校長室から

2020年9月の記事一覧

生徒の生徒による生徒のための生徒総会

 9月25日(金)、午後から生徒総会が実施されました。コロナ禍のため、本来なら1学期早々に行うべき大切な生徒会行事、さらに感染拡大防止のために体育館で一堂に会することを避けて放送での実施となりました。というような状況であるとはいえ、生徒会役員の努力もあり、長時間にわたる会を生徒たちはよく集中し、活発な意見も飛び交った素晴らしい生徒総会でした。
 初めての放送による会ということで不安や心配も多々ありましたが、本部を放送室の隣にあるコンピューター室におき、各階・各学年との連絡にトランシーバーを使用するなど、よく考え、工夫された運営でした。そして、何よりも提案者の説明や質問に対する答弁を集中して聴いていた生徒全員の落ち着いた雰囲気がよかったです。特に、1年生は小学校では経験したことのない生徒主導の総会、先輩たちの見事な進行ぶりにとても驚いている様子でした。
 リンカーン大統領ではありませんが、まさに、「生徒の、生徒による、生徒のための総会」であったとお世辞抜きで褒められる大人顔負けの総会でした。総会の後半では活動方針や予算案の承認に続き、生徒からの議題として「気持ちのよい挨拶をするための活動」について3つの学級から提案され、1つは残念ながら否決、もう2つは可決をされました。時間さえ許せば、否決されてしまった提案も修正意見を加えながら再検討するとさらに深まった総会になったと思います。
 今日の総会の承認・決定事項の実現に向けて、生徒全員で一丸となった「チーム湖北中」がますます学校で、そして地域でも活躍し、生徒一人ひとりもさらに成長していくことを願っています。
 臨機応変の対応で会を成功に導いた生徒会役員、議長等を務めた関係生徒全員に感謝したいと思います。

進路実現に向けて!3年生補習に頑張る

 コロナ禍による授業進度の遅れを取り戻すために、本校では1学期中は40分の7時間授業を実施し、体育祭を始めとして中止が決定している行事の、本来であれば練習や準備の時間も授業に充てながら回復に努めています。ただ、一貫して強調しているのは、遅れを取り戻すことだけに意識が集中し、子ども不在の授業を創らないこと。教員が一方的に喋るだけで何の工夫もしなければ、瞬く間に教科書は進んでいくけれど、それによって子どもたちが「授業がつまらない」と思ってしまったら本末転倒。学ぶことが嫌いな子どもを育ててしまったら学校の存在価値はなくなり、将来にわたって学び続ける人材の育成は不可能です。
 ただ、そうは言っても、例年と比較すれば授業が相対的に早足で進んでいたのは事実で、その補充のために、以前ホームページでも紹介したような夏休みの学習会(補習)を実施してきました。そして2学期がスタートし、特に受験を控えて待ったなしの3年生を対象に週に2日、数学に重点をおいて放課後の学習会(補習)を実施しています。希望者は全員が参加できますが、数学に苦手意識が強い生徒などには教員からも声をかけて参加を促しており、数学の教員はもちろん、ボランティアで教えに来てくれている先生も子どもたちのために頑張ってくれています。まだ始まったばかりで参加者も多くはないようですので、この機会を積極的に利用して学力の向上に役立て、進路実現にも繋げてほしいと願っています。3年生の保護者のみなさんからも、お子さんの背中を押していただけると幸いです。よろしくお願い致します。
 また、生徒たちの授業支援のため、新たに学習サポーターとして、将来教職を志している以下の3名(学生)が、実質学校職員の役割を担い、授業のTTや補習における個別支援を行っていますので、ご承知おきください。
 津田 萌花(社会、特別支援・吹奏楽部)  金曜日勤務
 森  千夏(保健体育・陸上部)      火、木、金曜日勤務
 福田 開斗(数学・ソフトテニス部)    木曜日勤務

