ほごログ
シンポジウムー神明貝塚ーを開催しました!
11月5日(土)に教育センターで「地域と共に歩む史跡神明貝塚」をテーマに
シンポジウムを開催、市内、そして県内から約50名の方にご来場いただきました。
文化財課職員による基調報告のほか、そして神明貝塚の保存活用計画でもご指導いただいた
日本大学理工学部の押田佳子准教授、日本工業大学建築学部の佐々木誠先生にご講演をいただき、
最後に討論も行いました。
はじめに文化財課の森山から、
「史跡神明貝塚の現況と古環境」と題し、整備の方向性として縄文時代の環境を来訪者に伝えるために植生や環境を復元し、地域と共に歩む史跡整備を検討していくことが示されました。
発掘調査から得られた縄文人から、神明貝塚に住む縄文人が陸上の動植物を食べていたこと、花粉分析からクリなどを多く用いていたことがわかりましたが、現在の景観からそのような事実を想像するのは難しく、今後、史跡を公園として整備するなかで課題となる部分として挙げられました。
続いて、押田先生から、
「みどりと共生する史跡と観光まちづくり」と題して発表いただきました。
文化財と自治体の事例や課題を紹介しつつ、史跡を魅力ある観光資源とするために、ストーリーを設定すること、さらには来訪者にも自発的な関心を生み出すためのローカルガイドの存在が重要であるなど、多面的なご指摘をいただきました。
佐々木先生からは、「神明貝塚と「共に」~地域と未来への戦略~」と題してご講演いただきました。
「老い」に直面した世の中に必要なものは、取捨選択とリノベーションであり、そのなかで神明貝塚は地域資源として強い武器になること、公民が連携することで、神明貝塚にワクワクした未来をつくっていこうという内容でした。
最後は発表者の3名で「地域と共に歩む史跡の未来」について、討論とシンポジュウムのまとめを行いました。会場からも質問用紙を多数頂戴し、今後の公開に期待する声をいただきました。
神明貝塚は史跡指定され、2年経過しましたが、整備・公開への道のりはスタートしたばかりです。
市民のみなさまと一緒に、神明貝塚の未来に伝え、集い、にぎわい、活動する場の実現に向けて、引き続きの応援をよろしくお願いいたします!
※シンポジウムの様子は、後日YouTube上に動画をアップする予定です。ぜひお楽しみに