校長室から
令和5年度 修了式・辞校式
3月22日(金)、今年度の修了式を行いました。卒業した6年生がいない分、体育館が広く感じられましたが、全校で集まる最後の式ということもあり、子どもたちの表情は皆逞しく引き締まっていて、今年度の締めくくりに相応しい態度で臨んでいました。
私からは子どもたちに次のように話しました。
この1年間で成長したことはどんなことでしょう?この1年間で心も体も大きく成長しましたね。そして、できることがたくさん増えました。でも、成長はできることが増えただけでは成長とは言わないのです。皆さんに成長について4つお話をします。
1つ目、この1年間、今の学年で過ごしたことがすでに成長ということです。中にはできなかったことがある人もいると思います。でも成長は「できる」や「できない」ではなく、また、それを人と比べることでもありません。成長は、皆さんそれぞれがそれぞれのペースでしていくものなのです。
2つ目、この1年間の中には、苦労したこと、大変だったことなどもあったと思います。これらの大変だった経験が皆さんの成長を助けてくれたことでしょう。本当の成長は、困難や苦労を避けて通ることではなく、自ら取り組み、自ら学び、乗り越えていくことで身についていきます。
3つ目、君たちの成長には、自分を取り巻く環境、お家の人、クラスメイト、担任の先生などの助けや支えがあってのことです。今日この日を迎えるに当たって感謝しなければならい人を思い起こし、感謝の気持ちを伝えてください。
最後の4つ目です。成長にはチャレンジ、挑戦することが必要です。これからもどんなことにもどんどんチャレンジしてみてください。「できる」や「できた」よりも、やってみたという経験が大切です。そして、ここで二小の合言葉「笑顔で なかよく 最後まで」が役に立ちます。どんなことにもこの合言葉を思い出し、チャレンジしてみれば、きっと成功することでしょう。是非この成長に大切な4つのことを振り返り、自分はどうだったか当てはめてみてください。
いよいよ明日から春休みですね。春休みは楽しく遊んだり、お家の人とお出かけしたりすると思いますが、新しい学年の準備をしっかりとしてください。新学年になった4月5日、春休みの間に成長した皆さんに会えるのを楽しみしています。新学年も頑張りましょう!
修了式の後は、今年度でこの二小を去る先生方とのお別れの式、辞校式を行いました。担任だった子どもたちからは、「なんでいなくなっちゃうの?」「さみしい」「もっと一緒にいたかった」など、別れを惜しむ声があちらこちらから聞こえてきました。また、別れを惜しんで涙を流す子もいました。勤務年数に違いはあれども、どの先生も二小の子どもたちのために、常に精一杯ご尽力くださいました。お別れは名残惜しいですが、皆さんの4月からの新天地でのご活躍を心よりお祈りしています!
保護者の皆様、地域の皆様、そしてその他多くの方々のおかげで今年度も無事に終えることができました。これも皆様が本校教育活動にご理解とご協力、そして、多大なるお力添えをくださったからです。今年度の反省を生かし、来年度の準備をして参ります。来年度もどうぞよろしくお願いします!
令和5年度 卒業証書授与式
3月15日(金)、快晴の中、ご来賓の皆様、保護者の皆様の温かい眼差しに見守られ、卒業証書授与式を挙行することができました。卒業証書を手にした、五十七名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
担任の先生の、万感の想いを込めた呼名に応えた「返事」。
卒業証書を受け取る時の卒業生の表情は,緊張の中にも喜びにあふれ、希望に輝いていました。立派になった卒業生の「姿」。
本校での六年間の生活を頑張りぬいた満足感と、未来を切り開いていこうとする強い決意が感じられ、とても頼もしく、とても嬉しく思いました。
伝統ある我孫子第二小学校を未来に向かって今日巣立つ卒業生。
四年前、皆さんが二年生も終わりに差し掛かった三月に突然の休校、それから三・四・五年生の三年間は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中での学校生活を余儀なくされました。
そして最上級生となった六年生。昨年の五月八日にコロナウイルスの分類が五類に引き下げられ、以前の日常が戻り始めた今年度は、児童一人一人が活躍するよう、できる限りの学校行事を皆さんと共に実施してきました。それは、我が二小が「体験こそ全ての礎」とし、体験によって「生きる力」を育むことが最も大切だと考えている学校だからです。
予測困難な未来だからこそ、本校での学習・生活・飼育・体験活動で培った、「元気でやさしい」「力をあわせる」「必ずやりぬく」ことをいつまでも大切に、そして生かし、中学生として、そしてその先の人生でも更なる成長と活躍を期待しています。「ピンチはチャンス」です。ピンチではなかったけど、台風で十二月に延期した修学旅行。「今度は実施できますように」と無事に終わるまで、実はハラハラしていました。しかし雪の舞い散る日光での活動は、私にとっても貴重な体験となり、皆さんとの一番の思い出になりました。
このように、予定や計画通りとならないことがこれからも必ずあります。そんな時は、この二小での貴重な学びや体験を思い出し、自分にとっての「正解」を探していってください。いつまでも、いつまでも応援しています!
