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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「再生可能エネルギー」

 昨年春から続いてきたエルニーニョ現象が終息し、今後は秋にかけてラニーニャ現象が発生すると予想されています。エルニーニョ、ラニーニャどちらも数年おきに起きる現象だと言われています。ある専門家は、温暖化や気候変動が影響しているとも話しています。
 休みの日ともなれば、あちらこちらの海や山を目指して車を走らせています。深緑の今の季節に山や海沿いを、車の窓を開けドライブするのは、実に気持ち良いものです。
 近年、通り慣れている海沿いを走れば新たな風力発電の風車がそびえ、広い原っぱや山を走れば、平地や斜面に太陽光パネルが設置されるなど、ずいぶん景観が変わってきたように感じます。
 世界自然遺産の知床に携帯基地局の整備案があり、そのための電源をサッカーコート1面分の太陽光パネルを設置する計画が持ち上がっています。地球を守るために脱炭素社会の実現も大切なことですし、知床の自然遺産を後世まで残すことも大切ですし、本当に難しい問題です。
 先日の新聞に「世界の再生可能エネルギー30%超に」という記事がありました。そこには更に、「主に太陽光発電と風力発電の増加が後押しした」とも書かれていました。その内訳は水力発電が14.3%、太陽光発電が5.5%、風力発電が7.8%、バイオエネルギー発電が2.4%だそうです。では日本の再生可能エネルギー率はどうかというと、全体の22.4%で内訳は水力発電が7.3%、太陽光発電が10.9%、風力発電が0.9%、バイオエネルギー発電が4.8%の合計24%と、G7国と比べ最も遅れており、国民一人当たりの二酸化炭素排出量は世界平均の2倍だそうです。
 便利な世の中、尚且つ豊かな自然を守る、この両立に向けてできること、まずは「節電」であり、地球に暮らす一人一人が責任を持って「節電」に取り組むことが必要なのではないでしょうか。真夏のような暑さが続きますが、エアコンの設定温度を少しだけ上げてみませんか。(無理しない程度に…)