2013年9月の記事一覧
警察・福祉・地域との連携
子どもの安全と危機管理
校長 杉橋 朋子
子どもが登下校中に車に突っ込まれて重傷を負う。不審者に切られる、追いかけられるなどの報道を聞くたびに、安全神話が崩壊しつつあることを実感する。あってはならない事故・事件だ。
子どもの登下校の安全は、基本的には保護者の管理下にある。しかし、学校は、学校安全計画の中に、登下校の安全指導の計画を作成し、実施するようにしなければならないという「学校保健安全法」の改正(H20)に基づいて実施している。
本校では生徒会を中心として「マナーアップキャンペーン」として、月2回の小中高、地域による「挨拶運動」を実施している。また、地域での不審者情報に遭遇すれば、すぐに、交番や我孫子警察署生活安全課とつながるようになっている。そういった際の警察の動きは実に速い。すぐに学校に飛んでくる。また、毎日深夜、警察の方が布佐中学校の校舎周辺の見回りを行ない、結果を「パトロールカード」に記載し、ポストに入れていってくれる。
防犯指導員や地域自治会のパトロールも迅速だ。早朝、登下校時にさりげなく、見守りが行われる。地区社協や民生委員さんも同様に見守る。震災以来、布佐2丁目、3丁目の交通量の多い交差点では、長い間、地域の自治会や有志が安全指導を続けている。
学校の周りには様々な組織があり、学校もネットワークにつながっている。これらのつながりの豊かさが、子どもの安全を守ることになり、総合的に防犯が進んでいく。一つの学校がどんなに頑張っても網羅はできない。連携しながら共に歩むことが実は、子どもの安全を守る最大の危機管理なのだと痛感している。
校長 杉橋 朋子
子どもが登下校中に車に突っ込まれて重傷を負う。不審者に切られる、追いかけられるなどの報道を聞くたびに、安全神話が崩壊しつつあることを実感する。あってはならない事故・事件だ。
子どもの登下校の安全は、基本的には保護者の管理下にある。しかし、学校は、学校安全計画の中に、登下校の安全指導の計画を作成し、実施するようにしなければならないという「学校保健安全法」の改正(H20)に基づいて実施している。
本校では生徒会を中心として「マナーアップキャンペーン」として、月2回の小中高、地域による「挨拶運動」を実施している。また、地域での不審者情報に遭遇すれば、すぐに、交番や我孫子警察署生活安全課とつながるようになっている。そういった際の警察の動きは実に速い。すぐに学校に飛んでくる。また、毎日深夜、警察の方が布佐中学校の校舎周辺の見回りを行ない、結果を「パトロールカード」に記載し、ポストに入れていってくれる。
防犯指導員や地域自治会のパトロールも迅速だ。早朝、登下校時にさりげなく、見守りが行われる。地区社協や民生委員さんも同様に見守る。震災以来、布佐2丁目、3丁目の交通量の多い交差点では、長い間、地域の自治会や有志が安全指導を続けている。
学校の周りには様々な組織があり、学校もネットワークにつながっている。これらのつながりの豊かさが、子どもの安全を守ることになり、総合的に防犯が進んでいく。一つの学校がどんなに頑張っても網羅はできない。連携しながら共に歩むことが実は、子どもの安全を守る最大の危機管理なのだと痛感している。
自然災害と安全
昨日発生した 越谷市や野田市付近での竜巻被害から学ぶ
校長 杉橋 朋子
9月1日は、防災の日。9月2日の始業式後、本校では毎年この時期に、防災訓練を行っている。この日の午後 埼玉県越谷市、千葉県野田市で竜巻とみられる突風によって、大きな災害が発生し、けがをした生徒が出たニュースを聞いた。 本校で起こったとしたらと考えると背筋が寒くなった。しかし、「対岸の火事」にしてはならない。あらためて学校で行ってきた防災訓練の在り方を考えるきっかけとなった。
このような災害では、情報の断片が飛び散り、全体概要が把握しきれない。学校内でも同様で、体育館の生徒の情報、教室内の情報、下校中の生徒の情報、家庭の状況、地域の状況などの情報を集約、俯瞰することができずに、生徒の下校の可否、保護者のみなさんへの連絡方法など、正しい判断ができにくい。断片情報をつないで概要をつかむ努力をすることこそ、リスクを最小にした有効な対応となると考える。
「情報を紡いで、つなげて全体概要として共有化」することの訓練こそ、最も必要な内容なのだろう。その意味で、防災訓練は、生徒の訓練であると共に、教職員の「情報を紡ぐ」訓練なのだと思う。
本校は、地震を想定した訓練、校内で重大な事故発生を想定した訓練の2つを1日かけて実施。受傷者の状況、捜索の状況、AEDや担架の要不要などの判断をリレのーようにつないで本部の指揮官に届ける訓練だった。情報伝達ルートの検証をこの先、行っていく予定。
越谷市野田市の生徒たちのけがの回復を心から祈っている。