校長室

2017年6月の記事一覧

雨だけど最高だった林間3日間

 2日()~4日()、2年生は林間学校に行ってきました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然について検証する、そして現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。

 現地に着いたときには冷たい雨と風、10℃前後の寒さ、私が担当したコースは昼食をとる場所もなく、コース変更を余儀なくされる状況でしたが、天鏡閣という施設の方が場所を提供してくださり(掃除をしてブルーシートまで敷いていただきました。福島の方たちの親切さと温かさに触れることのできたうれしい初日でした)、予定通りの自然観察体験を実施できました。残念ながら、いくつかのコースで計画を変更せざるをえなかったものの、雨もおかげさまで小休止。すべてのコースが現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい学習と思い出を手にすることができました。例年以上にガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情も印象的でした。

 宿舎についてからは時間的な厳しさもありましたが、逆にその分だけ生徒がそれぞれの仕事に集中し、各学級・各班での協力態勢を目にすることができました。その後の食事や入浴・コース別会議でも生徒たちは臨機応変に動き、無事1日目を終了しました。

 リーダー反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「課題が見えることはリーダーとして大切なこと。失敗を恐れて先生に頼ることを止め、初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。

 2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。前日に続いての雨模様で、私が担当するグループは残念ながら磐梯山登山をあきらめ、目的地を雄国沼へと変更しましたが、霧雨の降りしきる中、生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。

 夜も雨のため、キャンプファイヤーを断念してキャンドルサービスへと変更しましたが、担当者の見事な企画と臨機応変な対応もあって、学級の発表やフォークダンス・歌と本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、(盛り上げるために用意した小道具が燃えてしまうというハプニングも含めて)一生の思い出をつくることができたようです。

 3日目は1年前の校外学習での経験を活かした班対抗のウォークラリーです。この日も残念ながら天候には恵まれませんでしたが、ここまでの疲れなど微塵も感じさせないパワーで元気に出発。班で協力して約15㎞の道のりを自然を満喫しながら歩きました。私はゴールで戻ってくる班を待ち構えて?いましたが、一番早い班は2時間45分という驚異的な速さで帰ってきました。途中のクイズの得点やルール違反の減点などが加味され、どこの班が優勝するのかとても楽しみです。

 最後の閉校式では、実行委員からこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについて話している姿もあり、リーダーとして成長した姿が感じられました。このように「全力で頑張り最高に充実させる」という林間学校の目標を達成した2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、また期待して見守っていきたいと思います。

 

※林間学校の様子(写真)は、後日「生徒の活動」のページにアップしますので、そちらをご覧ください。