ほごログ
「ほごログ」ぷちリニューアル
新年度の機構改革に伴い、部署の名称が文化財保護課から「文化財課」になりました。これにより、「ほごログ」もプチリニューアル。 #かすかべプラスワン
文化財「保護」課でないので、皆様に愛されてきた「ほごログ」の名称変更が危ぶまれましたが、「春日部市の文化財保護と活用・郷土資料館のブログ」の「ほごログ」となりました。
ページ上段のバナーを一新しましています。おすすめは、国指定史跡「神明貝塚」の調査風景。
ほかにも数種類あるので、チェックしてみてくださいね。
圓福寺所蔵の文化財の公開~圓福寺祭~
さわやかな春の陽射しが降り注ぐ4月2日(日)、一ノ割に所在する古刹圓福寺で3年ぶりに圓福寺祭が開催されました。
圓福寺本堂の左手、曼陀羅堂は毎年この日に限って市指定文化財が公開されます。
この圓福寺祭は圓福寺、社寺関係者に加え、一ノ割地区や商店街の皆さまのご協力で開催され、まさに地域一体となった文化財の継承と公開が実践されている機会です。
(左)木彫当麻曼陀羅図 (右)木彫釈迦涅槃図
社寺所蔵の版木には、元禄年間に多数の文化財を製作した圓福寺第九世住職の光世上人の経緯や功績に加え、地元でのご開帳はもちろんのこと、宝永元年(1704年)、元文2年(1738年)、明和8年(1772年)に江戸へと出向き、ご開帳(公開)された記録が記されています。木彫当麻曼陀羅図をはじめ、木彫釈迦涅槃図などの木彫文化財は、今日でさえ移動が困難なほど大型で重量のある文化財ですが、交通手段も限られた江戸時代に江戸各所の社寺で公開された経緯からは数多くの人々の援助と労力があったことがうかがい知ることができます。文化財の継承、公開は「ひとから人へ」の原点が、この圓福寺祭での公開で改めて感じることができました。
令和6年もこの4月最初の日曜日に宗教美術の優品が公開されますので、ぜひ、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
【休館のお知らせ】4月8日(土)午後、9日(日)
令和5年4月9日(日)は教育センターが埼玉県議会議員一般選挙の投票所として利用されます。そのため、準備を含め下記の日程で郷土資料館は休館となります。ご迷惑をおかけしますが、ご来館の際はご注意ください。
〈休館日〉
令和5年4月8日(土)午後
令和5年4月9日(日)終日
#桜咲くかすかべ #葉桜 だって楽しもう
#春日部市 内の #桜 は #満開 です。見ごろですが、天気が悪しく雨で花が散りつつあり、葉が芽吹いてきている木もあります。まちなみ公園の桜も葉桜になりつつあります。 #かすかべプラスワン
桜の花見というと、気象庁の開花予報や桜前線とかいう情報を週末の休みと重ね合わせながら、「今年は開花が早いから葉桜かなー」とか「屋台が出る前に桜散っちゃうなぁー」とか、毎年ヤキモキしている方も多いのではないでしょうか。
郷土資料館では、現在「春の花*春日部」展を開催しています。その準備で展示担当者も初めて知りましたが、現在の桜の開花予報や桜前線は、ソメイヨシノという品種を基準に情報発信をしているそうです。ソメイヨシノが普及する以前、江戸時代末期よりも昔の人たちは、様々な品種の桜が次々に咲き、散っていくのを長いスパンで楽しんだそうです。なかには、葉桜になる季節まで花見を楽しむ人もいて、長ければ開花から一か月くらいは桜の花見をしたそうです。
昔の人たちの精神性に倣い、雨で桜の花が散って、葉桜になっていても、桜の花見を楽しんでみる、というのはいかがでしょうか。 「春の花*春日部」展では、先人たちの春の花の楽しみ方を学び、私たちの花見のあり方を考えるきっかけになれば、と企画したものです。ご期待ください。参考文献:佐藤俊樹『桜が創った「日本」』(岩波新書、2005年)
さて、ついでに桜の植わるまちなみ公園の話をしましょう。
まちなみ公園は、かつて粕壁町役場が建っていたところ。役場の庁舎は、大正14年(1925)に建設され、春日部町、春日部市の時代にも使用されました。市役所が現在の庁舎に移転する昭和45年(1970)末まで、春日部市役所の庁舎として使用されていました。下は昭和11年(1936)ごろの粕壁町役場です。
昭和46年(1971)6月からは、市立図書館として転用され、昭和58年(1983)5月まで使用されました。その後、公園として利用されるに至っています。下は昭和46年(1971)市立図書館時代の様子です。
まちなみ公園という名称は、江戸時代以来の宿場町の通り沿いの字名(あざな)「字町並」に由来しているのでしょう。実は厳密にいえば、旧町役場の旧地番は粕壁町4392番で「字内出」になるので、なぜ「まちなみ」と名付けられたのかは謎です。
古写真をみると、何となく面影が残っていますね。かつては役場や図書館として賑わっていたことを桜の木は知っているのでしょうか。まちなみ公園に桜の木がいつから植えられたのかは、残念ながら不明です。一本一本の木や、木のある場所の歴史や背景を楽しむのも、また郷土資料館的な桜・花見の楽しみ方の一つとなりましょうか。
春の花*春日部展みゅーじあむとーく
3月19日(日)「春の花*春日部」展のみゅーじあむとーくを開催しました。 #かすかべプラスワン #春の花総選挙
午前中は少人数、午後はたくさんの方にお集まりいただきました。
花をテーマにした展示とあって、女性のみなさんが多かった印象です。
桜のみならず、藤、桃、牡丹の花で春日部の歴史が文字通り彩られてきたことを解説しました。
特に評判だったのが、床面に貼り付けている市域の60年前の航空写真。ここに、明治前期の迅速図から読み取った桃林の分布を表示しています。みなさんが普段過ごしている身近な場所が桃林だったことに、驚かれた模様です。担当者も市域の桃林が意外に広かったことに少し驚きました。
展示期間中、展示のテーマとなった4つの花の人気投票を実施しています。題して「春の花*春日部総選挙」。現在、藤が優勢です。ぜひイチオシの花に投票してみてくださいね。
次回のみゅーじあむとーくは、4月22日(土)10時30分~、15時~を予定しています。展示は5月2日(火)までです。