2022年3月の記事一覧
新方川の桜 #桜咲くかすかべ
#桜咲くかすかべ
郷土資料館では、桜咲くかすかべに協力しています。
武里団地の南側新方川の桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月28日(月)撮影のものです。桜は越谷市と春日部市にまたがって咲いていますが、団地の各部屋からも楽しめる桜です。
春日部と越谷市境を流れる新方川は、古くは千間堀(せんげんぼり)と言われ、春日部市の西部の排水をになっていました。明治42年(1909)から大正5年(1916)にかけて実施された新方領耕地整理事業事業で整備され、「新方領堀」と呼ばれました。その後さらに、昭和2年〜8年(1927〜1933)に県営事業で整備され、合流先が元荒川から中川に変更となり、「新方川」となりました。
国道4号沿いには、「新方領耕地整理記念碑」が建てられています。
新方領耕地整理については、国会図書館デジタルコレクションで竣工記念で出された冊子が公開されています。
国会図書館デジタルコレクション 埼玉県新方領耕地整理組合竣功記念
新方川沿いの桜は、せんげん台駅から歩いてすぐで、電車でのアクセスも便利です。ぜひお出かけいただき、新方川の歴史とともに桜をお楽しみください。
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観音院の桜 #桜咲くかすかべ
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郷土資料館では、桜咲くかすかべに協力しています。
小渕の観音院では、境内の桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月28日(月)撮影のものです。
観音院は、小淵山正賢寺(しょうけんじ)観音院といい、鎌倉時代、正嘉(しょうか)2年(1258)建立と伝えられる古刹です。本山派修験宗という、春日部市内では唯一の修験のお寺です。
日光道中沿いに立地し、奥の細道の旅に出た松尾芭蕉が宿泊した寺ともいわれます。寺の入口には元禄2年(1689)に建立されたと伝わる仁王門(市指定文化財)があります。また江戸時代の僧、円空が彫った円空仏7体(県指定文化財)が伝わっています。なお円空仏は、ふだんは埼玉県立歴史と民俗の博物館に保管されています。
静かな境内で満開の桜をぜひお楽しみください。
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「考古学講座ー米島貝塚を探る」を開催しました
3月27日、「考古学講座ー米島貝塚を探る」を開催し、25名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
調査時の米島貝塚遠景(手前が谷部分の水田で、奥が高台、調査している人が見える。昭和36年か37年(1961か1962))
今回の講座では、米島貝塚の昭和36年(1961)および昭和37年(1962)の発掘調査に、國學院大學名誉教授の小林達雄先生が調査に参加され、発掘調査報告書では住居の廃絶と土器・貝殻の廃棄パターンや黒浜式土器の細分が研究されたことなどをご紹介しました。
また、米島貝塚の周辺に縄文時代前期の貝塚が集中していること、現在の江戸川の場所に江戸川開削前に存在したであろう谷にもご注目頂き、米島貝塚が作られた縄文時代の周辺地形についてもお考えいただきました。
米島貝塚は、現在は住宅地となっていますが、谷から高台へ向かう道路が坂になっていて、地形の変化を感じることができます。ぜひ、機会がありましたら現地を歩かれてみることをおすすめします。
さて、考古学講座は来年度は、9月から1月に月1回程度、連続講座を開催することを計画しております。開催のお知らせは、こちらのほごログや広報かすかべ(7月号か8月号)でお伝えします。
みなさまのご参加をお待ちしております。
郷土資料館体験ワークショップを開催しました
令和4年3月20日(日)に、郷土資料館体験ワークショップ「発泡スチロールひこうきを作ろう」を開催しました。
広報かすかべ3月号に郷土資料館が特集されたこともあってか、いつもより参加される方が多く、特に人数が多かった午前中は密を避けるため、展示室内で二手にわかれて開催しました!
まずは蓄音機でレコード鑑賞の時間です。
音の出口である開口部を開くと音が大きくなり、びっくりしてしまう子もいるほどの音量になります!
そして今回作る昔のおもちゃは「発泡スチロールひこうき」!
材料は食品トレーや、展示で使用するパネルの切れ端など、なるべく廃材を利用しています。
完成したひこうきは資料館内では飛ばせないので、ホールにでて飛ばしました!
飛ぶって、、、ロマンですよね。。。私だけでしょうか(笑)
最後にお土産の缶バッジ作りです!
今回はおもちゃのひこうきに乗るうめわかくんとぐうすけです!背景が空のようになっているのもポイント♪
今年度の体験ワークショップはこれにて終了となります!
子供から「来月はなにやるの?」という期待の声をいただいたのですが、来月の開催はないんです。。ごめんね!
また夏ごろに開催を予定していますので、その時はぜひまた来てください!ありがとうございました!
旧倉松第二調整池の河津桜 #桜咲くかすかべ
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郷土資料館では、桜咲くかすかべに協力しています。
不動院野の旧倉松第二調整池では、河津桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月12日(土)撮影のものです。
この桜は平成18年5月に春日部ロータリークラブが植樹したものです。
昨年、かすかべ特派員であった山本さんが春日部ロータリークラブの方にお話を聞いて経緯をまとめてくださっています。
春日部市特派員だより:旧倉松第二調整池の河津桜(令和3年3月9日)山本特派員
旧倉松第二調節池が設置されている旧倉松川は、もとは倉松落(くらまつおとし)といい、江戸時代初期に整備されました。現在の幸手市にあった志手沼(しでぬま)から、杉戸町を経て春日部市の八丁目で古利根川に排水されました。倉松落は悪水路として水田の排水を担っていましたが、大雨が降ると古利根川の水位が上昇し、倉松落に水が逆流することから、明治24年(1891)、逆流を止めるため、八丁目にめがね橋(埼玉県指定有形文化財・倉松落大口逆除(くらまつおとしおおぐちさかよけ))が設置されました。
その後、排水不良を改善するため、昭和8年から15年(1933〜1940)に行われた河川改修により、倉松川の本流は、杉戸町本郷で分岐し、春日部市牛島で中川(庄内古川)に排水する流路に改められ、旧流路は旧倉松川や旧倉松落と呼ばれるようになりました。
平成12年(2000)、小渕地区と不動院野地区の浸水被害軽減を目的として、旧倉松川の流路をもとに旧倉松第二調整池が設置されました。さらに平成18年(2006)には、旧倉松第二調節池の南側に首都圏外郭放水路第四立坑が設置され、さらなる浸水被害の軽減が図られています。
旧倉松第二調節池は、周囲の堤防上に遊歩道があり、自然豊かな環境でウォーキングが楽しめます。地域の方々を中心に「旧倉松落第二調節池を守る会」が組織され、環境が整えられています。
参考文献
埼玉県『中川水系 III 人文』1993年
杉戸町役場(町史編さん室)『杉戸町史 通史編』2005年