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ほごログ

正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月13日に正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具や、少し前の家庭用品を見て今の暮らしとの違いを実感していました。

正善小学校見学

体験コーナーでは、赤電話の使い方を教わり、実際にかけて初めての体験をしていました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

よいこと運動広場に幸松小の神楽体験が発表

 2月10日(土)に「第11回よいこと運動広場」が教育センターの視聴覚ホールで開催されました。その中で、幸松小学校で取り組まれている、地元で伝承されている『神楽』の体験をとおした地域の伝統を学ぶ事例発表が行われました。
 幸松小学校の地元で伝承されている、市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽」を伝承されている東不動院野神楽保存会の皆さまのご協力で、お神楽体験が授業に取り入れられています。

 
児童による神楽体験の感想発表

 大太鼓・締め太鼓・笛によるお囃子の演奏

 保存会の神楽の舞も加わりました
 4名の児童による堂々としたお囃子の演奏では会場一杯に祭りの雰囲気を醸し出し、割れんばかりの盛大な拍手をいただきました。こうした取り組みは、郷土春日部の貴重な文化遺産を次世代へと受け継ぐ、貴重な機会になっています。
 不動院野の神楽は、3月4日(日)の備後須賀稲荷社での初午祭、4月上旬には地元の東不動院野大杉神社での春季祭でも公開され、若き後継者の皆さまの演舞を現地でご覧になってはいかがでしょうか。

上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年2月9日に上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。

見学の様子

春日部の古い写真を興味深そうに見たり、家庭で使われていた道具・農具を見学しながら、生活の変化を理解していました。

見学の様子

質問も色々として、興味をもってくれたようです。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

古隅田川『新編図録春日部の歴史』からのご紹介37

岩槻方面から春日部市の中心部へ東西に流れる古隅田川は、江戸時代以前、北側の武蔵国(むさしのくに)と南側の下総国(しもうさのくに)を分ける国境の河川でした。
かつては利根川の本流として、小渕(こぶち)付近から南西へ流れ、浜川戸(はまかわど)や内牧(うちまき)の台地の縁辺を蛇行し、荒川(現在の元荒川)と長宮(ながみや・さいたま市岩槻区)で合流していました。
現在は直線的な流路で、岩槻方面から小渕方面へ、逆の流れになっています。

古隅田川流域には、謡曲(ようきょく)「隅田川」(
ほごログ2017年4月10日「謡曲「隅田川」の舞台と梅若塚」)にちなむ梅若(うめわか)伝説や在原業平(ありわらのなりひら)の東下り(あずまくだり)の伝承があります。
また浜川戸地区には、利根川を流れた砂によって形成された浜川戸河畔砂丘(埼玉県指定天然記念物)や、新方袋(にいかたぶくろ)から南中曽根(みなみなかそね)にかけては、堤防跡である古隅田公園があります。これらは、古隅田川が利根川本流として大河川であった時代の名残を今に伝えています。

「古隅田川ミステリー」2017『kasukabe+(かすかべプラス)』第9号10ページ(PDFファイル1.4MB)
「古利根川と古隅田川」『新編 図録 春日部の歴史』128ページ
古隅田川
古隅田川(梅田地区の古利根川との合流点付近)

業平橋
古隅田川にかかる業平橋(県道2号線豊春小付近)

陣屋遺跡『新編図録春日部の歴史』からのご紹介36

庄和地域の北部、西宝珠花(ほうしゅばな)地区や塚崎(つかさき)地区では、貝の内(かいのうち)遺跡や塚崎遺跡といった、奈良時代から平安時代の竪穴住居が多く作られたムラの跡が発見されています。
今回ご紹介する陣屋(じんや)遺跡も、そういった地域にある遺跡の一つです。

陣屋遺跡は、西宝珠花の南西部、低地に向かって西に突き出した幅250mほどの台地上に立地します。遺跡の標高は約10mをはかります。昭和39年の第1次発掘調査以来、今日まで合計9回の発掘調査が行われ、古墳時代から奈良・平安時代の竪穴式住居跡29軒が発掘されています。

陣屋遺跡で注目されるのは、平安時代の住居跡から『帯金具(おびかなぐ)』や『円面硯(えんめんけん)』といった、主に当時の役人が使う道具が出土していることです。
帯金具は現在のベルトにあたる帯につけられた金具です。円面硯は、筆に墨をつけるくぼみが円形となっている古代のすずりの一つで、中央が平らで高い墨をする部分、周囲は溝状(みぞじょう)で墨をためる「海」と呼ばれる部分になっています。

また、陣屋遺跡では文字が墨で書かれたり刻まれた,、墨書土器(ぼくしょどき)や刻書土器(こくしょどき)が出土しています。円面硯ですった墨を使って土器に文字を書いたのかもしれません。

「古代の葛飾郡・埼玉郡」『新編 図録 春日部の歴史』32ページ

帯金具
帯金具(巡方(じゅんぽう)という金具の裏金具)

円面硯
円面硯(筆に墨をつける円形の部分の一部)

墨書土器
刻書土器・墨書土器(左から刻書「月」、墨書「太」、墨書「月」)

立野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月31日に立野小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し前の生活の様子を聞き、実際に使われていた色々な道具等を見たり触ったりしていました。

立野小見学の様子

児童たちが、集まっているところがあります。何があるのでしょう?

見学の様子

そこにあるのは、昔の電卓でした。今の電卓とは違って大きく、コンセントを利用して使うものです。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月30日に八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、少し前に使われていた学用品や農具等の説明を聞き、千歯こきの体験をしました。

見学の様子

今と比べると小さい昔のランドセルを実際に背負ったりして、自分のランドセルとの違いを実感していました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

名都借城跡『新編図録春日部の歴史』からのご紹介35

今回ご紹介するのは、千葉県流山市にある名都借城跡(なづかりじょうあと)です。
戦国時代に対立した古河公方(こがくぼう)第3代足利高基(あしかがたかもと)と小弓公方(おゆみくぼう)足利義明(あしかがよしあき)の戦いの前線に立地する城です。高基、義明はともに足利政氏(あしかがまさうじ)を父に持つ兄弟です。

高基は永正2年(1505)ごろから、父の政氏との間に確執があり、雪下殿空然(ゆきしたどのこうねん)と呼ばれていた弟の義明も一時は高基に味方し、永正9年(1512)ついに父の政氏は古河城(茨城県古河市)から追われ、小山城(栃木県小山市)に入りました。
義明は永正15年(1518)、上総国真里谷(かずさのくにまりやつ・千葉県木更津市)の武田氏に擁立されて下総国千葉郡小弓城(しもうさのくにちばぐんおゆみじょう・千葉市)に御所を構えて小弓公方(おゆみくぼう)と呼ばれました。