学校生活向上を願って!朝の挨拶運動

 今月、25日(金)に延期されていた生徒総会をようやく開催する運びとなり、今、生徒会役員を中心にその準備を着々と進めているところです。
 その議題の一つに「気持ちの良い挨拶をするために…」というのがあるのですが、それが議題にあがったきっかけの一つとして、7月から生徒会総務が主体的に取り組んだ正門での朝の挨拶運動があるようです。ご承知のように、現在、部活動の朝練習はできない状態が続いていますので、ほとんどの生徒は7時45分を過ぎる頃から正門を通過し始めます。その時間帯、暑い日も雨の日も活動を継続していく中で、自分から挨拶をしない、声が小さい、相手の目をしっかりと見ていないなどの課題に危機感をもったようです。
 私も正門に立って生徒を迎えると、ほとんどの生徒はしっかりと挨拶を返してくれると感じているのですが、生徒会のリーダーたちの方が、より厳しい目でさらなる学校の向上を考えているということも言えるかもしれません。いずれにせよ、挨拶運動は現在も継続中で、運動を展開しながら、挨拶の仕方について詳細なデータも集めています。
 来月には生徒会役員の改選が行われ、学校の屋台骨は3年生から2年生へと引き継がれます。特に3年生には、この生徒総会を最後の大仕事として大成功に終わらせ、結果、挨拶を筆頭に学校生活が向上した実感をもって下級生にバトンが渡されることを願っています。「ガンバレ!生徒会総務」

学校運営協議会委員の訪問「みんなで創る地域の学校」に向けて!

 既に保護者会や学校だより、ホームページを通してお知らせしているところですが、学校・家庭・地域が三者総ぐるみで湖北の未来を担う大切な子どもたちを育てていく「みんなで創る地域の学校」を実現するための取り組み、数年後のコミュニティ・スクールの土台を築くための第一歩を本校は踏み出しています。
 そのために学校運営協議会委員(仮)のみなさんには、コロナ禍の中ですが、感染防止に十分な注意を払っていただいたうえで、日常の学校・生徒のそのままの姿、現状を参観してもらえるようにお願いをしているところです。
 そして、9日(水)には賛同していただいた委員の方が、2時間かけて全学級の授業を参観してくださいました。終わってから校長室でいろいろと感想やご意見を頂戴し、先生方が一生懸命に指導している、生徒が落ち着いているといったお褒めの言葉とともに、先生が喋りすぎる授業では生徒の集中力が落ちている、生徒が活動しているときに板書をしているのは?必要があれば模造紙等に書いて用意しておいた方がいいといったご指摘もいただきました。
 本来、9月には保護者・地域のみなさんに向けて自由参観の機会をもつところですが、残念ながらコロナの影響で中止せざるを得ない状況です。その状況にあって、このように学校運営にも携わっていく代表の方に学校の現状を正確に把握していただくことは、とても重要で必要不可欠なことだと思います。委員の方からいただいた貴重な声を今後の学校運営に反映させるべく、さらなる努力をしていく所存です。

科学部、ソーラークッキング大会に挑む!

 7月末に実施した部活動の市内大会壮行会で、科学部の生徒が「8月に大会があるので頑張ってきます」と全校の前で宣言したことが記憶に残っています。
 科学部はここまでペットボトルロケットを作って文化祭やバザーで披露したり、ちょっとした科学実験を地域のイベントで行ったりと活動を継続してきましたが、今回は宣言通り、30日(日)に川村学園女子大学で行われたソーラークッキング大会に参加をしてきました。
 野田市と流山市からそれぞれ中学校が1校参加している他は、高校生や一般の方が自分たちの工夫した道具を駆使し、炎天下の中、炊飯部門と湯沸かし部門で熱い戦い?が繰り広げられました。本校は炊飯部門に2グループ、湯沸かし部門に1グループがエントリーし、残念ながら入賞は逃しましたが、飯盒のご飯がしっかりと炊けていたり、お湯の温度が学校での記録を大きく上回るなど、楽しそうに一生懸命になって活動していました。
 このソーラークッキング大会は、11月には何と全国大会が開催され、再び本校科学部も参加する予定です。実は科学部の活動は、諸般の事情によって現2年生の活動終了をもって幕を閉じることになっています。そんな状況で、部員たち(特に3年生)は最後を飾るにふさわしい素晴らしい大会に参加し、他の団体と一生懸命に競ったことが思い出となり、自信となって自分自身の次への挑戦に活かしてくれればと願っています。

※上記以外の大会の様子(写真)は部活動の科学部のページをご覧ください。