校内研修

校内研修

6月24日(火)第1回校内授業研究会

第1回校内授業研究会(第6学年 国語科)

 

<指導者>

 ◆ 埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 波戸内 友 基 様 (国語科)

 

<研究授業について>

 ◆ 第6学年1組 国語「構成を考えて、提案する文書を書こう ~デジタル機器と私たち~」

 

 ◆ 指導の手立て 主体的・対話的で深い学びの充実のために

【手立て(1)】「個別最適な学び」実現のための課題設定と学習形態 【第1時】

  ①デジタル機器の使い方の振り返りから、取り上げたいテーマの設定

  ②学習形態の選択(個人で考える、小グループで考える)

  ③提案したいと考える環境(相手意識:同学年の友達、保護者)

【手立て(2)】「協働的な学び」実現のための見合い・話合いの工夫 【第④・5時】

  ①提案する文章の作成(個人で、小グループで) 

  ②文章を作成する過程での見合い・話合いの設定

   <グループでの話合いの視点>

    ・テーマに沿った話合いをしているか

    ・一人一人が意見を述べているか

    ・説得力があるか

  ③友達のアドバイスを基にした文章骨子の作成

【手立て(3)】次に生かすための評価の工夫 【第8時】

  ①お互いの文章への評価の記入とフィードバック

 

<授業記録>

1.進出漢字の練習と辞書引きをする。

2.前時の学習を振り返り、本時の学習課題をつかむ。

3.学習の仕方について確認する。

  学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。

4.付箋に書き出した情報や考えを確認する。

5.教科書の書き方を確認し、構成や展開を個人で考える。

6.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。①

 【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。

7.書き出したものを入れ替えながらグループで校正や展開について話し合う。②

 【手立て(2)】グループ同士、個人同士で見合い、提案内容の構成や展開が考えられるようにする。

8.話合いと本時の振り返りをする。

9.次時の学習の確認をする。

 

 

<指導講評より>

<授業のよさ>

 〇これまでの学びを生かし、文章の構成、展開を考えていきたいという問題意識の醸成

 〇日常からの取組みである帯活動(漢字・辞書引き)に向かう子供たちの学びに向かう素敵な姿勢

 〇主体的な学びを充実させる手立て

  ・子供たちの意見を取り入れた単元計画の作成

  ・学びの位置が分かる掲示、板書

 〇付箋を活用した文書の構成の検討

  ・内容ごとに付箋の色を分けることでの明確化

  ・付箋を比較・分類しての検討

 〇ペアグループどうしで、お互いに話合いの様子(協働の様子)を相互評価し合う活動の工夫

 〇本単元での指導事項を十分に理解した上での児童への支援

<よりよい授業へ>

 〇全員で教科書を確認 → 個々が必要なときに確認へ

 〇考えが滞った児童への支援として、教科書を活用

 〇個々の一番の主張を決めていく際、大きめの付箋などの活用もよいのではないか

 〇文章を書くために

  ・構成:考えと事例、原因と結果、疑問と解決 など

  ・展開:序論・本論・結論 など

 〇思考力・判断力・表現力の育成は、学びの成果物ではなく、プロセスを見取る

 

<次期学習指導要領の改訂に向けて>

 〇教科横断的な学び

 〇学んだことの応用    → 授業での学びを生活や社会の様々な場面へ

 〇実社会とのつながり     国語の見方・考え方は、言葉にこだわることを大切に        

 〇適切な課題の探究

令和7年度 学校課題研修 年間計画・実施報告

<令和7年度 学校課題研修 研修計画・実施報告>

 〇 令和7年度 研修主題

  「主体的・対話的で深い学びを実現する児童の育成」

       ~ 一人一人の確かな学力の定着を目指す授業づくりをとおして ~

 〇 埼玉県教育委員会研究指定、春日部市教育委員会研究委嘱

 〇 年間計画・実施報告

   4月       〇研究組織の再編成

        ・A部会:①主体的な学び部会、②対話的で深い学び部会

        ・B部会:③調査分析部会、④カリキュラム・マネジメント部会

       〇「全国学力・学習状況調査」実施後の自校での採点、結果分析

       〇結果分析を基に、本校の強みと課題を明らかにし、手立てを構築

   5月  〇手立てを講じた指導改善、授業づくり

       〇「主体的・対話的で深い学び」と「子供に委ねる」をキーワードにした校長講話 【5月12日(月)】

       〇「若手教員による自己研鑽勉強会」開始 【5月22日(木)~】

   6月       〇研究先進校(埼玉大学教育学部附属小学校)への視察(6名参加) 【6月7日(土)】

               〇第1回 校内授業研究会の開催(高学年:第6学年「国語科」)

