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北野上小学校は、昭和58年3月に107年の歴史に幕を閉じました。
この文章を書くことがきっかけで知ったのですが、明治8年に廃寺泉蔵院の敷地建物を払い下げて修理を加え、校地校舎として創立し、開達校(旧川西小学校)の分校(登高舎)になったことが北野上小学校のはじまりでした。北野上の南区地区全域の子どもと北区地区のうち愛吉地区の子どもが通う学校でした。 そんな北野上小学校が閉校したのは私が1年生のときでした。 私を含めた同級生12人が北小の最後の新入生だったのです。
地元で暮らしていると、ときどき、「北野上小学校って、いつまであったんだっけ?」という話になることがあります。その瞬間、得意になってしまうのが僕です。「僕は最後の1年生だったんです。昭和57年入学です。」などと、計算不要ですぐに答えられるのです。子どもの数が減ってしまって閉校となりましたが、地域の人たちはほとんどが北野上小学校の卒業生であり、かつてはかなりの児童数だったそうです。今(2017年)の黒羽小学校よりも多かったと聞いています。この地区だけでそんなに子どもがいたなんて、今では想像もつきません。現在の学校跡地は更地ですが、講堂を残してもらい、集会所として活用されているので、みんなの思い出はすぐによみがえることでしょう。私個人は2年生から黒羽小学校に通ったので、小学生時代の思い出はほとんどが黒羽小のものですが、30数年前の1年生の記憶も結構覚えていて、完璧ではないですが校歌も歌えます。そして先生方や上級生がとても優しくしてくれたことも思い出します。特に当時の6年生がとても大きくて、ちびっこのぼくたちを可愛がってくれたことも覚えています。6年生はとても大人に感じていました。
そんなことを思い出している現在の私は、次男が6年生で娘が1年生であるという偶然に気づきました。自分はついこの前まで、北小の1年生だったのに・・・。
平成29年度黒羽小学校PTA
副会長 佐川隆則
参考資料:北野上小学校閉校記念誌「107年の歩み」