校長室

2016年6月の記事一覧

事業所様への挨拶を終えて-就職体験学習

 今年度も9月14日()~16日()にかけて2年生の就職体験学習を実施します。例年よりも若干遅れてしまいましたが、お世話になる事業所様に依頼のあいさつに訪問させていただきました。

 今年が3回目になるということもあってか、多くの事業所様が私の顔を覚えてくれていて、親しく話をしてくださいます。中には昨年はもとより、一昨年、それ以上前にお世話になった生徒の名前まで覚えていて、懐かしそうに当時のエピソードを語ってくれる方もいて、話しを聞いていてとてもうれしくなりました。そして、どこの事業所様にも判で押したように言われたのが「布佐中の生徒はしっかりと目的意識をもって来てくれる」「何でここを選んだのかをしっかりと話せる」「目的意識があるから本当に一生懸命に働いている」ということです。求人票を事業所様にいただいて、自分でエントリーシートを書き、厳しい面接を経て校内ハローワークを通して就職先が決定していく。布佐中で引き継がれてきたこの方式がすばらしい成果をあげているということの証明であると考えています。そして、これが生徒たちの「将来を生きる力」に直結していくのだと思います。

 いろいろと話を聞くと、職業体験の意義が見つけられずに、多忙さもあって体験日数を減らしたり取り組み自体を縮小する学校もあるようですが、本校では、職員全体で就職体験学習の意義をしっかりと共有し、今後も生徒たちの成長のために継続していきます。

 いつも2つ返事で本校の生徒を受け入れてくださる地元を中心とした事業所様に、改めて心より御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

地域の力をお借りして…家庭科授業のボランティア

 21日()から7月上旬にかけて2年生が家庭科の被服実習でブックカバーを制作します。昨年度も実施しましたが、今年もたくさんの地域ボランティアのみなさんにお手伝いをいただき、3年生の授業も含めると、全部で25時間に延べ50人を超す方たちにご協力いただく予定です。

 このスタイルで授業を展開すると、担当教師も含めてミシン1台、グループ1班に指導者が1人ずつ配置できますので、きめの細かい指導が行き届き、短い時間の中、ほとんどの生徒が作品を完成させることが可能となります。家庭科の苦手な生徒など、せっかく購入した教材を終わらせることができなくて捨ててしまうという話を、本校生徒からは聞いたことがなく、また、安全面でも大変なメリットがあります。

そのような状況ですので、本来、学校からお礼を申し上げるべきところを、逆に温かくうれしい言葉をたくさん頂戴しています。「子ども達と接することができ、楽しい時間をもらえて本当にうれしいです」「子ども達からたくさん元気をもらいました」「顔を覚えてくれた子ども達が、で行き会うと挨拶をしてくれます」等々。地域の教育力低下が叫ばれて久しくなりますが、布佐地区はそんなことはないと改めて感じるとともに、お互いが顔の見える関係を築くことが学校の大切な役割であると、この取り組みを通して強く思います。「みんなで創る地域の学校」に向けて今後ともよろしくお願い致します。

 

※家庭科の被服実習の様子です。クリックしてご覧くださ
 い。
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合同学習会の充実した1日

 14日()、大空学級と太陽学級が参加して市内合同(校外)学習会が実施されました。目的地は市川市の現代産業科学館です。よく晴れた青空のもと、8時20分出発のバスに乗って出発です。

 本校の生徒たちは布佐小学校・新木小学校の子ども達と一緒のバスで向かいましたが、中学校らしくリーダーシップをとってバス内レクを盛り上げ、小学生たちも大変に喜んで参加してくれました。  

渋滞もあって現地への到着が遅れ、その後の行動予定がずれてしまいましたが、館内の見学や実験、体験はどれもとても魅力的で興味をそそられるものであり、化石のレプリカ作りをしたり、みんなで一緒に弁当やおやつを食べたりと、生徒たちにとっては本当に夢のような楽しい1日が瞬く間に過ぎ去ったのではないかと思います。

引率した先生方の撮った写真に写る一人ひとりの表情や溢れるような笑顔からは、満足感いっぱいの素晴らしい1日を過ごせたことが感じとれます。これからの学校生活も、この素晴らしい笑顔を絶やさぬよう、充実した日々を過ごせるように私たちも生徒とともに頑張っていきたいと思います。

 

※合同学習会の一コマです。クリックしてご覧ください。
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地域の力をお借りして-テスト前学習会

 16日()・17日()に行われる1学期定期テストに向け、昨年度に引き続き地域の方にお願いして13日()と14日()の2日間(15日は県民の日のために休業)、放課後の補習を実施しています。

