校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「スーパームーン」
昨日から岩手県の盛岡に来ています。全国中学校長会の研究大会に参加するためです。まだ暑さが残る野田に比べると、やはり秋が進んでいるなと感じます。盛岡は快晴、野田はいかがでしょうか。というのも今晩は2024年で地球に一番近い位置での満月「スーパームーン」なのです。地球の周りを公転する月の軌道は楕円なので月と地球との距離は一定ではありません。加えて地球や太陽の重力の影響も受けるようで刻々と距離は変化しているようです。今日は午前9時51分ごろ地球に月が最接近し、午後8時26分頃に満月になるそうです。その距離は35万7400km、「近い」のか、やっぱり「遠い」のか微妙な感じです。今年2月の満月に比べると今日のスーパームーンの地球から見える面積は14%増と言われており、明らかに大きく見えるそうで楽しみですが天気が心配ですね。
ところで、毎月の満月ごとに呼び名があることをご存知でしょうか。1月「ウルフムーン」2月「スノームーン」3月「ワームムーン」4月「ピンクムーン」5月「フラワームーン」6月「ストロベリームーン」7月「バックムーン」8月「スタージョンムーン」9月「ハーベストムーン」そして10月「ハンターズムーン」11月「ビーバームーン」12月「コールドムーン」。これらの呼び名の起源はネイティブアメリカン達が、その季節に合わせ名付けたのが始まりと言われています。
今日の「ハンターズムーン」は、冬に備え狩猟本番の時期だという意味だそうです。
校長室のひとりごと「世界手洗いの日」
一日ずれてしまいましたが、昨日10月15日は「世界手洗いの日」でした。
全世界で5歳の誕生日を迎えられずに命を落としてしまう子ども達は、毎年520万人と言われています。そしてそのほとんどは予防可能な病気が原因だそうです。我々生活に当たり前にある水やトイレ、食料ですが、そんな当たり前の生活が地域によっては当たり前ではなく、それらが不足し不衛生な環境や生活習慣を強いられた結果、下痢や肺炎にかかり命を落とす子ども達は、毎年150万人以上と言われています。
もし、石鹸を使って正しく手を洗うことができれば、多くの幼い命を救うことが可能で、学校にも行けない子ども達も大幅に減らすことができるそうです。自分のからだを自分で守る最も基本的で簡単でシンプルな方法が「石鹸を使った手洗い」です。そこで正しい手洗いを広めるため国際衛生年の2008年、ユニセフをはじめ各関連団体がパートナーシップ協定を締結し、10月15日を「世界手洗いの日」に定め、石鹸を使った正しい手洗いを広めるきっかけとしているそうです。
コロナ禍では、老いも若きも子ども達も、石鹸で手を洗う習慣がありましたが、最近は時間と共に減ってきたように感じます。
秋特有の空気が乾燥し感染症の心配な季節になってきました。コロナの予防のためだけではなく、自分の健康を自分で守る最もシンプルで有効な方法、石鹸で手を洗う指導の必要性を改めて感じています。
校長室のひとりごと「3年生から2年生へ」
3学期制のように長期の休み明けの切り替えではないこともあり、始業式は行わず通常の授業で後期がスタートします。この前期・後期の切り替えで、生徒会組織をはじめ学年や学級など様々な組織も新たなメンバーに入れ替わります。
先週、生徒会役員選挙が行われました。部活動では、一足先に3年生中心のチームから1.2年生中心の新チームで活動が始まっていますが、今日から生徒会活動の中心も3年生から2年生へと、バトンを受け渡したところです。
一般的に生徒会の役員は特別な存在で、どこかしら他人事のように捉えてしまう生徒も少なくありません。これは生徒会の役員だけではなく、生徒会そのものも主体的に自分事と捉え活動している生徒は、残念ながらごく一部のように感じています。全校生徒一人一人が生徒会組織の構成員だと自覚してほしいところなのですが現実にはなかなか…
先週、生徒会役員選挙を受け、生徒会は自分たちで動かす組織、自治組織であることを自覚してほしくて全校生徒に次のような話をしましました。
