校長ブログ
校長ブログNo203 思いやりと友情
4年生の教室には「心に響く名言集」が掲示され、シリーズ化されています。
廊下の書写作品の掲示にも授業で学習した課題の字ですが、「友情」と「思いやり」の言葉が掲げられていました。
左側:6年児童の作品 右側:4年児童の作品
わたしたちは毎日家族をはじめいろいろな人たちとの関わりの中で生活しています。特に、1日のほとんどの時間を過ごす学校では、子供たちは友達や教師との関わりの中でたくさんのことを学びます。学校は小さな社会です。けんかやいじめのない学校生活を送るために、お互いが気持ちよく生活できるためのヒントになる名言です。
同じく4年生の教室掲示からシリーズ第2弾
こちらは2学期始業式にも校長講話の中で取り上げた言葉「あきらめない」。
名言や格言は歴史的に偉業を成し遂げた偉人の他、スポーツ選手、芸能人、音楽家、実業家など著名な人が発した言葉が紹介されることが多いですが、漫画やアニメの登場人物が言った台詞も読んだ人にとって心に残る言葉があります。最近では日本のアニメが海外で高く評価されています。夢中になって読み、感動するあまり飛行機に乗って日本へやってくる海外の観光客も多いそうです。
2学期も折り返しに入ります。ここでもう一度初心に返り、2学期始業式で話した「あきらめない」という言葉を胸に、2学期後半もいろいろなことにチャレンジし力いっぱい取り組む白浜小学校の子供たちであってほしいと願います。
しあわせいっぱい
ランドセルにつめて
はつらつと
まっすぐに
校長ブログNo202 学びを広げる(2年生国語科学習から)
過去ブログで触れたように、2年生が国語科で学習した説明文『どうぶつ園のじゅうい』のクイズ問題づくりをしていました。
先々週、まず1年生と3年生の教室を訪れてそれぞれの学年にクイズを行いました。写真は3年生の教室での発表です。3年生は去年、この『どうぶつ園のじゅうい』について学習をしているので、一生懸命思い出しながら解答していました。そして10月15日(火)には、いよいよ校内放送で全校児童向けにクイズを実施しました。
給食の時間に放送したので、2年生はいつもよりも早めに給食を食べ終え、ワクワクドキドキしながら放送のマイクの前へ。9人で上手に役割分担をしていざ発表です。
それでは、みなさんもいっしょに考えてみてください。
【問題】
なかなかくすりをのまないニホンザルに、じゅういさんはどうやってのませたでしょう。
① えさの中に くすりを入れて のませた。
② バナナに くすりをはさんで のませた。
③ くすりを はちみつにまぜて のませた。
答えは ③の「くすりを はちみつに まぜてのませた。」です。
問題と答えが放送されると、上の階から歓声や拍手が聞こえてきました。
問題をつくるためにはしっかりと読み取り理解していないと問題の文章や選択肢を考えることができません。また、一人一台のタブレットを活用して問題づくりを実施したので、パワーポイントのスライド資料の作成や、キーボードの入力等情報機器に関する知識と技術が必要です。今回の学習を通して国語科の学習を教室だけで終わらせるのではなく、相手(他の学年)に話す(伝える)力も含めてたくさんの学びを広げることができました。
校長ブログNo201 ちいさい秋みつけた
♪「ススキの中の子1、2の3人~ はぜつりしてる子 3、4の5人」で始まる童謡『秋の子』(作詞:サトーハチロー 作曲:末広恭雄)この曲は童謡ですが、ゆったりとした秋の時間の中にも、今とは全く時代が異なる戦後間もない日本の社会の様子が歌詞から読み取れます。廊下に掲示してある児童の俳句にも次のような俳句が目にとまりました。
夕焼けの 栗山川で ハゼつりだ
美しい自然の栗山川流域で季節を感じながら育つ子供たち。恵まれているなと思います。自然が豊かでなければなかなかこのような俳句を詠むことはできないでしょう。10年くらい前まで、この『秋の子』は今月の歌でも歌っていましたが、時代と共に歌集『みんなの歌』からも姿を消し、歌う機会も少なくなりました。歌詞の中には「すすき」「はぜつり」の他、「やき栗」「椿」「柿の実」「こおろぎ」など秋にまつわる言葉がいろいろと出てきます。
同じ、サトーハチローさんが作詞した曲で有名な「ちいさい秋みつけた」があります。みなさんはどんな「ちいさい秋」を見つけたでしょうか。私は、「サンマ」です。特に昨年は不漁であり価格も高騰したため1回しか食べる機会がありませんでした。いくぶん回復傾向の今年は、これが最初で最後になりませんようにと初物の「サンマ」を感謝しながらいただきました。
花が咲き終わり1か月が経ち、完全に乾燥したヒマワリの種取りをしました。ちいさい秋を見つけた5年生の俳句です。白浜小の子供たちは秋の季節の中でどのように季節を受け止めているのでしょう。五感を働かせて作った俳句がいいですね。みなさんも似たような経験がおありでは?
