ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:郷土資料館

【出動!出張授業】「でばりぃ資料館」in武里南小学校

令和4年12月1日(木)に武里南小学校出向き、第3学年の児童に向けた、『でばりぃ資料館』を開催しました。

 

でばりぃ資料館風景

教室と3年生フロアを使用し、昔の学校の道具、昔の家庭の道具、約60年前の武里について、の3ブースを展開して開催です。

 

昔の武里ブース

約60年前の武里についてのブースでは、空中写真を眺めてもらいました。

実はこの空中写真は武里南小学校(旧校舎:大畑小学校)がまだできていない頃の写真です。学校ができていない当時はどんな土地だったのか知ることができたでしょうか。

 

昔の学校の道具ブース

昔の学校の道具についてのブースでは、児童にとっても身近な教科書や給食の食器など、見慣れたものの比較でした。現在、給食の飲み物といえば個々に配られる牛乳ですが、当時は脱脂粉乳をポットから注ぐ形式だったので、ポットは珍しく感じたようです。ちなみに、地域の方から昔の暮らしについて伺う機会があったようで、“脱脂粉乳=まずい”というイメージが出来上がっていました(笑)

 

昔の家庭の道具ブース

昔の家庭の道具についてのブースでは、羽釜や洗濯板、火のしなどを展示して、実際に触ってもらいました。見たことがあるという道具も多く、用途を知っている児童もいたのですが、手動式の洗濯機は初めて見る子が多かったようでたくさん質問を受けました。

現代の電気で動く家電と、昔の電機以外を動力とした道具について、エネルギーの変化についても学ぶいい機会になったのではないでしょうか。

 

武里南小は郷土資料館からやや距離があり、なかなか学校として訪れるのが大変なようで、先生方からも“来ていただけて本当に助かります”と感謝の言葉をいただきました!

 

第3学年の郷土学習はもとより、それ以外の学年でも内容等打ち合わせをさせていただければ、随時出張いたしますので、ぜひ“でばりぃ資料館”をご活用ください!

 

「幸松っ子くらぶ」郷土カルタすごろくで遊ぼう

令和4年11月28日(月)に幸松小学校で行われた、放課後子ども教室「幸松っ子くらぶ」で“郷土カルタすごろくで遊ぼう”を開催しました。

幸松っ子くらぶは図書室・図工室・音楽室・幸松ルーム・体育館を使用し、各部屋で異なるイベントが開催され、子どもが自分の興味があるイベントに参加する方式です。(郷土カルタすごろくは幸松ルームでした)

 

開始のご挨拶

今回は1年生から5年生まで合計9名の児童が訪れてくれました。

紙芝居の朗読

すごろくの前に、ひとつ「牛島の藤の伝説」という紙芝居を読みました。牛島の藤は幸松小学校からもほど近く、知っている子も多いようです。そこにはいったいどんな伝説が伝わっているのか、みんな真剣になって聞いてくれました。

 

郷土カルタすごろく

続いては郷土カルタすごろく!

郷土カルタすごろくは、春日部郷土カルタをモチーフにした郷土資料館オリジナルのすごろくです。一般的なすごろくとは異なり、サイコロの出目の数だけ進むのではなく、出目に割り当てられたマスにワープしながら進みます。

 

大きなサイコロを振ります

大きなサイコロ!

みんな溢れんばかりのパワーで投げていました(笑)

 

すごろく風景

止まるマスによってはクイズに答え、ポイントをゲットしながら進行していくのですが、これが大盛り上がり!低学年から高学年まで楽しそうに遊んでくれました♪

 

手作りおもちゃ遊び

最後に郷土資料館から持参した手作りおもちゃでも遊んでもらいました!

郷土資料館に置いてあるから、遊び足りなかった子はいつでも遊びに来てね♪

 

子どもたちからは「世界一面白かった!!」との感想が(笑)

想定した以上にみんな夢中になって楽しんでくれて、私たちも笑顔で帰路につきました。

幸松小のみなさん、またお会いしましょうね!

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

令和4年11月27日(日)の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館体験ワークショップ「紙でっぽう・ぶんぶんゴマを作ろう」を開催しました。

 

ワークショップで作成しているおもちゃは現在8種類ほどあり、リピートして来てくれる子も多いのですが、今日は初めて参加の子が多い日でした!

 

蓄音機上演風景

まず初めに蓄音機でレコード鑑賞です。今回は「口笛吹きと子犬」という曲です。テレビCMにも使われている曲で、曲名は知らなくても聴いたらピンとくる人も多いと思います♪

 

紙芝居朗読風景

次は「火事よけ天狗」という秋葉神社の夫婦松に纏わる伝説の紙芝居を朗読しました。

起承転結がわかりやすく、読みやすい紙芝居を探している方にはおすすめですよ!

 

今日作ったおもちゃは2つ。まずは、紙でっぽうからです。

新聞紙など長方形の紙を1枚用意するだけで作れる紙でっぽう。折り方もさほど複雑ではなく、折り紙で遊んだ経験があれば小さな子でも簡単に作れちゃいます!

おもちゃ作り風景

ぶんぶんゴマ作成風景

2つ目はぶんぶんゴマです。

これも作り方は簡単!板に2つ穴をあけ、糸を通して結んだら完成です。糸を引っ張って、緩めるタイミングを見極めることが遊び方のコツ!コツさえ掴めれば永遠に回していられますよ。

 

缶バッジ作り風景

そしてお土産の缶バッジづくり。初めて参加してくれた子は興味津々!

