飯中 Now
学校評議員会
本日は、令和3年度第1回学校評議員会を行いました。学校評議員制度は、学校教育法施行規則を根拠として、地域社会に開かれた学校づくりを一層推進していくため、保護者の代表の方や地域でご活躍の住民の方、教職経験のある方や有識者などがその構成員となり、地域の思いや願いに即した特色ある学校教育を実施するために、相互の意思疎通や協力関係を高めるために設けられた組織です。各学校ごとに概ね、5名前後の評議員を置き、定期に会議を開いているものです。本日は令和3年度のこれまでの教育活動を振り返り、ご意見やご感想をいただくとともに、今後の学校の教育活動についてもご意見を賜りました。また、授業参観もしていただき、生徒達の様子を見ていただきました。2、3年生はテスト日でしたので1年生と5、6組の授業を観ていただきましたが、「どのクラスも良い授業でしたね」と褒めていただきました。(6月18日 校長)
大人になる No27
【 学総を終えて 】
毎朝、自分自身の健康のためをも含め、学校区を歩き、小・中学生の通学の様子を見守っています。みなさんよくご存じの通り、学校の周りは、四方すべてが田んぼですね。また地域の所々には畑があり、自分の家の小さな庭で行っている家庭菜園の苗の様子と比較しながら楽しく歩いています。歩きながら見る街の景色と車で走りながら見る景色とは、実は全然違います。今も述べた田んぼや畑の様子が手に取るように分かりますし、季節の空気を感じます。さて、田んぼで気付いたことなのですが、ゴールデンウイーク頃に水を入れ、稲の苗を植えますよね。その後しばらくすると、いったん水を抜いてしまうのです。これはどうしてかというと、水がなくなったことで、稲が懸命に生きようとして、根を広く深く張るのだそうです。その後また水を入れることで、丈夫でおいしい米ができるのだそうです。良い環境で育つことだけが将来、強くたくましく、そして、より良く生きていけることにつながるとは限らないということを学んだ気がします。長い人生にはカッコ良く勝つことよりも、負けることの方がはるかに多いのです。一生懸命に取り組んだのなら、負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのだから。負けた時には受け身をとり、すぐに体勢を立て直し、新たな気持ちで次の一歩を踏み出す。そんなしなやかで強い人になりたいものですね。歩きながら田んぼを見て学び、感じたことです。(6月17日 校長)
特別支援学級交流会
今日は葛飾中学校を会場に春日部市の東ブロック(旧庄和町)を中心とした中学校のグループが集まり、特別支援学級の交流会が行われました。今回は、飯沼中学校が企画運営をする番であったため、5、6組の先生方の指導のもと、司会進行などもすべて本校の生徒の手で行われました。小学校でも交流会を行っているので、小学校の頃からの顔なじみであったり、放課後に通っている施設で一緒に過ごしたりする仲間もいたようで、すぐに楽しい雰囲気で活動が始まりました。自己紹介を兼ねた、カードを使ったグループエンカウンター(出会いにおける人間関係づくり活動)に始まり、みんなで楽しく「日本よさこい数え歌」を踊ったりと楽しい時間を過ごしました。今日の交流会を見て、改めて飯沼中の生徒達はみな、素直で穏やかでそして、しっかりした生徒が多いと感じました。(6月16日 校長)
学校総合スポーツ大会 2日目
今日は学校総合スポーツ大会市内予選会、本校からは、男女テニス部の団体戦が、男子は大沼運動公園、女子は庄和総合公園でそれぞれ行われ、教頭先生と分担して応援に行ってきました。私は大沼運動公園に男子の応援に行ったのですが、夏空の下、爽やかなユニフォームに身を包み、テニスをする3年生男子はカッコいい!の一言でした。新人戦で優勝しているので、第一試合はシードで始まりました。東中に勝ちベスト4へ。そして江戸川中に勝ちファイナルへと進みました。ファイナルの対戦相手は武里中でした。本校の生徒達は、暑いなか3試合連続でのプレイで正直きつかったようでした。結果は、1-2で惜しくも負けてしまいました。結果だけを見れば残念ですが、試合をする本校生徒達を見て、チームが1つになり、点を取ったときにはチーム全員で拍手をし、点が取られても、「ドンマイ」「切り替えよう」と応援しているのを見て、心から本校生徒と顧問の先生を誇りに思いました。お疲れ様でした、かっこよかったですよ!女子も1-2で豊野中に負けてしまいましたが、みんながんばっていましたと報告を受けました。女子テニス部のみなさんもお疲れ様でした。
学校総合スポーツ大会 & 吹奏楽部演奏会
6月12日(土)、大会の応援をするため、朝6時に学校に到着すると、すでに顧問の先生方の車と生徒達の自転車があり、朝の最終調整が行われていることが、校庭から聞こえてくる掛け声や雰囲気で分かりました。私は早くも、“よしっ!”という気持ちになりました。スポーツの試合ですから、試合に勝ち負けはつきます。しかし、そんな結果よりも大切なことを先生方の指導のもとに、飯沼中の生徒達は既に学んでいると思ったからです。さて、応援に出発します。生徒達の活躍する姿を私も心に焼き付けます。健闘を祈ります。
