校長室

2015年10月の記事一覧

イスラエル大使館公使をお迎えして

 9日()、布佐タイムのグローバルピース講座に、在日イスラエル大使館から公使をお招きし、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)の問題について学びました。公使の方は、11歳のときに強制連行を体験したという自分の母親から聞いた生の声を生徒たちに伝えながら、民族に優劣をつけることの愚かさや平和の尊さについて教えてくれました。

 この日のために学習をしてきた生徒からは、ユダヤ人虐殺への疑問点を始め、「第一次世界大戦の敗戦によるドイツの経済破綻から生まれたヒトラーの暴挙を、ヒトラーの責任だけにすることができるのだろうか」という鋭い質問も出されました。

 授業後、公使の方たちは、布佐タイムの中で、日本の伝統・文化を象徴する講座(郷土芸能・柔道・三味線・茶道・華道、他は時間が足りませんでした)を駆け足で見学して回り、茶道ではお茶とお菓子もいただきました。さらに、この日行った竹内神社での駅伝部必勝祈願の祈祷を見学し、神主さんと一緒に写真を撮るなど、来日してから7週間の日本を興味深く参観され、本校の生徒にお褒めの言葉を残し、慌ただしい日程で帰路につかれました。

 生徒にとって、布佐中でしかできない貴重な学びの機会を用意してくださったグローバルピース講座の関係者のみなさんに御礼申し上げるとともに、この日の学びを文化活動発表会、そして今後の平和学習に生かしていきたいと思います。


真剣に授業に臨む生徒たち  生徒の質問に答える公使  華道に挑戦する公使
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