子さんの健康に気を配ってやってほしいということです。学校の役割は、3年間中学校でがんばってきたことを高校の先生にわかってもらえるよう、一生懸命に調査書や推薦書を作成することです。生徒と保護者と教師の三者が、それぞれの役割を理解して事に当たれば、厳しい壁も乗り越え、15の春を迎えることができるのではないかと考えます。クラスには色々な生徒がいます。県立一本の生徒もいれば、県立を含め4、5校受験する生徒もいます。私立を単願で受験する者もいます。県立の二次募集まで行くかもしれない者もいます。道は色々あっても、目指すゴールはみな同じです。義務教育を終え、15の春を希望に満ちて迎えることです。残された中学校生活、9ヶ年の義務教育を最高の形でまとめ上げて、有終の美を飾ってほしいものです。そのためにも冬休みをしっかり過ごすことが大切です。(12月22日 校長)
今日は2学期最後の給食、クリスマス献立でした(「給食と昼休みの部屋」もご覧ください)
2学期もいよいよ最後の週です
先日、いよいよ12月ですと言っていたのに、早いもので、2学期も最後の週となりました。色々あった2学期のまとめにつきましては、終業式の日に話す予定です。今日は、月日が経つのは早い、ということを改めてみなさんに感じてもらい、だからこそ、一日一日を大切に過ごすことがいかに大事かを考えてもらいたい。この調子でいけば、あっという間に冬休みが終わり、すぐに春になることでしょう。一日一日を大切に、よく考え、できることを精一杯やることで、迎える春も違ってくるはずです。2学期も今日を入れてあと4日。一日一日をしっかりとやり切ることが大切です。(12月21日 校長)
北風と太陽のはなし
寒波の影響で、寒い日が続いていますね。昨日は冷たい北風の吹く一日でした。そこで…、イソップ物語の中に、「北風と太陽」という話があります。ある日、北風と太陽が力比べをすることになりました。そこへたまたま、コートを着た1人の旅人が通りかかりました。そこで北風と太陽は、「あの旅人のコートを脱がせた方が勝ち」ということに決め、さっそく力比べをはじめました。最初に北風が、冷たい風を激しく旅人に吹きかけました。しかし、旅人はコートのえりを立て、しっかりとコートの前を合わせて、吹き飛ばされまいとします。北風が懸命になって力を入れれば入れるほど、旅人はコートをしっかりと押さえつけ、離しません。とうとう力つきた北風は太陽と交代しました。太陽は、暖かい日差しを優しく旅人にあてます。どんな強風にもコートを離さないでいた旅人でしたが、ポカポカと暖かい太陽の光を浴びて、身も心も温まり、ついにコートを脱いでしまいました。この北風と太陽の話は例え話です。一般的な解釈は、北風は冷たく厳しい非難や押しつけをあらわし、太陽の光は、温かい思いやりや賞賛をあらわしているということです。人を変えようと思ったとき、北風のようにピューピュー吹いても人は受け入れてくれません。また逆に、暑くてもコートを脱がないような人は、人の気持ちやアドバイスを受け入れないのでこれも良くありません。人間関係を温かく、素敵なものにするには、言う側は、相手の立場に立った温かな言葉や態度で、また言われた側は、素直な心で受け入れるようにしましょう。一週間お疲れさまでした。(12月18日 校長)
生徒諸君へ 朝活のすすめ
今日は、学校の脇にある用水路の水が凍っていました。厳しい寒さが続いています。健康に気をつけて過ごしましょう。さて、人はみな平等に1日24時間という時間を生きています。私は子供の頃から朝早く起きる人間でしたので、当時、勉強も朝にやっていました。教師になってからも、毎朝早く学校に行き、まず、職員の一員として、職員室のゴミを集め、お湯を沸かしていました。それが終わると、自分で決めた日課であった学級通信を書き、その後、部活動の朝練習でグランドに出ていました。今は、朝4時半に起き、洗濯物を干し、ごみを出して、5時半頃家を出て、6時ごろ学校に到着します。