武里西小学校

先生たちの放課後~ICT活用研修会、開催!

2月12日(金)の放課後、GIGAスクール構想を踏まえたICT研修会が行われました。

大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科の教授で、文部科学省ICT活用教育アドバイザーとして、GIGAスクール構想での授業の在り方について研究を行っている今田晃一氏を講師に迎えて、リモートでの御講義を戴きました。

▲6年生の道徳の授業の一コマ

リモートでの講義では、「ネットで学ぶ、人生100年時代の学びの作法」と題して、日本政府が力を入れている超スマート社会(Society5.0)や、文部科学省が掲げているGIGAスクール構想に伴う、ICTを活用した主体的で対話的な学びについて、6年生での道徳の授業でも学習した情報モラルについてなど、これからの教育現場に臨む心構え等や実践などについて、短い時間の中ではありましたが、エッセンスを詰め込んだ内容の濃いお話を戴きました。

また、今回の講義では、今田先生の教え子でもある帝京平成大学現代ライフ学部児童学科講師の村山大樹先生ともリモートで御協力いただき、道徳の授業でも使用した「Mentimeter」(無料ですが、リンク先は英語表記です。)などの集計システムやICT活用の際の技術的な部分についてもお話戴きました。

▲「Mentimeter」を使った子供たちの意見を集計した様子。その場で子供たちの意見を集計し、共有できるのに便利です。

超スマート社会(Society5.0)は、人類の歴史の中で、Soclety1.0を狩猟の社会とすると、狩猟→農耕→工業→情報に次ぐ、新しい社会のかたちとされています。

(Society3.0の工業社会までは、産業革命などの世界史で聞き覚えがあるという保護者の皆様もいらっしゃるかも知れませんね。)

これまでの情報社会(Soclety4.0)では、インターネットなどで世界の様々な情報が知れるようになったものの、あふれる情報から必要な情報を見つけること、知識や情報の共有の難しさ、少子高齢化や地方の過疎化などの課題に、人間の能力の限界や制約があり、十分に対応することが困難でした。

その課題や難しさに対して、超スマート社会(Soclety5.0)では、『サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)』が高度に融合した社会として、全ての人とモノが繋がり、社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの課題を解決し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人一人が快適で活躍できる社会になっていくとされ、96年から計画されたものが、いよいよ今年度から実現となります。

身近にもよく見聞きする人工知能(AI)、ビッグデータ、ロボットや自動車の自動走行などが日常的に駆使される社会です。

 

 

▲先日の道徳の授業でタブレットを使用しながら話し合いを行う6年生の様子。喧々諤々。デジタルネイティブZ世代とあって、タブレットの使い方には、すんなり応用しています。

そして、超スマート社会において、教育現場では、全国的にGIGAスクール構想の実現に伴うICT教育が進んでいます。

埼玉県での情報教育について

春日部市教育委員会での取り組みについて

武里西小でもここに載せきれないぐらい絶賛取組中です!!

(昭和~平成中期まで活躍したICT活用で言えば懐かしきオーバーヘッドプロジェクターとか今やもう若先生や子供たちは知らないですよね…。00~10年代にかけては、春日部市全体において、全国の学校と中継して学習を高め合った取り組みが行われるなどICTを活用した学習展開に意欲的な風土があるようです。) 

その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑦ その⑧

全国的にも展開されているGIGAスクール構想→鎌倉市での取り組み

GIGAスクール構想は、タブレットなどの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現することと、これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出すこととされています。

武里西小でも、先日、1人1台のタブレットが配置され、システムの確認等が行われた後、いよいよ運用が開始されます。

今までの学習形態では理解に困難だった児童も、理解できていた児童も、タブレットなどで、絵図やゲーム形式、プログラミング等で学習したり、一人一人の意見を全体で瞬時に共有したりすることで、学習理解の深度が深まったり、充実したりできるようになるというものです。

今回、更新している中の人の私見でいえば、クラスに一人はいた勉強が出来なくても遊びやゲームならお手の物、遊び名人だったあの子でも、その活用力・応用力を生かして、これからは、学習においてもヒーローになれるんだなと感じさせてくれました。

「ウチの子は、勉強もしないでゲームばっかりして…」のその力が学習に生かされる時代なのかも知れませんね。

さて、期待を籠めすぎた中の人の私見が過ぎましたが、温かい見心で御容赦ください。詳しく知りたい方は、それぞれのホームページ等を見ていただければと思います。

話を戻すと、講義では、6年生の道徳の授業でも活用したNHK for Schoolを通した情報モラルやプログラミング教育についても紹介があり、SNSでネットいじめが起きた場合のいじめにならないように流れを変える立ち振る舞いなどについてもお話をいただきました。

コミュニケーションの多様さにおいて、繊細な部分でのやり取りを感じ取る難しさも知り、子供たちの中では、その後に同じような状態が起きたときに、実際に活用した報告も挙げられました。

研修後には、今回の講義を通して気になったことなどの質問タイム。

他校から研修に来た先生方からも熱心に質問が行われ、武里西小だけではなく、春日部市全体でのICT教育の高まりを感じさせてくれます。

今田先生や村山先生に於かれましては、日々の御研究で御多用の中、武里西小のIICT活用について様々な知見から御講義戴き、ありがとうございました。

また、今回の研修に際し、日々の御公務の御多用の中で、春日部市教育委員会や他校からも御参加いただき、ありがとうございました。