飯中 Now
大人になる No22
【 夢をかなえる ③ ~成功って何だろう~ 】
成功にはどんなイメージを持っていますか…。お金をたくさん持っている人のことでしょうか?権力を手にしたかで成功を測る人もいるのでしょうか。成功するということは、友達をたくさん作ることかもしれない。何かをつくり出したり、好きなスポーツを学校を卒業後も続けることかもしれない好きなことをやっている人は、絶対的に幸せだと私は断言する。私は教員になり、日曜日の夜や月曜日の朝に憂鬱な気持ちになったことは一度もない。毎日、明日はどんなことを朝の会で話そうか、授業ではどんな取り組みをしようか、陸上部の練習メニューは何にしようかと考え、明日もやるぞ!という気持ちでいました。今の時代の働き方には合わないが、土日も毎週部活動をやり、お盆休み返上で全国大会のためにグランドに立った。年末年始も駅伝(当時は1月の中旬に県大会が行われていた)の練習でグランドに立ったが、それが苦痛だとは一切感じなかった。校長になった今も、仕事を生きがいにする気持ちは少しも変わらない。充実した日々を学校で送っている大変幸せな人間だとつくづく思う。諸君も好きなことが職業につながったら最高だと思います。人は、真剣に打ち込むものを持っていると充実感が得られます。また友達をたくさん持っている人は、分かち合う喜びを知ることができます。つまり成功はお金では測れないと私は思います。自分が人の役に立てるということを実感したり、自分の知っていることや感じた喜びを誰かと共有したりすることが成功なのではないだろうかと私は考える。いまあるものをかけがえのないものだと感謝する人もいる。そんなシンプルな生き方もある。どれだけお金や物を持っているかなんて大事なことじゃない。そんなことを望む必要もない。健康でシンプルでスッキリした人生を送ることができたら、それも成功の1つの形だと思います。成功とは何かを決めるのは君自身の心です。成功に決まった形があるという考えは、もう捨てた方がいい。 つづく(6月4日 校長)
大人になる No21
【 夢をかなえる ② ~中学校卒業後の第一歩は…~ 】
今日は3年生の生徒、保護者合同の進路学習会を行いました。3年生の生徒諸君は、あと10ヶ月後には、小、中学校9年間を共に過ごしてきた仲間と別れ、それぞれの人生の第一歩を踏み出すのです。どの方向に一歩を踏み出すのかは、人それぞれ…。多くの者は、高等学校に進学するのでしょう。そこで、どの高校に進学するのかが当面の考えなければならない課題となります。考えるときに参考とする高校の特徴は、通学距離や時間であったり、入学試験を勝ち抜くための自分の学力との関係であったり、3年後の進学先や就職先であったり、やりたい部活動の有無や活動状況も気になることでしょう。気をつけなければならないことの1つは、いわゆる学力テストの偏差値だけで高校を決めることです。同じ位の偏差値の高校でも、見学会や説明会、体験入学に参加してみると、それぞれの特徴があって、雰囲気は全く違うことも少なくありません。これは人間と同じで、人間も学力テストの偏差値が同じ2人がいても、顔も性格も、体つきも、雰囲気も皆それぞれ違いますよね。ですから、学校の特徴をよく調べる必要があるのです。また、県立か私立かなど設置者の違いにより学費なども違ってきます。今は各世帯の収入に応じて、補助金が出る制度がありますので、私立イコールお金がかかるという時代ではなくなってきています(私が担任をしていた時代は、三者面談をすると、「うちは私立に行かせるお金がないから、県立一本勝負で!」というご家庭も少なからずありました)。私が一番大切にしてほしいと思う進学先の決め方は、将来の自分を考え、そこから逆算して人生を考え、中学校卒業までたどり、どんな学校に進むことが必要なのかを考えるというものです。例えば、私のように学校の教員になりたいと思う者は、大学で教員になるための勉強をして、教員免許状を取得する必要があります。その上で、各県の教員採用試験を受験し、合格すると先生として学校で働くことができるのです。よって、大学選びは教員免許状が取れる大学を選ぶ必要があります。また、高校選びは、そのような大学に進学実績のある高校を選ぶことが将来の夢をかなえることに近づくというわけです。これから生徒諸君は、まず自分自身を見つめ、考え、悩んでください。そして、保護者や担任をはじめとする先生方と話し合うことも必要です。幼い時とは違い、将来のことを考えることは、楽しみより不安が多いものです。しかし、その不安をゲームをすることでごまかしたり、逃げたりしていては、一歩も夢に近づくことはできません。君は一人じゃない!仲間やまわりの人と一緒に、人生を切り拓くためにがんばっていこう。(6月3日 校長)
大人になる No20
【 夢をかなえる ① ~世界は変化している~ 】
