校長室から
嬉しい数字
令和5年度折り返し
あっという間に9月が終わり、いよいよ10月です。2学期制の野田市小中学校では前期・後期の係委員会の入れ替わりと、それによる様々な組織の改編等が行われます。本校においても、先日生徒会本部役員と各専門委員長の選挙が行われ、新たなリーダーのもと活動がスタートするところです。
10月は日々の授業に加え、葛北新人戦、東葛駅伝大会、関宿高校合同文化祭、小中音楽会等の対外行事。任命式、駅伝壮行会、SDGs工場見学等の校内行事。実にさまざまな活動が予定されています。保護者の皆様には多くの場面でご支援・ご協力をいただくことになるかと思います。宜しくお願いいたします。加えて、3年生は進路決定に向けて一層具体的に動いていくことになります。生徒達にとって大変な日々となりますが、こなすだけにせず、その活動を通して自分が、自分たちがどうなりたいのか明確な目標を持ち、取り組み、振り返り、成長して欲しいと願っています。
嬉しい数字
PTA広報誌「むら竹」でも一部紹介しましたが、本校では昨年度より「生徒にとって安心できる居場所づくり」「居心地の良い学級づくり」「自治的な生活集団・学習集団づくり」のため、帰りの会の話し合い活動を核とした学級経営に取り組んできました。本年度は毎日30分の帰りの会を実施しています。これだけの時間を使って、毎日地道な話し合いを繰り返しているのは、市内では本校だけです。
昨年度からの取り組みの成果とも言える数字が示されたので紹介します。今年4月18日に全国の中学3年生を対象に行われた、全国学力・学習状況調査の生徒質問用紙における回答結果です。(友人関係や学級での生活についてのものを紹介します。)
※回答はすべて「当てはまる」と答えた生徒の%です。
関宿中 | 千葉県 | 全国 | |
①友達関係に満足していますか。 | 71.4 | 53.7 | 55.3 |
②学級の生徒との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりすることができますか。 | 57.1 | 32.5 | 34.3 |
③あなたの学級では、学級生活をより良くするために学級活動で話し合い、互いの良さを生かして解決方法を決めていますか。 | 61.9 | 30.5 | 29.3 |
④学級での話し合いを生かして、今、自分が努力すべきことを決めて取り組んでいますか。 | 57.1 | 25.2 | 24.9 |
⑤道徳の授業では、自分の考えを深めたり、学級やグループで話し合う活動に取り組んでいますか。 | 71.4 | 44.4 | 43.8 |
⑥人が困っているときは、進んで助けていますか。 | 61.9 | 39.0 | 38.4 |
⑦いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか。 | 90.5 | 78.5 | 80.3 |
千葉県や全国の数字と比較して、肯定的なとらえ方をしている生徒の割合が非常に高いことが分かります。(どの項目についても「どちらかというと当てはまる」までを含めると100%、または100%近い数字になります。)これは担任をはじめ本校職員と生徒たちの毎日の地道な取り組みのひとつの成果であると思います。もちろん課題もありますが、今後も工夫を重ねながら、一層充実した学級経営、学校経営に取り組んでいきたいと思います。
生徒のみなさん、令和5年度も折り返し地点です。4月当初に決めた学級目標を達成できるように、あと半年、日々の営みを大切にしてください。
野田市立関宿中学校長 森 功
Restart
長い夏休みが終わりました。皆さんにとってどのような夏休みだったでしょうか?夏休みは交通事故をはじめ、いろいろなことを心配しましたが、全校生徒の皆さんが「被害者にも加害者にもならない」という約束を守り、自他の命、信頼、将来を守り、それらを失うような行動をせず、今日こうして顔を揃えられたことを本当に嬉しく思います。
また、夏休み前の集会で「これだけはやれたと言える夏休みを」という話をしました。今日「これだけはできました!」と胸を張って担任の先生に話をすることができますか? 休み中の部活動や駅伝練習、学習会や登校日等の様子を見ていると多くの生徒が「できた!」というものを持てたのではないかと感じています。それぞれの取り組みを通して、目標を持って生活することの大切さを再確認できたのではないでしょうか。
さて、本日各学年の代表から今後の生活についての目標(抱負)が語られました。4月からの生活を振り返っての反省に基づいたこと、これからの学校行事等への取り組む思い、進路選択にむけての思いが含まれていました。さらに、葛北大会を最後に部活動を引退した3年生から、2年半の活動の振り返りと後輩に向けてのアドバイスがありました。「目標がその日その日を支配する」という言葉があります。目標達成にむけて課題を探し、実行していくことで生活が変わります。その積み重ねが生き方を変えていきます。何度も繰り返して話していますが、一日一日の「今」の積み重ねが未来を創るのです。
今日から64名での学校生活が再スタート(Restart)します。気持ちを新たに目標に向かって力強く一歩を踏み出しましょう!
