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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「校外学習」

「let's enjoy マザー牧場〜前向きな姿勢で一人一人の意識を高めよう〜」

 1年生の校外学習スローガンです。今目的地であるマザー牧場に向かうバスの中です。「校外学習のしおり」に載せた校長の言葉を紹介します。

 【前省略】

 校外学習では、仲間と協力しなくてはうまくいかない活動が計画されています。授業で学力は身につきますが、学力以外にも中学生は多くのことを身につけなくてはなりません。例えば「達成感や成就感」、学年や学級、班の一員としての「所属意識や感情の共有」、これらを得ることで生まれる「連帯感や連帯意識」「集団力」、何より自分勝手ではなく仲間を第一に考える「思いやり」などあげればきりがありません。社会の一員として求められるこれらの力は、実体験を通して自分で感じ、自分で培うべき力であり、そのために中学校では様々な行事があります。今回の校外学習は、その体験ができる行事です。マザー牧場という広大で自然豊かな空間でしか味わえない「喜怒哀楽」「成功や失敗」「みんなで作るカレーの味」「仲間の素顔」など。校外学習ではそんなたくさんのことを感じ、仲間と大切な時間を共有してほしいと思っています。

 そして校外学習を経験することで一人一人の人間力が向上することを願っています。


あいにくの大雨(?)ですが私も楽しんできます。

校長室のひとりごと「空からの贈り物②」

 以前この「ひとりごと」で、武蔵村山市立第一小学校の開校110周年記念行事の一環で空に放たれた、風船に括り付けられた5年生が書いたメッセージが川間中の敷地内に届いた。と紹介しましたが覚えていますか。
 その5年生が書いたメッセージには、何度も消しては書いて一生懸命学校の良いところや今自分たちが頑張っていることなどが綴られており、ほんの数行の文ですか、ほっこりと私の心を温めてくれ、すかさず第一小学校の校長先生宛(5年生宛)に手紙を書きました。
 先週のことです、第一小学校の校長先生から送った手紙のお礼の電話がありました。届いた手紙を5年生に見せ「野田ってどこ?」などと盛り上がりながら、とても喜んでおり、今は校長室の廊下に掲示していると校長先生はおっしゃっていました。
 行ったこともなく見たこともない子供たちの様子が目に浮かび、何だか第一小学校に特別な親近感を感じました。
 空から(?)続きでもう一つ。何の気なしに体育館の脇を通ると、姿がないのに鳥のさえずりが聞こえてきます。どこからだろうとしばらく探していると1羽のスズメが飛んできて体育館出入り口の扉の上の隙間に入っていきました。さえずりはそこから聞こえます。どうやら2,3羽のさえずりのようです。すると入っていったスズメが出てきて飛んでいきました。人からは見えない隙間ですが、すぐに「スズメの巣」があると察しました。そうこうしているうちにまたスズメが飛んできましたが、私がいるからか、巣には近づかず離れた木の枝で様子を伺っているようです。くちばしには、餌の虫が咥えられています。知らん顔して私も離れて様子をうかがっていると、枝から隙間の巣に入っていき、雛たちのさえずりが一層強く聞こえます。以来気にして見ていますが、どうやらお父さんスズメとお母さんスズメが入れ替わり餌を運んでいるようです。最近は雛の声も大人のスズメと区別がつかなくなってきたので巣立ちの時が近づいているのでしょう。
 3年生より一足早く川間中学校を巣立っていくスズメの雛たち、いつまでも元気に大空を自由に飛び回ってほしいと願っています。

校長室のひとりごと「再生可能エネルギー」

 昨年春から続いてきたエルニーニョ現象が終息し、今後は秋にかけてラニーニャ現象が発生すると予想されています。エルニーニョ、ラニーニャどちらも数年おきに起きる現象だと言われています。ある専門家は、温暖化や気候変動が影響しているとも話しています。
 休みの日ともなれば、あちらこちらの海や山を目指して車を走らせています。深緑の今の季節に山や海沿いを、車の窓を開けドライブするのは、実に気持ち良いものです。
 近年、通り慣れている海沿いを走れば新たな風力発電の風車がそびえ、広い原っぱや山を走れば、平地や斜面に太陽光パネルが設置されるなど、ずいぶん景観が変わってきたように感じます。
 世界自然遺産の知床に携帯基地局の整備案があり、そのための電源をサッカーコート1面分の太陽光パネルを設置する計画が持ち上がっています。地球を守るために脱炭素社会の実現も大切なことですし、知床の自然遺産を後世まで残すことも大切ですし、本当に難しい問題です。
 先日の新聞に「世界の再生可能エネルギー30%超に」という記事がありました。そこには更に、「主に太陽光発電と風力発電の増加が後押しした」とも書かれていました。その内訳は水力発電が14.3%、太陽光発電が5.5%、風力発電が7.8%、バイオエネルギー発電が2.4%だそうです。では日本の再生可能エネルギー率はどうかというと、全体の22.4%で内訳は水力発電が7.3%、太陽光発電が10.9%、風力発電が0.9%、バイオエネルギー発電が4.8%の合計24%と、G7国と比べ最も遅れており、国民一人当たりの二酸化炭素排出量は世界平均の2倍だそうです。
 便利な世の中、尚且つ豊かな自然を守る、この両立に向けてできること、まずは「節電」であり、地球に暮らす一人一人が責任を持って「節電」に取り組むことが必要なのではないでしょうか。真夏のような暑さが続きますが、エアコンの設定温度を少しだけ上げてみませんか。(無理しない程度に…)