秋の代表的な花であるコスモスは至る所で見られ、鮮やかな色が美しいです。1・2年生が栽培しているサツマイモ畑の草取りをしています。芋掘りは11月上旬の予定です。
校長ブログNo200 秋の歳時記
暦の上では10月8日に二十四節気寒露(かんろ)を迎え、朝晩の気温が20度を下回る一方で日中は25℃以上の日が続き、1日の気温差が大きくなりつつあります。朝の川面が冷やされ水蒸気が発生し朝もやも見られるようになりました。
晩秋に入りましたが、一昨日(10月19日(土))横芝光町の最高気温29.7℃。県内では2番目だったそうです。10月としては蒸し暑い1日でした。(1位は鴨川市の30℃。今年の夏、猛暑日知らずとして注目された地域です。)東京都心では、30.1℃。1875年の統計開始以来、観測史上で最も遅い真夏日(2013年(平成25年)10月12日に31℃)の記録を更新した。同日行われた箱根駅伝予選会の選手たちにとっては、過酷なレースとなりました。
さて、しばらく取り上げていなかった「七十二候」について、十月初旬からこれまでを振り返ってみたいと思います。
去るものは去り また充ちて秋の空 飯田龍太
飯田龍太 山梨県出身の俳人(1920年(大正9年)~ 2007年(平成19年))
秋がやってきて季節の変わり目、風景写真を撮っていると色が黄・茶・灰色などの落ち着いた色へと変わっていきます。この俳句は、夏を彩った青々とした緑や鮮やかな花が去り、秋の空に新たなものがやって来ることで心充たされる様子を表しています。
水始涸(みずはじめてかるる)(10月3日~10月7日)
田の水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃となりました。夏の頃は青々とした田園風景だった景色も、寒さと共に動植物が冬支度に向けて準備を進めます。
稲刈りが終わった後の田んぼも
蓮田も
▼アキノノゲシ(秋の野芥子) 花言葉は「控えめな人」、白い綿毛で風に舞い飛ぶ種子の「幸せな旅」稲刈りが終わった閑散とした田んぼで見かけた綿毛がきれいでした。
鴻雁来(こうがんきたる)(10月8日~10月12日)
ツバメなどの夏鳥が南へ帰るのと同時に入れ替えで北の国から雁が渡ってくる頃です。
水辺には鴨が多く見られるようになってきました。
菊花開(きくのはなひらく)(10月13日~10月17日)
▼用務員さんが立派な菊を持ってきてれて生けてくれました。あざやかな黄色が映えます。先日の十五夜の月見の花もススキと一緒に生けてくれました。
近隣の市町では菊花の催し物として次のようなものがあります。
山武市では第62回菊花展が11月3日~8日に開催される予定です。
https://www.city.sammu.lg.jp/data/doc/1727591082_doc_161_0.pdf
過去ブログで紹介した成田山菊花展も始まりました。
https://www.nrtk.jp/enjoy/shikisaisai/kiku.html
▼写真は昨年の様子
香取市の香取神宮でも11月1日~24日に菊花まつりが開催される予定です。
https://maruchiba.jp/event/detail_13349.html
佐倉市の「国立歴史民俗博物館くらしの植物苑」では毎年恒例の「伝統の古典菊」が来週から公開される予定です。
https://www.rekihaku.ac.jp/event/2024_plant_kikaku_kiku.html.html
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日~10月22日
