校長室

警察・福祉・地域との連携

 絵文字:良くできました OK    子どもの安全と危機管理
                              校長  杉橋 朋子

 子どもが登下校中に車に突っ込まれて重傷を負う。不審者に切られる、追いかけられるなどの報道を聞くたびに、安全神話が崩壊しつつあることを実感する。あってはならない事故・事件だ。
 子どもの登下校の安全は、基本的には保護者の管理下にある。しかし、学校は、学校安全計画の中に、登下校の安全指導の計画を作成し、実施するようにしなければならないという「学校保健安全法」の改正(H20)に基づいて実施している。
 本校では生徒会を中心として「マナーアップキャンペーン」として、月2回の小中高、地域による「挨拶運動」を実施している。また、地域での不審者情報に遭遇すれば、すぐに、交番や我孫子警察署生活安全課とつながるようになっている。そういった際の警察の動きは実に速い。すぐに学校に飛んでくる。また、毎日深夜、警察の方が布佐中学校の校舎周辺の見回りを行ない、結果を「パトロールカード」に記載し、ポストに入れていってくれる。
 防犯指導員や地域自治会のパトロールも迅速だ。早朝、登下校時にさりげなく、見守りが行われる。地区社協や民生委員さんも同様に見守る。震災以来、布佐2丁目、3丁目の交通量の多い交差点では、長い間、地域の自治会や有志が安全指導を続けている。
 学校の周りには様々な組織があり、学校もネットワークにつながっている。これらのつながりの豊かさが、子どもの安全を守ることになり、総合的に防犯が進んでいく。一つの学校がどんなに頑張っても網羅はできない。連携しながら共に歩むことが実は、子どもの安全を守る最大の危機管理なのだと痛感している。