校長日記

2021年3月の記事一覧

3月24日 修了式の話

令和3年3月24日 修了式  
         
 1年生から5年生の皆さんは、今日で令和2年度の学年が終わります。そして6年生は明日が卒業式、最後の授業となります。

 みなさんは今の学年でどんなことを勉強し、どんなことを思い出にしてきましたか?今、改めてこの一年を振り返ってみてください。

 昨年の3月から学校が一斉休校になり、今年度の学年は新型コロナウイルス感染拡大で私たちのくらしは大きく変わりました。
 マスクをすること、お友達と距離をとる事、食べる時はしゃべらない事、手をよく洗う事等、今まで普通にできていたことができなくなりましたね。

 一番つらかったのは、楽しみにしていた行事や友達との交流ができなくなり我慢することが増えたことでしたね。
 しかし、そんな中でも皆さんは、工夫し、我慢し、できることから始め、いろいろなことに挑戦してここまで来ました。よく頑張ったと思います。立派でした。

 ここで話は変わりますが、みなさんは、「地球は青かった」という言葉を聞いたことがありますか?

 今から60年前、世界初の宇宙飛行を終えて地球に戻ってきたソ連の宇宙飛行士ガガーリンが言った言葉です。
 まだ誰も地球を見たことがなかった時代に大気圏から初めて地球を見た感動のことばでした。

 そして8年後、今から52年前アメリカ合衆国のアポロ11号が月へ行きアームストロング船長と操縦士2名が月に着陸しました。何と21時間30分も月に滞在しました。

 そして、平成30年今から3年前、今度は、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球から約3億4千万キロのかなたにある小惑星「リュウグウ」への着陸に成功しリュウグウのサンプルを取ってきました。

 歴史に残るこの3つの成功には、たくさんの人が関わり、知恵を出し合い、何度も何度も失敗を繰り返し共に乗り越えた経験が生かされています。このお話を通して私が伝えたいことは、皆さんはこれから先も様々な難題に出合います。そんなときにくじけずあきらめず打ち克つ強さを持ってほしいということです。

 今年一年は、新型コロナ感染症によって大変な1年でしたが、この3つの成功のように、私たちの未来が、誰にとっても幸せで夢や希望にあふれたものになるようにこれからも新たなゴールに向けて頑張ってほしいと思います。

 明日は、卒業式です。卒業する6年生の晴れの門出をみんなの笑顔と温かい心でお祝いしたいと思います。
 皆さんは明日の卒業式には参加できませんが、今日一日6年生に心から「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。そして、最後の校歌を全員で歌って3学期を終わりましょう。

3月5日(金)二分の一成人式の話

3月5日(金)本日、二分の一成人式が行われました。
 多くの保護者の方々にお越しいただきました。
残念ながら人数制限があり、一家庭1人のためご迷惑をおかけいたしましたが、無事に執り行うことができうれしく思います。
ありがとうございました。

 以下、私のほうからの話です。


                        令和3年3月5日
        二分の一成人式のあいさつ

 今日は二分の一成人式、おめでとうございます。みんなこんなに大きくなりました。温かい人間の手がないと人はここまで育つことはできないのですよ。

 みなさんは、生まれ落ちたその日からお家の人たちに大切に育てられたから今ここにこうしているのです。今日はおうちの方々にもお越しいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございます。
 
 さて、みなさんは、この小学校時代に、あるいは一生という時間をかけてどんな人間になろうとしているのでしょうか。

 美しい桜の木のように、自分のいいところを輝かせて生きていきたいですね。地球上にみなさんは一人しかいません。私たちはみな一人一人光ある存在として今ここにいます。

 光らない人など一人もいません。だから、これからも自信をもってこの地球上に一人しかいない自分を大切に、自分らしさを大切にして輝いてください。

 笑顔あふれるやさしさと、一人一人の大事な輝きを大切にする良き人間として、これからも自分を支えてくれるお友達や先生、そして家の人たちを大切にしてください。

 最後にサトウハチローさんの「美しく自分を染め上げてください」という詩の一部を読んでお祝いの言葉とします。

赤ちゃんの時は白  誰でも白 どんな人でも白
体や心が育っていくのと一緒に
その白を美しく染めていく 染め上げていく

人には優しく 自分には厳しく
これを続けると 白はすばらしい色になる

人をいたわり 自分をきたえる
これを重ねると 輝きのある色になる

急がずに ちゃくちゃくと
自分で自分を 美しく より美しく 染め上げてください

 二分の一成人式おめでとう。今日は素敵な会になりますように!
先生のお話はこれで終わります。



 

3月2日(火)朝会の話

3月2日(火)児童朝会の話

 おはようございます。昨日から、早や3月になりました。
6年生は、あと18日、1年生から5年生はあと17日で今の学年が終わります。
 あとわずかですが、悔いが残らないよう精いっぱい頑張りましょう。今日は、「心の土台なしには、きれいな花は咲かない」というお話をします。

 みなさんの心はどんな形をしていますか?色はありますか?匂いはしますか?
 え~~?と思うかもしれませんね。実は、教科のお勉強に基礎基本があるように、心には心の土台があるのです。

 勉強を始める前に「これから1時間目の勉強を始めます」とあいさつしますね?それは、これから勉強するよと心を安定させているのです。勉強が始まります。先生の話を聞いたり、黒板に書かれたことをノートに書いたりしますね?その心の土台は、粘り強さや頑張るぞという気持ちです。教室の掃除や片付け、どうしてやるのでしょうか?それは、自分やみんなが使うところをきれいにしたいという心の土台があるからですね。

 5年生や6年生が委員会の仕事をしてくれます。毎日、花壇の水やりを1日も欠かさずにやってくれている人を校長先生は見ています。 
 お教室のごみをしっかりと捨ててくれている人を担任の先生は見てくださっていますよ。
 学校やみんなが気持ちよく過ごせるようにと思うやさしさや思いやり、我慢強さ、一生懸命さ、これらはみな、その人の心の土台なのです。

 さて、ここで考えてみましょう。みなさんはこんな素敵な心をもっているのに、友達の悪口をこそこそ言っていませんか?「むかつく」とか「きもい」とか汚い言葉を使って友達を傷つけていませんか?
 さあ、点検してみてください。心の土台はぐらついていませんか?安定していますか?修理の時期に来ていませんか?自分の心をのぞいてみてください。

 小学生であるみなさんは、今立派な大人になるために心の根をはりきれいな花を咲かせる準備をしているのです。相手の悪いところばかりを見るのではなく、よい所を見る。みんなで励まし合いながら見事な花を咲かせましょう。

 心が変われば、行動が変わります。思いやりや粘り強さ、素直さなどの根をたくさんはって、大きなきれいな花を咲かせましょう。今日は6年生を送る会もあります。先生はとても楽しみにしています!どんな心の土台が見られるかな?
 これでお話を終わります。