飯中 Now
県公立高校入試
いよいよ今日から千葉県の公立高校の入試です。隣接地区であるため、本校からも受験する生徒がいます。明日は面接です。がんばる必要はありません。今まで蓄えてきた実力を出せばよいのです。そのためには、肩の力を抜き、深呼吸をして、リラックスして試験に臨むことが大切です。また、明日の面接も、基本笑顔で、そして、ここぞ!というところでは、相手の目を見て、目でものを言うように力強く言うことが大切です。力を発揮することができるよう陰ながら祈っています。また、埼玉県の公立高校の入試も26日(金)と3月1日(月)に控えています。スポーツの大会前と同じで、試合前だからといって、たくさん練習をし過ぎてしまうと、本番当日、筋肉痛で力を十分に発揮できなくなってしまいますよね。入試も同じで、今日からは、軽く最終調整をすればいいのです。健闘を祈ります。(2月25日 校長)
春の空気に包まれて
まだ2月だというのに、ここ数日は大変暖かく、昨日も自宅の近所を散歩していると、菜の花やスイセン、梅は咲き誇り、桜もいくつか花が開き始め、春の空気に満ちていました。生徒諸君は、春の空気と聞いて、イメージが浮かびますか。空気はまだ少し冷たいが、温かくなりかけ、生命の息吹を感じる早春の空気のことです。人々の気持ちも、新しい生活に希望を馳せる人もいれば、卒業や転勤、退職などの別れの淋しさで心が満ちる人もいます。飯沼中のみなさんはどうでしょうか。さて、今週は1、2年生が25日(木)から期末テスト、3年生は26日(金)に県公立高校学力検査が予定されています。この時期は、以前このブログにも書きましたが、三寒四温と言って、暖かい日と寒い日が半々くらいに訪れます。油断をすると風邪をひきやすい時期とも言えます。大切なテストが控えている訳ですから、健康管理も大事なテスト対策の1つなのです。最近はどの学年の生徒達を見ても、それぞれ立派な中学生だなと感心するほど、この1年間の成長を感じます。今週はテストに向けて、特にしっかりと過ごし、実力を発揮できるようにしましょう。(2月22日 校長)
お風呂の原理(再掲) ~土日はみんな勉強だ~
明日からの土日、そして23日の天皇誕生日は、飯中生は全員!勉強づけの日にしましょう。3年生は県公立高校入試の直前です、1、2年生は3学期の期末テスト直前です。部活も全員ありません。緊急事態宣言の発令期間中ですので、不要不急の外出も自粛です。よって、何事もよく考える飯中生なら、勉強を徹底的にする休日にする以外ありませんね。ここで、以前このブログで書いた、お風呂の原理をもう一度載せます。
生徒諸君の中には、家庭学習をやっても成績が上がらないんだよなぁ…と思っている者がいるかもしれませんね。ここで、私が勝手に、お風呂の原理と名付けている話があります。家での仕事分担で、お風呂を洗い、お湯をはることが自分の役割である生徒もいることでしょう。お風呂に水を入れるときのことを思い出してください。お風呂に栓をして、水を出すと溜まっていきますよね。その様子をまだかなぁ…と思って見ていると、なかなか水は溜まりませんよね。でも、その場を離れ、テレビを見ていたり、他のことをしていると、あっという間に水が溜まりますよね。今は自動で水が止まるお風呂が多いと思いますが、ひと昔前なら、水があふれてしまい、大変なことになってしまうこともありました。勉強もこれと同じなのです。昨日は1時間勉強した、今日は1時間半。成績が上がったかなぁ…と思っているうちはなかなか成績は上がりません。そうではなく、学校で習ったことを家で復習したら、ワークができた、家庭学習で教科書を読み、意味を調べて次の日の授業に臨んだら、授業がよく解った。この、解った、できたという喜びや、やりがいを、さらに、もっとやってみようというやる気に変えるのです。テストの点数や成績のことなど忘れ、解るって楽しいという気持ちを味わい、日々家庭学習を続けてみよう。しばらくすると、必ず君の成績は上がっていますよ。(2月19日 校長)
生徒諸君に問う ボランティアとは…