政氏の失脚後、高基と義明は古河公方の地位をめぐって対立し、その前線基地として義明が名都借城を築いたと推定されています。この近辺には、高基側の高城(たかぎ)氏が築いた根木内城(ねぎうちじょう・千葉県松戸市)が存在します。

高基、義明の戦いは高基の子、晴氏(はるうじ)の代になっても続きましたが、天文7年(1538)、国府台(こうのだい・千葉県市川市)の合戦で、晴氏と手を結んだ北条氏綱(ほうじょううじつな)に義明は討たれ、関東足利家は統一されました。
しかしながら、この戦いにより後の時代の北条氏台頭へとつながりました。

「古河公方・両上杉氏・後北条氏」『新編 図録 春日部の歴史』52ページ

名都借城跡(千葉県流山市)
名都借城跡(千葉県流山市)

幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月26日に幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具を見たり、脱穀の時に使用した「千歯こき」の使い方などの説明を聞きました。

千歯こき説明

その後、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験!
今は機械で行う作業が、少し前は、手作業で労力と時間をかけて行っていたことに、児童たちは、びっくりしていました。

千歯こき体験

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年1月20日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ」が開催されました。
まず、春日部の伝説をもとにした紙芝居や、電気を使わない蓄音機によるレコード鑑賞を楽しみました。

蓄音機鑑賞

そのあと、昔のおもちゃ「パタパタ(板がえし)」を作り、一番上の板をひっくり返すと、”パタパタ”と音をたてながら下の板もひっくり返るのを、何度も楽しんでいました。

ワークショップ風景


ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成30年2月17日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。

小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月18日に小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、展示してある昔の道具を見ながら一生懸命メモを取ったりしていました。

小渕小見学の様子

昔の小さくて中に物が少ししか入らない電気冷蔵庫のドアを実際に開閉し、ドアの重さと冷蔵庫の小ささに、自分の家の冷蔵庫との違いに驚いていました。

電気冷蔵庫の見学

上の電気冷蔵庫より前に使われていた木製の冷蔵庫も触り、電気で冷やすのではなく、氷を使って冷やすことに驚いていました。

木製冷蔵庫の見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

1月21日銚子口の獅子舞が公開されます

1月21日(日)、銚子口香取神社にて銚子口の獅子舞が公開されます。
当日は、約70年ぶりに復活する「ウヅメの舞」が披露されます。
どうぞ皆様お誘いあわせの上、ご来場ください。

日時:平成30年1月21日(日)14時~15時20分
場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)

交通機関:朝日自動車バス(春日部駅東口~豊野工業団地行)豊野小前バス停下車、徒歩5分

宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月17日に宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。

宮川小千歯こき体験

また縄文時代の竪穴式住居や江戸時代の宿場町粕壁宿の模型を目の前で見て、昔の春日部を身近に感じてもらえたかもしれません。

宮川小ジオラマ見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

「古文書解読勉強会」の成果(その1)

郷土資料館の収蔵庫には、未解読の古文書が膨大に眠っています。当館としては、これらを市民のみなさんにもご利用・ご活用いただきたく、また、開講から20数年経った古文書講座受講者のみなさんに、主体的に古文書解読の学習をすすめていただきたいと、長年思案していたところです。
「古文書解読勉強会」は、昨年11月より、古文書講座受講者の有志が集まって、古文書の解読をすすめるサークルとして月1回のペースで活動しています。
史料目録(リスト)からみなさんが興味をもった古文書を選んで、解読の担当者を決めて、くずし字の解読、口語訳をしています。テキストは、もちろん郷土資料館所蔵の古文書群。現在、講読しているのは市内の神間地区伝来の古文書群、神間村文書です。
講師がテキストを選定する古文書講座とは進め方が違いますので、読みづらい古文書にも出逢いますが、その分新たな発見も多いです。
ここでみなさんで解読した成果の一部をお披露目したいとおもいます。
横書きで読みにくいですが、ご了承ください。
ご興味のある方はぜひご参加ください。今後も当ブログで成果をご披露していきますので、お楽しみに。

【史料番号1】
写真:神間村文書1
(釈文)

   下知書之事

一金百八両弐朱也

 右は年来過納之分上納ニ有之候儀相違無之候、

 然ル処当年暮方仕法も相立兼候ニ付、

 右金子当寅年より無利足永年賦ニ取極置、

 下ケ金之儀は来ル辰年より年々収納之内ニ而

 引取勘定可被申候様、右之段頼入候、左候得は

 此上過納之義決而申入間敷候、為後日仍如件

 

            能勢十次郎内

  嘉永七寅年二月       渡邊宗輔

右は前書之通相違無之、依之奥印致候

 能勢助左衛門

 能勢十次郎

 

【史料番号4】
写真:神間村文書4
(釈文)

   申渡

一名字帯刀        山崎源兵衛

   当時

    弐人扶持

   帰国之後

    三人扶持

其方義数年来之間、
自分身上之儀ニ付彼是数度心配掛、

其上勤向一通り不成骨折有之候ニ付、兼而

是迄度々申聞置候、右之通り当年より差遣シ申候、

尤勤役中は勿論首尾能帰国之後迄も永々

前書之通り差遣シ置申候、依而下知書相渡置候所

相違無之候
                     山崎源兵衛江

   文政七申年

    二月廿二日

   能吉三㊞

武里図書館で作家三上於菟吉のパネル展を開催中です


昭和7年(1932) 将棋を指す三上於菟吉と長谷川時雨

武里図書館の一角で、郷土出身の大衆作家三上於菟吉のパネル展示を開催しております。昨年開催いたしました、「直木賞初代選考委員 三上於菟吉を知っていますか」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

於菟吉の生涯、「雪之丞変化」や「百万両秘聞」などの代表作、夫人の長谷川時雨などにつきまして、写真を交えて紹介しています。代表的な著書をお手に取ってご覧いただけるコーナーもございますので、武里図書館へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

展示風景(2)

【歴史文化講演会】人間と昆虫の文化を考えてみませんか?

みなさんは昆虫に対してどんな印象をおもちですか?