野田市立関宿中学校長 森 功
日々の積み重ねこそ
早いもので、もうすぐ夏休みを迎えようとしています。4月よりこれまで、沢山の行事が行われてきました。新入生歓迎会、修学旅行、小中合同運動会、生徒総会と大きな行事が続きましたが、どの学年も実り多い素晴らしい行事にすることができました。また、部活動における市内大会、中高連携スポーツ大会や、市内陸上大会で生徒の一生懸命な姿が沢山見られたことはとても嬉しいことでした。さらに、日頃の授業、係や委員会活動、清掃活動等に熱心に取り組む姿に感心させられることも多くありました。
今年度から「帰りの会」を30分に延長し、その話し合い活動の中で行う一日の振り返りや、明日の目標設定にこだわってきました。自分たちの学級を誰にとっても過ごしやすく居心地の良い場所にするため、課題を明確にし、対策を考え、実践し、振り返りを行うという地道な作業を繰り返してきました。その作業の中で仲間関係を深め、表現力を高めてもきました。少しずつ各学級の生活が充実してきていることを感じています。
以前から「今が未来を創る」ということを繰り返して話してきました。今日一日の学習、生活の積み重ねが、明日の自分、明日の学級を創るのです。これからも一日一日の「今」を大切に積み重ねてください。
7月24日(月)~7月26日(水)まで全学年で三者面談を実施します。これまでの努力の成果や今後の課題等の確認ができればと考えています。特に3年生は進路に向き合っていくことになります。夏休みは自分の将来についてじっくり考えることのできる良い期間です。自分の将来像を思い浮かべ、その道筋を調べることにも時間を有効に使いましょう。目標に向かって充実した夏休みを過ごしてください。
被害者にも加害者にもさせないために。
先日テレビで、海や川の事故で児童生徒が亡くなるというたいへん痛ましいニュースを目にしました。毎年この時期になると同様の事故が多数報道されます。私たち教職員は、関宿中の生徒を被害者にも加害者にもさせないために、交通事故防止や水難事故防止、SNSの使用に関連するトラブル防止について繰り返し指導をしています。特に危険な自転車運転、SNSでの安易な書き込みや投稿は加害者にもなりかねないものです。ぜひご家庭でも、「一つしかない大切な命を自ら危険にさらさないようにすること」また、「自分の命と同様、他者の命もかけがえのないもので、それを傷つけるような行為をしないこと」を折に触れてお話しいただければと思います。
野田市立関宿中学校長 森 功
表現力の向上に向けて
令和5年度の教職員の研究テーマを「主体性を持って伝え合う生徒の育成~話す力の向上を目指して~」として、関中生の課題の一つである表現力の向上に取り組んでいます。
一口に「表現力」といってもその方法は多様であり、紙とデジタル、書く事と入力する事、言語と非言語など様々ありますが、そのような様々な表現を「話す」事に繋げようとしています。昨年度1年間、挨拶・返事の向上や、帰りの会での話し合い活動の充実等に取り組んできましたが、更に一歩、二歩進めていくための取り組みです。各教室にも【「話すこと」へのステップ】として5段階のステップを明示しています。関中生の持つ優しさやあたたかさを沢山の人に伝えたい!伝えられるようにしたい!生徒の皆さんにも、ぜひこのことを理解して取り組んで欲しいと願っています。
去る5月18日~20日、2泊3日の日程で3年生が修学旅行に行ってきました。すでにホームページでもお知らせしていますが、仲間を気遣い、しおりを確認しながら主体的に活動する姿は大変立派でした。また、係や委員会からの依頼事項を的確に伝えたり、宿舎や見学場所でお世話になった方々への御礼、外国からのお客様に積極的に話しかける等のコミュニケーション能力、表現力の向上も感じられ、大変嬉しく思いました。
さて、6月は今年度最初の定期テストがあります。なぜ、テストを行うのか?生徒にとっては、「これまでの学習を振り返る」ためです。ただ単に「点数の良し悪し」だけではなく、理解して身についているのはどこか。逆に身についていなかった、理解が足りなかったのはどこか。テストに向けた学習計画は適切だったのか。計画通り実行できたのか。点数だけでなく、このような点を見直すことで、家庭学習の質や量の向上や、普段の授業への取り組みに役立てるのです。すでに各学級で「前期中間テストに向けての計画表」が配られています。2.3年生は、これまでの反省をいかせるよう取り組んでください。1年生は初めての定期テストです。先生方からのアドバイスを良く聞いて、学習計画を立てるところから頑張りましょう。
野田市立関宿中学校長 森 功
順調なスタート
新年度がスタートし、早一ヶ月が過ぎました。ここまで、入学式、身体測定や避難訓練、新入生歓迎会等の行事はもちろん、毎日の授業や清掃活動等に一生懸命に取り組む生徒の姿を見て、たいへん嬉しく思っています。部活動も1年生を加え、はつらつと活動しています。また、今年度から帰りの会の話し合い活動をより充実させるため30分に延長しました。その意味をよく理解し、毎日こだわりを持って熱心に意見交換している姿に頼もしさを感じています。
両膝を着いて廊下を拭く姿、当たり前のようにトイレ掃除に取り組む姿はとても素晴らしいものです。「温かく」「みんなで一生懸命に取り組む」関宿中学校の特徴を「関中力」(せきちゅうぢから)と呼んでいますが、更に高めていけるように、これからも皆さんの活躍に期待しています。
一方で、一人で何役もこなさなければならないという難しさ、厳しさもあり、それだけに、確実に疲れが出てくる時期でもあります。また、友達との関係が深まるとともに、意見の衝突や思いが伝わらないもどかしさからストレスを感じることもあるでしょう。そんな時は一人で抱えずに、先生方や家族の方、友達等近くにいる人に相談してください。そうしたことからも、これから迎える大型連休を計画的に過ごし、心身をリフレッシュさせてください。
連休明けは、修学旅行、市内大会、小中合同運動会、生徒総会と行事が目白しです。一つ一つの行事に積極的に取り組み、自分を成長させ、仲間との関係を深める機会にできることを期待しています。
保護者の皆様にも、何かとご負担をおかけすることになるかと思いますが、変わらずご理解、ご協力をお願いいたします。
野田市立関宿中学校長 森 功