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校長ブログNo78 夏至

今日、6月21日は夏至(げし)です。6年国語科の教科書(光村図書)には「1年の中で、日が最も長く、夜が最も短い日、昔の暦では夏の真ん中とされた。」とあり、併せて次の俳句も紹介されています。

短夜(みじかよ)や あすの教科書 揃(そろ)へ寝る  日野草城

日野草城(ひのそうじょう)(俳人。東京都出身。1901年(明治34年)~1956年(昭和31年))

夏至は、二十四節気のひとつで、6月21日~7月6日までの約2週間を指します。横芝光町の日の出は午前4時22分、日の入りは午後6時57分。正確には夏至の数日後が昼の長さがもっとも長いと言われています。今日はあいにく雨の予報ですが、日照時間は14時間35分にも及びます。夏至を境に冬至(今年は12月21日(土))に向かって日照時間は日ごとに短くなっていきます。ちなみに冬至の日照時間は9時間45分と夏至と比較してなんと約5時間も差があります。大きいですね!

まだ朝夕は涼しかった先週のこと、1校時、外の花壇を耕していたら音楽室から4年生が歌う文部省唱歌「まきばの朝」の歌声が聞こえてきました。なんとも心地よいものです。(「まきばの朝」は横芝光町の防災無線で朝6時に流れるメロディでもあります。今年の6年生のTDS校外学習と陸上大会当日の朝に聴く機会がありました。防災無線は校舎屋上に設置されています。)

今週は大雨と真夏の陽気とメリハリのある1週間でした。18日(火)は大雨。一夜明けた19日(水)は厳しい暑さの1日に。このまま梅雨入りが遅れ真夏のような晴天が続くのだろうかと思いきや、関東地方もここに来て今日明日あたりにようやく梅雨入りが予想されています。

前日の大雨から一夜が明けた朝の木戸浜です。早朝からハマグリ漁の人やサーファーでにぎわっていました。朝日を浴びたハマヒルガオの淡いピンクも鮮やかでした。

白浜小学校校歌2番にも歌われる「雲の峰 白く輝き 九十九里の 夏の潮」

目の前に絶景が広がります。「おお友よ 競いつつ 育とうよ 怒涛に負けぬ身体に そうだ 白浜小に 学ぶ子は たくましい 海のしぶきに」

海を離れれば、いつもの1日がスタートです。朝の交通街頭指導を終え、最後の登校班の児童と共に学校へ向かう途中で小さなアオガエルを見つけました。子供たちがキャッキャと叫びます。西門から入った体育館前でなんと今度はカニを見つけました。再び子供たちとワーッと盛り上がります。以前、職員から「カニもいるんですよ。」教えてもらったことを思い出し、あわててカメラを取り出すと私の足元の周りを行ったり来たり...どうやら私の足元がちょうど日かげになっていて、まぶしい太陽を避けていたようです。やっと写真がとれました。(ハサミを振り上げエイッと威嚇しているようですが、最後はカメラ目線でポーズをキメてくれました。芸能モデルになれますね。)

前日の雨の影響でしょうか。普段見かけることのない生き物が朝から登場し、この1時間後には低学年教室の前庭でヘビにも出くわしたものですから、児童や職員に危険が及んでは大変!と追い払うのに必死でした(汗)泣く

さて、昇降口前では、児童会の児童が登校してくるみんなに向かって元気よく「あいさつ運動」(白浜っ子の活動の様子でも紹介済み)をしています。さわやかに1日がスタートしました笑う

さて、19日(水)はロング昼休み。たてわり班で決めた遊びを行いました。体育館とグラウンドに分かれ、ドッジボール、だるまさんが転んだ、おにごっこなどなど楽しく活動しました。(20日(木)は児童の提案で初の全校遊び「こおりおに」を業間に実施。)

子供たちの元気な声が外に響き渡り、私たちも元気が出ます。あわせいっぱい ンドセルにつめて つらつと っすぐに」今日も充実した1日が終わります。

最後に...明日22日(土)は6月の満月「ストロベリームーン」が見られるとのことです。月の出は午後7時37分。月の入り午前3時54分。天気次第ですが、休日の夜にゆっくりと楽しみたいものです。

「2024年6月の満月「ストロベリームーン」名前の由来と意味は?」(日本気象協会HPより)へのリンクはこちらから

https://tenki.jp/suppl/satoko_o/2024/06/19/32430.html 

校長ブログNo77 旬の味覚 学校給食

もろこしの 畑を透かして 里の家

 5年生児童が詠んだ俳句です。おばあちゃんが育てたトウモロコシがとってもおいしかったそうです。横芝光町周辺でも早くもトウモロコシの収穫が始まり、早朝から畑ではトウモロコシを収穫している農家もあります。道路沿いの直売所に「おいしいトウモロコシあります」といった手書きの看板も立ち始め旬の味を楽しんでいる人も多いようです。