農村に伝来した古い資料をひもとくと、しばしば「畜昆虫除守護」「昆虫災之御祓」などと印字された、虫除けの護符を目にすることがあります。郷土資料館にも、市内の旧家に伝来した「虫除」の護符を収蔵しています。
写真:護符
「御嶽権現 深秘禁厭 苗稼等之鳥獣波府虫災異撥止守護攸」と印字されています。
「御嶽権現」の神社は特定できませんが、「波府虫」(はふむし)とは昆虫のことで、このお札は農業の害鳥・害獣・害虫を払い除けることを祈念したもののようです。

市内の下大増では、平成初めごろまで、悪霊と一緒に害虫を追い払う「虫追い」という年中行事が行われていました。
下大増の虫追い
前近代の人々にとって、昆虫は愛玩する対象になることもありましたが、農業を生業とする人々にとっては、養蚕や養蜂など生産活動を支えた生き物であるとともに、農作物に被害をもたらす害虫でもありました。害虫を退けるために、上に示したような呪術やまじないに頼ったり、年中行事が営まれたりしたのでしょう。

さて、今回の歴史文化講演会では、「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」と題して、昆虫芸術研究家の柏田雄三先生をお招きします。柏田先生は、全国各地の昆虫を慰霊した供養碑・記念碑・虫塚(むしづか)を巡り、考察され、『虫塚紀行』(創森社、2016年)を著されております。
虫塚は人のために働き、あるいは駆除された昆虫に対する先人の思いを伝える興味深い資料です。今のところ、市内には虫塚の所在は確認できないそうですが、全国各地の事例から、人間と昆虫がはぐくんだ文化について考える機会となることは間違いありません。
ご興味のある方は、ぜひ、講演会にご参加ください。
画像:チラシ
歴史文化講演会「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」
日時:平成30年2月24日(土)14時~16時
会場:春日部市教育センター 2F 視聴覚ホール
費用:無料 定員:100名(申込順)
お申込みは郷土資料館まで(℡048-763-2455)

武州銀行粕壁支店『新編図録春日部の歴史』からのご紹介34

明治28年(1895)12月、粕壁町に粕壁銀行が設立され、翌年1月3日に開業しました。資本金は10万円で、幸手、岩槻、大宮、草加支店を開設しました。

大正7年(1918)11月には、浦和町に現在の埼玉りそな銀行の前身となる武州銀行が資本金500万円で設立されました。当時、埼玉県内には58の小規模の銀行がありましたが、武州銀行は埼玉県の中央銀行として、県内銀行と合併を繰り返し規模を拡大していきました。

その後、粕壁銀行は大正9年(1920)に武州銀行と合併し、武州銀行粕壁支店となりました。

粕壁商工会『粕壁町誌』1936
「粕壁銀行と宝珠花銀行」『新編 図録 春日部の歴史』217ページ

武州銀行粕壁支店
武州銀行粕壁支店(左一番手前の建物。街灯下の看板に武州銀行の文字がみえます。)

教育センター『新編図録春日部の歴史』からのご紹介33

明けましておめでとうございます。
今年も<ほごログ>をよろしくお願いいたします。

春日部市教育委員会文化財保護課と郷土資料館がある春日部市教育センターは、28年前、平成2年1月4日に開所しました。現在も、春日部市の教育の中核施設として、教育委員会各課と教育相談センター、郷土資料館、視聴覚センターが設置されています。

  当時の広報記事からは、最先端の設備を備え、大きな期待をもって開所した施設であったことが読み取れます。すでに開所から30年近くが経過しましたが、施設のほとんどが開所当時に期待された機能を保っており、未来まで見通した設計であったといえます。

視聴覚センターでは、教育センター内の研修室やホール、また視聴覚機材の貸し出しを行っています。また生涯学習推進担当として生涯学習の拠点を担っており、「出前講座」や生涯学習関連の様々な事業を展開しておりますので、ぜひご利用ください。

「教育施設の充実」『新編 図録 春日部の歴史』286ページ

教育センター


広報かすかべ平成元年12月号
広報かすかべ平成元年12月号

小淵山観音院仁王門『新編図録春日部の歴史』からのご紹介32

 小渕地区にある小淵山観音院(こぶちざんかんのんいん)では、春日部市指定文化財の仁王門が参詣者を出迎えてくれます。元禄2年(1689)に建てられたといわれる、お寺の門としては市内で最も古い建造物です。

仁王門は、正面から見ると、4本の柱によって三つの柱の間がつくられるので「三間(さんげん)」、そのうち一つの間が通路となることから「一戸(いっこ)」となっています。また2階部分に回廊(かいろう)が巡る門を「楼門(ろうもん)」と分類するので、これらをまとめて「三間一戸形式の楼門」と呼ばれます。
仁王門の屋根は、現在は瓦葺きですが、創建当初は茅葺き(かやぶき)でした。また、門の内部には鐘(かね)がつるされ、鐘楼(しょうろう:鐘つき堂)の役割もありました。

平成23年の東日本大震災で、仁王門に柱のゆがみなどが生じたため、平成25~26年度に半解体をし、修理工事を行いました。修理工事では、ジャッキアップをして鉄骨の仮柱を設置し、ゆがみを直しました。また柱の最も下の痛みがひどい部分を、根継ぎ(ねつぎ)という方法で、新しい部材に交換しました。

お正月の三ヶ日には境内がライトアップされます。小淵山観音院に初詣にお出かけの際は、ぜひ仁王門もじっくりとご覧ください。

*小淵山観音院は、寺の名前を示す際は地名の「小」ではなく、「小」という漢字を使用します。

「小渕山観音院仁王門」『新編 図録 春日部の歴史』106ページ
小渕山観音院仁王門

手作り季節展示を展示してます

もういくつねるとお正月~♪
資料館も小さな手作り門松をかざり、新年を迎える準備をしました。
ぜひ、見にきてください。
資料館は、12月29日(金)から1月3日(水)まで休館させていただきます。
門松

イチゴの出荷『新編図録春日部の歴史』からのご紹介31

12月も終わりが近づき、イチゴがおいしい季節になりました。
今回ご紹介する写真は、昭和48年ごろの庄和農業協同組合でのイチゴの出荷作業の様子です。

昭和30年ごろから、米の生産調整や農業経営の転換が呼びかけられたことにより、米以外の作物を生産する農家の方が増えました。市内では、フリージアの花やトマト、ナス、キュウリ、モモなどが作られました。
イチゴの栽培は、最初は水田の裏作として露地栽培で始まり、トンネル状のビニールをかけての栽培から、ビニールハウスでの栽培に変化しました。作られたイチゴは、春日部市内や東京、横浜の市場に出荷されました。イチゴ狩りができる観光農園が始まったのは平成に入ってからです。