先日、学校評価アンケートの集計結果を保護者の皆様にお伝えする手紙を配りましたね。生徒が回答した内容の集計結果の中で、積極的にボランティアをしているという質問項目への回答が48.2%という低い結果でした。私はこの結果を見てまず思ったことは、今年は、新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止となった。例年大凧マラソンの給水所ボランティアに100名以上の生徒がボランティアとして参加しているので、今年はこの数字なのかなと…。しかし、よく考えてみてほしい。ボランティアの意味は、自由意志、自ら進んでやることです。まだまだ奉仕というイメージが強いようですが、そうではなく、自発的な意志に基づいて、人や社会に貢献することです。もう少しわかりやすく言えば、誰もが、自分でできることを自分の意志で、時には周囲とも協力しながら見返りを求めずにする行動のことです。つまり、大凧マラソンや生徒会が声をかけて行うものに参加することだけがボランティアではないということです。電車でお年寄りや身体の不自由な方に席を譲る、街で目の見えない方が困っていたら声をかけ、そっと肩や腕を差し出す、学校を休んだ友達にプリントを届けたり、明日の連絡を教えてあげたりする、クラスで誰がやるのか決まっていないことが起きたら自らやる、3年生で進路が決まった者が決まっていない級友に気を遣い、励ましたり勉強を教えてあげたりする、数え上げたらきりがありませんが、自分の意志で自分ができることをやれたのかどうかを聞いている設問なのです。飯沼中には、ボランティア精神に溢れた優しい生徒がたくさんいることを私は知っています。アンケートを再度実施することはしませんが、私は生徒たちのボランティア精神は、十分に育っていると思っています。(2月18日 校長)
1,2年生 学力テスト
今日は、1、2年生が校内独自での学力テスト実施日でした。毎年、年度当初に、国や県の学力テストが一斉に行われますが、本校では、1年間のまとめであるこの時期に1、2年生を対象に学力テストを実施しています。1校時は学活扱いで自習とし、各自で最終調整を。2校時から6校時で5教科のテストを実施いたしました。入学試験と違い、定期テストや実力テストは結果が返ってきます。なぜかと言えば、結果を活かしてほしいからです。できなかったところをしっかりとやり直しをして、満点の実力に高めて次の学習に臨んでほしいからなのです。試験はやり直しが命なのです。(2月17日 校長)
3年生諸君へ ~カウントダウンが始まりました~
今朝、校長室でいつものように窓から見える青空に映える校舎や遠くに見える富士山を見ながら、3年生はあと何日登校するのだろうと思い、カレンダーを見て確認すると、今日を入れて2月の登校日はあと8日、3月は11日目の登校日が卒業式でした。ついにカウントダウン20日を切ったか…そんな思いで各教室を回っていたら、美術室で3年2組が授業をしていて、担当の内山先生が、来週は祝日なので、今日は君達が義務教育で受ける最後の美術の授業ですとおっしゃっているところに居合わせました。これから授業時数の少ない教科からどんどん、最後の授業になってゆきます。3年生諸君には、感謝の気持ちを込めて、ぜひ楽しんで残りの授業を受けてほしいです。(2月16日 校長)
県内一斉部活動停止について
本日の帰りの会で、県内一斉、部活動の当面の中止についての文書を生徒に配布しました。1月7日に緊急事態宣言が発令され、本校では、その社会的な意義を鑑み、当面の諸活動を停止とし、約2週間動向を伺いました。この期間に、様々な方面からご指導をいただいたり、情報を収集したりして部活動の再開についての準備を進め、再開にあたっては、全体指導の後に、各部でミーティングを開き、各部の活動の特性を考え、どのような活動が危険であり、そのためにどのような活動をしていくことが大切なのかを、顧問の指導のもとに、自分たちで考えさせ、新たな出発をしました。そういった経緯があるだけに、この度の部活動の停止につきましては、教職員一同、大変残念な思いであります。しかし、現実は変えられません。受け止め方を変えましょう。連日報道されている、新規感染者の数は、数字の上では明らかに減少しています。しかし、ここで安心して気が緩んだ行動をすれば、何度でも同じことを繰り返し、また新たな波が発生します。ワクチンもこれから徐々に普及していくと思われます。ここで、様々な視点でもう一度できる事をやり切り、宣言解除後には、気を抜くことは許されませんが、学校における教育活動の活動範囲を広げ、より豊かな活動ができるようになることを期待してがんばろうではありませんか。特に2年生は、春以降の学校総合体育大会や文化部のコンクールで部活の活動を終えます。したがってこの期間、家でダラダラ過ごすか、自宅でできる事を考えてするのかで、学総の結果に大きな影響を与えることになります。さらに、期末テストを今までにないくらいがんばることもできるのです。ピンチをチャンスに変える絶好の機会だと考えて、元気出していきましょう。(2月15日 校長)
いきいき子育て 25 【 啐啄同時 】