世界は刻々と変化している。いままでの常識や価値観はもちろん、人々のモラル(道徳観やマナー)も変わってきた。古い価値観にとらわれずに、新しい考え方で生きようとしている人は増えているけど、そこにはまだ困難がつきまとっている。技術が進歩して、人々は瞬時に色々な人とコミュニケーションできるようになった。昔は手を伸ばしても届かなかったのに、いまは世界がすぐそこにある。しかし、それゆえに大量に流れ込んでくる情報に圧倒されて、自分を見失ってしまう危険性もある。また、男も女も、若者も定年退職後の人も、誰もが色々な生き方があることを知って、自分なりに人生を選びたいと考えるようになった。いつの時代も若い人の多くは、自分を反抗的な人間だと思い、保護者や先生の言う真面目な生き方は嫌だと思うものだ。でも、どうしたら自分なりの生き方ができるのかわからなくて、悩んでいる若者もいるだろう。人生を決断する時は勇気がいる。一歩踏み出してみても、すぐに成功するとは限らない。選ぶ仕事によっては、長い間下積みをしたり、知識や技術を学んだりしなければならない。失敗すれば多くのものを失う可能性だってある。きっと多くの保護者や先生方は、昔ながらの考えに立って、君に意見するだろう。ときには、保護者が勧めるとおりに生きた方がいいように思えたりすることもある。自分らしく生きてみたいと思うけれど、保護者の期待にこたえたいという気持ちだってある。そこで、一度立ち止まって考えてみよう。君にとっての成功とか幸せとは、いったい何なのか…。つづく (6月2日 校長)
大人になる No19
【 自分を好きになろう 】
6月になりました。今日は天気が良くて、とても気持ちがいいですね。5月は、体育祭や中間テストなどをがんばった生徒の姿をたくさん見ることができました。また、5月にがんばり切れなかった生徒もいたかもしれません。でも大丈夫!今日からまた新たに自分づくりをしていこう。さて、自分を好きになるということは、大人にとっても、子どもにとっても、難しいことですよね。どうして私は、こんな容姿なのだろうとか、どうして僕は、友達とうまくやれないのだろうとか、どうして自分は勉強ができないのだろうとか…。生活の中で、いつもそんなふうに自分のマイナス点ばかり数えあげ、ため息をついていませんか…。特に中学生くらいの年頃だと、自分と他人を比較して、背が高い・低いとか、足が速い・遅いとか、絵が上手・下手とか、テストの点数を比べたりしがちですよね。でも諸君には、他人と自分を比較して、落ち込んだり、優越感に浸ったりするような生き方、考え方ではなく、かけがえのない自分を認め、好きになり、だからこそ自分を高めるための努力をし、そして同時に他人も同様にかけがえのない存在であることを認め、大切にできる人になってほしい。ここで、自分を好きになり、自分をかけがえのない存在と感じることを、英語では、Self-esteem(セルフエスティーム)といいます。日本語では聞き慣れませんが、自尊感情といいます。しかし、私達はともするとSelf-esteemを感じることのないまま、Powerlessness(パワーレスネス)つまり、無力感ばかりを感じ、自分の価値がわからなくなってしまうことが少なくありません。自分の感情を抑えることなく主張し、その上で相手をも尊重するという考えや行動をアサーションといいます。ありのままの自分や他人を認め、自分の中にある力を信じて、1つ1つの出来事に対処していくための方法です。社会の中の様々な問題やゆがみを解決する糸口は、まずは、とにかく自分を好きになることが第一歩なのかなと思います。(6月1日 校長)
5月最終日
はやいもので、今日で5月が終わります。5月、生徒諸君は何を考え、何をがんばり、そして、何を学び、成長しましたか。忙しい毎日に心を奪われ、こういったことを考えることなく過ごしていると、あっという間に1学期、いや1年間が終わってしまいます。こまめに立ち止まり、自分を振り返り、小さな軌道修正をすることで、間違いのない着実な進歩をすることができます。5月を振り返り、6月に向けた新たな志を立てよう。
さて、28日(金)、みなさんが体育祭の振り替え休業日の日に、学区にある中野小学校の算数の研究授業にお招きいただき、授業の様子、学校の様子を参観させていただく機会に恵まれました。特に私は6年生の算数を見たのですが、どの児童も大変意欲的に学習に取り組んでいました。よく考え、よくまとめ、よく意見を交流し、そして発表していました。来年、本校に入学することを首を長くして楽しみに待っています。また、そのことに関連して、明日6月1日~6月3日までの期間、旧庄和町の学校選択制に伴う学校公開日が設定されています。公開日の時間設定は、1校時から3校時となっていますが、私は校長として、公開日はもちろんですが、365日いつでも、何時でも学校を公開しているつもりです。地域立の学校ですので、小学生の保護者の皆様、地域の皆様、そして本校生徒の保護者の皆様、いつでも飯沼中にお越しください。部活動の朝練習、朝の会、授業、給食、帰りの会、放課後の部活動といつでも、何時でも、仕事の空き時間にちょっとだけでも結構です。学校にお越しになり、お子様たちの様子を見に来てください。また、校長室も常に扉を開けておりますので、ご意見、ご要望など大歓迎でお待ちしています。(5月31日 校長)