市内で昭和40~50年ごろ生産されたイチゴの品種は、写真の出荷箱に表示されているように「埼玉ダナー」です。「イチゴといえば埼玉ダナー」というほど、全国的に知名度が高い品種でした。現在流通している品種と比べると酸味が強く、牛乳と砂糖をかけてつぶして食べたことをご記憶の方も多いかと思います。現在は「女峰」や「とちおとめ」の品種が主に作られています。

今回ご紹介した写真のように、昭和時代の写真でも、市内の当時の様子を記録したものとして非常に貴重な資料になる場合があります。大掃除でアルバムなどを処分をする際は、文化財保護課、郷土資料館にご提供いただければ幸いです。

「イチゴの出荷」『新編 図録 春日部の歴史』260ページ
イチゴの出荷

体験講座しめ縄づくりを開催しました

「よいお年を!」という挨拶が飛び交う季節になりましたね。
先週に引き続き、平成29年12月16日(土)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました。
はじめに、半紙をつかって紙垂(しで)をつくった後、稲わらから縄をつくる縄ない。実は、この作業が今日一番の難しいところ。しかし、大人も子どもも、参加された皆さん、縄がなえました。
写真:縄ない
お子さんの縄ないをお母さんがパチリ。「はじめての縄ない」記念になりますよね。

そして最後に稲束を三つ編みにする「ごぼうじめ」(しめ縄)をつくりました。写真:しめなわづくり
ご家族や隣の方と皆さん、力を合わせて、立派なしめ縄をつくっていただけたようです。
写真:しめ縄をもって記念撮影
参加者からは、「よい年が迎えられそう」「すべて手作りで感激しました」と感想をいただきました。
郷土資料館主催の年内行事も今日で最後。よいお年を。
・・・でもブログは更新しますよ。

豊春駅前で市内の古写真展

昨日、豊春駅に併置している東武ストア豊春店さんにうかがいました。
東武ストア豊春店さんで、開店30周年を記念として「いにしへ写真館」という催しものを開催しています。
写真:いにしへ写真館のチラシ
この「写真展」には、郷土資料館で所蔵する市内の古写真を展示していただいています。
写真:古写真の展示
古写真を展示するだけでなく、「30年後の東武ストア」として宮川小学校の児童の皆さんが予想して描いた未来の「東武ストア」も展示されていました。
写真:宮川小学校の皆さんの描いた絵
夕食前でお忙しい時間帯でしたが、この催しものを企画された店長さんにお話をうかがったところ、お客様の反響がよく、大変好評とのことでした。
この「いにしへ写真館」は年内いっぱいは開催するそうです。
東武ストア豊春店さんは、豊春駅構内改札口を出てすぐです。
お近くの方はお立ち寄りいただければと思います。

細石器『新編図録春日部の歴史』からのご紹介30

細石器(さいせっき、細石刃(さいせきじん))は、今から約1万5千年前、日本列島の旧石器時代最終末期に使われた石器です。日本だけではなく世界各地で発見されており、英語では、microlith(マイクロリス)と呼ばれています。
細石刃は長さが1~1.5㎝と、大変小型で厚さも2㎜程度で、あたかもカミソリの刃のような石器です。春日部市内では、米島地内の「米島貝塚」や西金野井地内の「風早遺跡」で発掘されています。この他、細石刃核(さいせきじんかく)と呼ばれる、細石器を作り出す素材の石器も見つかっており、細石刃核に残る溝状の跡から、連続して剥ぎ取りながら細石器が作られた技術がわかります。

細石器は、動物の骨や木などに複数埋め込まれ、全体として大きな刃を作って、槍の先やナイフとして用いられたと考えられています。海外の遺跡では、木製や骨角製の柄についたままの細石器が発見されています。また、刃の欠損した細石器のみを取り換えながら使われていたと考えられ、石器の作り方に技術の大きな進歩がうかがえます。これらの一部は郷土資料館の常設展示で公開しています。
 

「旧石器人の道具」『新編 図録 春日部の歴史』8ページ

1は米島貝塚、2~5は風早遺跡出土。1、2が細石刃核、3~5が細石器。

収蔵資料の紹介更新しました

郷土資料館の収蔵資料の紹介ページを更新しました。
今回は追加したのは、
北条氏政の感状三峰神社の眷属箱西金野井回漕店の板木、の3点です。

北条氏政の感状は、春日部市の指定有形文化財の中世文書です。
わかっている限りでは、市内に現在ある中世文書としては唯一のものです。
昨年度、市内個人の方から郷土資料館にご寄贈いただきました。

三峰神社の眷属箱は、以前このブログでも少し紹介したものです。
三木一彦先生の講演会をうけて、いろいろわかったことを解説に書き加えさせていただきました。

西金野井回漕店の板木は、出前講座の準備で、当館で所蔵している資料群を見直していたときに発見した、収蔵庫の掘り出し物です。
西金野井は江戸川の河岸場としてにぎわいましたが、残念ながら史資料があまり残っておらず、詳しいことがよくわかっておりません。
この板木は回漕業の一端を伝えるものとして貴重な資料です。

詳しい解説は各ページをご覧ください。

郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました

平成29年12月10日(日)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」が開催されました。
    最初に、半紙を使い紙垂を作成した後、しめ縄本体の作成をしました。2人が両端を持ち、ねじって作成したしめ縄は、新年を迎えるのにふさわしい立派な物が完成しました。
    参加者からは、「手作りのしめ縄は、感激です」「難しかったけど楽しかった」と感想をいただきました。2回目のしめ縄作りは、12月16日(土)に行います(事前申込必)。
講座の様子
全体

不動院の図『新編図録春日部の歴史』からのご紹介29

春日部市小渕にあった不動院は、戦国時代から近世を通じて関八州(かんはっしゅう)の修験宗(しゅげんしゅう、修験道:しゅげんどう)を支配しました。関八州とは、江戸時代までの国である相模(さがみ)・武蔵(むさし)・安房(あわ)・上総(かずさ)・下総(しもうさ)・常陸(ひたち)・上野(こうずけ)・下野(しもつけ)の8国のことで、現在の関東地方にほぼ一致します。また、修験宗とは、山伏(やまぶし)の活動に代表される山岳で修行し悟りをひらく宗教です。
このような不動院は、徳川幕府からも100石(こく)という寺領を認められた大寺院でした。

