2024年10月の記事一覧
校長ブログNo209 ぼく・わたしの秋
3・4年生の廊下には「ぼく・わたしの〇〇な秋」のタイトルで、子供たちが頑張りたいことについて書いた掲示物が飾られています。どんな秋があるのか見てみましょう。
【3年生】
読書の秋
毎日本を1冊読む。ほかにも3冊読む。10冊読む。など
スポーツの秋
バスケットボール 家でできる技術の練習をする。お父さんに教えてもらう。
野球ではスイングやティー、キャッチボールなどの練習をする。
休み時間キャッチボールをする。
芸術の秋
空が晴れてめずらしい雲があったりしたら絵に描くことや絵本を描いてみたり絵の具を使って描いてみたりする。
リコーダーの練習。ピアノで好きな歌やディズニーの曲を練習したり覚えたりする。
【4年生】
スポーツの秋
挨拶・練習・力をつける。協力する。努力する。
鉄棒、跳び箱、体力テスト、水泳、
給食を残さずにたくさん食べる。睡眠時間をたくさんとる。
大会で1位、新記録を取りたい。ジュニア大会へ行きたい。
休み時間にサッカーやドッジボール逆上がりなど体を動かす。
試合で声を出せるようにする。
あいさつの秋
試合で声を出せるようにする。
挨拶・返事。敬語を使う。
時と場に応じた挨拶 心を込めた挨拶・返事
姿勢に気をつける。
いろいろな人に挨拶をする。人に聞こえるくらい大きな声で挨拶をする。
立ち止まって大きな声で挨拶をする。
自学の秋
宿題が少ないときに自学をする。
復習をする。長い休みのときは自学を2ページくらい進める。
読書の秋
本をたくさん読む。新しい本を探す。好きな本を読む。
秋が終わるころには静かにいろいろな種類の本を読めるようになりたい。
睡眠の秋
夜9時半ごろには寝る。遅くなったら行動をハイペースにする。
いっぱい食べて運動する。
なるほど!なるほど!
一人一人が実りある秋になることを願っています!!
校長ブログNo208 深まる秋
新聞やテレビでは報道されていたので、聞いたことはあるとはいえ、驚いたことにこの時期にサクラが開花しています。
▼横芝光町民会館前交差点の桜の花
先週、出張帰りの日没時のできごと。白子町の九十九里ビーチラインを車で走っていたところ、目に飛び込んできたのはポツポツと咲くピンク色の花。一瞬「?!」と目を疑い、まさか!と思っていたら、樹木に「シラコザクラ」と表記がされているではありませんか。びっくりしました。道沿いには約500本のサクラが植えられているそうですが、ポツリポツリと点のように咲いているのが見えます。そして黄緑色の葉も少しといった感じで、春の満開のサクラの景色とは全く違って見えます。
さらに、22日(火)4年生の校外学習の帰りの出来事です。横芝光町に入り、町民会館の交差点にさしかかったときにサクラの花が咲いているのを見つけてしまったのです。これもバスに乗っていたため後日改めて撮ったのが今回掲載した写真です。あいにく前夜から降る雨の中のサクラではありますが、目の前で見ることができよかったです。猛暑の影響で秋に再びサクラの花が咲く光景は県内の他の場所でも見られました。また、大変珍しいと言われる紫色のペチュニアのような形をしたサツマイモの花も咲いている光景も見かけるなど(残念ながら本校のサツマイモの花は咲いていませんが)、猛暑のもたらした影響はすごいですね。
さて、普通の秋の光景に戻ります。
柿の実がたわわになっている晩秋の景色。10月23日二十四節気「霜降(そうこう)」を迎え晩秋もラストスパートです。
千葉県の特産でもある落花ぼっちも畑のあちこちに姿を見せ始めています。共同作業で次々と進めている畑もあれば、一人で地道に黙々と作業を進めている畑もあります。こうして落花ぼっちを作っていくんですね。大変な作業を通して私たちの食卓においしい落花生が届くありがたみを感じます。
落花ぼっちにはいろいろな形がありますが、学校近くの畑でも次のような落花ぼっちが...