いよいよ明後日卒業式です!
先週から始まった卒業式練習もあっという間に時間が過ぎ、3月13日(水)に予行練習を行いました。13日の本番に向けて6年生はもちろんのこと、在校生代表で卒業式に参加する5年生も、練習に余念がありません。式の流れに沿って、自分がすべきことに黙々と取り組んでいました。
小学校生活で「最後の授業」となる卒業式。6年生が新年度、新生活に夢と希望をもって堂々と卒業できるように職員も在校生も一丸となって最終準備を進めていきます。
「6年生を送る会」を行いました!
2月22日(木)に「6年生を送る会」を体育館で行いました。在校生は、お世話になった6年生に感謝の気持ちを伝えること、6年生は、小学校生活の思い出を振り返ると共にこれからも二小の卒業生としてがんばっていこうとする気持ちを持つこと、そして、在校生・6年生共に心に残るような会にすることなどをねらいとして実施しました。
1年生と手をつないで入場した6年生。今日の主役はステージから参観です。1~5年生は体育館のフロアで発表を行いました。「6年生ありがとう 今度は私たちが恩返し」をスローガンに、6年生にこれまでの感謝の気持ちを伝えるために各学年工夫を凝らした発表を行いました。
3年生は「This is for you!」と呼びかけでスタート。6年生へ感謝の気持ちを込めて、運動会の時のダンス、ソーラン節を披露し、最後は歌のプレゼントでした。威勢の良い掛け声や伸びやかな歌声が響き渡りました。
2年生は「かさこじぞう2024 二小バージョン」と題して寸劇とダンスと歌のプレゼントをしました。一人一人が自分の役割を見事に果たしました。かわいらしいダンスに会場が大いに盛り上がりました。
4年生は「時をかけろ!6年生」と題して、懐かしいあの頃にご案内、6年生にまつわるクイズを出しました。クイズの後はリコーダー、キーボード、タンバリンを使い演奏を披露しました。
1年生は、6年生と過ごした今年1年間を振り返り、「応援団」になり、感謝の気持ちを込めてエールを送りました。「6年生はいつも助けてくれるスーパーマン」のセリフもあり、最後はお礼の歌を歌いました。
5年生は「6年間の宝箱」と題して、思い出スライドショーを上映しました。6年間の学校生活や行事を通して活躍した6年生の姿がたくさん映し出されました。最後に、5年生にとっても思い出である歌をプレゼントしました。
どの学年の発表も6年生を大いに喜ばせました。発表後、各学年からのプレゼントの紹介があり、最後はいよいよ6年生の発表です。6年生からは、歌のプレゼント。最高学年の歌声はやはり素晴らしいものでした。最後は全校合唱でこの会を締めくくりました。どの学年も心を込めて、卒業する6年生に感謝の気持ちを届けることができました。「6年生大好き!」と声をかけた1年生が何人もいました。
在校生は、6年生の姿を見て育ちました。お手本となった6年生の姿や態度をこれからは受け継ぎ、繋げていってくれることでしょう。また、この6年生を送る会は、新旧児童会役員と4・5年生の各クラスから出た実行委員によって運営されました。企画・準備・当日の分担まで、互いに協力しながら、そしてそれぞれが自分の仕事を立派にやり遂げました。子どもたち一人一人に成長を感じました!
残すは卒業式、皆で万全の準備をしていきます!