江戸時代に隆盛をきわめた修験宗は、明治5年(1872)の修験禁止令によって衰退します。不動院は、明治42年(1909)から大正5年(1916)にかけて、東京の砂村(現:江東区南砂)へ移転しました。この砂村の不動院は、昭和20年(1945)の東京大空襲で焼失し、昭和23年(1948)に正法院(現:東京都台東区竜泉)に合併されました。

今回ご紹介する「不動院の図」は、文政元年(1818)に記された『日光巡拝図誌』という書物に掲載されているものです。不動院入口からの広大な境内地と、巨大な本堂、また小渕砂丘と考えられる山の上には、祠(ほこら)とともに「神変大菩薩(しんぺんだいぼさつ)の祠 役ノ行者ナリ」と記され、最も高いところには修験宗の宗祖である役行者がまつられている様子がわかります。

出典:『日光巡拝図誌』国立公文書館内閣文庫所蔵
「不動院・観音院と円空仏」『新編 図録 春日部の歴史』106ページ

不動院の図

武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年12月6日(水)午後に武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、カタカナで書かれた小学校の教科書を見て、ひらがなで書かれた今の教科書との違いを発見したり、少し前まで実際に使われていた冷蔵庫や洗濯機など身近な道具を見て、昔との生活の違いに驚いていました。
見学の様子
見学の様子

ちょうど武里小学校が見学している時に、ご年配の方が郷土資料館に来館してくださり、児童たちと一緒に展示を見学して、楽しそうにお話しをされていました。


郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

第7回春日部市民俗芸能公開事業が開催されました。

今年度は、「神楽囃子が聴こえる~榎・倉常・不動院野の共演~」をテーマに神楽囃子を継承する3団体(榎囃子神楽連、倉常神楽ばやし保存会、東不動院野神楽保存会)の方々が素晴らしい神楽囃子を披露されました。
第1部は各団体の神楽を、第2部では3団体が一堂に舞台に上がり、団体ごとにお囃子(五人囃子)をメドレーし、迫力のあるお囃子の音色が会場を包みました。各団体からは小学生の出演者を交え、日頃の練習の成果を発揮し、堂々とした神楽囃子を披露いただきました。通常は地域の祭礼に限って披露される民俗芸能を、舞台で観覧できる貴重な機会ですので、ぜひ来年度には多くの皆さまのお越しをおまちしております。(開催については、広報やホームページでお知らせします。)

【第1部】
榎の神楽

          榎の神楽「天コサンバ」

倉常の神楽
          倉常の神楽「ヒョットコ」

不動院野の神楽
         不動院野の神楽「種蒔き」

【第2部】
お囃子メドレー
             
お囃子メドレー

庄和図書館で作家三上於菟吉展開催中

 庄和図書館のふれあいギャラリーにて、郷土資料館の出張展示を行っております。
 夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

 展示では、三上於菟吉と夫人長谷川時雨の写真や、於菟吉の代表的な著作など69点を紹介しております。写真は今回初めて紹介させていただくものもあります。また、著作は、一部お手に取ってご覧いただけるものもございます。

展示風景(2)

 小さなスペースではありますが、大正から昭和前期にかけて文壇で活躍した、郷土ゆかりのベストセラー作家である三上於菟吉について、ぜひご観覧ください。
 
 
 会期は12月25日(月)までとなっております。文学ファンの方は、お見逃しなく。

神楽囃子が聴こえる~榎・倉常・不動院野の共演~

いよいよ12月3日(日)「神楽囃子が聴こえる~榎・倉常・不動院野の共演~」と題しまして、第7回民俗芸能公開事業が行われます。
春日部市指定文化財の榎の囃子神楽(はやしかぐら)、倉常の神楽ばやし、不動院野の神楽を一度に見られる舞台となっております。特に3つの保存団体の皆様による「祭り囃子」のリレーが見どころです。
皆様のご来場をお待ちしております。

開催日時:平成29年12月3日(日)13時10分開演(12時50分開場)
開催場所:庄和地区公民館(正風館)大ホール
所  在  地:春日部市大衾307番地1(南桜井駅北口より徒歩8分)
定員:500人
費用:入場無料
申込:不要。直接会場へお越しください。
※駐車場に限りがありますので公共交通機関のご利用をお願いいたします。
第7回春日部市民俗芸能公開事業開催のおしらせ

歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」

本日、三木一彦先生をお招きして、歴史文化講演会を開催しました。
講演のテーマは「三峰信仰と関東平野」です。
講演では、江戸時代に流行した代参講の三峰講の実相、三峰山の眷属数(配札数)の歴史的な変遷、関東地方や埼玉県東部における三峰信仰の分布などを示され、江戸時代には、関東地方のみならず、埼玉東部、そして春日部の人々も、火防や盗難除けなど現世利益の神様として広く信仰していたことを、わかりやすくお話しいただきました。
写真:講演される三木先生
当館所蔵の江戸時代の三峰山のお札や、お札を入れる木箱について、受講者の皆さんに示しながら、お話しいただきました。資料館の所蔵資料について、より深く理解することができました。
写真:お札を紹介する三木先生
個人的にも、お札を入れる木箱が「眷属箱」と呼ばれていたこと、ご著書『三峰信仰の展開と地域的基盤』を拝読させていただき、初めて知りました。

ちなみに、講演にも登場した、元治元年(1864)三峰山の表参道の丁目石を寄進した粕壁宿の国田屋七右衛門は、三枚橋に所在した旅籠屋です。三枚橋というのは、今の市民文化会館あたりになります。今回のお話が、意外に身近なところにリンクしていているんですね。

受講された皆さまからも、とてもわかりやすかったとのご感想を多くいただき、大変有意義な講演会となりました。

足利氏満御判御教書写『新編図録春日部の歴史』からのご紹介28

室町時代、室町幕府は東国支配のために鎌倉府をおき、市域の一部も含まれていた太田荘(おおたのしょう)は、鎌倉府の御料所(ごりょうしょ)となりました。
太田荘花積郷の元荒川、古隅田川には、御厩瀬の渡(みまやせのわたし)が設けられ、慈恩寺(現・さいたま市岩槻区)に、この渡の管理が任されていました。慈恩寺は当時、鶴岡八幡宮(現・鎌倉市)の遍照院頼印(へんしょういんらいいん)という僧侶が管轄していました。