        (指導者:埼玉大学教育学部附属小学校 波戸内 友 基 様) 【6月24日(火)】

       〇年間を通した一人一授業(ブロック研修、部内授業 等)の開始

   7月  〇A・B部会による研究推進【7月29日(火)】  

       〇校内研修会「授業づくり(国語科・算数科)」

        (指導者:埼玉大学教育学部附属小学校 波戸内 友 基 様・下 村 玲 史 様)【7月30日(水)】

   8月  〇国や県からの学力・学習状況調査の結果を活用し、全国や全県の学力の傾向、

        本校の強みと課題、一人一人の児童の伸び等の把握などから、手立ての再構築へ

       〇春日部市立東中学校区・豊野中学校区内「小・中学校合同研修会」の開催【8月22日(金)】

       〇特別支援教育研修会の実施

        (指導者:埼玉県立春日部特別支援学校)【8月22日(金)】

        9月       〇第2回 校内授業研究会の開催(特別支援学級:生活単元・国語科)

        (指導者:越谷市立平方小学校 古 橋 立 哉 様)【9月18日(木)】

  10月       〇研究先進校(埼玉大学教育学部附属小学校)への視察(5名参加)【10月14日(火)・15日(水)】

       〇埼玉県教育委員会研究指定校 授業研究会(高学年:第5学年「算数科」)【10月27日(月)】

       〇研究先進校(春日部市立幸松小学校)への視察(7名参加)【10月28日(火)】

  11月       〇第3回 校内授業研究会の開催(低学年:第1学年「国語科」)【11月10日(月)】

        ※第3回 校内授業研究会は、東部教育事務所・春日部市教育委員会の担当訪問を兼ねる

   1月    〇埼玉県社会科教育研究会 東ブロック授業研究会(第4学年)【1月22日(木)】

   2月    〇第4回 校内授業研究会の開催(中学年:第4学年「算数科」)

       〇令和8年度に向けて

 

      ※年間を通して、幸松小学校等とは、校内授業研究会での実践交流を行う

2月21日(金)第4回校内授業研究会

第4回校内授業研究会(第1学年 算数科)

 

<指導者>

 〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭  藤 田 明 人 様 (算数科)

 

<研究授業について>

 〇 第1学年1組 算数「たしざんとひきざん」

 〇 指導の手立て

 視点1 主体的な学びの充実に向けて 【単元全体】

  ①算数コーナーの設置

  ②見通し 【特に本時】

   ・前時までとの違いを押さえること  ・本時のゴールの明示

 視点2 対話的で、深い学びの充実に向けて 【本時、単元全体】

  ③児童の言葉でのまとめ、視点を絞った振り返り 

  ④図を書いて考えることの習慣化

  ⑤算数ブロックから図への抽象化と根拠をもった立式

  ⑥言葉の式からの立式

  ⑦学習形態の選択、ヒントカードなどによる学びの調整

 視点3 発展的・補充的な学びの充実に向けて 【単元全体】

  ⑧学習理解をより確かなものにする指導の工夫

   ・練習問題、補充プリント  ・AIドリルの活用

 

<授業記録>

1.前時までの学習を振り返り、本時の問題を知る。

 【手立て②】前時までとの違いを押さえ、見通しをもって取り組めるように支援していく。

2.学習課題をつかむ。

3.課題を解決する見通しをもつ。

 ①ブロックを活用しての立式を考えるか、

 ②図を書いての立式を考えるか

 さらに、③式を言葉で説明できるようにするか、見通しをもたせる。 

 学習するスタイルとして、①先生と一緒に、②一人で挑戦、③友達と協力、を選択させる。

 

4.ブロックや図を活用した活動を通して、立式する。(1人で、ペアで、先生と)

 【手立て⑦】学習形態などを選択させ、自己の学びを調整できるように支援していく。

 ※赤ぼうし:ペアで学び合いたい児童  白ぼうし:自力で挑戦したい児童

5.ペアやグループ内で、立式やその根拠をブロックや図を使って説明したり、式から考えを読み取ったりする。

 【手立て⑤】自分の考えを説明するか、友達の考えを説明するか選択できるように支援していく。

6.学級全体で立式について確認する。

 【手立て⑥】児童の様々な考え(立式)を、言葉の式で表せるように支援していく。

7.ワークシートに本時のまとめを書く。

 【手立て③】学習したことを基に、自分の考えを書けるように支援していく。

      また、児童の言葉を引き出し、学級全体のまとめとする。

8.本時の振り返りをする。

 

