作新館復興プロジェクトを立ち上げました。 支援サイト https://readyfor.jp/projects/sakushinkanproject2020
(黒羽小学校元校長高尾朗 記)
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▶「作新館」扁額について この扁額は明治11年12月に元黒羽藩権大参事であった大沼渉氏が東伏見宮嘉彰親王に御揮毫いただき、学校に寄贈したものです。 |
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▶ 改作作新館記について 明治4年(1871)に旧黒羽藩主大関増勤(ますとし)公は、私費を投じて藩学「作新館」を新築移転しました。場所は大雄寺の北側で今は水田になっており、記念碑が建っています。 |
先生がその時の感慨を識したものが本校に残る「改作作新館記」です。 三田恆(恒)識 |
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▶ 格天井について 大田原市指定有形文化財(歴史資料)に指定されており、以下のような説明が記されています。(一部黒羽小との関係が分かるように表記を変更しています) |
鏡板には、『礼記(らいき)』礼運篇(れいうんへん)に見える四霊(麟・鳳・亀・龍)のうち三霊、すなわち「麟」「鳳」「龍」という文字が旧藩主大関増式(ますつね)公や旧黒羽藩士らによって一文字ずつ大きく書かれています。 |
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▶ 侍門について 道路(大宿街道)に面したところに建てられています。 |
【大関文庫】 |
▶ 大関文庫(作新館文庫)土蔵について 大正4年に旧黒羽藩主大関家より藩学作新館の蔵書が本校(旧黒羽町)に寄贈されました。校庭の南側にあるこの土蔵はその古書を収納していたものです。毎年夏休みに6年生児童と職員とが一週間かけて虫干しをしていましたが、平成9年に「黒羽芭蕉の館」に移されました。旧黒羽小学校第3代校長渋江義也先生の演述書の中にある蔵書についての部分を口語訳すると次のようになります。 大正4年11月10日に今上天皇の御即位の式典の記念として、大関子爵閣下から旧藩学作新館に備え付けてあった和漢洋書3,200冊ばかりを寄贈いただいた。 |
考えていたが、年々児童数が増加し教室のゆとりがなくなってきた。仕方なく校舎を増築をした時には実現しようと思いながら、無駄に土蔵に収容することになってしまったのはたいへん残念である。 |
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▶ しだれ桜について 校庭の東側にあり、4月になるとたくさんの花を咲かせます。遊具のすぐ側にあり、子どもたちに親しまれています。 |
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▶ カツラ木について 校歌に出てくるカツラの木です。4月の初めに写真のように一週間ほどきれいな紅紫の花が咲き、秋には黄色く紅葉します。カツラは雌雄異株ですが、学校のものは雄株だと思われます。 |
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▶ 印章について 「黒羽藩作新館」印 作新館は安政4年5月に藩主により設立されましたが、これは当時使われていた印章です。 「大関私学作新館」印 明治時代になって宇都宮県から免許の無い家塾・私塾の閉校について通達があり、作新館は明治7年4月に「小学作新館」として仮開設します。7月には私立小学校設置の許可があって正式に開校しました。10月には学区制定によって「大関私立作新館」と改称し、作新館は存続しました。この印章は明治12年6月に旧黒羽藩主からいただいたものです。 |