ご紹介する文書は、この渡が、渋江郷(しぶえごう、現・さいたま市岩槻区)の渋江加賀入道(しぶえかがにゅうどう)に押領された際、鎌倉公方(かまくらくぼう)の足利氏満(あしかがうじみつ)が、鎌倉府奉行人(かまくらふぶぎょうにん)の壱岐弾正大夫入道希広(いきだんじょうだいふにゅうどうきこう)に対し、現地におもむき、渋江加賀入道から渡を取り戻すよう命じたものです。永徳3(1383)年4月11日の出来事です。
翌月の5月8日には渡を取り戻し、現地の当事者に引き渡したことを記す文書も別に残っています。

『相州文書』鎌倉郡文書 所収 国立公文書館内閣文庫所蔵
「利根川流域と鎌倉府」『新編 図録 春日部の歴史』50ページ

足利氏満御判御教書写

中学生社会体験事業3日目

本日は社会体験事業の最終日でした。
一日かけて、体験講座「しめ縄づくり」の準備をしてもらいました。
社会体験事業では、準備だけでなく、実際に「しめ縄」を作るまで体験してもらいました。
まずは、稲わらをわらすぐり。
わら細工に不要な葉やわらくずを取り除いていきます。
世間話をしながらの作業で、今時の中学生の流行りがわかって楽しかったです。
もちろん、手は動かしながら。皆さん、真剣に取り組んでいました。
写真:わらすぐり

午前中に松戸市から団体見学がみえたので、昨日と同様に古写真やパネルを説明してもらいました。
写真:団体見学の説明をする中学生
午後は、いよいよ「しめ縄」づくりです。
わら打ちをして、わらを柔らかくしてから、まずは縄ないの練習。
それから、しめ縄を編み込んでいきます。半紙でつくった「紙垂」(しで)をつけて完成。そのあと、輪飾りもつくりました。
写真:しめ縄づくり
みなさんの作った「しめ縄」は大変出来栄えがよかったので、市のHPの体験講座しめ縄づくりのページの写真に使わせていただく予定です。最後は並べて写真にとってもらいました(展示業務の体験ということで)。
写真:中学生の作ったしめ縄と輪飾り
あわただしい3日間、いろいろなことを体験して、大変だったかもしれませんが、最後に楽しかったとの感想を話してくれました。
少しでも、春日部の歴史や文化に少しでも興味をもってもらえたのならば、喜ばしい限りです。3日間、お疲れさまでした。

めがね橋(倉松落大口逆除)『新編図録春日部の歴史』からのご紹介27


八丁目のめがね橋は、正式名称を倉松落大口逆除(くらまつおとしおおぐちさかよけ)といい、春日部市指定有形文化財です。
倉松落は普段は悪水路として、水田の排水を古利根川へ流す役割を担っています。しかし大雨が降ると古利根川の水位が上昇することにより、倉松落に水が逆流し、周辺に被害をおよぼすことから、逆流を止めるために設置されたのが、このめがね橋(倉松落大口逆除)です。

明治23(1890)年の洪水で、もともとあった木製の逆除が流されたため、明治24年6月、工期3か月、工費3,630円で、めがね橋は完成しました。焼しめられた様々な色のレンガで築かれ、また装飾性の高いアーチがその特徴となっています。
川と用水路や悪水路を結ぶ水路を樋門(ひもん)と呼びますが、めがね橋は県内に残るレンガ造りの樋門では、明治24(1891)年4月に竣工(しゅんこう)した越谷市の谷古田元圦(やこたもといり)に続き、2番目に古いものです。ちなみに同じくレンガ造りの樋門である水角地区の五ヶ門樋(ごかもんひ)は、めがね橋の翌年明治25(1892)年竣工で、県内で4番目に古いものとなっています。

めがね橋は、貴重な文化遺産であることから、日本土木学会により、「日本の近代土木遺産」にも認定されています。
現在は、倉松落の水は大部分が庄内古川に流れ、またほかの排水施設が稼働していることから、めがね橋は本来の逆流防止の役割を終え、道路橋として使われています。

さて、めがね橋は、11月18日(土)、午前8時30分からテレビ埼玉の「いまドキッ!埼玉」という番組で紹介されます。当日11月18日は日本土木学会の定める「土木の日」で、県内のほかの近代土木遺産とともにとりあげられます。
ぜひご覧ください。
県政広報テレビ番組 「魅力まるごと いまドキッ!埼玉」サイト

「庄内古川をめぐる苦悶」『新編 図録 春日部の歴史』178ページ

中学生社会体験事業2日目

昨日に引き続き、中学生社会体験事業です。

本日は、団体見学のお客様向けの展示解説の補助をしてもらいました。
日光道中粕壁宿の解説の補助資料として、それぞれが粕壁の町の古写真を説明しました。
お客様が帰られた後、「本番は緊張した」と感想をもらしていましたが、
みなさんしっかりと自分の役割を果たしていました。お客様も大変満足されようです。
写真:古写真を説明する中学生
本日のメインは、市内の旧家からいただいた資料の整理です。
古書のほこりをはらって、1つ1つ封筒に収めます。
そののち、資料を解読しながら、資料調書をとってもらいました。
当時の人たちが、版木で出版された本を読んでいたことや、筆で本を書き写していたことに大変驚いていました。「伊蘇保物語」(イソップ物語)や葛飾北斎の画集「北斎漫画」なども取り扱い、古い本からも親しみを感じ取ってくれたようです。
写真:資料整理をする中学生
最後に、
粕壁の町の商家の双六(すごろく)について、調査してもらいました。
この双六は昭和初期に印刷されたもので、商店の広告がマスに見立てられています。
中学生のみなさんには、双六の商店がどの位置にあったのか、様々な文献資料を比較しながら、現在の地図上に落とし込んでもらいました。
なくなってしまった商店も多く、探すのに苦労していましたが、「ウォーリーをさがせ」ならぬ、春日部の「商店をさがせ」のようで、楽しみながら作業をしてくれました。
みなさんの調査の成果は、ゆくゆくは展示に反映する予定です。
写真:資料調査をする中学生
今日は盛りだくさんでした。明日の最終日は、しめ縄づくりの準備・練習です。

庄和高齢者憩いの家の歴史講座に出張しました

平成29年11月14日(火)、高齢者支援課の主催で庄和高齢者憩いの家で歴史講座を行いました。
演題は「庄和高齢者憩いの家周辺の歴史」で、同施設の南側には西金野井の香取神社が所在しますので、香取神社と西金野井の歴史についてお話ししました。庄和高齢者憩いの家が完成した昭和49年(1973)ころの話、江戸川が開削される前は西金野井と東金野井(現野田市)が一体だったこと、西金野井は河岸場のある集落として大変栄えていたこと、などなど。