七十二候
初候「霜始降(しもはじめてふる)」(10月23日~10月27日)
「霜が降りた」「霜が降る」と、朝、外を見た時に道や田畑が霜で真っ白になっている様子を見ていいます。氷の結晶である霜がはじめて降りる頃。紅葉の見ごろを終えた山間部では冬に向かって季節は進んでいきます。
次候「霎時施(こさめときどきふる)」(10月28日〜11月1日)
先週末から天気がいまひとつすっきりしません。季節の変わり目にはよい天気と悪い天気が交互にやってくるもの。ぱらぱらと通り雨が降ったかと思えば、灰色の雲の間に青空が見えているところもあります。最高気温も20度前後になってきて、服を選ぶのに迷う朝です。暖房器具のありかも確認して冬支度に備えましょう。人々や動物が冬支度を始めるころです。
今年は夏ごろから新型コロナウイルス感染症をはじめ、手足口病やインフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、ヘルパンギーナなどの感染症が冬を待たずして猛威をふるっています。寒暖差が大きい今の季節は特に気をつけて自分の体をいたわることが大切です。
校長ブログNo207 山武郡市小学校体操競技大会
10月26日(土)山武市立日向小学校で行われた山武郡市小学校体操競技大会の模様です。
山武郡市内から小学生4~6年生を中心に、約180名の選手が集まり演技を披露しました。
山武郡市の体操競技会は私にとって初めて見る競技会でしたが、会場は、本校の児童も含め、朝早くからアップする児童と各校の指導教員たちで熱気にあふれていました。また、朝早くから応援にかけつけてくださった保護者の方で2階ギャラリーもギッシリでした。
本校は、男子7名、女子7名が団体チームを組み、マット、鉄棒、跳び箱の3種目の団体戦に出場しました。
【マットの部】【鉄棒の部】
【跳び箱の部】
フロアは3種目のエリアに分かれて競技を進めていきます。選手の挨拶、演技に対する拍手、審判の声などが入り混じり、始まってしばらくは慣れるまでは少し落ち着かない環境でした。次々と演技を披露する選手たちは、技が決まる場面もあれば、思うように力を発揮できず悔しい思いをする場面などさまざまでしたが、同じチームの児童や会場の観客から温かい拍手を受けていました。このような雰囲気の中で選手児童たちは演技を発表するのですから想像以上に緊張することでしょう。演技は時間にしたらわずかに1~2分程度。一回限りの演技です。これこそが競技会です。「お願いします」「ありがとうございました」の声にも気合が入り会場に響きます。会場の雰囲気にのまれることなく演技終了の決めポーズまで集中して堂々とやりきる姿がとてもすばらしかったです。
今年の体操部の練習は、週2回、放課後30分程度の限られた練習時間の中で取り組んできました。今回惜しくも選手に選ばれなかった児童も含め、この練習を通して複数の学年の児童が交流しながら器械運動に取り組み、正課体育では触れない技や連続技に取り組むおもしろさにも触れることができたことと思います。特に、3年間続けてきた6年生は、指導者曰く、これまでの基礎があってこそ、最後の1年となった今年の成長がとても頼もしかったと言います。
児童の練習段階から児童の様子を見てきたので、「努力」「成長」「あきらめない」「継続は力なり」「練習は本番のように。本番は練習のように。」などの言葉が次々と浮かび、最後までやり抜く児童の姿から大切なことを改めて教えてもらいました。
保護者の皆様には、これまでご理解ご協力いただきながら子供たちを支えてくださりありがとうございました。
最後に、今日の体操競技大会は、他校の演技の様子も相互に見ることができ、これまでの努力をたたえ合うとともに演技を披露することで自分の力を試し、知ることのできる絶好の機会です。山武郡市の小学校体操競技大会の歴史は1981年(昭和56年)に始まったとのことです。約40年近く長く続けられてきたこの競技大会も、今年度で幕を閉じます。
今回の競技会に向けて取り組んで一人一人が感じたこと、得たことを大切にしてこれからの生活に生かしていけることでしょう。お疲れさまでした。
校長ブログNo206 読書の秋
たいへん残念なことに、子供にも大人にも大人気の作家である児童文学作家の中川李枝子さんが10月14日にご逝去されました。中川さんは本を書くほかに、大人気のジブリアニメ『となりのトトロ』の主題歌「さんぽ」の作詞も手がけています。