<指導講評より>

 

(よりよい授業へ)

 〇学習指導要領の次期改訂に向けた論点

  ・「学ぶ楽しさや意義等を実感させる」

 〇子供に委ねる学習指導では、これまでに全て経験させた上で選択させていく

 〇子供の素朴な考えを基にして、対話的で深い学びへ

  ・立式の根拠・理由を言葉で考えさせること → 図と式のリンクが大切

  ・「どうして、そのように考えるのか?」児童への問い直し

  ・子供の誤答を生かすこと

 〇児童一人一人が、これまでの学びを振り返っている姿

  ・これまでの学びの足跡掲示物で

  ・自分のこれまでの学びの蓄積であるワークシート(ノート)で

 〇対話的な学びには、目的意識が必要

  ・友達の考えを説明する意義を味わわせた上で、取組んでいくことが大切

 〇適用問題、発展的な学習は、授業で学んだことを試してみる場

 〇本時は、単元の第5時間目であり、既習を生かして図を見て説明すると「まとめ」を書くことができる

  ・課題「自分の考えを分かりやすく説明しよう。」

   → まとめ「図に書くと、自分の考えが説明できます。」

11月8日(金)第3回校内授業研究会

◆第3回校内授業研究会(第5学年 体育科)

<指導者>

 〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様

 

<研究授業について>

 〇 第5学年1組 体育

  「パス!ラン!タッチダウン!全員主役のフラッグフットボール」

  「上がる!回る!下りる!全員が自分のやりたい技ができるようになる鉄棒運動」

 〇 指導の手立て

  ・児童と教師が一緒に作成する学習計画

  ・学習形態の工夫   

   【フラッグフットボール】 ①感覚づくりの運動

                ②スキルアップタイム

                ③メインゲーム

   【鉄棒運動】       ①感覚づくりの運動

                ②挑戦して楽しむ

                ③できる技(できるようになった技)で楽しむ

  ・課題提示の仕方の工夫   ①学習の最初と最後に既習内容の確認

                ②児童が自分たちに必要な学習は何かを自身で確認

                ③学習する上で「必要感」が生じる課題・めあての提示

  ・全員が取り組みやすいルールの工夫  

  ・チームづくり・グループづくり

                ①チームリーダーは全員の推薦で選出

                ②リーダーと教師が一緒になってチームづくり

                ③鉄棒運動のグループは同じ技に挑戦する人同士で構成

  ・教材・教具の工夫     ①学習掲示板・学習カード

                ②作戦カード

            

<授業記録>

【鉄棒運動】

1.めあてを確認し、鉄棒の感覚づくり。

 

2.等質グループで、もう少しでできそうな技へ挑戦する。

 

 

 【フラッグフットボール】

3.本時のねらいを確認する。

 

4.メインゲームをする。

 ①ルールの確認

 ②審判の確認

 ③モデルゲーム

 ④ゲーム前作戦会議

 ⑤メインゲーム

 

 

 

 

5.本時の学習の振り返りを行い、次時の学習課題をつかむ。

 

 

<指導講評より>

〇埼玉大学教育学部附属小学校 教諭 首藤 祐太朗 様 から

≪本時の授業に対する参会者の質問への回答を通じて≫

 ・体力向上のために必要なことは?

  ⇒授業の充実

   気力の向上は体力の向上

 ・授業の組み合わせについて

  ⇒器械運動とボール運動は時間配分的に難しい

 ・鉄棒のグルーピングについて

  ⇒担任の補助がよかった。

   信頼関係が不可欠(児童の了解を得ながら行う)

   男女のグルーピングだと、補助がしづらい可能性もあるので、配慮は必要。

 ・運動が苦手な児童へのアプローチは?

  ⇒技能の低い児童の頑張りで勝敗が変わってくる。

   その子のプレーにどれだけの価値を与えられるかが大切。

 ・逆さ感覚を身につけさせるには?

  ⇒器械運動は感覚を養うことが大切。

   布団干しなどをやることの価値を児童に伝えていく。「こういう感覚を身につけましょう」

 ・フラッグフットボールの競技特性は?

  ⇒学ばせたいことが明確である。

   戦術学習であり、思考・判断・表現を見ることができる。

   自分たちで考えたことが表現できるか。

 ・長いパスや短いパスを織り交ぜさせて攻撃するには?