講演の途中、地元のご高齢の方より、昔は船が通っていたことや、古くからの屋敷があったことなどをご教示いただきました。本当は講座の話をやめて、お話をじっくり伺いたかったのですが、時間がなく残念でした。
地元のみなさんのお話を伺える意味でも、出前講座は大変貴重な機会です。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

写真:庄和憩いの家での講座風景

中学生社会体験事業1日目

本日から3日間、市内中学生が郷土資料館の業務の「社会体験」にきています。
初日の本日は、郷土資料館の収蔵庫の整理整頓や資料の取り扱いを体験してもらいました。
資料の取り扱いでは、市内で発見された弥生式土器を手にとって観察したり、古い巻物を開いてみたり、江戸時代の絵図から春日部を探してみたりしました。
郷土資料館や学芸員の業務についてみなさん理解いただけましたでしょうか。

写真:巻物を取り扱う中学生

写真:江戸時代の絵図をみる中学生

資料の取り扱いの時はもちろん、初日だったので、みなさん、終始緊張した面持ちでした。

東中野の獅子舞、赤沼の獅子舞の公開

さわやかな秋空の下、各地で伝統芸能が公開されました。
市指定無形民俗文化財『東中野の獅子舞』は午前中に地域の無病息災・悪魔祓いなどを祈願した辻切りが、午後には東中野神社境内で奉納舞が行われました。


花掛りの舞―いたずら狐と三匹獅子の掛け合いが特徴的です

赤沼神社では『赤沼の獅子舞伝承300年祭』が伝承元の「下間久里の獅子舞(越谷市)」(県指定無形民俗文化財)と兄獅子である「銚子口の獅子舞」(市指定無形民俗文化財)の2団体を迎え、盛大に行われました。

銚子口の獅子舞―年明け1/21の春例祭では70年ぶりとなる「ウヅメの舞」の公開が予定されています


下間久里の獅子舞華麗で堂々とした伝承元の舞に会場がうっとりしました


赤沼の獅子舞ー保存会の熱意で復活した神楽「種まきの舞」。神楽獅子とも呼ばれる赤沼の獅子舞では年次的に神楽の演目の復活に取り組んでいます。


赤沼の獅子舞ー
300年祭のフィナーレをかざる「弓くぐりの舞」。例年7月に、豊作を祈願して太夫獅子が弓をくぐります。

「銚子口の獅子舞」
は次回、1月21日(日)に、「下間久里の獅子舞」は例年7月、「赤沼の獅子舞」は7月・10月に公開されます。
ぜひ、現地で郷土の文化遺産をご覧になってみませんか。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成29年11月12日(日)、郷土資料館で「体験ワークショップ」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ました。
紙てっぽうの音と、子供たちの笑い声が響いた楽しい時間になりました。
 次回ワークショップは、平成30年1月20日(土)に「パタパタ(板がえし)」を作ります。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です! !  ご参加をお待ちしています。
蓄音機

ワークショップの風景

第7回春日部市民俗芸能公開事業開催のおしらせ

第7回春日部市民俗芸能公開事業を開催します。
今年度は「神楽囃子が聴こえる~榎・倉常・不動院野の共演~」をテーマに、神楽を継承する3団体(榎囃子神楽連、倉常神楽ばやし保存会、東不動院野神楽保存会)の方々が一堂に会し、神楽囃子の魅力を皆さまに広くご紹介します。
特に地域の伝統文化を担う子供たちによる神楽やお囃子、そして3団体による「祭り囃子」のリレーが見どころです。
ぜひご来場ください。

第7回春日部市民俗芸能公開事業

開催日時:平成29年12月3日(日)13時10分開演(12時50分開場)
開催場所:庄和地区公民館(正風館)大ホール
所  在  地:春日部市大衾307番地1(南桜井駅北口より徒歩8分)
定  員:500人
費  用:入場無料
申  込:不要。直接会場へお越しください。
     ※駐車場に限りがあります。

11月12日に東中野の獅子舞、赤沼の獅子舞が公開されます

11月12日(日)は、いずれも春日部市指定文化財である『東中野の獅子舞』『赤沼の獅子舞』が公開されます。ぜひ、皆さまお誘いあわせの上、お出かけください。

○東中野の獅子舞
日時:平成29年11月12日 (日曜日) 午前9時~午後4時
雨天の場合は19日(日曜日)に順延

午前9時~正午は地区内を辻切り、午後2時から神社境内で奉納舞

場所:東中野香取神社(春日部市東中野366)

南桜井駅から徒歩30分

○赤沼の獅子舞300年祭
獅子舞伝承300年を記念して、獅子舞や神楽が奉納される他、「下間久里の獅子舞」と「銚子口の獅子舞」が特別出演します。
日時:平成29年11月12日 (日曜日) 午前10時45分~午後3時30分
(10月29日(日)から再順延となりました。)
場所:赤沼神社(春日部市赤沼770)

茨城急行自動車バス(せんげん台駅東口~大正大学・松伏町役場・まつぶし緑の丘公園行)赤沼バス停下車、徒歩5分


東中野の獅子舞
東中野の獅子舞

赤沼の獅子舞

赤沼の獅子舞

動物 歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」受講者募集中です!

平成29年11月25日(土)、三木一彦先生(文教大学准教授)をお招きして歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」を開催します。

・日時:平成29年11月25日(土)14時~16時
・場所:春日部市教育センター4階研修室2
・費用:無料
・定員:100名(申込順)
・申込方法:郷土資料館に直接、または電話で(℡048-763-2455)

三峰信仰とは、埼玉県秩父地方の三峰山に対する信仰のことです。三峰山の山上には三峰権現を祀る三峰神社が鎮座しています。三峰権現の眷属である大口真神(おおぐちのまがみ)は俗に「お犬様」などと呼ばれ、ニホンオオカミを神格化したもので、江戸時代には庶民に火難・盗難除けとして信仰されました。
市域でも、江戸時代より、三峰神社と呼ばれる祠や石造物が祀られ、また、三峰講と呼ばれる代参講などが組織されていました。
郷土資料館にも、市内の旧家から寄贈された、「お犬様」のお札やお札を入れる木箱などを収蔵しています。

写真:三峰神社の護符

三木先生は、歴史地理学の視角から、江戸時代の三峰信仰の歴史的な展開をご研究されている著名な研究者です。
どなたでも受講いただけますので、ご興味のある方は郷土資料館までお問合せください。