「ようこそ先輩!二小へ」
2月19日(月)・20(火)の2日間、6年生は総合的な学習の時間に青木章我孫子市副市長を講師にお迎えし、「ようこそ先輩」と題して特別授業を行いました。青木副市長はこの我孫子第二小学校の卒業生でもあります。後輩でもある6年生にたくさんのメッセージをくださいました。
1日目は自己紹介から始まり、ご自身の小学校時代の様子、二小の歴史や学校とゆかりのある有名人など、第二小学校を中心にお話しくださいました。
2日目は、地方自治の仕組みや市区町村の仕事、税金、さらに副市長の仕事についてお話してくださいました。
2日目の休憩時間には、一昨年まで理科支援員として、現在は学校運営協議会の委員として二小にご尽力くださっている香取典男先生と渡邉貞治先生も参加してくださり、「昔の遊び」を紹介してくださいました。
青木副市長は終始笑顔で、そして力強く熱い想いをもって子どもたちに語りかけてくださる姿が印象的でした。子どもたちの質問にも、身振り手振りを交えて丁寧に答えてくださいました。休み時間には副市長を取り囲む輪ができました。質問をする児童もいれば、サインをねだる児童もいて、人気の高さが伺えました。
話のキーワードとして、「縁や出会いを大切に」「仕事に対してプロ意識を持つ」「社会貢献の大切さ」「感謝・恩返し」等がたくさん出てきました。そして、「二小の持つ素晴らしさ、地域と学校が団結している二小独自の教育をこれからもずっと続けてほしい」「自分の考えを、自信を持って言える人になってほしい」と人生の先輩としても貴重なアドバイスをくださいました。
子どもたちからは、「素晴らしい先輩がいて誇りに思う」「二小は地域の人たちに支えられているんだね」「副市長の我孫子市や二小に対する熱い思いをたくさん感じた」などの感想が出ました。
創立135周年の際にも伝えましたが、この学びがいつか花を咲かせ、郷土を愛し我孫子のために活躍する大人に成長することを期待します!
全校で誕生日を祝いました!
2月20日(火)は第二小学校の誕生日、学校ができて135回目の誕生日です!今は令和の時代ですが、その前の平成、昭和、大正、明治の22年に我孫子第二小学校がスタートしました。でも、作られた当時は我孫子尋常小学校岡発戸分教場として、白泉寺というお寺を校舎としていたそうです。皆さんのおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんの中にも二小の卒業生という方がいると思います。6年生は19日・20日と青木副市長からお話を聴きましたが、青木副市長も第二小学校の卒業生です。
今回は体育館で、全校で二小の誕生日を祝いました。現在高校生である卒業生の司会に始まり、青木副市長からのお祝いの言葉、児童会役員による二小クイズや二小のマスコットキャラクターの発表がありました。
そして、「二小の子どもたちのために何かできることはないかな?」と申し出てくれた卒業生が所属する「HAPPA ENTERTAINMENT」の皆さんによる、歌やダンスのパフォーマンスショーを皆で楽しみました。
バンドの迫力ある音、シンガーの歌やオリジナリティー、ダンサーの表現力とユーモアを体験した子どもたちは、喜びに満ち溢れていました。職員も一緒になってダンスを踊り、子どもたちからたくさんの拍手をもらいました。
ショーを見た子どもたちからは「いつかあんな風に歌ったり踊ったりできたらいいな」「こんな素敵な卒業生がいてうれしい!」という感想も聞かれました。本当に素敵な時間をありがとうございました!
二小の誕生日を祝うこの記念式典を通して、卒業した先輩が立派に活躍していることを実感した子どもたち。二小の児童であることを誇りに思い、同じように活躍する将来の自分の姿をイメージした子もいたかもしれません。今はまだ夢や自分のやりたいことが見つからなくても、今できることに一生懸命に取り組み、また、毎日仲間と過ごせる日々の素晴らしさを大切にしてほしいと思います。
そして今度はみんなの番!いつかの日か、立派に成長した姿を見せに二小に戻ってきてください!
5年生田んぼお礼の会
2月16日(金)に5年生は、「田んぼお礼の会」を体育館で行いました。5年生の1年間、田おこしから始まり田植えや稲刈り、脱穀や精米などを経て、最後は給食や家庭で食べたこの学習。振り返ると、他では学ぶことができないたくさんのことを体験できた米作りでした。今回はお世話になった田んぼの先生の百瀨さん、小川さん、香取さんをご招待して感謝の気持ちをこのお礼の会で伝えました。
まず、子どもたちからは「お礼の言葉」がありました。1年間を通して学んだ様々なことや感じたことを伝えましたが、中でも、「一生の思い出になりました」という感想がとても印象に残りました。
続いては、この田んぼ学習を通して、新たに興味関心や疑問を持った内容について調べ、まとめた内容の発表です。代表児童が米に関する「祭り」「米作りの現状」「歴史」「料理」「外国のお米」「田んぼの生き物」について発表しました。クイズも交えての発表を聴いて、子ども達一人一人が調べ上げたテーマの発表はどれも立派でした。
発表の後は、「お礼の手紙(米作りの1年間を振り返り、感想と学んだこと)の贈呈」を行いました。感想の中には、「お米一粒も大切にしていきます」「農家の人の苦労を知ることができました」「大きくなったら農業に携わる仕事をしてみたい」「生き物を育てるのってとっても大事」などが書かれていました。
田んぼの先生方からは、「二小でしか学ぶことのできない貴重な体験学習」であることや「この体験や経験をこれからの生活や学習に生かしてほしい」、「感謝の気持ちを忘れずに」などのお言葉をいただきました。
この貴重な学びを今後の学習や自分の人生にどう生かしていくかは子どもたち次第ですが、二小の米作りの学習は本校の伝統としてできる限り継続していきたいと思います!
