ブログ

校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「象はもっとすごい?」

 先日「カラスは賢い」と綴りましたが、それを読んだある人から「象のほうが賢いよ!」とご意見をいただきました。言われてみれば、サーカスで芸をしたり、動物園では器用に絵を描いたりする映像を目にすることがあります。すかさず象について調べてみると実に面白いこと、次から次へと逸話が検索できました。(カラスとは違いこの辺りに象はいないので主にネットの情報です)
 とにかく凄いんです、象は…
 最大8トンにもなるアフリカ象は時速40㎞の速さで走るそうです。あのウサインボルト選手でも38㎞なので誰も追いつけませんね。また飲み水を求めて1日に120㎞歩いて移動したり、6時間かけ48㎞離れた島まで泳いだなんて記録も残されています。象のパワーは桁外れておりあの長い鼻を器用に使い乗用車くらいなら持ち上げてしまうそうです。
 そうでした、「賢さ」でしたね。象の脳は5㎏ほどあり、人間やイルカと同じようにとても複雑な構造で、喜びや悲しみなど様々感情を持っているそうです。また人間と同じように学習し状況に合わせて臨機応変に対応することも分かっています。例えば、仲間の死を悼み、死んだ象に順番に鼻をつけていくという葬式のような儀式を行うことも分かっています。
 また、最近コロラド大学が象の鳴き声に関する研究を発表した論文によると、人間のように象には名前があり、その名前を呼び合っていると報じられました。確かに鳴き声でコミュニケーションをとる動物もいますが、それは鳴いた声をまねて返事をするようなもので、人間のように名前を割り当て、特定の仲間を呼ぶことがわかったのは初めてだそうです。
 現在、研究の続きとしてAIを利用し象の声を模して会話しようと研究を進めているそうです。
 近い将来、AIを介して象と会話することができるようになるかもしれませんね。

校長室のひとりごと「賢いカラス」

 カラスは頭が良いと言われています。

 固い木の実や貝は、ある程度の高さまで咥えていき、固い地面に落として中身を食べる。それでも割れないクルミなどは車道の車(タイヤ)が通る位置を想定し置き、安全な場所でそれを見守り割れた中身を食べる。置く位置がずれてタイヤが踏まなければ更に微調整する。時には細長い棒を使って木の内部の虫を捕獲する。また公園の水の蛇口を口ばしで器用に開けて水を飲む、固い食べ物は水でふやかして食べる。ゴルフ場のカラスはお菓子があると知ってかゴルフカートの女性の荷物を加えて持っていく。などカラスの逸話はたくさん存在します。

 カラスの脳は、カラスより身体の大きいニワトリの約3倍の大きさだそうです。知能の高さを測る基準に「脳化指数」という物差しがありますが、この脳化指数によると人間は0、89、チンパンジーは0、30、ネコは0、12、犬は0、14だそうですが、カラスは0、16と犬や猫より高く人間の7歳児と同程度と言われています。賢いのもうなずけます。

これらのカラスの研究も進んだことで、様々なことがわかってきました。

 ①カラスは鳴き方で互いに会話ができる。

 ②カラスは数を認識し数えられる。

 ③カラスは人の顔を認識し覚えている。

 ④一度経験したことは学習する。 など。

一般的にゴミをあさる厄介者のイメージがあるカラスですが、この機会にカラスを注意深く観察してみようと思います。

校長室のひとりごと「世界人口デー」

 1987年7月11日、旧ユーゴスラビアで「マティ」という男の子が生まれました。マティくんの誕生は世界の人口50億人目ということで、国連はこの世界の人口50億人突破を記念し、7月11日を「世界人口デー」に制定しました。
 日本は今少子化が社会問題となり、様々な少子化対策を模索しているところですが、世界、つまり地球上の人口は急激に増加しています。
 1900年頃の世界の人口は約16億人でしたが、1950年には25億人、その39年後の1989年には倍の50億人、1998年には60億人、2011年には70億人、そして昨年2023年には80億人を超え、7400万人増加した今現在は81億1900万人がこの地球上に暮らしています。
 「世界人口デー」国別人口を調べてみました。
 <1位 イ ン ド>14億2860人
 <2位 中   国>14億2570人
 <3位 アメリカ> 3億4000万人
 <4位 インドネシア> 2億7750万人
 <5位 パキスタン> 2億4050万人
   ・
   ・
 <12位 日  本> 1億2330万人  となっています。
2004年の1億2784万人をピークに日本の人口は減少に転じ、2030年には1億1500万人、2050年には1億人を割り、9500万人に減少すると予想されています。
 「世界人口デー」に関連しデータを紹介しました。

