ほごログ(文化財課ブログ)

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警報の種類を知らせるチラシ『新編図録春日部の歴史』からのご紹介17

日中戦争当時に粕壁町防護団から出された警報の種類を知らせるチラシを紹介します。
防護団(ぼうごだん)とは、昭和7年(1932)ごろから各地で組織された防空のための組織です。昭和14年(1939)に消防組と防護団からなる警防団が発足するまで活動しました。
チラシには、それぞれの警報の際のサイレンや警鐘(けいしょう)の鳴らし方が細かく示されています。戦時中、市民の日常生活が緊張の連続であったことがわかる貴重な資料です。

「戦時生活」『新編 図録 春日部の歴史』224ページ

警報の種類を知らせるチラシ

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成29年8月5日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。屏風にみたてた板を動かしていくと、4つの絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。
ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成29年11月12日(日)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています!

ワークショップ風景
ワークショップ風景

県立歴史と民俗の博物館「くらべる古美術」で円空仏が展示されています

埼玉県立歴史と民俗の博物館で開催されている企画展「くらべる古美術」で、小淵山観音院所有の埼玉県指定文化財の円空仏群のうち「不動明王立像」が展示されています。また常設展示第4室にも「役行者倚像」が、県内の5体の円空仏や仏像などとともに展示されています。
「くらべる古美術」は、さまざまな古美術作品について「かたち」・「色」・「モチーフ」の3つを大きなテーマに、くらべる楽しみをご紹介する展示です。円空仏だけでなく、県立歴史と民俗の博物館が収蔵する数多くの古美術作品が、初心者にもわかりやすい解説とともに紹介されています。
暑い日が続きますが、冷房の効いた館内でたくさんの美術品に囲まれながらくつろいでみてはいかがでしょうか。

●会期:平成29年7月15日(土)~8月31日(木) 9:00~17:00(観覧受付は16:30まで)
★休館日:月曜日
●会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区高鼻町4-219)
●観覧料:一般400円、高校生・学生200円(中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1人含む)は無料)

幸松地区公民館に粕壁宿ジオラマを展示しています

本日、幸松地区公民館に手作りの粕壁宿ペーパークラフトを展示しました。
5月から展示していた粕壁南地区公民館を去り、幸松地区公民館にやってまいりました。
ジオラマ設置の様子
今回は、ジオラマ設置の作業風景を載せます。模型のパーツをボルトで固定しているところです。

手づくりの粕壁宿模型は、粕壁宿再現プロジェクトに参加した子どもたちが造ったペーパークラフト模型をもとに、江戸時代の粕壁宿の町並みを復元した模型です。
模型の詳しい解説については、
「ペーパークラフトでめぐる粕壁宿」(郷土資料館ホームページ)をご覧下さい。

幸松地区公民館のジオラマ展示
設置後、さっそく公民館の利用者のみなさんの人だかりが。
「作るの大変だったでしょうね」と感想をもらしていました。
幸松地区公民館では、比較的明るいスペースに展示させていただきました。2階から模型の全容をご覧いただけます。11月上旬まで展示予定です。お近くの方はぜひご覧ください。

博物館実習、一区切り。

7月25日からの博物館実習も本日で一区切りです。
本日は、館蔵資料の研究のために町にでてフィールドワークの予定でしたが、あいにくの天気のため館内の実習になりました。
午前中は、資料の取り扱い。掛け軸と巻子の取り扱いを行いました。みなさん、大学の授業で一度は取り扱いを練習したことがあるようでしたが、手元がどこかぎこちない感じでした。人に見られていることが、より一層緊張感を誘いますよね。



午後は、実習1週間を振り返って、みんなでディスカッション。

「バックヤードや収蔵庫にこんなにたくさん資料があるとは思わなかった」「資料に対する理解を深めて、一般に普及していくことが大切だと思った」など、資料館の裏側をみて、皆さんの学芸員観、博物館観も少しは変わったのかもしれません。
最後は、当館の課題や改善点について、忌憚なくご意見いただきました。

実習生には、
9月2日の夏季展示記念講演会もお手伝いいただく予定になっていますが、とりあえず1週間お疲れさまでした。