今田先生を講師にお迎えしたICT活用研修が行われました。
2月16日(水)の放課後、ICT研修会が行われました。
大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科の教授で、文部科学省ICT活用教育アドバイザーとして、GIGAスクール構想での授業の在り方について研究を行っている今田晃一氏を講師に迎えて、リモートでの御講義を戴きました。
研修に先立って、6年生を対象にしたSNS講座が行われました。
NHK for schoolの「ココロ部!」という教材を使用しながら、「無料通話アプリ」を利用した際のトラブルを通し、ネットいじめやその対応について考えていきました。
集中して動画を見る6年生。
本当はよくないと思っていても、友達から悪口の同意を求められたときに、どうするか…。
自分のことに置き換えて考えました。
今回の授業では、「Mentimeter」(無料ですが、リンク先は英語表記です。)という集計システムを使用して、いじめを見つけたら誰に報告(通報)するか、答えや同意を求められたときにどう答えるかなどのアンケートを取りました。
アンケートを取ったものは、すぐに集計され、みんなで考えを共有することができます。
今回の講座(授業)では、ネットいじめは悪意がなくても起きることや、ネットいじめは犯罪であること、スイッチャーと呼ばれる、その場の空気を壊さず、話題を反らして流れをよい方向に持っていく人の必要性についてお話がありました。
最後は、すぐに答えを求められる時代において、他者との関係性の中でいかに感じよく自己主張することの大切さ、人間関係を壊さず、対立構造をつくらずに落としどころを探す力、言葉遣いの大切さという、これからの社会で必要とされる新しいコミュニケーション能力について、実際に考えを書き込みながら取り組みました。
放課後は、今回の6年生の授業を踏まえて、学校におけるICT活用を踏まえながら、学習履歴(スタディ・ログ)の活用を中心に講義が行われました。
今回の講義で話題に及んだのは、学習の振り返りについてです。
今田先生が指導者として関わった東大阪市の日新高等学校の取組や、授業でのICTを活用しながら、主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を踏まえた学習の振り返りに効果的な手段として業界において注目されているつくば市にある公立の中高一貫校である茨城県立並木中等教育学校の取組の一つ「R80」についてのお話がありました。
自分の考えや思いをしっかりと表現できる、これからの社会に必要とされる人物となるために、大学や高校、中学校や小学校では、どのような教育が必要かについてのお話もあり、現在、武西で取り組んでいる学習の進め方にも有効活用できるような研修となりました。
今回の研修にあたり、御講義いただいた今田先生、同じくリモートで「Mentimeter」についてお話いただいた帝京平成大学現代ライフ学部児童学科講師の村山大樹先生におかれましては、御多用の中、今年度もありがとうございました。また、Sky株式会社の皆様におかれましても、御参観ありがとうございました。
令和3年度のICT関連の研修や取組を紹介した記事(一部)
研究授業でのICT活用(タブレット、大型テレビを使って、考えを共有)
オンライン音楽朝会(撮影したものを公開限定したYouTubeにて紹介)
夏のICT研修(QubenaやGoogle Meetなどについて)
タブレット端末の貸し出しやGoogle Meetのやり方について紹介する記事