2つの新聞に目を通し、教育関係の記事があれば、職員に紹介する準備をします。それから学校のホームページの給食のページの準備をし、それが終わると、学校を出て、健康づくりも兼ねて、学区の地域を日ごとに違うコースを歩いて回り、最後に川辺小学校の交差点で立哨指導をして学校に戻ります(約1時間)。そうしていよいよ、学校が始まります。朝は、夜と違い、頭や体の疲れが取れていて、外の空気は澄み、何をするにも、とても気持ちよく、そして効率よく進みます。部活動の朝練習、3年生の朝勉強、飯中生みんなが毎朝取り組んでいる朝読書など、生徒諸君には、ぜひ、朝のちょっとした時間を活用して、何かに真剣に取り組んでみることを勧めます。「毎日のちょっと」が続けば、きっと目に見える結果となって表れますよ。(12月17日 校長)
今日は朝の特集です。
生徒諸君へ 負ける練習
負ける練習
柔道の基本は、受け身です。受け身とは、投げ飛ばされる練習です。人の前でたたきつけられる練習、人の前でころぶ練習、人の前で負ける練習です。つまり、人の前で失敗をしたり、恥をさらす練習です。自分の格好の悪さを人前でさらけ出す練習、それが受け身です。そして、長い人生には、格好良く勝つことよりも、ぶざまに負けたり、だらしなく恥をさらしたり、思い通りにいかない事の方がはるかに多いのです。そして、負け方や受け身の取り方が本当に身についた人間が、苦しみに耐え、人の胸の痛みを心から理解できる、優しく温かい人間になれるのです。格好良く見られたい。格好悪いことはしたくない、ちょうどみんなはそういう年頃ですよね。とってもよくわかります。でも、格好悪く投げ飛ばされることだってたくさんあり、その時に受け身ができないと大きなけがをしてしまいます。昔、公式戦で1度として負けることなく引退した、柔道の山下 泰裕さんは、引退するときに、「自分は幸いなことに、負けることなく引退するわけだが、これから指導者として、負ける辛さや苦しさを知らずに引退することはとても心配なことだ」というようなことをおっしゃったことがありました。たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいのです。その事が必ず役に立つのですから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐ体勢を立て直す。そんな人になりたいものですね。(12月16日 校長)
いきいき子育て⑳
波騒は世の常である
吉川英治の小説の傑作「宮本武蔵」の最後に、次のような文があります。「波騒(なみざい)は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に雑魚は歌い、雑魚は踊る。されど誰が知ろう、百尺下の水の心を。水の深さを」佐々木小次郎との巌流島の決戦で終局を迎えた後に続くこの作者のメッセージは、混乱の極みにある今の時代にも通じるのではないかと思います。私が解釈するに、国や社会も、個人の人生にしても、いい時もあれば、悪い時もある。「波騒は世の常である」とはまさにこのこと。その際、多くの人は、その時々の浮き沈みに一喜一憂するが、悠然たる底の水の流れを知れば、落ち着いて行動できるはずだ、ということです。新型コロナウイルスの影響で、国がまた動きを示しました。学校教育もどうなっていくのかまったく先行き不透明です。しかし、私は困難な事態に直面した時、「すべてが人生勉強」と思うようにしています。そうしてよく考え、よく情報を収集し、勇気を持って事にあたれば、自然に打開策は見えてくると考えています。今年度様々な行事が中止となりましたが、本校教職員の知恵と汗、創意工夫で代替行事を行い、例年と同じかそれ以上の教育効果を発揮できたと考えています。3年生の進路についても、親や教師は人生の先輩として、大きく構えて指導にあたりたいものです。(12月15日 校長)
見える学力、見えない学力