▼横芝光町図書館に本を借りに行ったら、「追悼 中川李枝子さん」特設コーナーがありました。
『ぐりとぐらの12つき』の10月の場面は、森へ散歩をしに出かける場面で、野原で本を読んでいる様子が描かれています。
今日10月27日は『読書の日』。10月27日~11月9日は「読書週間」です。1974年(昭和49年)に制定されました。読書週間のねらいは、戦後、文化の再建や教育の重要性を広めるため「読書の力で平和な文化国家を創る」ことを目的としています。
以下、「2024年第78回読書週間の概要」についてです。(読書推進運動協議会HPより引用)
http://www.dokusyo.or.jp/jigyo/jigyo.htm
終戦の2年後の1947(昭和22)年、まだ戦争の傷あとが日本中のあちこちに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と、出版社・取次会社・書店と図書館が力をあわせ、そして新聞や放送のマスコミも一緒になり、第1回「読書週間」が開かれました。
第1回「読書週間」は11月17日から23日でした。これはアメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」が11月16日から1週間であるのにならったものです。各地で講演会や本に関する展示会が開かれたり、読書運動を紹介する番組が作られました。いまの10月27日から11月9日(文化の日をはさんで2週間)になったのは、第2回からです。
それから約80年、「読書週間」は日本中に広がり、日本は世界のなかでも特に「本を読む国民」の国となりました。
今年の「読書週間」が、みなさん一人ひとりに読書のすばらしさを知ってもらうきっかけとなることを願っています。
【読書週間マークについて】その昔、ギリシャ神話の世界で「ふくろう」は、学問・技芸・知恵を司る美貌の女神アテナの使者であり、また、代表的なポリスで文化の中心地アテナイ(アテネ)の聖鳥でもありました。古代のギリシャ人たちは、賢そうな丸い目ですまし顔の「ふくろう」を知恵の象徴として大切にしたといいます。森の奥ふかく、静かに瞑想にふけるこの「ふくろう」の姿こそ、読書週間のシンボルマークとしてもっともふさわしいものと考え、読進協では長い間使用してきました。
▼横芝光町図書館から各学年へ図書の書籍が配本されます。
1か月ごとに新しい配本の書籍と交換になります。
▼こちらは学校の図書室入口にある図書の掲示物です。いつも季節に応じた掲示物が飾られ、季節感あふれる図書室になっています。
そして...
東階段2階を上ったところの壁面には「読書賞の大きな木」があります。
本を読んだ冊数により花の色が異なり、重ねて貼っていきます。10月22日(火)の時点で、1年生は全員20冊学校の図書館で本を借りたので白い花が満開になりました。また、2年生も10冊以上借りています。中学年高学年になるにつれ、借りる本の冊数も増えていきます。多い子は、30冊以上も読んでいることがわかりますが、なんと!もうすぐ100冊に到達する2年生や6年生児童もいます。3年生も国語や総合的な学習の時間の授業で使用する図書をよく活用しています。これからも学校や町の図書館を利用してさまざまな本に親しんでいけるようになるといいですね。
図書室での様子
横芝光町図書館のエントランスにはハロウィンのディスプレイが飾られていました。
開館30周年記念図書館まつりが11月9日(土)・10日(日)と開催される予定です。
https://www.library.yokoshibahikari.chiba.jp/pdf/ibennto/tosyokanmaturiR6.pdf
校長ブログNo205 柿の日
今日はいよいよ山武郡市小学校体操競技会です。(写真は昨日の練習の様子です。)選手たちがこれまでの練習の成果を発揮して、ベストで臨み最高の演技ができるよう、学校全体で応援しています。
最近の校長ブログは「〇〇の秋」という秋をテーマにしたタイトルが多いです。「〇〇」という部分にはどんな言葉を入れてもしっくりとくるような気がします。そんな秋の季節も今まさに充実期を迎え、いよいよ終わりに向けて季節が進んでいます。
今日10月26日は「柿の日」です。今の季節、夏の間青々としていた葉が黄色や橙色、赤色と日に日に変化し落葉していく中で、オレンジ色の柿の実がたわわになっている柿の木を至る所で目にします。
ところでなぜ今日が「柿の日」なのでしょう?
