ほごログ(文化財課ブログ)

ほごログ

企画展示室を撤収しました。

7月9日(日)まで開催していた、春季展示(収蔵品展14)「あなたの家にも眠っていませんか?」展が終わり、展示されてた資料を片付けました。
展示ケースがからっぽになると、なぜだかさみしい気持ちになるのはわたしだけでしょうか。


いよいよ、夏季展示(第57回)「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」がはじまります。
初日の7月22日(土)に向けて絶賛準備中です。乞うご期待。

7月15日(土)、16日(日)の指定文化財(民俗芸能)の公開

7月15日(土)、16日(日)は、指定文化財の民俗芸能が数多く公開されます。
どうぞお出かけください。
(詳細は上の「文化財保護課からのお知らせ」よりリンク先をご覧ください)

●不動院野の神楽(春日部市指定無形民俗文化財)
7月15日(土)、16日(日)
春日部夏まつり会場
春日部夏まつりの際に曳き回しをされる山車()の上で奉納されます。今年は幸松小学校の児童もお囃子に加わります。

●やったり踊り(埼玉県指定無形民俗文化財)
7月15日 (土) 午後8時~9時30分
大畑香取神社(春日部市大畑230)

●赤沼の獅子舞(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後1時~3時 奉納舞
赤沼神社(春日部市赤沼770)

●西金野井の獅子舞(埼玉県指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時、4時、5時より奉納舞
西金野井香取神社(春日部市西金野井1053)
 
南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童による子供獅子の舞も披露されます。

●銚子口の獅子舞(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時~4時 奉納舞
銚子口香取神社(春日部市銚子口551)

●榎の囃子神楽(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後2時~3時 奉納舞
榎集会所(春日部市榎522)

●倉常の神楽囃子(春日部市指定無形民俗文化財)
7月16日 (日) 午後6時~8時 奉納舞
倉常神社(春日部市倉常118)

幸松小学校「放課後こども教室」での神楽の練習

幸松小学校の放課後こども教室の時間には、東不動院野神楽保存会の指導の下に「神楽」が取り入れられています。小学1年生~6年生の約10名の児童が、鈴木会長の笛の音色に合わせ熱心に太鼓や鉦(かね)の練習に励みました。太鼓の代わりにタイヤを使って練習していた1年生は、大粒の汗を流しながら懸命に上級生とリズムを合わせていました。
本日参加した6年生や3年生の中には、夏祭りに参加する児童もいるそうで、祭り本番に向けた最後の仕上げともなりました。今年の夏まつりには、内出町・八丁目下組の山車の上で神楽や囃子が上演されます。

幸松小神楽練習1

やったり踊り練習の様子

7月15日の祭礼に向け、埼玉県無形民俗文化財のやったり踊りの練習が仕上げに入っています。本日8日と明日は大畑香取神社境内で若衆、小若共に扇子踊り、手踊りの確認を行ないます。
祭礼当日は午後8時に西光寺を練り込みで出発、午後8時30分過ぎから香取神社で勇壮な舞が披露されます。

浜川戸遺跡出土の板碑 『新編図録春日部の歴史』からのご紹介15

昭和62年に浜川戸遺跡で行われた発掘調査では、浜川戸砂丘の頂上部分に中世墓が確認され、3体分の焼かれた人骨、土器類とともに板碑(いたび)が発見されました。
板碑に刻まれた年号は、古いものから弘安6年(1283年)、徳治3年(1308年)、正和元年(1312年)、嘉暦2年(1327年)、応安2年(1369年)となります。これはこの墓地が、1283年から1369年まで86年間使用されたことを示すとともに、砂丘の頂上部分で発見されていることから、古い年代の1283年や1308年頃には、既に砂丘の形成が終了していたことを示す根拠ともなります。
これらの板碑は「浜川戸遺跡出土板石塔婆」として春日部市有形文化財に指定されて、春日部市郷土資料館に展示しています。さらに平成28年3月には、春日部八幡神社や八幡公園一帯に広がる砂丘が「中川低地の河畔砂丘群 浜川戸砂丘」として埼玉県天然記念物にも指定されました。

「館跡とくらし」『新編図録春日部の歴史』62ページ
『浜川戸遺跡8 10次 花積台耕地遺跡6次 慈恩寺原南遺跡 塚内18号墳』春日部市埋蔵文化財調査報告書第12集 2002

砂丘上の墓地
砂丘上の墓地


発見された板碑