ほごログ(文化財課ブログ)

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鉛筆 古文書講座を開催しました

2月18日(土)、古文書講座を開催しました。
午前の初級編では、中世、戦国時代の古文書を講読しています。
今回は、戦国末期、天正17年(1589)3月の北条氏房朱印状写を講読しました。
この古文書は、岩付城の「御領所糟壁」に対する諸役免許と開発について、城主の北条氏房が代官らに命じたもので、地名の「糟壁」の表記が歴史上初めて登場する注目すべき史料です。

午後の中級編では、江戸時代の粕壁宿の商家伝来の古文書を講読しています。
今回は、文政10年(1827)2月「質屋仲間議定帳面写」(郷土資料館所蔵)を中心に読み、粕壁宿で質屋仲間が組織され、宿財政に助合金を補填することなどを読み解きました。
古文書表紙
表紙(上の写真)には
「丁文政十年亥二月廿九日改
  質屋仲間議定帳面写
 御代官伊奈半左衛門様御手附
   赤木信左衛門様御出役ニ付取極」と書いてあります。


受講者の皆さんと意見をかわしながら読み進められましたので、勉強になりました。
受講者の方たち
古文書講座は、毎年6月~7月ごろ広報誌で受講者を募集します。
ご興味のある方は、ぜひ受講してみてください。