それは、過去ブログNo197-1(10月18日号)にも掲載した2つの俳句のうち、正岡子規による「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句を詠んだことにちなんでいます。
1895年(明治28年)9月に夏目漱石が「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」と詠み、その2か月後の11月に正岡子規が「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠みました。視覚的にも聴覚的にもそして叙情的にも秋が充実していくさまとその充実感から広がる世界を感じる句です。
これもまた過去ブログNo200(10月21日号)で紹介した「去る者は去りまたみちて秋の空 飯田龍太」の句につながります。
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざをお聞きになった方もいらっしゃると思います。ビタミンCが豊富に含まれ、抗酸化作用があり、老化防止の成分や二日酔いの予防や緩和につながるタンニンが含まれるなど、栄養満点の果物です。さわやかな秋晴れの続く秋は天候がよく、柿の実も日に日に赤く熟れ、「柿をみんなが食べると、医者にかからずじまいで、医者はもうからなくなる」という意味です。似たことわざに、果物のリンゴの栄養に注目し、「1日1個のリンゴは医者知らず」というものもあります。
といっても今年の秋はなんだか不思議な秋ですね。気象庁の「むこう3か月の天候の見通し」によると、記録的な暑さがとなった9月、10月が終わっても、11月も平均気温が高めとのこと。12月、そして年が明けた1月にようやく平年並みとの予想だそうです。となると秋は短く、急に冬らしくなるということが予想されます。
10月23日(水)は暦の上では二十四節気「霜降(そうこう)」でした。霜降とは、朝晩の冷え込みがさらに増し、山間部や北国などでは霜が降り始める季節であることを意味します。
みなさんも季節の変わり目特に健康に気をつけ、油断することなく体調管理に努めていきましょう。
校長ブログNo204 おいしい給食
今週の給食を紹介しましょう
▼10月21日(月)の献立
ご飯 ブロッコリーサラダ カボチャコロッケ キャベツのスープ 牛乳
教えてちばの恵み ブロッコリー
https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/zukan/yasai/broccoli.html
▼10月22日(火)の献立(画像なし)
麦ご飯 キムチ炒め 鶏肉チーズ焼き 春雨スープ お米のタルト 牛乳
▼10月23日(水)の献立(画像なし)
中華麺 中華サラダ パリパリ春巻 塩ラーメンスープ 手作りみかんゼリー 牛乳
▼10月24日(木)の献立
ご飯 キュウリの和えもの スタミナ焼肉 コーンかきたまスープ 牛乳
教えてちばの恵み キュウリ
https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/zukan/yasai/kyuri.html
▼10月25日(金)の献立(画像なし)
ご飯 もやしと油揚げの和えもの いわしのかばやきふう おろしじる 牛乳
校長ブログNo203 思いやりと友情
4年生の教室には「心に響く名言集」が掲示され、シリーズ化されています。
廊下の書写作品の掲示にも授業で学習した課題の字ですが、「友情」と「思いやり」の言葉が掲げられていました。
左側:6年児童の作品 右側:4年児童の作品
わたしたちは毎日家族をはじめいろいろな人たちとの関わりの中で生活しています。特に、1日のほとんどの時間を過ごす学校では、子供たちは友達や教師との関わりの中でたくさんのことを学びます。学校は小さな社会です。けんかやいじめのない学校生活を送るために、お互いが気持ちよく生活できるためのヒントになる名言です。
同じく4年生の教室掲示からシリーズ第2弾
こちらは2学期始業式にも校長講話の中で取り上げた言葉「あきらめない」。