 そして、一昨日の大雨から一転して真夏のような厳しい暑さとなった昨日のメニューは・・・

▼ 6月19日(水)の献立

冷やし中華(中華麺、冷やし中華の具)キャベツの炒め物 トウモロコシ 牛乳

 トウモロコシは千産千消です。

トウモロコシの先にあるひげの部分に花粉が付くと実ができます。そのため、「粒」と「ひげ」は同じ数になります。(6月献立表裏面より)

さて、6月18日(火)梅雨前線が北上し、東海から関東にかけて警報級の大雨が降り続く1日となりました。気温は23度と低かったですが、湿度が高く蒸し暑く感じました。翌日は一転真夏を思わせる晴れで気温も29度まで上がりました。蒸し暑い日が続き、千葉県では食中毒注意報を6月1日~9月30日の期間発令し、注意を呼びかけています。今年度5月末日現在、千葉県ではすでに4件の食中毒が発生しています。

県民の皆様へ(令和6年5月31日 健康福祉部衛生指導課発表)

気温が高くなるこの季節は、細菌の活動が活発になり、細菌を原因とする食中毒が多く発生する季節です。特に、肉の生食、加熱不足によるカンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O157等の食中毒に注意が必要です。そこで、県は、食中毒の予防対策を徹底するよう注意喚起するため、「食中毒警報等発令要領」に基づき6月1日から「食中毒注意報」を発令します。

食中毒予防の三原則は「細菌を付けない・細菌を増やさない・細菌をやっつける」です。過去ブログでもお伝えしたとおり、学校給食の検食の実施の他、配膳についても一人一人が食事の前に手洗いをし、ランチョンマットをひくなど衛生面に心がけています。給食当番については年間を通して毎日衛生チェックを実施しています。

学校給食献立の紹介です。

▼ 6月17日(月)の献立

麦ご飯 キムチいため 鶏肉チーズ焼き 春雨スープ さくらんぼゼリー 牛乳 

▼ 6月18日(火)の献立

ご飯 もやしのごま酢あえ ホキフライ(ソース付) 豚バラ大根 牛乳

 夏の旬は他にもこんなにあります。

旬の食べ物はただ目新しいだけではありません。旬のものは太陽と大地から最高の恵みを受けて育っているため、生命力が強く、安価で、新鮮で栄養価も高く、免疫力を高めたり、抵抗力をつけたりと丈夫な体づくりにつながっていきます。現代では流通が昔に比べ便利になったことや、栽培技術の発達で旬に限らず年間を通して食べられるようになることが増えました。しかし、やはり忘れたくないのは 、その土地で取れる季節の食材を知り、料理に上手に取り入れながら、自然の恵みをしっかり受け、四季の変化を楽しむことです。今日の給食も感謝の気持ちをこめていただきました。

明日6月21日は夏至です。

校長ブログNo76  アジサイのいろどり

昨日は前線の動きが活発で1日雨となりました。今日は再び真夏の日差し。気象庁は全国を12のエリアに分け、梅雨入り・梅雨明けの発表をしています。昨日の時点で梅雨入りしているエリアは沖縄~四国地方。関東地方はまだまだ時間がかかりそうで、記録的な遅さになりそうだとか。

ひまわり学級の教室前の廊下掲示は色とりどりのカタツムリとアジサイでにぎやかです。

▼ 横芝光町図書館のアジサイ

アジサイの花の色はさまざまで曇天の中でとても映える色でありながらも、どことなく落ち着いた色合いで心が潤います。アジサイは土壌の質により花の色が異なります。また、咲き始めの頃と色が徐々に変化していくのも楽しみの1つです。土壌の質とは、土の酸性度(PH度)のことをいいます。小学校の理科の学習を思い出してみてください。酸性=青、中性=紫、アルカリ性=赤と変化します。土の中に含まれるアルミニウムがアジサイの根に吸収され、花の中に含まれる色素と結合して色が変化するのだそうです。日本は火山が多い国であることから、酸性の土壌が多く、青色のアジサイを多く見かけます。一方、フランスの土壌はアルカリ性のため、ピンクの花色のあじさいが主流とのことです。

▼ 白浜小学校のアジサイ

▼ フードショップいちはら様 駐車場のアジサイ

花言葉は国によって異なりますが、アジサイの花の色が変化することからでしょうか、日本での花言葉は、「移り気」「強い愛情」「一家団欒」「家族の結びつき」などなど。そういえば、アジサイの花はいくつもの花が寄り添いながらさいています。蕾はまるで子供のよう。アジサイの花を家族と見るとまたちがった趣で楽しめます。それにしてもこのまま梅雨入りが遅れるとアジサイの花も色がだんだんとあせてきそうな感じがして残念です。過去ブログでも何度か登場した白浜小のカタツムリも、今、植え込みに潜んでじっと眠って待っていることでしょう。たくさんのカタツムリとアジサイの競演が楽しみです。