今日は教頭先生と分担して、生徒諸君の試合の様子を応援に行ってきました。私が応援に行ったのは、まず、谷原西グランドで行われていた、女子テニスとサッカーでした。テニスはコートがたくさんあり、本校の生徒達も同じ時間に複数のコートで試合をしていたので、応援も大変でした。3年生を中心にどのペアも真剣な表情でプレイしていました。さらに真剣な表情の中にも、良いプレイをした時やミスをした時でさえも笑顔でエア・ハイタッチをしていたのが印象的でした。次にすぐ隣のグランドではサッカー部が試合をしていました。飯沼中と緑中の合同チームは、武里中との対戦でした。本校からは4、5名の生徒が試合に出ていました。サッカー部の生徒達は日頃から緑中と練習をしているので、既にチームメイトとして違和感なくプレーしていましたが、私は、知らない生徒が半分以上いるチームの試合を見て、不思議な感じがしました。しかし、スポーツとは不思議なもので、すぐにこの合同チームを熱く応援していました。次に向かったのは、野球部の試合です。豊春中との試合でした。新人戦も豊春中との対戦で惜敗しているため、どうなっているか固唾を飲んで牛島球場に向かいました。球場に着き、得点版を見ると、5回裏で4点のビハインドの状況でした。生徒達は、大きな声を出し、プレーをしていました。また監督も日頃の授業や朝・帰りの会などでは決して見ることのできないほど大きな声と気迫で頻繁に選手を励ましていました。最後に向かったのは、武里中で行われた女子バスケットボール部の試合です。3年生中心にこれまでがんばってきた女子バスケットボール部ですが、ここ数日でけが人が出てしまい、最後の大会に出場することが叶わなかった選手もいました。そういった選手の気持ちをも背負い、チームが一丸となって必死に試合に臨んでいたのが印象的でした。今日私が応援に行った競技は、勝ち負けの結果だけで言えば、全て惜しくも負けてしまいました。しかし、中学生の部活動の目的は勝つことではありません。それ以上に貴重で大切な経験をたくさんし、学ぶことの多かった3年間だったはずです。3年生の生徒諸君お疲れ様でした。まだ、試合の残っている男女テニスの団体戦、そして男女バドミントン部、陸上部の生徒達の健闘を祈ります。
さて、汗と涙、泥まみれのユニフォームもいいですが、吹奏楽部の演奏会もとても心が癒される、手作りの心温まるものでした。今日12日に予定されていた東部地区の演奏会が新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。「なんとか生徒達に演奏会の経験をさせてやりたい」という2人の顧問教師からの熱い訴えに、「どうしたらできるのかを考えて提案しなさい」と言ったところ、翌日には企画書を持って来たのです。その情熱に負け、「よし、やろう!」となり実現しました。生徒達の生き生きとした表情と演奏、先生方の演奏と短時間ではありましたが、手作りの心温まる演奏会でした。はやく以前のように思い切り活動できる日が来るといいですね。(6月12日 校長)
大人になる No26
【 中学生には夏がよく似合う 】
明日は学校総合スポーツ大会の集中日です。今日はその初日として、東中学校を会場に水泳の大会が行われています。中高生にとっての部活動とは、授業だけではなかなか身に付かないこと、例えば健康で力強く生きるための体力やどんなことにも負けない強い心、また、授業だけでは学びきれないこと、例えば礼儀、感謝の心、友情などを学ぶ青春の活動です。運動部の3年生にとっては、この学校総合スポーツ大会をもって、中学校の部活動を引退することになります。私は個人的には、引退ではなく、進路を切り拓くための準備(主に勉強)を優先するため、活動を停止しているに過ぎないと思っています。以前、私が鷲宮中学校で陸上部の顧問をしているときに、3人とも入れ替わりで陸上部で活動した3兄弟がいました。上の兄が在学中に小学生だった弟たちも小学生ながらグランドで一緒に走っていました。彼らは、3年生の夏の最後の大会が終わっても、正式な大会には出場権がないにもかかわらず、3月31日まで毎日部活動に参加し、後輩たちと練習をしていました。卒業後も大会が終わると必ず結果の報告をしてくれました。数年後には、東京マラソンで優勝し、その時も結果報告の電話をくれました。公務員ランナーと呼ばれた川内選手です。彼らは部活動を理由に勉強ができないようなことは当時の顧問(私)に許されていませんでしたので、勉強も手を抜かずにやりましたし、それ以上に陸上競技に打ち込む魂があったのです。飯沼中の生徒諸君はどうですか…。中学生には夏がよく似合います。日焼けした顔、さわやかな汗、真剣な表情、そして美しい涙…。3年生の生徒諸君、明日は全てを出し切り、悔いの残らない試合をしてほしい。そして後輩達は、その姿を心に焼き付け、先輩方を越えられるよう、今後さらにがんばってほしい。(6月11日 校長)
大人になる No25
【 また1つ大人に近づきました 】