ここでいうキリギリスとは1000年前の昔はコオロギのことをそう呼んでいたとか。
百人一首にも次のような和歌があります。
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
衣かたしき ひとりかも寝む(後京極摂政前太政大臣九条良経)
(意味)コオロギがしきりに鳴く霜の降る寒々とした夜に、筵(むしろ)の上に衣の片袖を敷いて、私はたった一人で寂しく寝るのだろうか。
コオロギも先日、1・2年生と一緒にサツマイモ畑の草取りをしていたときに草むらから飛び出してきました。季節は確実に晩秋の日を歩んでいます。
最後に...
先日の過去ブログ記事10月15日(火)(No194)で掲載した「YOKOSHIBA STATION物語(横芝駅物語)」の関連記事が10月19日(土)付けYahoo!ニュースで報じられていました。なんてタイムリーなんでしょう!!「築127年で千葉県最古!総武鉄道が建てた入母屋造りの木造駅舎 総武本線横芝駅(千葉県山武郡横芝光町)」のタイトル記事が掲載されていました。(また、銚子方面へ2駅先の八日市場駅も同日に掲載されていました。)
横芝駅はこちらから
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b0c107c251678302200ff4fd37b66e81c6f58f38
八日市場駅はこちらから
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/613e9c3b63f2e60ca900bb863b994b462f67fe92
校長ブログNo199 体操部壮行会
10月26日(土)に行われる山武地区小学校体操競技会までいよいよあと6日となりました。
大会が近づくにつれ、選手たちも顔つきが引き締まりこれまで以上に集中して練習するようになってきています。
10月16日(水)全校児童による選手を励ます会「体操部壮行会」が行われました。
給食終了後、ロング昼休みに行われる壮行会前に先に体育館に集まりアップをしている体操部の児童たち。初めて練習の様子を見るため、少しザワついています。準備運動やストレッチ等が終わり、鉄棒、マット、跳び箱でそれぞれ試技をすると「うわぁっ!」とか「オオ~!」と言った感嘆の声が聞こえてきました。低学年の児童は目を丸くしてドキドキしながら本番まで待っています。
「お願いします!!」力強い声とともに1人1人の演技が披露されました。初めて全校児童に披露する本番同様の連続技を次々と披露していきます。先ほどまでザワついていた体育館の空気がし~んとなりピンと張り詰めた空気が流れ体操部選手の演技にぐいぐいと引き込まれていきます。選手たちはいささか緊張気味ですが、それでも落ち着いて途中思うように演技できない部分があってもあきらめずに最後まで通してしっかりと演技をやりきっていました。前日の演技よりもさらによくなり集中して演技を披露することができたと思います。特に、挨拶の声は体育館に力強く響き渡り、また静止のポーズも胸を張り指先までピンと伸ばしていつも以上によくできていてとてもよかったです。
部員の中には今年初めて選手として出場する選手もいれば、現6年生の中には4年生の頃から3年間続けて年ごとにぐんぐん上達して今日の日を迎えることができた児童もいます。まさに「あきらめない」の言葉のとおり、「継続は力なり」これまでの努力が今日の形となったのだなあと思いました。
体操部選手の皆さん、大会当日はこれまでの練習を信じてあきらめずに最後まで力を出しきって頑張ってください。全校児童・教職員でみなさんの健闘を祈っています!!