名言や格言は歴史的に偉業を成し遂げた偉人の他、スポーツ選手、芸能人、音楽家、実業家など著名な人が発した言葉が紹介されることが多いですが、漫画やアニメの登場人物が言った台詞も読んだ人にとって心に残る言葉があります。最近では日本のアニメが海外で高く評価されています。夢中になって読み、感動するあまり飛行機に乗って日本へやってくる海外の観光客も多いそうです。
2学期も折り返しに入ります。ここでもう一度初心に返り、2学期始業式で話した「あきらめない」という言葉を胸に、2学期後半もいろいろなことにチャレンジし力いっぱい取り組む白浜小学校の子供たちであってほしいと願います。
しあわせいっぱい
ランドセルにつめて
はつらつと
まっすぐに
校長ブログNo202 学びを広げる(2年生国語科学習から)
過去ブログで触れたように、2年生が国語科で学習した説明文『どうぶつ園のじゅうい』のクイズ問題づくりをしていました。
先々週、まず1年生と3年生の教室を訪れてそれぞれの学年にクイズを行いました。写真は3年生の教室での発表です。3年生は去年、この『どうぶつ園のじゅうい』について学習をしているので、一生懸命思い出しながら解答していました。そして10月15日(火)には、いよいよ校内放送で全校児童向けにクイズを実施しました。
給食の時間に放送したので、2年生はいつもよりも早めに給食を食べ終え、ワクワクドキドキしながら放送のマイクの前へ。9人で上手に役割分担をしていざ発表です。
それでは、みなさんもいっしょに考えてみてください。
【問題】
なかなかくすりをのまないニホンザルに、じゅういさんはどうやってのませたでしょう。
① えさの中に くすりを入れて のませた。
② バナナに くすりをはさんで のませた。
③ くすりを はちみつにまぜて のませた。
答えは ③の「くすりを はちみつに まぜてのませた。」です。
問題と答えが放送されると、上の階から歓声や拍手が聞こえてきました。
問題をつくるためにはしっかりと読み取り理解していないと問題の文章や選択肢を考えることができません。また、一人一台のタブレットを活用して問題づくりを実施したので、パワーポイントのスライド資料の作成や、キーボードの入力等情報機器に関する知識と技術が必要です。今回の学習を通して国語科の学習を教室だけで終わらせるのではなく、相手(他の学年)に話す(伝える)力も含めてたくさんの学びを広げることができました。
校長ブログNo201 ちいさい秋みつけた
♪「ススキの中の子1、2の3人~ はぜつりしてる子 3、4の5人」で始まる童謡『秋の子』(作詞:サトーハチロー 作曲:末広恭雄)この曲は童謡ですが、ゆったりとした秋の時間の中にも、今とは全く時代が異なる戦後間もない日本の社会の様子が歌詞から読み取れます。廊下に掲示してある児童の俳句にも次のような俳句が目にとまりました。
夕焼けの 栗山川で ハゼつりだ
美しい自然の栗山川流域で季節を感じながら育つ子供たち。恵まれているなと思います。自然が豊かでなければなかなかこのような俳句を詠むことはできないでしょう。10年くらい前まで、この『秋の子』は今月の歌でも歌っていましたが、時代と共に歌集『みんなの歌』からも姿を消し、歌う機会も少なくなりました。歌詞の中には「すすき」「はぜつり」の他、「やき栗」「椿」「柿の実」「こおろぎ」など秋にまつわる言葉がいろいろと出てきます。
同じ、サトーハチローさんが作詞した曲で有名な「ちいさい秋みつけた」があります。みなさんはどんな「ちいさい秋」を見つけたでしょうか。私は、「サンマ」です。特に昨年は不漁であり価格も高騰したため1回しか食べる機会がありませんでした。いくぶん回復傾向の今年は、これが最初で最後になりませんようにと初物の「サンマ」を感謝しながらいただきました。
花が咲き終わり1か月が経ち、完全に乾燥したヒマワリの種取りをしました。
ちいさい秋を見つけた5年生の俳句です。白浜小の子供たちは秋の季節の中でどのように季節を受け止めているのでしょう。五感を働かせて作った俳句がいいですね。みなさんも似たような経験がおありでは?