手をつないで仲よく(幼保小連携)
2月8日(木)に柏鳳保育園の年長園児の皆さんを、2月15日(木)に川村学園女子大学附属保育園と東あびこ聖華保育園の年長園児の皆さんをお迎えして、交流会を実施しました。これは幼保小連携の一環として、園児との交流を通して、1年生も園児も来年度の生活への見通しを持てるようすることを目的としています。
来年1年生となる園児たちは、まず1年生の教室に入り体験活動です。1年生の担任から、「楽しく安心して小学校に通えるように」と学校生活の様子を紹介しました。また、1年生が教室にあるものを紹介したり、あやとりの技を披露したりしました。
続いて校内案内です。コンピューター室、職員室、校長室、図書室と、園児たちは1年生と手をつないで各教室を見学して回りました。園児たちは、初めて見たものも多く、「わぁ」「すごい!」など感嘆の声を漏らしていました。
1年生は、1年生になったばかりの時に2年生に連れられて回った校内案内(学校探検)でしたが、今回は自分たちがその時のようにお兄さんお姉さんとなって、園児の皆さんを張り切って案内しました。途中園児たちに優しく声掛けをしたり、「疲れていない?」「大丈夫」と気遣ったりする様子を見て、子ども達のこの1年の成長ぶりに感心しました。
これからも幼稚園や保育園と連携して、園児の皆さんに小学校生活の場に足を運んでもらう機会を作っていきます。ともに活動することが、小学校生活への夢と期待を膨らませることや、心配や不安を少しでも取り除くこと、見通しを持ってもらうことにつながればいいなと思います。
小中一貫の日
1月30日(火)に6年生は我孫子中学校区の「小中一貫の日」ということで我孫子中学校に出向きました。この小中一貫の日は、6年生に中学校生活への希望や期待をもたせることや、中学校の授業や部活動の様子を見たり聞いたりすることで、中学校生活への不安(中1ギャップ)等の解消を促進する目的で実施しています。
早めに給食を済ませ、徒歩にて我孫子中学校に子どもたちは向かいました。この日は天気も良く、中学校への道を歩く子どもたちはワクワクドキドキしている様子でした。
中学校に到着し、まずは体育館に集合です。同じ中学校区の三小、高野山小の児童と並んで座りました。説明を聞き、グループに分かれて特別教室の見学をしました。2年生が先導してくれましたが、その丁寧な説明ときびきびとした行動に、子どもたちは中学校生活を送る自分の姿を重ね合わせていました。
次に授業見学です。1年生の授業を見学しましたが、昨年まで小学校にいた先輩を見つけ、「4月から待ってるよ」と声をかけてもらうと、お互いに笑みがこぼれました。授業見学が終わると再び体育館に戻り、中学校生活について説明を聞いたり、部活動の紹介動画を見たりして説明や紹介を受けました。鈴木校長先生からは、我孫子中学校の学校目標が「自律」であり、自分で考え行動する生徒になってほしいとお話がありました。
この訪問を終えた子ども達は、中学校生活のイメージを持つことができたと同時に、夢と希望、期待に胸を膨らませていました。
いよいよ卒業まで残り30日あまり、小学校生活のまとめとよい準備を子どもたちと一緒にしていきます。
4年生谷津田観察(冬)
1月30日(火)に、4年生は今年度最後の谷津田観察を行いました。今回も我孫子市役所手賀沼課の職員の方々、自然観察指導員の柄澤さんと田島さんにご協力をいただきました。10月上旬に行った秋の観察の時は30度近くあった気温が、4ヶ月後のこの日は13度あまり、まもなく暦の上では春を迎えますが、日が差してもまだまだ寒さが続く中での観察となりました。
植物では、藤の花の種を見つけ、からの大きさや種が柿の種に似ていることに子どもたちは驚いていました。
生き物では、シジミチョウが葉の間に集まって越冬する様子やオオカマキリの卵を見つけました。
子どもたちは、1年の観察を通して、季節の移り変わりと共に変わる生物の姿に感動したり、それらを守っていくことの大切さに気づいたり学んだりすることができました。
これからは我孫子市、千葉県、日本各地の自然や生き物にも目を向けて、さらに多くのことを学んでいきます!