今日は、年に1度の生徒総会。生徒総会とは一体何でしょうか。担任の先生から説明はあったでしょうか…。私は本当の名称は、生徒会総会だと思っているのですが、生徒総会とは、生徒会の総会です。人は1人では生きてはいけませんよね。人が複数で生活するところには、ルールというものが存在します。また、複数の人の集まり(組織といいます)には、役割分担があったり、みんなのために使う目的でお金を集めたりします。そして年に1度(多くの組織は4月や5月)、総会という全員の集まる会議を開き、代表の役員から、昨年度はこういう活動をしました。みなさんから集めたお金はこういう使い方をしました、という報告を受けます。次に、今年度はこういう活動を予定しています、また、お金はこういうことで使う予定ですと説明を受けます。これらの報告や説明を聞き、会員全員でそれでいいかを考え、多数決を取ります(承認するといいます)。総会に関する一連の流れは、職場の総会でも、地域の自治会の総会でも同じです。先生方も春日部市の先生方の総会とPTA総会など職場に関する総会を毎年4、5月に行います。今日は生徒会の総会だったわけですが、生徒会の会員である生徒諸君一人一人が、より良い学校生活にするためによく話し合いに参加していたと思います。なお、今年度は新型コロナウイルスの影響で、体育館ではなく、zoomを使っての各クラスでのリモートによる総会となり、また議案の承認についても、Google foamによる議決となりました。若い人たちの適応性は目を見張るものがあると感じました。飯沼中の生徒達は今日、大人になるための経験を1つ重ねました。
次に、今日は3年生の家庭科の授業を教育委員会の先生方が参観に来ました。内容は、収入と支出を具体的に想定して、1ヶ月の生活の仕方を考えるという授業でした。自分が中学校時代にこのような内容の授業を受けた記憶がないなぁと思い返してみたところ、校長先生の中学時代は、男子が技術、女子が家庭科と男女に分かれて習っていたのです。つまり、私は家庭科を中学校で習っていなかったのです(体育も男女で別修でした)。今日は、毎月かかる生活費の一覧表から、家計簿のようなものを作っていくと、どの生徒も感想で述べていましたが、「無駄遣いをしてはいけない」、「こんなに毎月学校や塾の費用がかかっているとは思わなかった」、「貯金も大切」、「親に感謝」などの感想を持ったようです。このような実生活に即した学びも大人になる上で必要なことです。飯沼中は、生徒諸君が大人になるための学び舎なのです。(6月10日 校長)
今日の飯沼中
大人になる No24
【 夢をかなえる ~素晴らしい人生~ 】
せっかくの人生なんだから、素晴らしい人生にしたいですよね。そのためには、自分が必要としているものを、ためらわず自分自身に与えよう。与えると言っても、ただ待ち続けているだけではダメです。積極的に自分で行動を起こそう。それは知識を得ることだったり、経験を重ねることだったり、資格を取ることだったり、そして前向きな心や体力であるかもしれない。植物が日の光や水を得て成長し花を咲かせるのと同じで、君が人生の花を咲かせるために必要なものを自分で考え、自分に与えよう。疲れたら休んだっていいんです。いつでも身体や心の声に耳を傾けよう。人と比べる必要もないのです。いつでも前向きに考えるよう心がけよう。つらいことがあったら、我慢するのではなく、自分で行動して何とかすること。もし、自分の力で解決できないときは、遠慮せずに周りに助けを求めよう。幸せになるんだと心に決めて、心の中にイメージを持ち続けていれば、夢は必ず実現できる。 つづく(6月8日 校長)
大人になる No23
【 夢をかなえる ④ ~自分を信頼する~ 】
自分で考えて人生を選ぶ時には勇気がいるものです。その勇気はどうやって持てばいいのでしょうか?私は、まずは自分を信じることから始まると思います。自分には、自分だけの良さがあり、それをみんなが求め、必要としているはずです。音楽でも美術でも文学でも、名作を生み出した人の多くは、若い頃、君と同じような不安を抱えていたに違いありません。スポーツでプロとして活躍した人も同じです。でも彼らは、認めてくれる人がいないときでも、自分を信じ、目標に向かってまっすぐに進んだからこそ道が拓けたのです。君は、いままで自分に自信が持てず、いつも大事なところで弱気になったり、積極性を発揮できなかったりを繰り返してきたのではないだろうか。人は君のことを、謙虚で優しい人なんて言ってくれるかもしれません。確かに、人との付き合いでは、謙虚であることが必要なこともあります。しかし、自分の人生を選択するような大事な場面では、それではうまくいかないことの方が多いと思います。そういう時は、自分がうまくできた時のことを思い出し、自信を持とう。例えば、みんなの前で、うまく発表できたこととか、職場体験で小さな子供たちに慕われたこととか、思い切って先生に反論したら先生もわかってくれたときのことなど。自分の得意なことや良いところに気持ちを集中させていると、それだけで自分を信頼する気持ちが高まってくる。それだけで自分を好きになり、自分を信じるための土台が、自然に君の中に築かれていくのです。 つづく (6月7日 校長)