啐啄同時(そったくどうじ)という言葉、ご存知でしょうか。意味は、何かをするのに絶好のタイミング、逃してはならない好機のことです。啐とは、鳥のひなが卵から生まれ出ようとするときに、殻の内側からくちばしでつつくこと。啄とは、そのとき親鳥が外から殻を破ること。啐啄同時とは、まさに子育てや教育において、絶妙なタイミングで、いよいよという時に、教え導く者が、教わる者に力を与え、成長を助けることだと思います。ここで、ひな(教わる者)は、自分の事だけを精一杯がんばるわけですが、一方の親鳥(教え導く者)は、子の力を信じて待ち、ここぞという時に力を与える機を逃さないように見守り続けることが必要となります。1、2年生では、学習や生活上の事で悩んだり、つまづいたりすることはよくあります。3年生は、今まさに、中学校卒業後の新たな世界を切り拓くために、卵の殻を内側から破ろうとしています。中学生の子を持つ保護者の皆様、啐啄同時という言葉の意味を本日改めて考えてみてください。本校教職員も学校の先生という立場で、啐啄同時を意識して職務にあたらせます。(2月12日 校長)
3年生、中学校最後の期末テスト
本日10日(水)、そして明日の建国記念の日を挟み、12日(金)、3年生は中学校で最後となる期末テストが行われます。ここで、3年生には人生勉強の一環として話しておきたいことがあります。それは、ものごとの結果は不平等であるということ。平等であるべきは、機会の平等であり、これが保障されていれば、あとは個人でがんばるしかないのです。運動会でみんなで手をつないで一緒にゴールする幼稚園や小学校があるとも聞きますが、それは幼少時代限定の配慮であり、中学校そして中学校卒業後は、そうはいきません。今回のテストの結果も当然、1番から100番まで結果として現れます。しかし、機会の平等は保障されています。この場合の機会の平等とは、みんなに等しく1日24時間が与えられ、等しく学校で授業を受け、教科書もみな同じです。あとはみなさん一人一人がどれだけがんばるかなのです。試験の結果が悪いのは、自分の勉強が足りなかったから、分からないことをそのままにしておいたから、とことん追求しようとするかしないか、健康管理ができていなかったからなど、すべて個人の取り組みが問われます。これは今月26日に控えている、県公立高校の入試の結果も同じです。先ほど述べた運動会の例を考えれば分かりますが、結果を平等にしようとすれば、何らかの配慮した働きかけをしなければなりません。その行いは、やがて新たな不公正を生み出すことにつながります。ここまでを読むと、厳しい現実のように受け止める者もいるかもしれませんが、実はみなさんは既にこのような現実の中で生きてきています。部活動では、運動部の試合、文化部のコンクールなどはすべて、結果はなかなか思うようにはいきませんでしたよね。確かに人生で初めての進路選択において、結果の不平等は大きな痛みになるかもしれません。しかし、日本人は元々変化への適応力を持つ強い国民のはずだと考えます。明治の維新期そして戦後の復興期、阪神大震災や東日本大震災、この国はチャレンジ精神旺盛な人物たちを排出し、新しい社会を築いてきたのです。飯沼中で過ごした3年間では、日々の教育活動を通して、しなやかで強い人間を育て、自信を持って未来の社会に生徒を送り出すという合言葉で教育活動を行ってきました。生徒諸君には、寒風に立ち向かう力はあると信じています。(2月10日 校長)
歴史特別授業 ~春日部市神明貝塚を学ぶ~
本日は、1年生の社会科、歴史の授業の一環として、教育委員会の文化財保護課の先生方にお越しいただき、1校時から3校時までを使い、順番に3学級の指導をしていただきました。例年、小学校を中心に指導されているところを、無理を言って、中学校にレベルアップした内容のご指導をお願いしたところ、快く引き受けてくださりました。私もつい引き込まれ、時間を忘れて聞き入ってしまいました。印象的だったのは、みなさんの住む春日部市、庄和地区の神明貝塚、そして地元である米島や東中野地区にも集落があり、たくさんの出土品があること、そして近くにあった集落でも、出土した貝の種類が違うということは、何を意味しているのかなど、話を聞くだけでなく、考えさせられる内容だったこと。また、最新の進んだ研究により、縄文時代は狩猟生活というイメージが覆され、狩猟に加え、初期の農耕生活を送っていたことも分かってきたことなども印象的でした。さらに、考古学という分野も、科学技術の進歩により、社会科の歴史分野だけではなく、広きに渡る学問の分野と絡み合い発展しているということも驚きでした。実際に貝や動物の骨、石包丁や石斧、そして土器を見て、触る生徒たちの瞳は輝いていました。難しいことをわかりやすくご講義いただいた春日部市教育委員会の先生方には大変お世話になりました。楽しく興味深い授業をありがとうございました。(2月9日 校長)