校長室のひとりごと「青かったっけ?」
この歳(60歳)になっても世の中には知らないことがたくさんあるものです。「春の交通安全週間」にちなんで、先週信号について書きました。改めて文字にしてみると一つの疑問が沸いてきました。「青信号って緑だよな…」「なんで緑じゃなく青信号なんだろう?」という疑問です。そう思い始めると次から次へとさらなる疑問が襲ってきます。「青汁って緑だよな」とか「青リンゴ」「青葉」など緑色なのに青と呼んでいる物ってどういうことだろうか?
調べたところ、もともと昭和5年に初めて登場した信号は今と同じ緑色で「緑信号」と言われていたそうです。ただ、古くから我が国には「緑色」という概念が薄く、緑色の物も広義で青と呼んでいた文化があったそうです。そう言われると「青葉」や「青リンゴ」など昔からあるものを「青」といっているのも理解できる気がします。それなら信号が登場した当時に「緑信号」と呼ばれていたにもかかわらず、なぜ「青信号」で定着したかというと、登場したての信号を紹介した新聞記事に「青信号」という昔ながらの言い回しが残ってしまい、それ以来「青信号」が定着したのだろうと言われています。ならばいっそのこと「緑ではなく青にしてしまえば」と思ってしまいます。ごくまれに「緑ではなく青」の信号も存在しているようですが、青い空でも見やすく、また諸外国にも合わせ、青ではなく緑が主流なのだそうです。