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あおぞら学級 「子どもたちの“ひらめき”が生まれる瞬間」

― クリップと磁石から始まった小さな発見 ―
休み時間、教室の片隅でひとりの子が静かに遊んでいました。よく見てみると、筆箱についている磁石に、車の形をしたクリップをつけて遊んでいます。
どうやら、クリップを縦向きに立てる“バランスゲーム”を自分で考え出したようでした。

縦に立てようとすると、磁力に引っぱられてすぐ倒れてしまいます。私も一緒に挑戦してみましたが、思った以上に難しい遊びです。それでもその子は諦めず、クリップの角度や置く位置を工夫しながら、何度も何度も挑戦していました。

そして――
「立った!!」
という喜びの声とともに、ついにクリップが見事にバランスよく立ちました。私も思わず一緒に笑い、『すごいね!』と拍手をしてしまいました。

大人はつい、「そんなことしていないで」「道具で遊んじゃいけません」と言いたくなるときがあります。しかし、子どもたちの世界では、何気ない文房具ひとつからでも想像力や工夫する力、集中力、喜びが生まれます。

こうした“純粋な遊び”は、子どもの感性が輝く大切な時間です。
心に少しゆとりをもって、子どもたちのこうした発見やひらめきを受け止めてあげたい――そう感じたひとときでした。

長崎小学校では、日々の生活の中で生まれる子どもたちの学びや成長の瞬間を、これからも大切にしていきます。