ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:郷土資料館

シンポジウムー神明貝塚【受講者募集中】

春日部市郷土資料館夏季展示(第59回)を記念して、来る9月2日(日)下記のとおり、専門家によるシンポジウムを開催します。無料(要申込)です。
この機会に専門家の造詣深い話を聞いて、春日部が誇る神明貝塚について理解を深めましょう!

テーマ:発掘調査から分かる3800年前の縄文人のくらし
日 時:平成30年9月2日(日)13時~17時
発表者:阿部芳郎(明治大学文学部)/米田穣(東京大学総合研究博物館)/吉田邦夫(東京大学総合研究博物館)/森山高(春日部市教育員会)
会 場:春日部市教育センター2階視聴覚ホール
定 員:200名(無料・申込順)
共 催:明治大学資源利用史研究クラスター・明治大学黒耀石研究センター

動画で解説!神明貝塚

春日部市郷土資料館の夏季展示「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展の開催を記念して、展示室にて神明貝塚の紹介映像を上映し、学芸員が解説します。

 

日時:平成30年8月8日(水曜日)~9月12日(水曜日)の毎週水曜日
いずれも午前10時30分~、 午後3時~(30分程度)

会場:郷土資料館 常設展示室

参加費:無料

申し込み:不要です。直接来場してください。
写真:動画上映の様子

資料整理とギャラリートーク

本日は西金野井の文書の資料整理と「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展のギャラリートークを行いました。資料整理では葉書形式の文書に書かれた宛名や送り主、その内容など一つずつ確認し、調書をとりました。旧字やくずし字などで書かれていたため読むのは大変でしたが、年賀状や木材の送付願いなど様々なものがあり、同じ送り主からの送付願いが複数あるなど、たびたび注文を受けていた様子が伝わってきました。
写真:資料整理の様子

ギャラリートークは、10時半からのギャラリートークを見学させていただき、教えていただいたことをもとに、一部のコーナーを実習生が担当させていただきました。見学の際、神明貝塚がどのように貴重なのか、どのような生活をしていたのかなどを面白くも分かりやすく教えていただきました。午後からは実際に自分の担当する場所を決め、展示担当の方に見ていただきながらリハーサルを行い、改善点やアドバイスをいただいて、本番に備えました。
写真:ギャラリートークのリハーサル風景

本番ではリハーサルでのアドバイスをもとに、教えていただいた事や調べたことを使いギャラリートークを行いました。うまく伝えることが出来るかとても緊張しましたが、リハーサルよりも落ち着いて伝えることが出来ました。また地域の大切な遺跡についてより知ってもらうため、ギャラリートークでは展示だけでは分からないことをたくさんお話しすることが大切だと分かりました。
写真:実習生によるギャラリートーク

文書の整理やギャラリートークなど、専門知識の必要性を改めて感じました。
お客様の前でお話しするのはとても緊張しましたが、実習生にとって貴重な体験になりました。ギャラリートークにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座本番

本日は、夏休み体験講座のわらじ作り本番でした。

まず、わらじを作る前の段階に、稲を刈って乾燥させて脱穀するという作業があります。
今回は脱穀の作業を来てくださったみなさんにやっていただきました。


みなさん楽しそうに千歯こきという江戸時代の農具を使って脱穀してくださいました!

次にわらすぐり、わら打ちの作業を実習生が実演し、最大の難関であるわら縄作りに突入です。
やはりみなさんわら縄作りに苦戦していらっしゃいました。
私たち実習生も、やり始めたころは難しくて頭を抱えていました。

わら縄作りを終えた後、わらじを編む作業に入りました。
編む作業は、みなさんの理解が早くてスムーズだったと思います。



完成したわらじを履いて、記念撮影もしました。
下の写真↓はその時のものです。

わらじの他に、江戸時代の旅人の衣装も着ていただきました。
みなさんとても似合っていました!


こうしたお客様に指導する立場に立つのは初めでした。
人に物事を教える難しさを痛感しました。
でも来てくださった方々が積極的に、楽しく作業してくださったので、私たち実習生もとても楽しく作業することができました。


博物館実習も終わりに近づいてきました。
最後まで気を抜かず、できるだけたくさんのことを学ぼうと思います。
(平成30年度博物館実習生)

夏休み体験講座の事前準備

本日も夏休み体験講座のわらじ作りに向けて、実際に実習生がわらじ制作を試みました。
写真:制作風景
前日に藁すぐりを終えた稲わらは「わら打ち」と呼ばれる作業を行います。砧とよばれる道具を使ってまんべんなく稲わらの芯を潰し、縄を適度な柔らかさに仕上げる作業です。その作業を終えると、わら縄作りに入ります。手のひらを擦り合わせるようにし、稲わらからわら縄にします。最初は思うように縄にできませんでしたが、次第に慣れてくるとみるみる内にわらが縄へと変貌していきました。
写真:わら縄づくり
わら縄作りが終わるといよいよ、わらじ作りに入ります。わら縄を足の指にかけ、わらを先端部(つまさき)から編み始めます。慣れない作業に皆試行錯誤しながらわらを編んでいきます。指導して頂きながらわらを編んでいくと、個性溢れるわらじたちが出来上がりました。不格好ながらも世界で一つだけのわらじを制作することができ、思い出に残るわらじとなりました。自分たちで制作したわらじを実際に履いてみたり、眺めてみたり、各々興味津々になっていました。
写真:完成したわらじ
昔から伝えられてきたわらじ作りは、とてもよい経験になり、明日の本番に向けて子供たちに楽しく教えられるよう頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)