校長室

校長室から

自分の身を守るのは自分だと言うこと

校長 金子 博之

 

 すでに高野山小学校のホームページでお知らせしていたことですが、夏休み中の部活動に参加をするため、「いきなりステーキ」前の横断歩道を渡っていた児童が、赤信号で突っ込んできた車と接触するという事故がありました。幸いにも怪我の程度は軽傷でしたが車はそのまま走り去ってしまいました。当て逃げ事件です。警察にも通報し、現在捜査中となっています。子どもたちには、改めて青信号でも右、左をしっかりと確認するよう指導しました。ご家庭でも注意喚起をお願いいたします。

 

           7月   159回

           8月   131回

           9月   388回

           

 

 この数字は、何の数字でしょうか・・・・

 そんな問いかけから10月の「全校朝礼」は話を始めました。

実はこの数字は、日本全体の月別の「地震発生回数」なのです。(震度1以上)保護者・地域のみなさま方もご承知の通り、日本は地震の国です。9月上旬にも北海道で大きな地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。地震はいつ、どこで起きるか分かりません。

 10月の「全校朝礼」では、もしも登下校中に地震に遭遇したら、どのように対応すれば良いのか、ということについてDVDを見ながら具体的に話をしました。

 ブロック塀や自動販売機など倒れてきそうなものから離れる。

 身を低くし、ランドセルなど丈夫なもので頭を保護する。

 丈夫な建物が近くにあれば避難する。

 

交通事故にあわないようにするのも、地震への対応も自分の身を守るのは自分という意識を子どもたちには常に持っていて欲しいと思います。守ってあげたくてもそこに大人はいないという場面があり得ます。だからこそ、そうした意識が必要になります。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

地域の子は地域で育って欲しい

校長 金子 博之

 楽しかった夏休みが終わり、高野山小学校に子どもたちの元気な声がもどってきました。子どもたちの明るい声は、活気があっていいですね。こちらも元気になります。

 今年は大変暑い夏休みでしたが、そればかりではなく西日本の地域では、記録的な大雨の影響で、各地で土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、大きな被害が出てしまいました。ご親戚の方が被害に、というご家庭があるかもしれません。一日も早い復興を心より願っております。

 さて、6月9日の読売新聞の読者欄に次のような投稿記事が載っていました。

 

 


女の子に声かけ 迷惑かけた     幼稚園職員  ○○ ○○ 75歳

 

 交差点で信号待ちをしていると、ピカピカのランドセルを背負った女の子がやってきた。「お帰りなさい。車に気をつけて、おうちに帰ってね」と声をかけると、突然、女の子がランドセルに付けていた、防犯ブザーが鳴り響いた。

 逃げるように横断歩道を渡っていく。女の子の後ろ姿を見て、知らない人に声をかけられたら、ブザーを鳴らすようにと家の人から言われているのだろうと思った。どんなに怖い思いをさせてしまったことか。

 顔見知りの卒園生だと、「はーい、気をつけて帰ります」とニコニコ応答してくれるので、知らない子どもにも同じように声をかけてしまったのだ。やはり、おせっかいだったろうか。自分では、親切なことをしたと思っても、かえって、迷惑なことがあるのだと痛感させられた。

 

 

 どんなに怖い思いをさせてしまったことか。・・・この方は、反省しているような言い方をしていますが、これが、現在の社会の様子だとすると、悲しいことですね。善意が善意とならないわけですから。

 幸いにも高野山小学校の学区で同じことが起きているという話は聞きませんが、保護者のみなさま、各町内会にお住まいのみなさま方の中には、少なからず、よその子には気を遣い、この新聞記事の方と同じよう気持ちで過ごしている方がいるかもしれないと感じ、学校にできることは何かと考えました。

 現在、我孫子市では「我孫子市子ども見守り隊」という組織を立ち上げ、保護者、地域の方々に子どもたちの見守り活動をお願いしています。しかし、そのことを肝心の子どもたちに紹介していませんでした。そこで、9月3日の始業式の日に、「我孫子市子ども見守り隊」の活動の紹介と、実際に登録いただいている保護者の方々数名に、学校に来ていただき、子どもたちに紹介させていただきました。(安全管理員の今井さん、三枝さん、千葉さんと交通安全推進隊の古賀さんも同時に紹介させていただきました)

 これで、少なくともこの人は不審者?ということはなくなるはずです。大人も子どもも安心して会話ができる。あいさつのあふれる高野山小学校に一歩近づけたかなと考えています。地域の子は地域の中で育って欲しい。・・・心からそう願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別な教科 道徳と外国語科・外国語活動の話

 

校長 金子 博之

 7月になりました。学校は学期末を迎え、先生たちは成績処理の作業に取りかかっているところです。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間と、位置づけられています。このことは、PTA総会の時にも、少しお話しさせていただきました。

保護者のみなさまもご承知の通り、学習指導要領というのは、わたしたち教師が、それぞれの学年で、それぞれの教科で何を教えなければならないのかということが書かれている大変重要はものです。

2020年からは教科書も全面的に変わることになります。

そんな中、今年度からは2020年の完全実施を待たずに、特別な教科 道徳と5、6年生を対象に外国語科、3、4年生を対象に外国語活動が始まりました。

今までの道徳と今年から始まった特別な教科 道徳は何が違うのか・・・子どもたちに人として大切な道徳性を養うというのは変わりません。というか変わりようがありません。今回の改訂では、更に自己の生き方について考えを深める学習を目ざし、道徳的な判断力や実践意欲を育てようという目標が加わり、新たに教科書が使われるようになりました。これまでは保護者のみなさまにお金を出していただいて、読み物資料を購入し使っていました。