 

校長ブログNo75 「租税教室」大切な私たちの税について考える

「消費税」(1989年(平成元年)4月1日導入導入当時は3%、現在は標準税率10%、軽減税率8%))私たちの生活の中で一番身近で児童もよく知っている税金の1つです。正直、商品を購入するときに「消費税」がかかることはとても気になりますね。しかし、「税金」はなぜ必要なのでしょうか。「税金」は何のためにあるのでしょうか。そんなことを考えるために日本の国の政治について学習する6年生を対象に今年も「租税教室」が開かれました。(6月11日(火))

税金を納めることは日本国憲法で定められ「納税の義務」(第30条)にあたり、「教育を受けさせる義務」(第26条)「勤労の義務」(第27条)と並び、国民の3大義務の1つです。

私たちが納めた税金は、国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源となるのです。私たちは1人では生きていけません。税は、私たちが社会で生活していくための、いわば「会費」といえるでしょう。(国税庁ホームページ「税の学習コーナー」より引用)

租税教室の前半は、税の仕組みについてわかりやすく理解できるような映像教材を視聴しました。

国公立における小学校や中学校は憲法で保障された義務教育で無償(授業料を徴収しない)です。また、義務教育で使用される教科書の裏表紙を見てみると、次のように記されています。この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」改めてありがたさを感じたようです。

次に、わかりやすく具体例をあげていきました。公共施設で使用される例として、体育館の建設に約5億円。水泳学習で利用しているプールの改修工事に約1億円。と税金が使用されていることに、「へ~ぇッ」と驚きの声が上がりました。実際に使用している施設だからこそ、身近に感じたのでしょう。これはかなりグッときました。大切に使いたいですね。

最後に、実際の1億円はお札ではどれくらいの量になるのでしょうか。重いアタッシュケースを持ってきてくださった職員の方がふたを開けるとさらに盛り上がりました。

税金が私たちの生活を豊かにするために考えられて使われていること。税金を納めることの大切さに気付くこと。大きく2つのことを学習しました。

大切なお話をしてくださった横芝光町税務課の皆様ありがとうございました。

 

校長ブログNo74 旬のメニューをいただく

大雨梅雨入りしないことを不思議に思いながらも、今が旬の入梅イワシ(にゅうばいいわし)を墨で描いてみました。

6月~7月の「入梅」(梅雨の時期)に水揚げされるイワシは1年の中で最も脂が乗っておいしいと言われています。千葉県銚子港はイワシの主要な水揚げ港として知られています。南からの黒潮と北からの親潮がぶつかり、利根川からの淡水も加わり年間を通じてエサとなるプランクトンが豊富に発生する好漁場となっています。

九十九里地域沿岸や国道126号線を車で走ると、道路沿いに「刺身」「なめろう」「かばやき」などの看板を目にする機会が増えました。正直お腹が空いているときはツライ汗・焦るです(笑)。イワシ料理はバリエーションに富み、さまざまな調理法があります。煮ても焼いても美味しい「入梅イワシ」。今回の学校給食献立ではどのように提供されたのでしょうか。まずはこちらから。

▼6月14日(金)の献立

古代米ご飯(ごま塩付) 小松菜サラダ ミニトマト いわしのかばやき風 豚汁 牛乳

▼6月11日(火)の献立

ご飯 ツナとわかめのサラダ 豚肉の生姜焼き じゃがいもの味噌汁 パイン 牛乳

▼6月12日(水)の献立

まるパン ボイル野菜 ハンバーグてりやきソース ポトフ 牛乳

▼6月13日(木)の献立

ご飯 タコライスの具 コールスローサラダ チーズ オレンジ 牛乳

タコライスはこんな感じになります。スライスチーズも出ました。スライスチーズは単品で食べてもいいのですが、チーズを細かく切ってのせて食べるチーズタコライスにするとよりコクが出て美味です。

最後に、「タコライス」はメキシコ料理かなと思っていました。しかし、調べてみたらなんと沖縄で誕生した料理だそうです。(へぇ~(驚)) 沖縄には米軍基地があります。1980年代、米軍の兵士を相手に商売をしていた飲食店の店主が、「米兵たちが安価でお腹一杯食べられるように」と当時沖縄に持ち込まれていたメキシコ料理の「タコス」をアレンジしてご飯と一緒に食べられる新メニューとして誕生したといわれています。(諸説あり)

6月23日は忘れてはならない「沖縄慰霊の日」です。第二次世界大戦中、79年前の1945年6月23日、沖縄戦において旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされています。