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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「あと1ヶ月で」

 建国記念の日も過ぎ2月も中旬、いよいよ令和6年度のまとめの時期、年度末が見えてきました。来月の11日は卒業式、3年生は残すところわずか19回の登校で中学校を卒業します。中学校の卒業式には「中学校3ヶ年の課程を修了した」という意味と同時に「義務教育9ヵ年の過程を全て修了した」という意味があり、人生において大きな節目、祝福すべき特別な日です。立派な姿で卒業してほしいと思います。

 今から14年前の3月11日、その日も当時の中学3年生にとっては祝福すべき特別な日でした。卒業式を終えた午後2時46分、あの「東日本大震災」が発生しました。震源から離れたここ野田市でもプールの水があふれるほど大きく揺れ、体育館の天井の一部が落下したり屋根の瓦が落ちたり、地震が原因で火災が発生したりと、被災地ほどではないとはいえ、卒業生への祝福の日が別の意味で特別な日になってしまったことが記憶に残っています。以来この時期になると、災害について考えさせら、いつ起こるかわからない自然災害だからこそ、教師も生徒も防災意識を高め、防災体制を再確認しておこうと思います。

全国の中学3年生にとって門出を祝うにふさわしい日になってほしいと願っています。

 

校長室のひとりごと「Web出願」

 先週、千葉県公立高校入学者選抜の出願があり、本校からも多くの3年生が出願しました。出願といえば、受験生本人が受験する高校に出向いて手続きをし、受験番号の記された受験票をもらう。そして家の神棚など一番大切な場所に保管する…なんていう流れがこれまで一般的でしたが、私立はもちろん県立高校も今は「web 出願」を採用しており、インターネット上で行なっています。ですから、出願時に中学校が作成する調査書(内申書)等は、直接受験校に中学校から送付するという流れです。受験生本人はどっちみち出願も初めてなので戸惑いも少ないのですが、保護者の皆さんの方が戸惑いが隠せないようです。これも時代の流れですかね。

ところで、先週の出願を受けて各校の「志願者倍率」が発表されました。全日制の過程が1.14倍、定時制の課程が0.57倍です。受験生達は出願した高校の倍率を見て一喜一憂していましたが、大切なのはこれからです。入試本番の「学力検査」は2月18、19日に、そして合否の発表は3月4日、受験生本人が従来のように高校に掲示される発表を見に行きます。

倍率に惑わされず自分の実力を発揮し、みんなに桜咲くことを祈ります。

校長室のひとりごと「灯台下暗し」

 スキー林間も終えまた今日から日常に戻りました。菅平が寒すぎたため野田の朝が心地よく感じます。

 さて、この場で野生動植物が絶滅の危機に瀕しているという話題に触れてきました。「スズメ」が近年の開発や環境の変化により激減し絶滅危惧種II種に指定されたという話です。「そういえば最近スズメを見かけないなぁ」。それ以来ずっと気になっていました。「もしかするとこのまま本当に見ないまま絶滅してしまうのでは」とも思い、切ない気持ちでいました。このブログを読んでいる方からも先生たちからも「そういえばスズメ見ないですね」と言われたりもしてきました。

 我が家の庭には、よく鳥がやってきます。この時期は小さな緑色した「メジロ」がチュンチュンと戯れていますが、やはりスズメは見かけません。先週末洗車したての車の屋根に「鳥フン」が落とされていました。拭き取ってもまた落とされます。一体誰の仕業かと物陰から見張っていると、なんと「スズメ」です。それも1羽ではなく4、5羽が車庫の屋根の骨組みに停まっているではないでしょうか。私の気配を察したのかすぐに車庫の外に飛んでいってしまいましたが、見ると以前はよく見かけたように電線にたくさんのスズメが連なっています。

なんだか「鳥フン」ですら愛おしく思えた週末でした。

校長室のひとりごと「スキー林間最終日」

 いよいよスキー最終日、昨日は前も見えないくらいの「豪雪」にも負けず、スキーの腕前はみんな想像を遥かに超えるほど上達しました。レッスン後にはみんな良い顔でホテルに戻ってきました。さすがに疲れはあるものの「インフルエンザ」などの体調不良もなく無事に最終日を迎えました。

 今回のスキー林間では、雪山という非日常の環境で級友と寝食を共にすることで多くの経験を積むことができたようです。中学2年生といえば、多感で一番難しい年頃です。日頃の学校生活ではなかなかできないこと、例えば誰に頼まれたでもないのに、食事後、食堂のイスを整えたり、みんなが脱いだスリッパを並べ直したり、レッスン中に転んだ仲間に手を差し伸べたりと、目立たないところで仲間を支えている生徒たちの姿をたくさん見かけました。おそらく私が知らないだけで、本当はもっとたくさんの心温まる生徒たちの行動があったのだと思います。明日から日常に戻っても、このような気持ちを大切に、そして互いにそんな気持ち、行動を認め合える学年になってほしいと願うばかりです。

さあ、あと半日。今日も滑るぞ!

校長室のひとりごと「スキー林間2日目」

2年生のスキー林間二日目の朝を迎えました。昨日は、ホテルでの昼食後、開校式を行い、午後2時間のレッスンを行いました。雪混じりの天気でしたが、経験者も全くの初心者も皆リフトに乗りなんとか降りてくることができたようです。二日目の今日は一日レッスンがあるので、レッスンが終わる頃には自在に滑ることができるようになるでしょう。

数年に一度という今シーズン最強寒波が関東地方にやってきています。野田もさぞ冷たい朝を迎えていることでしょう。

この画像は、菅平高原のホテルの温度計です。寒さに負けず頑張ります。

校長室のひとりごと「スキー林間」

 今日から3日間学校を留守にします。2年生の校外学習スキー林間に同行するためです。本校では2年生の校外学習「林間学校」はこの時期にスキー実習を行なっています。行き先は長野県菅平高原。年によっては雪不足が心配ですが、今年はどうやらその心配も必要なさそうです。私が若い頃はバブル時期、週末ともなれば若者達はスキーに行っていたものですが、近年はスキー人口も減少し、ほとんどが外国人スキーヤーというスキー場もあるようです。ほとんどの生徒は今回がスキー初体験です。それでも例年、3日目ともなると「シューッ」と滑れるようになるものです。

 今回のスキー林間は、スキー技術の上達ももちろんですが、それよりも日頃ここ野田では味わえない一面の銀世界、そして白い雪山と青空とのコントラスト、−10℃も下回るようなツーンと透き通る空気感などの大自然を肌で感じ取ってほしいと思っています。そして仲間と寝食を共にすることで、互いを思いやり、絆を深めてほしいと願っています。

 学校生活の延長と言いつつも、この非日常の3日間だからこそ「五感」を研ぎ澄ませ、様々なことを感じとれる三日間にしてほしいと願っています。

この三日間は、随時画像もアップしようと思っています。お楽しみに…

 

校長室のひとりごと「渡辺さんと坂田さん」

 暦の上では今日から春「立春」です。幸い雪ではなく雨模様だった昨日は「節分」でした。

 ご存知ですか?世の中の「渡辺さん」「坂田さん」は、節分に豆まきの必要がないそうです。その理由は平安時代中期に遡ります。京の街で悪さをしていた鬼を「渡辺綱(わたなべのつな)」という武将がやっつけたことから、「渡辺」は強いと鬼の間で広まり、以来「渡辺」という姓の家には鬼が近寄らないので「鬼は外」の必要がなくなったと伝えられています。またその様子を描いた当時の絵には別の鬼を退治している「坂本金時(さかもときんとき)」という後の金太郎のモデルと伝えらている武将も描かれていることから「渡辺さん」同様に「坂田さん」も鬼が近寄らないと代々伝えられているそうです。そのため今も「子供が小さい頃はやったけど基本的には豆まきはしない」という渡辺さん、坂田さんが多いようです。お知り合いに「渡辺さん」「坂田さん」はいらっしゃいませんか。ぜひ豆まきをしたか聞いてみてください。

校長室のひとりごと「節分」

 60年も生きてくると、近年の社会の変化についていくのがやっと、というよりついていけず、つい昔の余韻に浸りたくなってしまいます。この時期コンビニやTVのCMでは「節分」や「恵方巻き」という語句をよく目にします。我が子たちが小さい頃には、お面をつけて「ガオーッ」って鬼を演じ、「鬼は〜外」「福は〜内」という大声で豆をぶつけられてきたものです。今の子育て家庭にも豆まき文化は残っているのでしょうか。

 以前も「節分」について触れたことがありますが、季節を分けるのが「節分」、つまり「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日が節分なので一年に4回節分があります。そのうち、一年のはじまりということから立春の前日の節分がポピュラーなわけです。ところで節分といえば2月3日というイメージが強いのですが、今年は2月3日が立春なので2月2日が節分だとご存知でしたか?私も「えっ?」と思い調べてみたところ、地球が太陽の周りを1周するのには365日と6時間かかるそうで、この6時間分を修正するためにこうなっているのだそうです。

 今年の節分は日曜日、家族みんなで豆まきで福を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

校長室のひとりごと「音楽交流会」

 本校に着任する前は、市内南部中学校で校長を務めていました。南部中学校は1学年の人数が本校の全校生徒数程度の大規模校です。大規模校には大規模校の良さがあり、本校のような小中規模の学校にも良さはたくさんあるものです。本校もそうですが中学校は、文化祭や先日の新入生説明会のように小学校との連携や交流活動は行われていますが、同じ中学校同士では、ほとんど交流はありません。部活動の大会などで「敵」「味方」の関係が影響しているのでしょうか。

 実は今日、その南部中学校の吹奏楽部に本校に来ていただき、全国トップクラスの演奏を鑑賞し、また演奏に合わせて本校生徒が合唱するという「音楽交流会」を行います。互いの学校のカリキュラムや授業の関係で、予定を組むのが難しいのですが、午前日課の南部中と一日日課の本校との予定が合い実現する運びとなりました。純粋に同じ中学生の素晴らしい演奏、それに合わせた合唱の場を設けることが互いの生徒の刺激になり、音楽的活動以外にもつながるモチベーションを持たせることができればと思っています。合奏も合唱も一曲を仕上げるには、時間と努力と皆の気持ちを合わせるなど、簡単なことではありません。今日の交流会を通して心に届く何かを感じてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「興風会」

 今日は「柏寿賞・平成柏寿賞」の贈呈式が行われます。この「柏寿賞・平成柏寿賞」とは公益財団法人「興風会」による学校教育振興事業の一つで、市内の学校教育、社会教育、社会体育などの活動で模範となる顕著な実績をあげた教育関係者や市民へ贈られる大変価値ある賞です。

 なかなか一般の方は「興風会」という名前は知っていても詳しくはご存知ないかもしれません。野田といえば醤油、キッコーマンの創業者である茂木、高梨両家が野田の地で事業を拡大できたことに感謝し、地域への恩返しのために、地域貢献の基盤とし昭和4年に設立されたのが「(財)興風会」です。そしてその活動の拠点となっているのが、野田の商店街のキッコーマン本社の隣の一際目立つコンクリートのロマネスク様式の昭和4年に竣工された「興風会館」です。この「興風会館」は当時、県内では千葉県庁に次ぐ規模の洋風建築で、地上4階地下1階建てで国の登録文化財にも指定されています。外観だけではなく中に入れば館内全てがモダンで歴史の重みを感じる造りです。

 そんな歴史と伝統の「興風会」より「興風会館」で本日受賞される皆さん、大変おめでとうございます。私も贈呈式に参列してきます。