通知表の中での扱いも変わります。これまでも学校生活全体の中で、子どもの道徳性が感じられた時などを観て、評価はしてきました。例えば、通知表の総合所見欄に・・・『男女の分け隔てなく進んで声をかけながら誰とでも仲良く遊ぶことができます。』等と書いてきました。

これに対し、特別な教科 道徳の評価は、総合所見欄とは別に枠を作り、45分の授業内での姿を書きます。45分間の授業の中でどのような活動があり、どのような考え方をしていたか等を文章で書きます。道徳性を評価するのに、ABCだというような良い、悪いといった評価の仕方は馴染みませんから,文章で書くことになります。

また、3、4年生の外国語活動や5、6年生の外国語科も総合所見欄とは別に、枠を作り、活動内容などを文章表現することになります。英語を一つのツールとして活用しながら、コミュニケーション能力の育成を目指すというのが小学校での目標ですので、英語活動とか英語科という教科名にはならなかったようです。

なお、国は移行期間中の3、4年生の外国語活動は、最低でも15時間程度の実施。5、6年生の外国語科は、最低でも50時間程度の実施としていますが、我孫子市では、体制を整え、2020年の完全実施と同様の3,4年生が35時間の実施。5、6年生が70時間の実施時間で今年度をスタートさせています。

 

もうすぐ子どもたちが楽しみにしている夏休みがやってきます。保護者のみなさま、地域のみなさまに見守られ、大きなケガや事故もなく無事に夏休みが迎えられそうです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。2学期もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 


あいさつや素直な言葉であふれる高野山に

            校長 金子 博之

 

 「ちっ、あっちいけよ。消えろよ。来るんじゃねえよ。」

虫の居所が悪いと、教師に対してもそんな言葉を使ってしまう児童がいます。

 小学校の中・高学年から中学校時代は、子どもから大人へとのぼる階段のはざまにあります。勉強のこと、友だちのこと等々、悩みや葛藤など思春期の心の揺れは決して小さなものではありません。

 したがって、どうしてもかん黙になったり、前述のように斜に構えたりするような態度になりがちです。大なり小なり、私たち大人の誰もが通ってきた道でもあります。

 本校では4月、生徒指導部を中心に職員会議の中で、

 「ひとりひとりの子どもを大切にし、個性の伸長と社会性を育てる。」

 「基本的な生活習慣を育て、身につけさせる。」

 ・返事やあいさつがしっかりできる。

 ・きまりを守ることができる。

という、1年間の具体的なめあてを、高野山小学校の全教職員で共通理解し、取り組んでいるところです。具体的には生徒指導の基本のきである「傾聴と共感」という姿勢で子どもたちに接し、育てていこうとしています。冒頭の子どものように、暫時おへそがどこかにいってしまった子どもを、頭ごなしに怒鳴り散らしても良いことは一つもありません。まずはクールダウンをさせ、原因をじっくり探っていくことが大切となります。

高野山小学校では毎月、生徒指導部から「今月の生徒指導目標」が提示されます。4月の生徒指導の目標は、「進んで元気の良いあいさつをしよう」でした。

校内ではできていても、地域に出るとなかなか実践できない部分があります。理由は様々ですし、永遠の課題かもしれません。

 学校では具体的な取り組みも始めています。児童会を中心とした「あいさつ運動」がそうですし、学校外の活動としては、地域の団体との連携も模索しているところです。ここ、高野山の地域で小学生、中学生、そして保護者・地域の皆様のあいさつがあふれたら、こんなに素敵なことはありません。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

保護者・地域のみなさまに支えられています

                       校長 金子 博之

 

 ここはスクールゾーンなのに、この時間に走っている車は本当に地域の人だろうか。

このこんもりとした林は、暖かくなるこれからの季節、痴漢とか出てきそうだな。

私は、毎朝730分から8時過ぎまで子どもたちの見守り活動をしながら学区を歩いています。日によってコースを変えながら、エルム歯科方面や桃山公園方面、我孫子中学校方面に天王台駅方面・・・と、高野山小学校の広い学区内を歩いていますが、そんな時上記のようなことを考えながら、まわりをきょろきょろしながら歩いています。

また、その時間は高野山小学校が保護者の方や地域の方々に支えられていることを強く感じる、そんな時間でもあります。 

 毎朝、通学路内の信号のない交差点で、見守り活動をされている方がいます。

 「こども110番」の看板をつけているお宅の方が、家の前に出て、子どもたちの見守り活動までしてくださっている方がいます。

 「子ども見守り隊」の赤い名札をつけ、犬の散歩をしながら子どもたちの登下校時間に見守り活動をしてくださっている方がいます。

 入学したばかりの1年生の保護者の方の中には、学校までついてきてくださっている方々がいらっしゃいます。・・・

 学区内をほんの少し歩くだけでも、このように実に多くの方々にお会いし、高野山小学校の子どもたちは地域の方々に愛され、そして守られているんだなあと強く感じています。本当にありがとうございます。

 420日に行われた学習参観・懇談会の際には、授業参観後に保護者全体会(学校経営説明・職員紹介)とPTA総会を実施したのですが、330名を越える保護者のみなさまにお集まりいただきました。このことからも保護者のみなさまの本校の教育活動に対する高い関心度と共に、力強いご支援をいただいていることを改めて感じることができました。本当にうれしい限りです。ありがとうございます。

 家庭訪問も始まりました。何か不安な点や疑問に感じる点などありましたら、お気軽に担任にご相談ください。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。