英検
本日、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定(英検)を、本校を会場として行いました。合格を目指して、真剣に取り組んでいる生徒の姿がありました。資格を有するということは、人生の可能性が広がることにつながります。前向きに生きる生徒の皆さんの合格を祈っています。 なお、春日部市では、英語検定の検定料の助成を行っています。助成についての詳細は、下記で確認してください。↓クリック
https://www.city.kasukabe.lg.jp/kosodate_kyoiku/kyouiku/miraijinzai/eigokenteijosei.html
部活動で青春しよう ~学総にむけて~
今日は、体育祭の振り替え休業日。午後からの出張の準備で午前中学校に行くと、校舎内、体育館、そして校庭では、本校の生徒達が顧問の指導のもとに活発に活動をしていました。さっそくカメラを持ち、ナイスショットを求めて活動を見て回りました。運動部は、3年生にとっての最後の大会である学校総合体育大会が6月の中旬にあります。また吹奏楽部も東部地区の発表会が6月12日にあると聞いています。部活動で汗と涙をたくさん流そう。また、本日は陸上部の通信陸上競技大会2日目、フィールド競技が野田市総合公園陸上競技場で行われています。がんばれ陸上部!(5月28日 校長)
大人になる No18
【 大人になる上での疑問 ~性について~ 】
今日は性について考えます。保護者の皆様もこのことに関して、目を反らしたり、学校任せにしたり、配偶者に任せたりすることなく、しっかりと向き合ってください。日本国内の一般論ですが、コロナ禍の影響で、中高生の望まない妊娠が増加傾向にあると聞きます。また、芸能人がモデルとなってしまったのでしょうか…。公共施設の多目的トイレなどで中高生が不適切な行為に及ぶことも多いと聞きます。今日は言葉を選びながらも勇気をもって話を進めます。中学生、それは勉強や部活動をがんばる日々、そして将来の自分の生き方を考える自分づくりの日々でもあります。また一方で、第二次性徴といい、心も身体も大人に近づき、急激に性を意識し始めます。具体的には、身体的な特徴として、男子は身体がたくましくなります。女子は丸みを帯びたからだつきになってきます。それぞれ個人差はありますが、多くの生徒がこの三年間のうちに、男子は精通を、女子は初経を迎えるものが多いです(一般的には小学校高学年から高校生くらいの間)。また精神的な面では、人を好きになったり、身体に興味を持ったり、その反面、意図的に避けたりすることも始まります。昨今の社会情勢は、ネット社会が急速に拡大し、フィルタリングをかけていなければ、アダルトサイトなどを視聴・閲覧することが簡単に行える時代となりました。また、そのようなサイトの内容は、その性質上、現実の世界とかけ離れた、過激なものも少なくありません。それを中学生が見て刺激を受け、抑えきれない性衝動にかられ、行為だけが目的となってしまうことがあるのです。性行為(日本の言語文化ではセックスともいいます)とは、社会的に責任のとれる、愛し合う大人同士が、子供を持つためにする行為であり、家族を持つことにつながるものです。よって、自分自身で生きていく確信を持ち、さらには相手や将来の家族に対する責任をも意識できるようになるまでは、するべきではないのです。これまで君を大切に大切に育ててくれた保護者は、そのような覚悟や責任、そして共に生きる幸せのもとで、君を産んでくれたのです。勘違いしないでほしいのは、性行為をすることが相手を本当に好きな証拠だと勘違いすることです。将来、本当に大切な人と巡り会い、たくさんの困難をも乗り越えて、自信を持って保護者に紹介し、共に生きていこうという決意ができるまで我慢しなさい。(5月27日 校長)
GIGA school いよいよスタート!
すべての児童生徒に一人一台のタブレット型パソコンを学校で使用できるようにし、学びの質の向上を目指す、全国的なプロジェクトである、GIGA school(ギガ スクール)がいよいよ本校でもスタートしました。今日は3年生が秋に予定している修学旅行の事前学習を行うために、初期セッティングをしました。生徒達は嬉しそうに、目を輝かせて自分のタブレットを操作していました。今後は、ただ使うことを目的とするのではなく、学びの質の向上のための便利なツール(道具)として活用できるように、教職員も研修を重ねて参ります。(5月26日 校長)