嬉しそうに持ち帰ってくれて、こちらも嬉しくなります♪

 

次回の体験ワークショップは令和4年12月11日(日)に開催予定。おもちゃは「からくり屏風」です。

年内最後のワークショップとなります。2週間という短い間隔での開催となりますが、お時間がありましたらぜひお越しください!

広報誌等でも告知をいたしますので、詳しくはそちらをご確認ください。

 

 

 

豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました

令和4年11月22日(火)に豊野小学校第3学年が郷土資料館を見学しました。今日は楽しい社会科見学の日だそうです!

常設展示解説風景

2クラスを常設展示室、企画展示室を入れ替わる形式での見学です。

 

竪穴住居解説風景

常設展示では、竪穴式住居や粕壁宿の解説を受けました。

竪穴式住居解説の時に、“住居内の道具がどうやってできてるのか知りたい”とのリクエストがあり、学芸員が磨製石斧(ませいせきふ・切れませんのでご安心ください)の複製を取り出して、みんなに触ってもらいました!

実は竪穴式住居内の道具を触ってもらうことはめったにありません!いっぱい質問してみると、こんな風にいいことがあるかもしれませんね♪

 

企画展示室解説風景

企画展示室では、昔の学校の教科書や、石盤(せきばん)といった現在のノートのかわりに使われていたものを、今のみんなの学校生活と比べてもらいました。

千歯扱き体験風景

千歯扱き体験では「綱引きみたい」「ざらざらする」といった、自分の手に伝わる感触を感想として話してくれました!まさに体験学習ですね!

 

明日11月23日は祝日のため休館となりますが、土曜日、日曜日は開館しているのでぜひ来てくださいね!(12月10日(土)は臨時休館です)

 

現在、郷土資料館企画展示室では「くらしのうつりかわり-なつかしのくらしの道具展-」を令和5年2月26日(日)まで開催しています。

昔懐かしい民具や勉強道具、おもちゃなどを展示し、お子様からご年配の方まで楽しんでいただける展示となっております。ぜひご来館ください。

【 #春日部の特産品 】オリジナル桐の貯金箱づくり【 #桐箱 】

11月20日(日)郷土資料館体験講座でオリジナル桐の貯金箱づくりをしました。講師は、市内で桐箱・桐製品製造をされている春日部桐箱工業協同組合の皆さまです。 #かすかべプラスワン

写真:講師の皆さま

ご承知の通り、春日部の桐箱づくりは、江戸時代からの地場産業です。桐箱は特産品の一つとして数えれられています。板を圧着するときには万力(かつては縄)で固定したり、仕上げの工程は丁寧にやすり掛けをしたり、様々な工程を経て、質の高い春日部の桐箱が製造されています。

今回の貯金箱づくりは、桐板に糊(ボンド)をつけながら、箱をつくりました。作業自体は、講師のみなさんの丁寧なご指導もあり、難しくありませんが、ボンドが乾くまで、輪ゴムで固定したり、丁寧にやすり掛けしたり、落し蓋の仕掛けがあったり、実は、春日部伝統の桐箱づくりの「わざ」が凝縮されているのです(と見ていて思いました!)。

講師の皆さんは、子どもたちに、効率よく、かつ丁寧に、そして楽しんで箱をつくることを教えていらっしゃいました。伝統の技を受け継ぐ皆さんに指導してもらうこと、大変貴重な体験だったんですよ!

写真:指導される子どもたち

貯金箱は、背板の部分をアレンジできるようになっており、好きなイラスト・デザインを描いて、職人さんに電ノコで切り抜いていただきます。

子どもたちは、アニメだったり、ゲームだったり、好きなキャラクターを描いていました。ポケモンが多かった様子。大人の方は、最後まで何を描こうか迷っていらっしゃいました。

兄弟で完成品とともに記念撮影。お兄ちゃんはにゃんこ大戦争、弟くんはポケモンのモンスターボールだそうです。

写真:兄弟で完成品

もう一人、袋に隠れていますが、お金のマークを描いてくれました。お金が貯まるといいですね!

写真:完成品(お金の貯金箱)

おうちに帰って、よくやすり掛けをしてもらって、色つけ、絵付けをすれば完成です。

職人さんから、おうちに帰ってツルツルになるまでやすり掛けをするように教えられた男の子は、見本の貯金場や桐箱製品を触って「すげー、ツルツルだ!」と感動していました。

講座を通じて、春日部の桐箱のスゴさも同時に知る機会になれば、大変うれしいです。

写真:桐箱をさわる子どもたち

アンケートでは、「難しかったけど、とても楽しかった!」「やすりで磨いたら桐の美しさがでてきれいにできた」「桐の特性がわかりました」などの感想をいただきました。引き出しや、ティッシュケースなど、ほかの桐箱製品も作ってみたいという声もあがりました。

講師の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。

最後に宣伝です。春日部駅東口にて、3年ぶりに「押絵羽子板と特産品まつり」を12月22日、23日に開催するそうです。桐箱工業協同組合のみなさんも出店されるそうです。ぜひ、お手にとって桐箱の良さを感じていただけれと思います。

チラシ画像