秋の代表的な花であるコスモスは至る所で見られ、鮮やかな色が美しいです。
1・2年生が栽培しているサツマイモ畑の草取りをしています。芋掘りは11月上旬の予定です。
校長ブログNo200 秋の歳時記
暦の上では10月8日に二十四節気寒露(かんろ)を迎え、朝晩の気温が20度を下回る一方で日中は25℃以上の日が続き、1日の気温差が大きくなりつつあります。朝の川面が冷やされ水蒸気が発生し朝もやも見られるようになりました。
晩秋に入りましたが、一昨日(10月19日(土))横芝光町の最高気温29.7℃。県内では2番目だったそうです。10月としては蒸し暑い1日でした。(1位は鴨川市の30℃。今年の夏、猛暑日知らずとして注目された地域です。)東京都心では、30.1℃。1875年の統計開始以来、観測史上で最も遅い真夏日(2013年(平成25年)10月12日に31℃)の記録を更新した。同日行われた箱根駅伝予選会の選手たちにとっては、過酷なレースとなりました。
さて、しばらく取り上げていなかった「七十二候」について、十月初旬からこれまでを振り返ってみたいと思います。
去るものは去り また充ちて秋の空 飯田龍太
飯田龍太 山梨県出身の俳人(1920年(大正9年)~ 2007年(平成19年))
秋がやってきて季節の変わり目、風景写真を撮っていると色が黄・茶・灰色などの落ち着いた色へと変わっていきます。この俳句は、夏を彩った青々とした緑や鮮やかな花が去り、秋の空に新たなものがやって来ることで心充たされる様子を表しています。
水始涸(みずはじめてかるる)(10月3日~10月7日)
田の水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃となりました。夏の頃は青々とした田園風景だった景色も、寒さと共に動植物が冬支度に向けて準備を進めます。
稲刈りが終わった後の田んぼも
蓮田も
▼アキノノゲシ(秋の野芥子) 花言葉は「控えめな人」、白い綿毛で風に舞い飛ぶ種子の「幸せな旅」稲刈りが終わった閑散とした田んぼで見かけた綿毛がきれいでした。
鴻雁来(こうがんきたる)(10月8日~10月12日)
ツバメなどの夏鳥が南へ帰るのと同時に入れ替えで北の国から雁が渡ってくる頃です。
水辺には鴨が多く見られるようになってきました。
菊花開(きくのはなひらく)(10月13日~10月17日)
▼用務員さんが立派な菊を持ってきてれて生けてくれました。あざやかな黄色が映えます。先日の十五夜の月見の花もススキと一緒に生けてくれました。
近隣の市町では菊花の催し物として次のようなものがあります。
山武市では第62回菊花展が11月3日~8日に開催される予定です。
https://www.city.sammu.lg.jp/data/doc/1727591082_doc_161_0.pdf
過去ブログで紹介した成田山菊花展も始まりました。
https://www.nrtk.jp/enjoy/shikisaisai/kiku.html
▼写真は昨年の様子
香取市の香取神宮でも11月1日~24日に菊花まつりが開催される予定です。
https://maruchiba.jp/event/detail_13349.html
佐倉市の「国立歴史民俗博物館くらしの植物苑」では毎年恒例の「伝統の古典菊」が来週から公開される予定です。
https://www.rekihaku.ac.jp/event/2024_plant_kikaku_kiku.html.html
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日~10月22日
ここでいうキリギリスとは1000年前の昔はコオロギのことをそう呼んでいたとか。
百人一首にも次のような和歌があります。
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
衣かたしき ひとりかも寝む(後京極摂政前太政大臣九条良経)
(意味)コオロギがしきりに鳴く霜の降る寒々とした夜に、筵(むしろ)の上に衣の片袖を敷いて、私はたった一人で寂しく寝るのだろうか。
コオロギも先日、1・2年生と一緒にサツマイモ畑の草取りをしていたときに草むらから飛び出してきました。季節は確実に晩秋の日を歩んでいます。
最後に...
先日の過去ブログ記事10月15日(火)(No194)で掲載した「YOKOSHIBA STATION物語(横芝駅物語)」の関連記事が10月19日(土)付けYahoo!ニュースで報じられていました。なんてタイムリーなんでしょう!!「築127年で千葉県最古!総武鉄道が建てた入母屋造りの木造駅舎 総武本線横芝駅(千葉県山武郡横芝光町)」のタイトル記事が掲載されていました。(また、銚子方面へ2駅先の八日市場駅も同日に掲載されていました。)
横芝駅はこちらから
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b0c107c251678302200ff4fd37b66e81c6f58f38
八日市場駅はこちらから
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/613e9c3b63f2e60ca900bb863b994b462f67fe92