正風館に手作り粕壁宿ジオラマを展示しました


本日、正風館(庄和地区公民館)に手作りの粕壁宿ペーパークラフトを展示しました。粕壁南公民館、幸松地区公民館で展示していたジオラマです。



手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元したジオラマです。
模型の詳しい解説については、
「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。



さっそく興味津々の公民館利用者のみなさまが、ジオラマをのぞき込み、手作りの模型に感激されていました。



正風館でも、2階からの全容をご覧いただけます。来年1月末まで展示予定です。お近くの方はぜひご覧ください。

須釜遺跡2号墓土器出土状況『新編図録春日部の歴史』からのご紹介26

市内北部の倉常地区の須釜遺跡では、弥生時代の「再葬墓」(さいそうぼ)というお墓の跡が発見されています。
「再葬墓」とは、縄文時代の終わりごろから弥生時代の中頃にかけて関東地方から東北地方において広まったお墓の形です。人が亡くなった際、一度、遺体をそのまま土に埋めたりして葬(ほうむ)りますが、一定の時間がたったのち、その遺体を掘り出して、さらに骨だけにし、再び葬るものです。「再び葬る」ことから「再葬墓」と呼ばれています。

倉常の須釜遺跡は、埼玉県東部地域では唯一の弥生時代の本格的な遺跡です。また台地上ではなく、低地部分に位置することから、すでに弥生時代には市域に広がる中川低地で、人々の活動が始まっていたことを示しています。

須釜遺跡から出土した弥生土器は、埼玉県有形文化財に指定され、一部を郷土資料館にて展示しています。
また11月3日(金)から朝霞市博物館で行われる下記の展示会で展示されます。ぜひお出かけください。

第32回企画展「装飾壺からみた弥生時代の朝霞」
会期:平成29年11月3日(金)~12月10日(日)
会場:朝霞市博物館(埼玉県朝霞市岡2-7-22)
「装飾壺からみた弥生時代の朝霞」 朝霞市博物館サイト

「墓制から見た社会」『新編 図録 春日部の歴史』22ページ

須釜遺跡2号再葬墓出土状況
須釜遺跡2号墓土器出土状況

グループ 介護施設(デイサービス)の方が見学にきました。

昨日に引き続き、本日は、午前・午後あわせて3団体の介護施設(デイサービス)の方にご来場いただきました。
昔の写真をみたり、昔の教科書にさわって読んだりして、みなさんの経験をお話ししてくださいました。
今日は、回想法ボランティアのふれあい幸齢倶楽部(こうれいくらぶ)の方が、映像や写真をもとに、みなさんに語りかけてくださいました。


映像を解説する、ふれあい幸齢倶楽部の方


昔の市内の写真を懐かしくご覧いただきました


昔の国語の教科書の文章を憶えていらして、音読されていました。

昔のことを想い出されて、みなさん活き活きした表情でお帰りになりました。
またのご来館をお待ちしております。

桜川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年10月27日に桜川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童達は、昔の道具を見たり、少し前までは家庭で使われていたダイヤル式黒電話を実際にまわしてみて、今の電話との違いに驚いていました。
郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。

小学校見学の様子
小学校見学の様子

春日部の神楽と囃子 『新編図録春日部の歴史』からのご紹介25

春日部市内には不動院野の神楽(かぐら)、榎の囃子(はやし)神楽、倉常の神楽囃子(ばやし)という3つの神楽囃子があり、それぞれの保存団体が大切に守り伝えています。
これらの神楽、囃子は、地理的に近い場所で行われているだけでなく、演目や曲目、伝来過程にも共通点があります。

不動院野の神楽は、道具入れの箱書きに嘉永(かえい)六年(1853)とあり、茨城県の大杉神社の神楽を習得したと伝えられています。

榎の囃子神楽は、由来が2つあり、一つは「正徳年間(1711~16)に疫病が流行したので、疫病退散と五穀豊穣を願って、茨城県の大杉神社から分霊を迎えた際、大杉様に奉納するために習った」というもの、もう一つは「明治時代に東京の太夫元に頼んで来てもらい神楽の伝授を受けた」というものです。

倉常の神楽囃子も、正徳年間に疫病が流行したとき、茨城県の大杉神社から分霊を受け、疫病退散を願って囃子を演奏して祭りを行ったといい、具体的な伝授元は不明ですが、江戸囃子の系統である榎の囃子と同系統と考えられます。

12月3日(日)13時10分から正風館(大衾307-1)にて、第7回春日部市民俗芸能公開事業

「神楽囃子が聴こえるー榎・倉常・不動院野の共演」

と題しまして、これらの神楽を舞台上で演じていただきます。三団体によるお囃子のリレーが見どころです。
市内の神楽とお囃子が一度に鑑賞できる絶好の機会ですので、皆さまお誘いあわせのうえ、ぜひご来場ください。

「春日部の神楽と囃子」『新編 図録 春日部の歴史』234ページ


榎の囃子神楽
榎の囃子神楽
倉常の神楽囃子
倉常の神楽囃子
不動院野の神楽
不動院野の神楽

くらしのうつりかわり展は大人の方もお楽しみいただけます

企画展示室で開催中の「くらしのうつりかわりー懐かしの暮らしの道具展」は、小学校第3学年の社会科地域学習に即し、ひと昔まえの道具や生活の再現を展示しています。
この時期、市内小学校の団体見学でにぎわっているところですが、本日は、介護施設(デイサービス)の方にご観覧いただきました。




昔の道具をご覧になって昔のことを想い出されたり、道具を手に話しかけたりして、懐かしい暮らしを想い出され、楽しんでいただけたようです。

「くらしのうつりかわり」展は、平成30年3月18日(日)まで開催しています。
お子さんだけでなく、大人の方も”むかし”を想い出してみませんか。

赤沼の獅子舞300年祭は11月12日に再延期となりました

10月29日に開催が予定されておりました『赤沼の獅子舞伝承300年祭』が天候不順により再延期となりました。
 
【変更日】11月12日(日曜日)
なお、公開時間(午前10:45~午後3:20)、場所(赤沼770 赤沼神社)の変更はございません。


赤沼の獅子舞は、享保3年(1718)に越谷下間久里の香取神社に伝わる「雨下無双角兵衛」系統の獅子舞が伝承され、今年で300年の節目を迎えます。
当日は伝承元であります越谷市の「下間久里の獅子舞」(県指定無形民俗文化財)と兄弟獅子の「銚子口の獅子舞」(市指定無形民俗文化財)の伝統の舞をみることができます。
秋のひと時、ぜひ、郷土春日部の伝統芸能をご堪能してはいかがでしょうか。