見える学力、見えない学力
現在進行形の表現ができるようになった。因数分解の計算が解けるようになった。シャトルランで目標を達成することができた。これらは、すべて見える学力です。授業でやっていることであり、テストで確かめられること。手のひらの裏側には手の甲があるように、見える学力の裏側には見えない学力というものがあります。「ありがとう」、「ごめんなさい」と素直に言える。ゴミが落ちていたら拾う。元気に「おはよう」って声がかけられる。「わー、花がきれい」と感じる心など、これらは見えない学力です。人の優しさや思いやり、ボランティア精神、心のたくましさ…こういったものは机の上ではなかなか身に付かない見えない学力です。机の上の勉強も大切です。またその土台となる人間の芯である、見えない学力も大切です。大切なものを見失わないようにしないといけませんね… (12月14日 校長)
生徒諸君へ 努力とは
みなさんは、何かに努力をしたことはありますか。それはどんなことでしょう…。定期テストや受験の直前で猛勉強することは、努力とはいいません。試合前に作戦を考え、間違えないように何度も確認することも努力とはいいません。コンクールの課題曲を何度も練習することも努力とはいいません。これから象徴的に例えますので、みなさんは自分のことに置き換えて考えてみてください。努力とは、野球部員が、毎日学校から帰った後、素振りを100回集中してやることです。しかし、努力とは、すぐに結果が出るものではありません。100回素振りをしたからといって、ヒットやホームランがすぐに打てるわけではありません。努力とは、大切な事だが、すぐには結果が出ないことをコツコツとがんばることをいいます。地味な事だが根気よく続けていると、ある日、ある時その効果が発揮され、嬉しい瞬間が訪れるのです。野球部員がこういった努力をせず、すぐにピッチャーやマシンに投げさせ、打撃練習をしたり、試合をしたりしても、当然、良い結果など出るはずはありません。飯沼中の生徒諸君、すぐに結果は出なくても、大切なことをコツコツと日々がんばれば、いつか大きな花を咲かせる日が来るのです。「努力はうそをつかない」とは、そういうことなのです。(12月11日 校長)
いきいき子育て⑲ 愛嬌
愛嬌のある子に育てる
人は、いくら能力があっても、学歴があっても、人間関係がうまく行かなければ、世の中を渡っていくことはできません。人に好かれる、感じのいい人に育てることは、その子のためになると思います。感じがいいとは、愛嬌のある人と言ってもいいでしょう。愛嬌というのは、自分の欠点を認めて、さらけ出すことができる態度のことです。人間関係の中で、好感を持たれるのは、カッコ良い人よりも、愛嬌のある人です。なぜ、お笑い芸人がモテるのか考えてみて下さい。彼らは自分の欠点を丸出しにしているのです。それこそが、愛嬌の本質でしょう。「人間はいっぱい欠点があるんだよ、失敗もするんだよ」ということを親が進んで見せた方がいいと思います。大人がいいところばかりを見せようとしていると、子供は失敗を恐れてしまいます。「人間っていうのは欠点があっちゃいけないんだ」と思い込んでしまいます。そうなると今度は他人の欠点にも厳しい人間になってしまいます。失敗や欠点があってもいいんだと子供に分からせるには、失敗したときのほめ方が大切だと思います。「失敗してもくじけなかった」「失敗したけど態度が良かった」と評価してやるのです。逆に成功したときにも、態度によっては叱った方がいい時もあります。例えば何かの勝負で自分の子が勝って、敗者に対して勝ち誇ったような態度を見せたら、「敗者の気持ちを考える」ということをきちんと教えるべきでしょう。親は「成功か失敗か」だけを評価の対象とせず、感謝の気持ちをはじめ、成功や失敗をどう受けとめるかを教えるべきだと思います。(12月10日 校長)
いきいき子育て⑱ 校長面接を通して
泥くさい人間関係
