校長室

今日の「布佐タイム」から

 本校は総合学習で「布佐タイム」を実施し、生徒が3年間にわたって同一の講座を学んで思考力や判断力、課題解決力等の「生きる力」を育んでいます。今日(9月26日)は、その講座の一つであるグローバルピースにJICA(国際協力機構)職員の方を講師としてお招きしました。

 お話しいただいた内容は、自身が母の病気や自分の発病(足に障がいを負って歩行が不自由になる)で絶望しかけた夢である「国際協力」を、孤児院で出会った少女とのかかわりやあるセミナーでの学びを機に「国際協力という夢と障がい者としての経験や思いを生かす」という前向きな考えに転化し、障がい者支援を日本ではなく国際協力という形で実践し、世界のあちこちで活躍されている体験談、そして「障がいをもっている人に開かれた社会を全世界で実現していきたい」という目標についてでした。パワーポイントや映像を交えたわかりやすいお話でもあり、生徒たちは食い入るような表情で聞き入っていました。私も含めて大変に有意義で勉強になった時間であったと思います。この時間を通して、生徒たちが「目標の実現に向けての努力」や「障がい者支援」についてじっくりと考えることを期待しています。

 すべては紹介できませんが、これ以外でも三味線を学んでいる生徒がプロの演奏家と一緒にステージに立つという話や、郷土芸能が先日の祭りに続いて11月の地域の催しに参加するという話、とても素晴らしい作品を完成させている絵画の生徒たちの表情を見るにつけ、本当に講座を担当していただいている先生方や地域のみなさんには感謝しかありません。11月29日()には、すべての活動の成果を発表する「文化活動発表会」もあります。詳細については後日お知らせしますので、保護者・地域の皆様、どうぞ学校に足を運んで生徒への声かけをお願い致します。