校長室

校長室から

平成30年度のスタートです

                      校長 金子 博之

 

 今年の桜は気が早く、始業式・入学式を待ってくれませんでした。ですが、学校には子どもたちの明るい笑い声が戻り、元気満開と言うところです。

 かわいい新1年生85名を、11日の入学式で迎える予定です。希望と期待の中で平成30年度の高野山小学校の教育活動が元気よく始まりました。昨年度同様、変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間として、位置づけられています。詳しい内容については、PTA総会の時に、お話しさせていただきますが、今年度も質の高い教育活動が行えるよう教職員一丸となって取り組んで参ります。本校の子どもたちの特徴は、知識・技能は、とてもよく身に付いているのに、それを活用する力に課題があることです。

 算数の学習を例にして言うと、算数で学習した知識・技能、考え方などを活用する場面には、次のような場合があります。

 ・算数の問題を解決するのに活用する。

 ・新しいことを学ぶことに活用する。

 ・理科や社会など他の教科の学習に活用する。

 ・買い物や旅行、筋道立てて考え判断するなど日常生活の中で活用する。

 かけ算九九が全部言えても、平行四辺形の面積の公式を覚えても、分数のわり算ができても、それを活用して、上のようなことができるようになっていなければ、本当に算数を学習したことにならないと考えているからです。

 本校では、今年度「算数科」を校内研究の教科と位置づけ、研究を進めていきます。

 「計算もできるし文章問題も解ける」「漢字の読み書きができ、作文も書け、文章の中身の理解や解釈もできる」・・・こんな子どもを増やすために、教職員一丸となって、丁寧できめ細かい指導を実施していきます。

 今年度も昨年同様、保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

便利なスマホですが

                   校長 金子 博之

 

 高野山小学校のホームページには、毎日400から800のアクセスがあります。本当にありがたいことです。高野山小学校の現在の児童数は、647名で、家庭数は約500世帯ですから、単純に考えると毎日全てのご家庭に見ていただいているということになります。ですが、実際にはそんなことはないでしょうから、お一人で1日に何度もアクセスをしてくださっている方がいらっしゃるのかもしれません。ありがとうございます。パソコンだけでなくスマートフォンでも見ることができますので、まだ見たことがないという方は、一度ご覧になってください。トップページにその日の給食とトピックス等を載せています。(給食の献立は毎日更新、トピックスは不定期更新です)

そんなとても便利なスマートフォンですが、急速に子どもたちにも普及しています。正しい使い方を身につけ便利に利用して欲しいと願っています。

つい先日の新聞にも千葉県内の小学生女子児童が広島県に住む会ったこともない男性に、裸の画像を送ってしまったというニュースが載っていました。便利と背中合わせに危険が潜んでいるということです。

2月8日に5年生児童を対象に実施しました「情報モラル学習」でも、千葉県警察の担当の方から、小学生が携帯電話やスマートフォンとうまくつきあうためには、次の三つが大切という話がありました。

 

  正しい知識を持つこと

  ルールやマナーを守ること

  フィルタリングをかけること

 

 うちの子に限ってではなく、まわりにいる大人の責任としてどうぞよろしくお願いいたします。

 

*インフルエンザの流行が衰えません。長期化の気配すらあります。学校でも油断することなくうがい・手洗いの励行をすすめています。ご家庭でもお願いいたします。

学力の基礎となるもの

校長 金子 博之

 

 2月4日は「立春」です。暖かくなるのかと期待したいところですが、実際は今が一番冷え込む寒い時期です。学校でも「インフルエンザA,B」が猛威を振るっており、先月末は学年・学級閉鎖が続きました。発熱やインフルエンザでの欠席者は減ってきましたが、まだまだ油断禁物です。うがい・手洗い・換気に引き続き気をつけていきたいと思います。

 

 さて、義務教育での学習が、その後の人生の基礎になると言われます。専門的なことは、高等学校や大学、更には実際に職業に就いてからとなるわけです。

 中でも小学校での学習は、何をするにしても基礎・基本となる大切なことばかりですから、できるだけ広く学び、さまざまな知識や技能、考え方を身につけて欲しいと願っています。