3年生との校長面接も今週でほぼ終わりになります。何人かの生徒に、「あなたの通っている中学校はどんな学校ですか」、「担任の先生はどんな先生ですか」などの質問をすると、ほぼ決まって、「自然豊かで、自主実行のもとに、生徒がみな仲良く楽しく生活している学校です」、「先生方同士の仲が良い学校」、「先生と生徒の距離がとても良い感じで、何でも相談に乗ってくれる」という答えが返ってきます。校長として、とても嬉しく思います。担任の先生は、みな若い先生ですが、とても生徒達のことをよく考え、安心してクラスを任せられる教師達です。学級では、「私はたくさん失敗を繰り返しながら、こうやって生きてきた」、「いまこういった苦労を抱えながら人生を生きている」「大人っていいものだよ」「家庭学習、やらなきゃいけないのはよくわかっている、でもできないんだよねぇ。私も昔そうだった。でも自分を成長させるためには、どうやって時間を捻出する?弱い心に打ち勝つ?」「あなたが学校でいじめられていることを知ったら、ましてや、自殺なんかしたら、あなたを愛してくれている周りの人達はどう思うかな?誰にでもその人を愛している人が周りにたくさんいる。だからいじめなんかしちゃいけないんだ、自殺なんかしちゃいけないんだ」etc。こういった人の弱さや時には醜さを隠さずにさらけ出し、それでも清く、より良く生きることへの努力を怠らない姿勢を見せ、一人一人の生徒達と向き合い、まさに泥くさい学級経営をしてくれています。それが校長面接での生徒達の言葉となっているのです。また、「家族を尊敬している」と答える生徒もたくさんいます。きれいな洋服を着ることも、行儀よく振る舞うことも、平均値と比べて勉強ができることも大切ですが、それ以上に、困っている人、淋しそうにしている人がいることに気付き、優しい声をかけてあげる感性や、ありのままの自分を受け入れ、頑張ろうとする気高い心、困難にぶつかってもやり遂げる強さ、自分の力では解決できないことを認め、助けを求めることのできる強さ、こういったことを保護者の皆様が身を持って、後ろ姿で子供に範を示しているからこその子供からの尊敬なのだと思います。飯沼中学校、いい学校です。(12月9日 校長)
いきいき子育て⑰ 道草
道草によってこそ「道の味」がわかる
私は夫婦で教員をしているため、一人息子は、もう15年も前になりますが、当時、毎日学校のそばにある学童保育に通っていました。ある日、学校から学童に向かう下校班で、みんなで学童の近くにあるクリーニング屋さんに立ち寄っているんだということを聞きました。「そこで何をするの?」と聞くと、「ただ立ってクリーニング屋さんが、たくさんの服にアイロンをかけているのを見ている」とのこと。「たくさん洋服がありますねって言うんだ」と。「道草をするんだぁ、お店の人の迷惑にならないようにね」という会話があった。それからわずか数日後、学童の先生がその光景を見ていたらしく、「寄り道しないで来なさい」と言われたと言っていた。「そうかぁ…」としか言わなかったが、子供にとって寄り道、道草ほど楽しいものはない。自分が小学生の時も、きれいな石や落ち葉を見つけると、拾って友人と比べっこをしたり、ありの巣を見つけて観察をしたり、「近道」とばかりに家と家の間をすり抜けるような道を開拓したり、田んぼのあぜ道を通り、用水やドブを走り幅跳びのように跳んでみたり、まったくスリル満点のおもしろさがありました。今から考えると、このような道草によってこそ、子供は無意識ではあるが、「道」の味を満喫し、季節を感じていたのだと思います。道草をせずにまっすぐ家に帰る子もいた。勉強して真面目に時間を過ごしたのでしょう。立派なことです。しかし、道の味を知ることはなかったでしょう…。前置きが長くなりましたが、人生にも道草があります。例えば怪我をして、部活動や体育の活動が出来ない、これは人生の道草。大学受験に不合格になり浪人する、就職試験に不合格になり翌年まで勉強する…。これらも人生の道草です。人に遅れを取ることの悔しさや、誰もが出来ることを出来ない辛さなどを味わうことで、弱い人や苦しんでいる人の気持ちがよくわかるようになるはずです。私は大学入試でも教員採用試験でも道草をしてきました。「道草もまた人生の肥やし」、夏目漱石の「道草」を久しぶりに読んで改めてそう思いました。お子さんの道草をどう考えますか… (12月8日 校長)