校長室のひとりごと「不登校問題」

 学校の課題に「不登校問題」があります。平成14年の調査では全国の小学生約25,000人、中学生の約100,000人が不登校という結果でした。暫く数値は横ばい傾向が続きましたが、平成29年から再び増加傾向に転じ、令和4年度の調査では、小学生約100,000人、中学生190,000人が不登校で、全児童生徒の3.2%を占めています。全国の小中学校で各クラスに1~2人が不登校だという計算です。調査を実施している文部科学省は「個々の児童生徒によって不登校になったきっかけや理由は様々だが、令和に入ってからの急激な増加には「コロナ」が影響しており、臨時休校や分散登校、リモート授業などで生活リズムが崩れたり、感染が心配で学校を休んでも欠席扱いにならなかったことなどが影響している」と分析しています。
 不登校支援の専門家は、親・教員など周囲の大人が気を付けなくてはいけないNGな声かけについて言及しています。
① 「学校に行きなさい」「学校に来なさい」
思春期の子供は「〇〇しなさい」と言われると反発したくなるもの。「行けるなら行ってるよ、全然わかってくれない」と孤立してしまうこともある。
② 「学校に行かなくていいよ」
 最近の「無理して行かなくていい」という風潮から「行かなくていい」と言ってしまいがちで「行かなくていいんだ」と都合よく捉えられ、欠席を長引かせることになりがち。
③ 「何で行けないの?」「何で来られないの?」
 「行けない」ことを責められていると感じ「自分が悪いんだ」と罪悪感を持ってしまい引きこもるきっかけになりかねない。
④ 「いじめられたの?」「嫌なことされたの?」
 大人の質問攻めから逃れるため、「うん」と言ってしまい、学校に戻る機会を失ってしまったり、更なる質問攻めに引きこもる原因になりかねない。

 きっかけは何かしらあるものの、特に理由がない不登校も2割いると言われています。
 不登校生徒一人一人に向き合って、毎日が楽しく明日も登校したいと思えるような学校づくりに努めていきたいと思います。

校長室のひとりごと「夏の交通安全運動」

〜身につけよう 交通ルールと ヘルメット 〜

 これは明日から19日(金)までの千葉県夏の交通安全運動のスローガンです。

自転車に乗る時にヘルメットを着用していますか?昨年の4月より道路交通法により、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されています。本校の自転車通学はヘルメット着用を許可の一つの条件にしていますが、休日などで自転車に乗る時は、生徒たちのほとんどはヘルメットを着用していないようです。一般の方々はどうでしょうか?確かに着用している人が増えてきたと感じますが、それでも着用していない人の方が多いでしょうか。

 千葉県警によると県内の交通事故の4件に1件は自転車が関係しており、自転車の交通事故で亡くなられた方の多くは頭に致命傷を負っているそうです。また自転車のルール違反による交通事故も多発しているそうです。

 野田市でも4月からの3ヶ月で小中学生の自転車による交通事故が11件発生しています。近年、交通量も増加し、大型トレーラーなども頻繁に往来しており、昨年は死亡事故も発生しているこの地域ですから他人事では済まされません。

 話は変わりますが、新年度のタイミングでは、学校で定めた自転車通学可能な範囲外でありながら、自転車通学を許可してほしいと毎年何件もの問い合わせ(?)があります。お子さんの通学が楽になるようにという親心はもちろん理解しています。しかし、徒歩よりも自転車の方が交通事故のリスクが高いのも事実であり、この地域の交通事情を鑑みれば、自転車通学をさせたくないことも理解してほしいと思っています。決して意地悪でダメと言っているわけではないこともわかってください。

 もうすぐ夏休みに入り子供たちが自転車を利用する機会も増えると思うとどうにも気が気ではありません。交通安全運動の機会に、

ご家庭でも自転車はもちろん、交通安全について話題にしてみませんか。