更に子どもたちにとっては、社会そのものである学校生活自体が大切な意味を持っています。集団生活の中で学ぶことがたくさんあるからです。

マナーやルールを守る

 学校の決まりを守る、友だちとの約束を守る、自分から先にあいさつをする、思いやりと協力の心をもつ

★学習習慣を身につける

 チャイム着席、忘れ物をしない、45分間席に座って学習に集中する

以上のことを身につけて、中学校という次のステップに進めれば、友人関係もうまくいくようになり、学習しやすく効果的に学ぶことができるようになります。

学力の基礎となるもの、それは、「規範意識」と「学習習慣」と言えそうです。

短い2月ですが、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

自分を表現する力を身につけよう

                         金子 博之

 

 新年、あけましておめでとうございます。

本年も昨年同様、どうぞよろしくお願いいたします。

 平成もいよいよ今年と来年の途中までと言うことになりそうですが、みなさまにとりまして、本年が良い年となりますように。

 

 本校では、確かな学力、豊かな心、健やかな体の育成を学校経営の柱として取り組んできました。確かな学力の育成のために具体的には基礎的・基本的な学習の時間の徹底であったり、言語活動や共に学び合う活動の推進、朝の読書・昼のドリルタイムの実施など、これらの時間から「自ら学び、思考し、表現できる力」を身につけ、確かな学力の向上につなげていきたいと考え、実践してきました。3学期はそうした学習の総まとめの時期でもあります。

 「思考・判断」した力は、「表現」することによって初めて評価することが可能となります。ペーパーテストにその答えを書くという表現によって点数という評価がされるということもそうですし、45分の学習が終わった際に、学習の振り返りカードに感想を記入することによって、学習の理解度を評価するということもそうです。学習中に挙手をし、発表するという活動も自分の考えを表現するということの一つです。つまり、確かな学力の育成は表現力の育成と連動していて、言語活動の充実や言語力の育成を通して、「考え表現する力」を高めていくことが重要となってきます。

 始業式では、児童に「自分を表現する力を身につけよう」という話をしました。みんなの前で発表することでもいいですし、ノートに自分の意見を書く、班で話し合う時に自分の考えをしっかり発言する等々、こうしたコミュニケーション力が表現力につながっていくと考えています。児童には、具体的に話しながら自分の考えを表現することの大切さを話しました。

 

 3学期もよろしくお願いいたします。

あたたかい心の貯金

校長 金子 博之

 

高野山小学校の児童は、優しい子ばかりですが、今月は「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」のお話をしたいと思います。

 「ちくちく言葉」は、傷つく、悲しい、いやな言葉です。逆に「ふわふわ言葉」は、うれしい、優しい言葉です。「ふわふわ言葉」には、子どもたちが互いにつながり、楽しく安心して学校生活が送れるよう、相手のことを思いやる「言葉」を大切にして欲しいという願いが込められています。

 人の心の中には生まれながらにして「あたたかい心の貯金」があると言われています。人からほめられたとき、話をしっかり聞いてもらったとき、「ありがとう」「いいよ」「いっしょにやろう」「がんばったね」「あなたのせいじゃないよ」と、思いやりが伝わる「ふわふわ言葉」を言われた時などにあたたかい心の貯金が貯まっていきます。あたたかい心の貯金とは、心の余裕です。心に余裕が生まれると、自然に家族や友だちに優しくなり、周りとのコミュニケーションが上手にとれるようになります。あたたかい心の貯金の残高が多ければ多いほど自分を大切だと思える自己肯定感、やる気、自信が増えてきます。

 反対にあたたかい心の貯金が貯まっていない子は、周囲に対して心がささくれ立ち、反抗的な態度をとったり、家族や友だちとうまく接することが難しくなってしまうことがあります。また、自分はだめな子だと自己評価を低くし、自信が持てなくなり、周囲とのコミュニケーションがうまくとれなくなってしまう場合も出てきます。

 子ども同士だけでなく、大人と子どもの関係も同じです。ほめれば貯金が増え、けなせば貯金が減っていきます。子ども一人一人の個性を受け止め、温かく見守り、プラスの声かけをしていくことは、私たち子どもの周りにいる大人の大切な役割の一つであり、常日頃から気をつけなければいけないと感じています。

 「ふわふわ言葉」があふれる学校・家庭でありたいものです。

今月もどうぞ、よろしくお願いいたします。