  ⇒人数の選択が重要

   できる限りチームに協力できたという感触を与えたい。

   始めは3人、慣れてきたら5人へ。

   人口密度によって空間を生み出す動きや作戦が変わってくる。

 ・試合中にもめ事が起きた場合の対処は?

  ⇒もめる経験は大切。

   『学びに向かう人間性』が具体的なのは体育だけ。

   「どこでもめたんですか?」と教師がみんなに問う。

   そこで、児童の課題を見つける力や折り合いをつける力を育てる。

   規則を工夫(ルールの調整)し、納得感をもたせて次につなげていく。 

10月29日(火)埼玉県教育委員会研究指定 授業研究会

◆埼玉県教育委員会研究指定 授業研究会(第4学年 算数科)

 

<指導者>

 〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹 斎 藤 直 美 様

 〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事  古 畑 隆 憲 様

 〇埼玉県教育局東部教育事務所       指導主事  竹 内 桂 太 様

 〇春日部市教育委員会学校教育部指導課 次長兼指導課長 佐 山 宏 樹 様

 〇春日部市教育委員会学校教育部指導課   指導主事  西 山   拓 様

 〇春日部市教育委員会学校教育部指導課   指導主事  齋 藤 一 輝 様

 

<研究授業について>

 〇 第4学年1・2組 算数科 計算のきまり「計算のやくそくを調べよう」

 〇 指導の手立て

  ・2学級を3つの小集団にした少人数指導(教員4名による)

  ・自力解決の学習形態  ①一人で考え、相手を選んでの交流

              ②一人で考え、ペア、グループ、全体への練り上げへ

              ③教師と、ペアと、グループで

  ・ICTの活用  ①問題・図の提示

           ②グループや全体での交流、ドリルパークの活用

           ③ヒント提示

  ・ヒントカード  ①図のヒントカード

           ②式(言葉)のヒントカード

  ・まとめ     ①自分の言葉でまとめさせる

           ②視点を示し、全体でまとめさせる

           ③穴埋め形式を示し、まとめさせる

  ・適用問題    ①教科書の問題に取り組み、ドリルパークの問題へ

           ②本時で扱った問題を、異なる方法で

           ③教師と問題に取り組む

 

<授業記録>

1.マス計算を解く。

2.例題を基に、考え方の方向性を確認する。

3.学習問題を知る。

4.学習課題をつかみ、見通しをもつ。

5.学習形態を選択し、自力解決をする。

 グループ内で考えを発表し合う。(けやきコース)

6.学級全体で考えを発表し合う。

7.本時のまとめをする。

8.適用問題に取り組む。

9.本時の学習を振り返り、次時の学習に見通しをもつ。

 

<指導講評より>

〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 教育指導幹  斎 藤 直 美 様 から

(よいところ)

 ・子供たちを「本気」で学ばせている姿

 ・学習面における子供たちの実態をよくつかんでいる授業づくり

 ・子供が主語となる授業(何を学んだか、主体的な学び)

(よりよい授業へ)

 ・説明するときに、質疑応答のある授業へ

 ・他人の考えを説明できるように

 ・子供どうしの対話の活性化を

 

〇埼玉県教育局市町村支援部義務教育指導課 指導主事  古 畑 隆 憲 様 から

(よいところ)

 ・学力調査の活用 → 第4~6学年の傾向から、全学年での授業づくりへ

 ・学習方略・非認知能力を重視する指導、見通しをもたせる指導、ほめて伸ばす指導

 ・主体的・対話的で深い学びの充実の視点からの授業改善

 ・子供の実態に応じた手立て

  ①自分の考えをオクリンク活用で説明、②ワークシート、③具体物(ヒントカード)

(よりよい授業へ)

 ・一人で、ペアで、教師と考える → 学校全体でしっかりとした取り組みへ

 ・コース別の基準の明確化 → 挑戦する楽しさを味わわせる

 ・見方・考え方を働かせて学ばせる

 ・学んだことを、次へ生かす、日常へ生かす

 ・本時では、子供のどこを伸ばすか(目標設定)

 

〇埼玉県教育局東部教育事務所 指導主事  竹 内 桂 太 様 から

(よいところ)

 ・教師4人がスクラムを組んでの授業づくり

 ・子供が思考を繋げていく姿

 ・既習事項を十分に生かした授業

(よりよい授業へ)

 ・学習課題に関して、学習のゴールをどこに置くか(目標設定)

 ・発問に対する児童の反応の何を取り上げていくか

 ・図から式、式から図の双方向で考えさせる