 昨年度は秋以降に3年生の受験対策として、3学期には1・2年生対象の定期テスト対策として地域の方の力を借りて行いましたが、大変に好評であり、今年度も実施の運びとなりました。地域のみなさんも生徒への指導経験を積んだこともあって、とても和やかに充実した学習の時間を過ごしています。

 下校時間まで約1時間半程度の時間ですが、学習したことが少しでも成績に繋がったという実感がもてれば…と願っています。

 中学校は部活動もあり時間的に厳しい面がありますが、このような補習体制がテスト前だけに終わらず、日常的にも展開できるような方法はないだろうかと思案しています。それによって、昨今、マスコミ等で報道されているような教育格差の解消に一石を投じ布佐中生の学力を向上させたいと願っているところです。

 御協力いただいている地域のみなさまには本当に感謝!感謝!です。

 

※地域の方に指導していただいている充実した補習の様子です。クリックして
 ご覧ください。
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生徒の、生徒による、生徒のための総会

 6月13日()、午後から生徒総会が実施されました。予定を大幅にオーバーして、実に2時間を超える長丁場でしたが、生徒たちはよく集中し、昨年度に増して素晴らしい生徒総会でした。

 事前に学級で資料の読み合わせをしっかりと行ってきたこともあってか、よく考えた質問や意見が積極的に発言されました。そして、何よりも提案者の説明や質問に対する答弁を集中して聴いていた生徒全員の落ち着いた雰囲気がよかったです。特に、1年生は小学校では経験したことのない生徒主導の総会、先輩たちの見事な進行ぶりにとても驚いた様子でした。

 リンカーン大統領ではありませんが、まさに、「生徒の、生徒による、生徒のための総会」であったとお世辞抜きで褒められる大人顔負けの総会でした。生徒会からは、今年度のスローガンとして「誇りをもつために、繋がりのある布佐中学校を築こう」という提案とそのための具体的な計画(地域貢献や学力・生活力向上、環境整美、合唱の充実に向けた感心させられる内容でした)や中央委員会の定例化案が示され、可決をされています。

 このスローガンのもと、生徒全員で一丸となった「チーム布佐中」がますます学校で、地域で活躍し、生徒一人ひとりもさらに成長していくことを願っています。

 とても有意義で心地よい午後の時間を過ごせたという思いです。

 

※生徒総会の一コマです。クリックしてご覧ください。
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自然を満喫!笑顔の林間学校

 2日()~4日()、2年生は林間学校に行ってきました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然、動植物について検証したり、現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。

 初日、現地についたときは曇りで肌寒さと強い風、磐梯山の中腹まで雲がかかり、昨年の初日が大雨だったこともあって先行きが心配されましたが、活動が始まる頃にはうっすらと日差しも戻り、現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい自然観察体験ができました。ガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情が印象的でした。私が一緒に活動したグループは五色沼の散策を行いましたが、その美しさに感動するとともに、普段はほとんど見ることができない小動物を発見するなど貴重な体験をすることができました。

 宿舎についてからの入浴や食事、リーダー会でも生徒たちは臨機応変に、常にスケジュールよりも早め早めに動き、無事1日目を終了しました。反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「集団でただ山歩きしているだけの学校もある中で、君たちの林間はしっかりとした目的をもったレベルの高いものだ。レベルが高ければ当然課題も多くある。初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。

 2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。私が一緒に活動したグループでは、穴に逃げ込む蛇や数十メートル先の道路を横断する熊に遭遇するなど、驚きの連続でもありました。

 2日目の夜はキャンプファイヤーでしたか、担当者の見事な企画もあって、厳粛な儀式に続いて学年合唱、フォークダンスと本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、ホテルへの帰路にサプライズで学年職員から花火のプレゼントがあるなど、一生の思い出をつくることができたようです。

 3日目は班ごとに地元の農家にお世話になり、農業体験をしながら現地の方と触れ合います。今まで経験したことのない作業に戸惑っている様子もありましたが、農家の方たちに丁寧に教えていただき、楽しそうに仕事に励みながら、たくさんの笑顔が見られた3日目だったと思います。それぞれの農家で収穫した新鮮な野菜は、お昼ご飯のおかずとして出され、なかなか味わうことのできないとれたてのみずみずしい野菜や現地の特産物などに舌鼓をうっていました。

 帰りのバスの中では、実行委員全員からしっかりとこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについても話があり、リーダーとして成長した姿が感じられました。このように「自然を学び、仲間と協力、絆を無限の輝きへ」という林間学校のスローガンを達成した2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、そして期待して見守っていきたいと思います。

 

※林間学校の様子(写真)は、後日、「生徒の活動」のページに掲載しますので、そちらの方もご覧ください。