ほごログ
須恵器生産地別の特徴『新編図録 春日部の歴史』からのご紹介-その12
奈良時代、平安時代には”須恵器”と呼ばれる日常の食器がみられます。、現代のロクロのような回転する機械を使って成形され、密閉された登り窯で1200度という高温で焼かれた土器です。色は灰色のものが多く、硬い仕上がりとなり、たたくと金属音に近い音がします。
須恵器はその形や作り方、使われている粘土に含まれている物質の違いなどから、生産地が限定されることがあります。
春日部市内の奈良時代、平安時代の遺跡からは、茨城県土浦市周辺の新治窯跡(にいはりかまあと)や埼玉県寄居町周辺の末野窯跡(すえのかまあと)、鳩山町周辺の南比企窯跡(みなみひきかまあと)などの製品が確認されています。
そして同じ春日部市内でも、庄和地域の遺跡では新治窯跡などの春日部よりも東に位置する窯の須恵器が、春日部地域の遺跡では、末野窯跡や南比企窯跡などの西に位置する窯の須恵器が発見される割合が高くなります。
現在、庄和総合支所のエントランスで産地別の須恵器を紹介する展示を行っています。是非ご覧ください。
「土器の交易」『図録春日部の歴史』35ページ
新治窯産の須恵器(陣屋(じんや)遺跡;西宝珠花)
キラキラと光る雲母(うんも)という岩石の粒が含まれます
末野窯産の須恵器(小渕山下(こぶちやました)遺跡;小渕)
片岩(へんがん)という岩石の粒が含まれます。
南比企窯産の須恵器(小渕山下(こぶちやました)遺跡;小渕)
白色針状物質(はくしょくしんじょうぶっしつ)と呼ばれる針状の物質が含まれます
須恵器はその形や作り方、使われている粘土に含まれている物質の違いなどから、生産地が限定されることがあります。
春日部市内の奈良時代、平安時代の遺跡からは、茨城県土浦市周辺の新治窯跡(にいはりかまあと)や埼玉県寄居町周辺の末野窯跡(すえのかまあと)、鳩山町周辺の南比企窯跡(みなみひきかまあと)などの製品が確認されています。
そして同じ春日部市内でも、庄和地域の遺跡では新治窯跡などの春日部よりも東に位置する窯の須恵器が、春日部地域の遺跡では、末野窯跡や南比企窯跡などの西に位置する窯の須恵器が発見される割合が高くなります。
現在、庄和総合支所のエントランスで産地別の須恵器を紹介する展示を行っています。是非ご覧ください。
「土器の交易」『図録春日部の歴史』35ページ
新治窯産の須恵器(陣屋(じんや)遺跡;西宝珠花)
キラキラと光る雲母(うんも)という岩石の粒が含まれます
末野窯産の須恵器(小渕山下(こぶちやました)遺跡;小渕)
片岩(へんがん)という岩石の粒が含まれます。
南比企窯産の須恵器(小渕山下(こぶちやました)遺跡;小渕)
白色針状物質(はくしょくしんじょうぶっしつ)と呼ばれる針状の物質が含まれます
市民の方から資料を寄贈していただきました
「あなたの家にも眠っていませんか?」展で呼びかけているため?
・・・かどうかわかりませんが、
本日も市民の方から貴重な資料を寄贈していただきました。
いただいた資料は、「武州粕壁町商売繁栄双六」。
粕壁の町中の商店をマスにしたオリジナルの双六(すごろく)です。
年代は記されていませんが、内容から昭和初期に版行されたものと推定されます。
双六には、当時の商店や医院、銀行などの広告がマスに配され、
今でいうチラシとして、得意先などに配付されたもののようです。
実は、数年前、古書店の売り立て目録で、同様の粕壁町内の双六を目にしたことがあり、
本日、資料をみせていただいたとき、感激のあまり、声をあげてしまいました。
売り立て目録に掲載されていたものは、今回寄贈されたものとはまた別の図柄でした。
いくつかのバリエーションがあるようです。
この双六は、町や商家の歴史はもとより、当時の風俗を知るうえでも大変貴重な資料です。
双六なので、子どもたちに遊んでもらえます(もちろん複製物で)。
今後、調査研究して、ながく活用させていただきたいと存じます。
改めて、寄贈いただいた方にはお礼を申し上げます。
皆さんのお宅にも、こうした資料が眠っていませんか?
・・・かどうかわかりませんが、
本日も市民の方から貴重な資料を寄贈していただきました。
いただいた資料は、「武州粕壁町商売繁栄双六」。
粕壁の町中の商店をマスにしたオリジナルの双六(すごろく)です。
年代は記されていませんが、内容から昭和初期に版行されたものと推定されます。
双六には、当時の商店や医院、銀行などの広告がマスに配され、
今でいうチラシとして、得意先などに配付されたもののようです。
実は、数年前、古書店の売り立て目録で、同様の粕壁町内の双六を目にしたことがあり、
本日、資料をみせていただいたとき、感激のあまり、声をあげてしまいました。
売り立て目録に掲載されていたものは、今回寄贈されたものとはまた別の図柄でした。
いくつかのバリエーションがあるようです。
この双六は、町や商家の歴史はもとより、当時の風俗を知るうえでも大変貴重な資料です。
双六なので、子どもたちに遊んでもらえます(もちろん複製物で)。
今後、調査研究して、ながく活用させていただきたいと存じます。
改めて、寄贈いただいた方にはお礼を申し上げます。
皆さんのお宅にも、こうした資料が眠っていませんか?
