文字
背景
行間
2021年11月の記事一覧
教育長さんのお話(三春校)
教育長さんは三春校で校長として勤務されていたこともあり、今でも時間を見つけては三春校の
子どもたちに会いに来てくださいます。
昨日は帰りのスクールバスまでの待ち時間を利用して、新しい富岡小学校の校歌制作について
話してくださいました。
このホームページで何度もご紹介している大友良英さんが、スタジオで校歌の音源制作をしている様子を
教育長さんが取材して、子どもたちに見せてくださいました。
大友さんには、「新しくできる学校の校歌をつくってください。そして、楽譜とピアノの音源をください。」
と教育長さんから依頼してあったそうです。
しかし、大友さんからは、「それだけでは私の気が済みません。」とお返事があったのだそうです。
大友さんは、たくさんのプロのミュージシャン仲間に声をかけ、スタジオで実際に楽器を演奏しながら
専門的な器材を使って校歌の音源を制作してくださっていました。
「この音源だけでは、まだ私の作品としては未完成です。この音源に富岡校と三春校の子どもたちの声を
入れたいのです。なぜならこの校歌は私一人でつくった校歌ではなく、富岡校と三春校の子どもたちと
一緒に考えてつくった校歌だからです。三春校の子どもたちは4月からそれぞれ別の学校に通うことに
なり、この校歌を歌うことはないかもしれませんが、みんながつくった証として残さなければ、私の
気が済みません。」
と、おっしゃってくださったそうです。
子どもたちも我々教職員も、大友さんのお言葉に大変感激しました。
「笑顔・元気・前向き・感謝」を大切にしてきた三春校の子どもたち。
レコーディングに向けて、大友さんや協力してくださった方々への感謝の気持ちをこめて歌いたいと、
みんな気持ちを新たにしていました。
三春校では、毎日帰りの会に全員で新しい校歌の練習をしています。もう歌詞も頭に入っています。
そして朝の会では、毎日全員で富岡第一小学校と富岡第二小学校の校歌も歌っています。
今回の校歌制作を通して、自分たちだけでなく、両親や祖父母、富岡町民のみなさんが歌い継いできた
現在の校歌も、同じようにいろいろな方が制作に携わってたくさんの思いが込められてつくられた校歌に
違いないということに気付いたからです。
どちらの校歌も大切にして、残り少ない三春校での学校生活を大切に送っていきたいと思います。