「今、まさにアメリカ大統領選挙の選挙活動が行われています。そのアメリカの第35代大統領だったケネディ氏の大統領就任演説での有名なフレーズを紹介します。『国家が君たちに何をしてくれるのかを問うのではなく、君たちが国家のために何ができるかを問いてほしい』というフレーズです。このフレーズの『国家』を『生徒会』『学校』に置き換えて考え、一人一人が生徒会活動に臨んでほしい」という話です。
私は校長という立場で、常に教職員組織の活性化を目指し、効果的な具体策を模索しています。「更により良い学校へ…」と上を向くのであれば、教職員組織だけではなく生徒会組織の活性化が必要です。組織の活性化に向けて後期も奮闘してまいります。
校長室のひとりごと「前期終業式」
2学期制の市内小中学校は、今日「前期終業式」を迎えます。遠い昔の自分のことを振り返ってみると、体育館での終業式を終えて教室に戻ると、担任の先生から一人ひとり「よく頑張ったね!」などと声を掛けられながら通知表が手渡されます。「どうか体育だけは5でありますように…」なんて通知表の中身にドキドキしていたことを思い出します。今生徒たちは当時の私と同じで、ソワソワ落ち着かないのだと思います。終業式という節目なだけに生徒たちには、学校生活はもちろん、4月からの生活全般を振り返ってほしいと思います。例えば「睡眠時間」「朝食の有無」「スマホの使い方」「動画の視聴時間」「休日の過ごし方」「自転車の乗り方」… もし課題があれば早速改善してほしいものです。
さて、今日の終業式のなかでも生徒たちに話そうと思っていますが、校長として学校全体の前期を振り返ってみると、まずは「順調」な前期だったと感じています。走り幅跳びを例にすれば、4月から夏休みまで、助走を開始し十分にスピードに乗ることができました。そして9月から今日まで、川創祭(文化祭)や体育祭で力強く踏み切ることができた前期でした。そして後期は、この力強い踏切を生かし、どこまで距離を延ばすことができるか、そして3月の学年末の着地する地点はどこになるのか、今から楽しみでなりません。来週から始まる後期の学校生活に期待したいと思います。
※保護者の皆さん、成績だけにとらわれず、前期の良いところ、前期に頑張ったことを褒めてあげましょう。
校長室のひとりごと「体育」と「スポーツ」
10月14日は「スポーツの日」。この「スポーツの日」2019年までは「体育の日」と呼んでいました。2000年にハッピーマンデー法が制定されたことで、現在の10月の第2月曜日が「体育の日」となり毎年三連休になりましたがハッピーマンデー法の施行以前は、今日10月10日が「体育の日」でした。こちらの方が馴染み深いかもしれませんね。なぜ10月10日が「体育の日」だったかというと、1964年の東京五輪の開会式の日を記念してのことです。この10月10日、気象統計的に晴れの特異日だったためと言われています。余談ですが、1964年以前、10月の第一土曜日「スポーツの日」があったそうです。
今、佐賀県で開催されているのは「国民スポーツ大会」です。昨年までの「国民体育大会(国体)」が、今年の第78回大会から「国民スポーツ大会(国スポ)」と変更されました。
「体育の日がスポーツの日」に、「国体が国スポ」へと変更されたことは、個人的に大歓迎です。むしろもっと早く変更すべきだとも感じています。と言うのも「体育」とは教育用語で様々なスポーツを利用した「心身の健全な発育発達」が目的です。ですから「体育」と「スポーツ」を曖昧に横並びかのように使ってきたことが間違いだったのだと思います。体育からスポーツへと名称変更したのは「体を鍛えよう」から「スポーツを楽しもう」、そして純粋にスポーツとして各競技を競い合おうという「スポーツの日」「国民スポーツ大会」本来の目的に合った名称になったというわけです。
日本スポーツ界は長年、この曖昧な横並びの考えから、部活動など学校体育を基礎に位置付けられていたこともあり世界の強豪国に遅れをとっていました。しかし近年、体育とスポーツを区別したことで、専門的に競技力向上を目的としたジュニアスポーツの隆盛が、強豪国と肩を並べるようになったのでしょう。