大学生政策提案コンテストの大学生の見学
春日部市「大学生政策提案コンテスト2017」に参加される大学生(共栄大学・日本工業大学)の皆さんが郷土資料館を見学されました。
今年度の政策提案コンテストは、「中心市街地の活性化」をテーマとしており、学生の皆さんは、粕壁宿の推定復元模型をご覧になり、春日部の市街地の特徴について、熱心に質問されていました。
このあと、実際に旧宿場町の町並みの現場を見学されるそうです。
春日部市にとっても、また学生の皆さんにとっても、有意義な提案がされることを期待しています。
今年度の政策提案コンテストは、「中心市街地の活性化」をテーマとしており、学生の皆さんは、粕壁宿の推定復元模型をご覧になり、春日部の市街地の特徴について、熱心に質問されていました。
このあと、実際に旧宿場町の町並みの現場を見学されるそうです。
春日部市にとっても、また学生の皆さんにとっても、有意義な提案がされることを期待しています。
第2次春日部市史編さん事業計画の策定
春日部市教育委員会では、このたび、第2次春日部市史編さん事業計画を策定しました。
これは市史編さん事業を市の歴史を分析し、総合編集したものを永く後世に残す文化的事業と位置付けた上で、地域資料を総合的に収集し、徹底した調査、整理、研究を行い編さんするための25年間にわたる計画です。
当面は、今まで収集した資料の整理と適正な保存を進めるための事業に取組みますが、平成35年(2024年)の自然誌-地形地質編を皮切りに、計10冊の市史を刊行する予定です。
どうぞ今後の市史編さん事業にご期待ください。
第2次春日部市史編さん事業計画.pdf
これは市史編さん事業を市の歴史を分析し、総合編集したものを永く後世に残す文化的事業と位置付けた上で、地域資料を総合的に収集し、徹底した調査、整理、研究を行い編さんするための25年間にわたる計画です。
当面は、今まで収集した資料の整理と適正な保存を進めるための事業に取組みますが、平成35年(2024年)の自然誌-地形地質編を皮切りに、計10冊の市史を刊行する予定です。
どうぞ今後の市史編さん事業にご期待ください。
第2次春日部市史編さん事業計画.pdf
市民の方から資料を寄贈いただきました。
現在開催中の春季展示「あなたの家にも眠っていませんか?~意外に身近な郷土資料」展をご覧いただいた市民の方より、資料を寄贈していただきました。
今回、ご寄贈いただいたのは、最近すっかり見かけなくなったテレフォンカードです。
でも、ただのテレカではありません。
春日部市の特産品「押絵羽子板」のテレフォンカードです。
このテレフォンカードは、春日部市観光協会が製作したもののようで、
寄贈者のお話によれば、このテレカは、今から20~30年前くらい(平成のはじめ頃)に春日部夏祭りの折に観光協会で販売されていたものとのこと。年ごとにデザインが違って、毎年全2種類のテレカを買いあつめたものだそうです。
上の写真は、左から「弁慶」「藤娘」「奴凧」です。
このほか、「初舞」「道成寺」「板鼓」「鷺娘」「獅子」「静御前」「汐汲」「玉うさぎ」「かむろ」「浅妻船」「沢鷺坂伴内」「祭礼」「浅妻」「梶原」「那須与一」「滝夜叉」「舞玉」などの押絵羽子板のテレフォンカード。赤沼民俗文化財保存会製作の「赤沼の獅子舞」のテレフォンカード、合わせて27点を寄贈いただきました。
春日部ゆかりの特産品や民俗芸能のデザインのテレカということで、貴重な郷土資料として保存・活用させていただきます。
ご寄贈くださいました方には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
こうした郷土資料が「あなたの家にも眠っているかも」しれません。
お心あたりのある方は気軽に郷土資料館までご一報ください。
今回、ご寄贈いただいたのは、最近すっかり見かけなくなったテレフォンカードです。
でも、ただのテレカではありません。
春日部市の特産品「押絵羽子板」のテレフォンカードです。
このテレフォンカードは、春日部市観光協会が製作したもののようで、
寄贈者のお話によれば、このテレカは、今から20~30年前くらい(平成のはじめ頃)に春日部夏祭りの折に観光協会で販売されていたものとのこと。年ごとにデザインが違って、毎年全2種類のテレカを買いあつめたものだそうです。
上の写真は、左から「弁慶」「藤娘」「奴凧」です。
このほか、「初舞」「道成寺」「板鼓」「鷺娘」「獅子」「静御前」「汐汲」「玉うさぎ」「かむろ」「浅妻船」「沢鷺坂伴内」「祭礼」「浅妻」「梶原」「那須与一」「滝夜叉」「舞玉」などの押絵羽子板のテレフォンカード。赤沼民俗文化財保存会製作の「赤沼の獅子舞」のテレフォンカード、合わせて27点を寄贈いただきました。
春日部ゆかりの特産品や民俗芸能のデザインのテレカということで、貴重な郷土資料として保存・活用させていただきます。
ご寄贈くださいました方には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
こうした郷土資料が「あなたの家にも眠っているかも」しれません。
お心あたりのある方は気軽に郷土資料館までご一報ください。