2018年6月の記事一覧
地域支援による定期テスト前学習会
今回は日程の関係で17日(日)の9:00~の1回のみということで、生徒の参加が懸念されましたが、蓋を開けてみると、逆に少人数であるが故に大変有意義な時間を過ごすことができたように思います。
昨年度も定期テスト対策として同様の学習会を行っていますが、地域のみなさんや何度目かとなる高校生は、生徒への指導経験を積んだこともあってか、とても和やかに充実した学習の時間を過ごしていました。
中学校は部活動もあり時間的に厳しい面がありますが、地域で始まった「ふさ子ども学習室(無料塾)」を始め、このような補習体制がテスト前だけに限らず、日常的にも展開できるような方法はないだろうかと思案しています。それによって、昨今、マスコミ等で報道されているような教育格差の解消に一石を投じ布佐中生の学力を向上させたいと願っています。
御協力いただいている地域のみなさま・高校生には本当に感謝!感謝!です。
感動的体験!林間学校
7日(木)~9日(土)、2年生の林間学校を実施しました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然について検証することや、現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。
初日、現地は晴天で気温も高くて絶好の野外活動日よりでした。そんな恵まれた環境の 中、現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい自然観察体験ができました。すべてのコースでガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情が見られ、ガイドのみなさんからもお褒めの言葉をいただきました。昨年は雨で中止となった銅沼コースでは、1月に本校を訪れ、学習への入門ガイダンスとして火山についてレクチャーしてくださった佐藤公先生のわかりやすく楽しいお話しに、生徒たちは時間が経つのをすっかり忘れて聴き入っていたようです。
宿舎についてからは疲れを感じさせない各学級・各班の見事な協力態勢を見ることができ、その後の入浴やリーダー会でも生徒たちは臨機応変に動いて、計画通りに無事1日目を終了しました。
反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「集団でただ山歩きしているだけの学校もある中で、君たちの林間はしっかりとした目的をもったレベルの高いものだ。レベルが高ければ当然課題も多くある。初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。
2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。
2日目の夜はキャンプファイヤーでしたか、担当生徒の見事な企画・運営で、学級対抗レクやフォークダンスなど、本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、一生の思い出をつくることができたようです。
3日目は班ごとに喜多方市の農家にお世話になり、農業体験をしながら現地の方と触れ合いました。今まで経験したことのない作業に戸惑っている様子もありましたが、農家の方たちに丁寧に教えていただき、楽しそうに仕事に励んでいました。雨で作業が最後までできなかったところもあったのは残念でしたが、たくさんの笑顔が見られた3日目だったと思います。それぞれの農家で収穫した新鮮な野菜は、お昼ご飯のおかずとしても出され、なかなか味わうことのできないとれたてのみずみずしい野菜や現地の特産物などに舌鼓をうっていました。
帰りのバス内では、実行委員やリーダーからしっかりとこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについても話があり、この3日間を通して大きく成長した姿が感じられました。このように林間学校の目標を達成し、成功を収めた2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、また期待して見守っていきたいと思います。
※現地で速報としてアップした写真以外の生徒たちの様子(写真)は、後日「生徒の活動」のページに掲載しますので、そちらもご覧ください。
学びの集大成!修学旅行
3年生は2日(土)~4(月)まで奈良・京都方面への修学旅行に行ってきました。この3日間(特に最初の2日間)、生徒たちは事前に学習して自らが追求してきた課題を検証する本物の「学びの修学旅行」をしっかりと実践しました。そして、私はこの修学旅行で「学びが人の意識や行動を変える」ということを実感しました。
初日、早朝5時11分の始発電車で布佐駅を出発し、東京駅に向かいました。車中、一般のお客さんに自然に席を譲る生徒たちの姿が見られるなど、素晴らしいスタートを切りました。7時20分の新幹線で一路京都駅に、ここからさっそく検証テーマごとのグループ別行動へとうつります。昨年と違うのは、全生徒が学習のテーマを「日本のまほろば」である大和地方、すなわち飛鳥・斑鳩を始めとした古代史の中心から平城京が置かれた奈良市内に絞ったこと。これが生徒を歴史のロマンへと駆り立て個々の学習を深める大きな要因となったのではないかと思います。そして、それぞれの検証場所で大変にわかりやすく、生徒が学習してきたことを上手に引き出しながら様々なことを教えてくれたボランティアガイドのみなさんや各寺院の関係者のみなさん、何十回と奈良を訪れている私自身も、思わずその話に惹きこまれていました。生徒たちの学びが大きく膨らんだのは、まさにこの方たちの支援があったからに他なりません。1日目の学習を終え、橿原市にあるホテルに戻ってきた生徒たちは「すごく楽しかった」「いい1日だった」と、こちらから聞こうとする前に笑顔で報告をしてくれました。そして、我孫子にいたら電車では東京に行くことさえ迷いそうな子ども達が、遠く離れた方向さえわからない初めての地で、時間通りに、怪我やトラブル等もなく自分たちの力で行動できたこと、自分たちが真剣に学んだことを一生懸命に確かめようとする気持ちが、こんなところにも波及したのだと思います。
2日目も前日とは異なるメンバーで、探究の旅に出かけて行った生徒たちでしたが、さらに充実した面持ちで奈良にあるホテルに時間通りに笑顔で帰ってきました。夜の報告会や職員の反省会では、生徒からも先生方からもたくさんのうれしい報告を聞くことができました。この2日間を終え、生徒たちにとって本当の楽しさとは何か、修学旅行の意義とは何かを彼らの取り組みや活動の様子から改めて教えられたような気がしています。
ここまでは素晴らしい生徒の様子ばかりを書きましたが、実は1日目の夜、学習報告会でせっかくの素晴らしい仲間の発表を聴く姿勢が×で学び合う姿勢に欠けていたり、細かい部分ではあるもののルール違反が見られたりと反省すべきことがいくつかあったのも事実です。そして、それがかえってリーダーたちの「何としてもこの修学旅行を成功させたい」という熱い思いへと転化し、その思いがすべての生徒たちに伝わり、翌日の行動改善、修学旅行の成功へとつながりました。
そして最終日、学年全体で京都・平等院と東山周辺を訪れての行動です。あっという間の短い時間でしたが、お土産に、写真撮影にと、最初の2日間とは違った思い出に残る半日を過ごせたようです。清水寺で全体が集合し、学年みんなで撮った写真は一生の記念品になるのではないでしょうか。
古の都に思いを馳せた3日間、生徒たちは大いに学び、大いに楽しみ、満足感と達成感を胸に、確実に成長した姿で帰ってきました。帰りのバスの中でも「もう終わってしまうのか…」「帰りたくない…」という声も聞こえてきました。これから3年生の生徒たちは、この感動的な成功体験を自信として今後の日常生活に、すべてにおいて「中学校生活最後」となる各行事に、そして個々の進路実現に向けて大きく羽ばたき飛躍するという確信をもてた修学旅行であったことを最後に報告させていただきます。
は、後日「生徒の活動」のページに掲載しますので、そ
ちらもご覧ください。
林間学校終焉
ここまでご覧いただきありがとうございました。
後日、改めてまとめをアップします。