ほごログ(文化財課ブログ)

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25回目を迎えた土器づくり教室を開催しました

7月30日、8月20日(全2日間)、「土器作り教室」「産直の里内牧体験」を開催しました。
1日目(7月30日)は、粘土をねって形を作り、縄や貝塚から発掘された実物の貝殻などで模様をつけました。参加者の方々は、試行錯誤しながらオリジナルの縄文土器を形作りました。
2日目(8月20)は、内牧公園で土器の野焼きを行いました。職員が土器を焼いてる間、火おこし体験と勾玉作りにチャレンジしました。火おこし体験ではマイギリ式の道具を使い、2組のご家族が見事に火おこしに成功しました。午後は近隣農園にてブルーベリー狩りを体験しました。沢山実った紫紺のブルーベリーを穫りとりました。

土器成形の様子
土器成形の様子
火おこしの様子
火おこしにチャレンジ
収穫体験の様子
収穫体験の様子
土器焼き後の様子
完成した土器を前に自分の作品を探しています

ご興味のある方は来年参加してみてはいかがでしょうか。
毎年、広報かすかべ7月号、ホームページで参加者を募ります。

郷土資料館夏季展示ギャラリートークを開催しました

平成29年7月22(土)・8月19日(土)・8月20日(日)、資料館企画展示室で夏季展示ギャラリートークが開催されました。
第57回の夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展の展示品を見ながら、展示を担当した学芸員による解説がおこなわれました。
昭和初期に活躍した大衆作家、三上於菟吉の名は知らなくても、何度も映画化されている「雪之丞変化」はご存知の方も多いのではないでしょうか。
解説により、初代直木賞選考委員も務めた、郷土出身の著名作家の三上於菟吉の名を、身近に感じることができたかもしれません。
夏季展示は、9月3日(日)まで開催しております。また、9月2日(土)には染谷洌先生による講演会があり、ただいま申込受付中です。

ギャラリートークの風景

学校 学校の先生向けのホームページを公開しました

郷土資料館の教育委員会ホームページに、学校の先生向けのページを制作しました。

郷土資料館所蔵資料を小学校・中学校の授業等でよりご活用いただくため、過去の資料活用実績を公開し、比較的扱いやすく活用しやすい資料を「学校教材用貸出リスト」として掲載しました。


後者の「学校教材用貸出リスト」の制作にあたっては、平成28・29年度の博物館実習生の協力を得ました。写真や動画に映っている青年はみな当館の実習生です。
学校の先生方にご覧いただき、資料が活用され、子どものたちの学習に役立つことを期待しています。

このほか、
「かすかべデジタル写真館」にも古写真を追加しましたので、あわせてご活用いただければ幸いです。

吾妻鏡『新編図録春日部の歴史』からのご紹介18

『新編図録春日部の歴史』では、中世の項で鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡(あづまかがみ)』の記事を多く使用しています。『吾妻鏡』には、中世武士である春日部氏関係の記事をはじめ、下河辺荘(しもこうべのしょう)をおさめた下河辺行平(しもこうべゆきひら)や太田荘(おおたのしょう)の地頭(じとう)、太田行朝(おおたゆきとも)などの記事が確認できます。

この『吾妻鏡』は、国立公文書館のデジタルアーカイブから、原本の写真をみることができます。ぜひご覧ください。


『新編 図録 春日部の歴史』に掲載した記事の巻、各巻内のページ番号
*リンク先は国立公文書館デジタルアーカイブの「件名・細目詳細」です。
(春日部氏関係の記事)
宝治元年6月10日条 
吾妻鏡 巻三十八 25ページ
宝治元年6月22日条 
吾妻鏡 巻三十八 29~31ページ
(下河辺行平関連の記事)
建久6年11月6日条 
吾妻鏡 巻十五 72ページ
建久4年8月9日条  
吾妻鏡 巻十三 42ページ
建長5年8月30日条 
吾妻鏡 巻四十三 26ページ
寛元3年7月26日条 
吾妻鏡 巻三十六 35ページ
(太田行朝関連の記事)
建久5年6月30日条 
吾妻鏡 巻十四 20ページ

「下河辺氏・太田氏・春日部氏」『新編 図録 春日部の歴史』44ページ

警報の種類を知らせるチラシ『新編図録春日部の歴史』からのご紹介17

日中戦争当時に粕壁町防護団から出された警報の種類を知らせるチラシを紹介します。
防護団(ぼうごだん)とは、昭和7年(1932)ごろから各地で組織された防空のための組織です。昭和14年(1939)に消防組と防護団からなる警防団が発足するまで活動しました。
チラシには、それぞれの警報の際のサイレンや警鐘(けいしょう)の鳴らし方が細かく示されています。戦時中、市民の日常生活が緊張の連続であったことがわかる貴重な資料です。

「戦時生活」『新編 図録 春日部の歴史』224ページ

警報の種類を知らせるチラシ