生徒諸君に問う ボランティアとは…
先日、学校評価アンケートの集計結果を保護者の皆様にお伝えする手紙を配りましたね。生徒が回答した内容の集計結果の中で、積極的にボランティアをしているという質問項目への回答が48.2%という低い結果でした。私はこの結果を見てまず思ったことは、今年は、新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止となった。例年大凧マラソンの給水所ボランティアに100名以上の生徒がボランティアとして参加しているので、今年はこの数字なのかなと…。しかし、よく考えてみてほしい。ボランティアの意味は、自由意志、自ら進んでやることです。まだまだ奉仕というイメージが強いようですが、そうではなく、自発的な意志に基づいて、人や社会に貢献することです。もう少しわかりやすく言えば、誰もが、自分でできることを自分の意志で、時には周囲とも協力しながら見返りを求めずにする行動のことです。つまり、大凧マラソンや生徒会が声をかけて行うものに参加することだけがボランティアではないということです。電車でお年寄りや身体の不自由な方に席を譲る、街で目の見えない方が困っていたら声をかけ、そっと肩や腕を差し出す、学校を休んだ友達にプリントを届けたり、明日の連絡を教えてあげたりする、クラスで誰がやるのか決まっていないことが起きたら自らやる、3年生で進路が決まった者が決まっていない級友に気を遣い、励ましたり勉強を教えてあげたりする、数え上げたらきりがありませんが、自分の意志で自分ができることをやれたのかどうかを聞いている設問なのです。飯沼中には、ボランティア精神に溢れた優しい生徒がたくさんいることを私は知っています。アンケートを再度実施することはしませんが、私は生徒たちのボランティア精神は、十分に育っていると思っています。(2月18日 校長)