校長室

2017年9月の記事一覧

主体的な地域貢献活動

 10月に入ると生徒会役員の改選や委員会委員長の交代があり、学校の屋台骨となる学年は2年生へと代わっていきますが、3年生の生徒会役員が公約していた清掃改革・地域貢献を実現する部活動での地域清掃が27日()に実施されました。

 放課後の短い時間でのボランティアでしたが、今回はバレーボール部の生徒たちが額に汗を流しながら一生懸命に取り組みました。自分たちで発案し生徒総会を経て自分たちで可決・実現にこぎつけた主体的な取り組みです。地道な活動となりますが、部活動単位でバトンをリレーしながら息の長い活動となることを願っています。

 私も時間の許す範囲で生徒たちの支援をしていきたいと考えています。また、この日も通りすがりにお会いした方たちが「ご苦労様、ありがとう」と声をかけてくださいました。地域のみなさんにも、近所で中学生たちが活動しているのを目にしたら励ましの言葉をかけていただけると子ども達のさらなる意欲につながるかと思います。よろしくお願いします。

   

    

社会で学ぶ!2年生就職体験

 20日()~22日()、2年生の就職体験学習を実施しました。布佐地域を中心として、全部で30の公的機関や事業所様に生徒を受け入れていただきました。お忙しい中、生徒のためにご指導・ご協力をいただいたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 期間中、私もいくつかの職場を訪問して生徒の様子を見せてもらいましたが、どちらを訪問しても、業務に支障が出ていると言われることなど一言もなく、「逆に助かっています」「挨拶がしっかりできて意欲もありますね」といったお褒めの言葉をいただきました。本校のことをよく知っている事業所様からは「布佐中できめ細かく指導しているハローワーク方式の成果ですね」という声も聞くことができました。求人広告の作成等、事業所様に多大なるご協力をいただき、指導にも時間と手間はかかり(エントリーシートのチェックや所長面接等)ますが、「布佐中が継続して取り組んでいるキャリア教育の方向性が間違っていない」ということを裏付けるありがたい言葉だと思っています。

 この3日間の体験を通して生徒たちが学んだり考えたりしたことは、学校の中だけでは決して得ることのできない教育効果をもたらし、生徒たちの成長の糧となって今後に返ってくると信じています。

 今後とも布佐中の生徒たちを地域から見守っていただくと同時に、来年度の就職体験も含め、学校への変わらぬご支援とさらなるご協力をお願いして御礼の挨拶に代えさせていただきます。「本当にありがとうございました」

 

※就職体験中の生徒の様子は、後日、「生徒の活動」の
 ページにアップします。

小学校6年生の中学校登校№2

 昨年度に引き続き、小中一貫教育の取り組みの一つとして小学校6年生の中学校登校を実施しています。6月に続いて今年度は20日()が2回目の実施でしたが、2年目を迎えた取り組みでもあり、より充実したものとなるよう思案しているところです。給食の関係等もあり半日単位の実施しかできないのですが、そこから始まって、将来は週に1日、毎週○曜日は6年生は中学校へ登校する日となるような構想も描いています。

 口で言うのは簡単ですが、これを実現するとなるとやはり大変な準備と労力が必要です。それにも関わらず実施に踏み切ったのは、子ども達にもかんたんに説明しましたが

 ①布佐小と布佐南小の児童の交流の場を増やして仲良くなって中学校に入学してほしい。

 ②中学生との交流や施設・設備に慣れることで中学校生活への不安を少しでも解消して小から中への接続を滑らかにしたい。

という目的とともに、次のような効果が得られることを確信しているからです。

 ①6年生が中学校に登校して専門性をもった中学校教員の授業を受けることで学力の向上に資するとともに、新学習指導要領の英語の教科化にも対応できる。

 ②英語に限らず、いろいろな教科で小中の教職員の協働ができ、6年生での教科担任制にも道が開ける。

 ③教職員の専門性を活かしたり小中の教職員が協働することによって、児童生徒のためはもちろん、教職員にも大きなメリットがある。

 昨年度に実施した後の(現中学1年生の)感想は、「楽しかった」「他の小学校の子と初め

て話せてよかった」「また中学校に来たい」といった答えがほぼ全員の児童から聞かれる、もしくはアンケート用紙に記入されていました。

 これを2回、3回…と継続し、さらに終日できるようにするためには、朝、登校してくる小学校の児童、特に距離が長くなる南小児童の安全確保のために地域の見守りをお願いしたり、前述した給食の問題を解決したり、部活動まで参加する場合の帰宅時間等々、しっかりと考えて解決していかなくてはならないことが山積みです。