地域に飯中生の元気を届けます 第2弾
先日ご報告いたしました、特別養護老人ホームしょうぶ苑様にての展示に続き、本日から12月18日(金)まで、春日部市役所の庄和総合支所1階ロビーに、飯沼中学校の生徒達が、美術の時間に作った作品が展示してあります。日頃お世話になっている地域の皆様へ、感謝の気持ちを込めて作品を展示しました。どうぞご覧ください。また、本校の生徒、保護者の皆様もどうぞ足をお運びになり、ご覧になってください。(12月7日 校長)
いきいき子育て⑯ ~親は子供にとってのモデル~
子は親の言うようには育たない。親のするように育つ。親や教師は子供のモデルです
ゴミはゴミ箱へ、みんなで使う物は大切に扱う、お年寄りや身体の不自由な方に席を譲るなどということは、暮らしの中でごく基本的なこととして、自然に行われるべき事のように思われます。ところが、街の人々の姿を見ると、大人たちがこうした基本的なことが身についていない振る舞い方をよくしているのです。それを見ている子供達が同じ振る舞いをするのは当然でしょう。こうしたことは、家庭で親たちがモデルを示せば、自然と身についていくもののはずなのに…。しつけの話をすると、「うちはもう遅い」と思われる方もいるかもしれません。確かに基本的なことは、早いうちに教えておいた方が良いに越したことはありません。しかし、15歳までならば遅すぎるということはありません。人間の成長は常に可逆的です。つまり、いつでも成長できるのです。あまり難しいことは考えず、まずは自分自身が人として、子供に恥ない行いをすることが大切です。親や教師は、子供にとって最も身近なモデルなのですから。(12月7日 校長)
いきいき子育て⑮ 土曜授業も最終日
子供の良いところを増やしていきましょう
今年度当初、新型コロナウイルスの影響で全国一斉休校があったため、授業時数を確保するために、どの学校でも工夫に工夫を重ねてきました。土曜授業や夏休みの短縮もその1つです。今日は、その土曜授業の最終日。これまでのご協力ありがとうございました。さて、子供にとって大切なのは、自信と、自分を大切にすることです。自己肯定感、自己有用感などといいます。それは植物の根のようなもので、深く、広く張るほど大きく実りをもたらします。表面的なことにとらわれることなく、その子が大きく育つことを信じて、心に豊かな水や栄養を与えましょう。その水や栄養となるのが、子供の良いところを見いだし、ほめることです。叱るべきときは叱り、ほめるべきときはほめる。また親の思い通りの方向や、やり方で子供が行動しなかったとしても、その子なりの工夫や考えは守り、認めることも大切です。発達に応じて、子供に任せる部分を次第に増やしていくことで、子供は自らの成長を実感し、自信を持つことができるのです。(12月5日 校長)
いきいき子育て⑭
親として子供を評価する視点
2学期の期末テストが返却されたと思います。国語科では、書き初めも行われています。ここで、テストで何点とれたか、どんな賞を取れたかなど、平均値や他の子供との比較に目を奪われ子供を評価することは、子供たち一人一人の成長や個性の伸長のためによくありません。そういう親のもとでは、子供まで相対的な順位ばかりを気にするようになったり、幸せや充実感を人との比較に終始したり、結果に対し、自信を失ったりしがちです。親は、人との比較をすることで子供を評価するのではなく、どんなときも子供の成長を信じ、取り組みを評価するようにし、すぐに結果が出なくても、焦らず、ゆとりを持って育てたいものです。(12月4日 校長)