校長室のひとりごと「全中競技」

 先日、中学校にとって驚きのニュースが飛び込んできました。

この場でも市内大会に合わせ、夏の葛北大会が三年生にとっての最終目標で、勝ち残れば千葉県大会、そこでも勝ち残れば関東大会、全国大会出場となる全国まで続く一連の夏の総体だと言うことを紹介しました。

 これらの大会を主催するのは、中学校体育連盟(中体連)という組織で、千葉県の場合は千葉県の小中体連が、葛北大会は葛北小中体連が主催しています。その大元となるのが「日本中学校体育連盟(中体連)」という全国組織ですが、その中体連は3年後の2027年度から、運営を大幅に見直し、全国大会(全中)の実施種目を現在の20競技から9競技を廃止して14競技に削減すると発表しました。

 今回の見直しでは全国約1万校の中学校での部活動設置率が20%を下回る競技が廃止の対象となり、廃止になるのは「水泳競技」「ハンドボール」「体操競技」「新体操」「相撲」「スキー」「スケート」「アイスホッケー」「男子ソフトボール」だそうです。

 今回の大幅な見直しは、少子化で生徒数が減少し続けること、夏季大会の猛暑対策、大会運営に関わる教員の負担軽減などの解決策のためのスリム化だとしており、更にこれまで通り実施する競技についても参加者数や開催経費を30%削減を目標に掲げています。

 本校の運動部活動「野球」「陸上(駅伝)」「サッカー」「バレーボール」「バスケットボール」「卓球」「ソフトテニス」については存続する方針なので、今後も全中(全国大会)目指して頑張って欲しいものですが、まずは今月末から始まる葛北大会に向けて練習、練習ですね!

校長室のひとりごと「歌声活動」

 8:10になると「おはようございます」と校舎中に元気な挨拶が響きます。そしてどの教室からも合唱、歌声が聞こえてきます。
 学級の歌声活動は、音楽の授業でも合唱団の練習でもありません。上手にこしたことはありませんが、それを目的としているわけではありません。「人間関係づくり」「学級づくり」が目的で、その手段の一つとして歌声活動に取り組んでいます。生徒たちは、9月に行われる「合唱コンクール」での最優秀賞が大きな目的になります。
 1曲の合唱を仕上げるには時間もかかります。何より紆余曲折、様々な人間模様、ドラマが繰り広げられます。選曲から始まり「どの曲が良いですか?」「何でも良いよ」「ちゃんと考えなよ!」てな具合です。曲が決まればパート練習。各パートで歌えるようになればいよいよ合唱です。ここでも「アルト聞こえないからもっと声出して!」「男子、地声だからもっときれいな声で…」などと指揮者やリーダーが指示します。するとだいたい「こうですか?」と変な声でちゃかす男子がいたりします。「もうちゃんとやってよ!」なんていうのが良くあるパターンです。見かねて担任が一言申したり…それでもコンクール前になれば、どの学級も最後の仕上げ、他の学級と交歓会(練習試合)で自分たちの出来栄えを客観的に捉え、そこから更に追い込みです。
 コンクール当日は、どの学級も甲乙つけがたい合唱を披露します。みんなこれまでの取り組みに「やり切った感」を感じ、賞はともかく、学級としてみんなで一つのことをやり切った「達成感」、そして「次こそ」という気持ちで後の学校生活を送ることができるわけです。
 合唱を仕上げるには音程はもちろん、呼吸、姿勢、視線、気持ち、抑揚、指揮、伴奏など多くのことを合わせる必要があります。日々の歌声活動で様々な「合わせよう」が、互いの人間関係、学級の団結力が高めてくれるのです。
 時間がかかる面倒なことを「業務改善」という都合の良い便利な言葉で片づけたり、行事の精選といって子供たちの成長にとって意味のある行事を削る風潮があります。
 本校では今後も歌声活動、合唱コンクールを続けていきたいと考えています。