 しかしながら、「学校・保護者・地域が協働し、総ぐるみで子どもたちを育て、学校と街を創造する地域の小中一貫・ふさ学園」では、これらの課題を解決して子ども達の健やかな成長に向けて一致団結して取り組んでいくことができると信じています。

 保護者・地域のみなさまには6年生の中学校登校という、この取り組みへのご理解とご協力、今後のご支援をよろしくお願い致します。

 

※小学校6年生の中学校登校の様子については、後日「生
徒の活動」のページにアップします。

地域と一体になって!竹内神社例大祭

 布佐の祭り(竹内神社例大祭)に参加し、その盛大さに改めて度肝を抜かれました。この盛大な祭り(本校職員は「祭りの世界大会」と言っています)を3日間連続で、しかも毎年実施しているという布佐の伝統と各地区のみなさんの熱い心意気には本当に頭が下がる思いです。

 そんな祭りの中で、小学生が一生懸命に子ども神輿を担いでいる姿がとても微笑ましく、見ていて思わず応援したくなります。また、中学生にも活躍の場がところどころにあり、式典では巫女さんとして女子生徒が4名、彼女たちは履きなれない下駄で、特に3日目は暑い中、ずっと神輿の後をついて歩いていました。他にも大人の神輿を担いだ男子生徒、地区の山車を懸命に引っ張っていた生徒、子ども神輿の世話役をしていた生徒、そして郷土芸能講座の生徒たちは、2日間にわたって(中日が雨のため中止)演舞で祭りを盛り上げる大切な役割を果たしていました。

 というように、この3日間にわたって、学校では目にすることのできない生徒たちの姿・表情・活躍ぶりを見ることができたのが、とても大きな収穫であったと思っています。生徒たちの地域貢献を改めて讃えてあげたいと思います。

 この300年にわたる伝統を、この生徒たちがしっかりと引き継ぎ、将来、布佐のまちの発展に貢献できる人材としてたくましく育っていけるよう、学校としても全力を尽くしていかなくては…という思いを改めて強くもった今年の祭りでした。

 

※祭りと郷土芸能講座の演舞の様子については「生徒の活
 動」のページをご覧ください

大成功!!第71回体育祭

 9日()、布佐中学校第71回体育祭が大成功のうちに幕を閉じました。生徒たちは競技に、応援に、係活動に全力で取り組み、早朝からフィナーレまで声援を送っていただいた来賓のみなさんや地域の方々、家族、そして我々職員を笑顔にし、感動とともに元気をプレゼントしてくれました。本当に充実した1日であったと思います。

天候不順でグラウンド状態も今一つの練習期間でしたが、生徒たちはそんな悪条件の中、本当に精一杯、全力で頑張りました。木曜日の予行練習も天気との戦いになり、雨に濡れながら決して十分にできたとは言えなかったのですが、当日、生徒たちは臨機応変、自分で考え、自分で判断しながらしっかりと動いて71回目の素晴らしい体育祭を創り上げることができました。

 すべての競技についてのコメントは書けませんが、とにかく生徒たちの一生懸命さが伝わった体育祭でした。組体操、そして昨年のエッサッサに代わって全校男子が行った新しい集団行動では、自分たちで布佐中体育祭の新しい1ページを開くという意気込みに燃え、「何が何でも成功させる」という気持ちが前面に溢れ、見事に成功(本番が一番よい完成度でした)。周囲の人たちからは温かい拍手をいただきました。女子のダンスも練習のときよりもはるかに素晴らしい出来でした。ダンス自体のレベルも上がっていましたが、何よりも演技をしながら一人ひとりの生徒が輝くような笑顔で、全力で楽しみながら踊っている様子が伝わってきました。演技終了後、朝礼台の前に集まった生徒たちの満足感いっぱいの表情が、ダンスの大成功と達成感を象徴していたように思います。そして各色の応援、応援団中心に、よくここまで全校生徒の心を掴んでまとめあげることができたと感心しています。閉会式の結果発表では競技優勝・応援賞ともに赤組となりましたが、すべてが終わった後には両方の組がお互いの健闘を讃え合い、ともに達成感一杯の満足気な表情であったのが印象的でした。

