校長室

小学校6年生の中学校登校№2

 昨年度に引き続き、小中一貫教育の取り組みの一つとして小学校6年生の中学校登校を実施しています。6月に続いて今年度は20日()が2回目の実施でしたが、2年目を迎えた取り組みでもあり、より充実したものとなるよう思案しているところです。給食の関係等もあり半日単位の実施しかできないのですが、そこから始まって、将来は週に1日、毎週○曜日は6年生は中学校へ登校する日となるような構想も描いています。

 口で言うのは簡単ですが、これを実現するとなるとやはり大変な準備と労力が必要です。それにも関わらず実施に踏み切ったのは、子ども達にもかんたんに説明しましたが

 ①布佐小と布佐南小の児童の交流の場を増やして仲良くなって中学校に入学してほしい。

 ②中学生との交流や施設・設備に慣れることで中学校生活への不安を少しでも解消して小から中への接続を滑らかにしたい。

という目的とともに、次のような効果が得られることを確信しているからです。

 ①6年生が中学校に登校して専門性をもった中学校教員の授業を受けることで学力の向上に資するとともに、新学習指導要領の英語の教科化にも対応できる。

 ②英語に限らず、いろいろな教科で小中の教職員の協働ができ、6年生での教科担任制にも道が開ける。

 ③教職員の専門性を活かしたり小中の教職員が協働することによって、児童生徒のためはもちろん、教職員にも大きなメリットがある。

 昨年度に実施した後の(現中学1年生の)感想は、「楽しかった」「他の小学校の子と初め

て話せてよかった」「また中学校に来たい」といった答えがほぼ全員の児童から聞かれる、もしくはアンケート用紙に記入されていました。

 これを2回、3回…と継続し、さらに終日できるようにするためには、朝、登校してくる小学校の児童、特に距離が長くなる南小児童の安全確保のために地域の見守りをお願いしたり、前述した給食の問題を解決したり、部活動まで参加する場合の帰宅時間等々、しっかりと考えて解決していかなくてはならないことが山積みです。

 しかしながら、「学校・保護者・地域が協働し、総ぐるみで子どもたちを育て、学校と街を創造する地域の小中一貫・ふさ学園」では、これらの課題を解決して子ども達の健やかな成長に向けて一致団結して取り組んでいくことができると信じています。

 保護者・地域のみなさまには6年生の中学校登校という、この取り組みへのご理解とご協力、今後のご支援をよろしくお願い致します。

 

※小学校6年生の中学校登校の様子については、後日「生
徒の活動」のページにアップします。