 そして、地域の方々やPTAを始めとした保護者のみなさんのご協力があってこそ、この体育祭の大成功があるということを改めて実感しています。例年通り、グラウンドには自治会等からお借りしたテントがいくつも並び、積極的にお手伝いただいた多くのみなさんのおかげで、準備も片付けも「あっ」という間に終えることができました。本当にありがたく感謝してもしきれない思いです。また、当日を含めて6日間、マイクを通しての大きな声や大音量の音楽でご迷惑をおかけした学校近隣のみなさんにお詫びするとともに、温かいご理解とご協力に対して改めて御礼申し上げます。

 この体育祭で学んだことを糧に、生徒のさらなる成長を期して、我々教職員も今後の教育活動に精一杯取り組んでいきたいと決意を新たにしています。今後とも学校へのご協力・ご支援をお願いして体育祭の報告とさせていただきます。

 

※体育祭の様子(写真)は、後日「生徒の活動」のページに
 掲載いたします。

地域からのプレゼント

 8日()、地域の公園などでボランティア清掃をしてくださっている平和台自治会悠悠クラブから2名の方が学校にお見えになり、生徒たちに使ってもらいたいということで、一昨年、昨年に引き続き、3年連続でクラブで作ったぞうきん、かなりの枚数を寄贈していただきました。これまでにいただいたぞうきんは大掃除や環境整備などに大変に役立っており、以前には台風の襲来時に雨漏り防止やその後の片付けにありがたく使わせてもらったこともあります。今回も大切、かつ有意義に使わせていただき、学校を今よりもっときれいにしていきたいと思っています。ありがとうございました。
  

2学期スタート!!

 2学期がスタートしました。若干の欠席者はいたものの、42日間の夏休み中、一件の事故や大きな問題等もなく、始業式で生徒たちの元気な顔を見られたことをうれしく思っています。

 始業式では、例年話していることですが、2学期最初に全校で取り組む体育祭について「努力は足し算・協力は掛け算」という言葉を引用し、仲間同士が協力し合って演技を完成させると個々で努力する何倍もの成果が出ること、逆に一人でも手を抜くと全員の結果がゼロになってしまうこと、2学期の各学年への願いなどを話しました。生徒たちは、その後に実施した避難訓練と併せ、夏空の下、長期休業明けとは思えないしっかりした姿勢・態度で聴くことができました。

 避難訓練は、今回は学級がバラバラになっている清掃中に発生した地震を想定して実施しましたが、教師の指示もなく、どう行動したらいいか判断できずにとまどっている生徒も多くいて、防災教育をしっかり行う必要性を改めて実感しました。全体への話では、担当職員から訓練の重要性、私からは東日本大震災にまつわる話(陸前高田市のハナミズキの咲く避難路)を紹介しながら被災地の人たちの思いや願いを、そして命を守るために日頃から考えなくてはならないこと等について指導しました。

 9日()は第71回体育祭です。わずか一週間の練習期間で、どこまで完成させることができるか一抹の不安もありますが、「みんなの一生懸命な姿を見てもらって、地域や家族の人を笑顔にし、元気をプレゼントしよう。それが中学生が2学期最初にできる地域貢献だ」ということも話してあります。体育祭期間中、音楽やマイクを通した大声など、迷惑をおかけする場面も多々あるかと思いますが、生徒たちは自らの成長はもちろん、仲間のため、地域のため、家族のために精一杯頑張りますので、温かいご支援・ご協力をよろしくお願い致します。また、当日はぜひ中学校に足をお運びいだき、布佐の未来を切り拓く生徒たちに声援を送っていただけると、より一層の励みになると考えています。