ブログ

校長ブログ

校長ブログNo202 学びを広げる(2年生国語科学習から)

過去ブログで触れたように、2年生が国語科で学習した説明文『どうぶつ園のじゅうい』のクイズ問題づくりをしていました。

先々週、まず1年生と3年生の教室を訪れてそれぞれの学年にクイズを行いました。写真は3年生の教室での発表です。3年生は去年、この『どうぶつ園のじゅうい』について学習をしているので、一生懸命思い出しながら解答していました。そして10月15日(火)には、いよいよ校内放送で全校児童向けにクイズを実施しました。

給食の時間に放送したので、2年生はいつもよりも早めに給食を食べ終え、ワクワクドキドキしながら放送のマイクの前へ。9人で上手に役割分担をしていざ発表です。

それでは、みなさんもいっしょに考えてみてください。

【問題】

なかなかくすりをのまないニホンザルに、じゅういさんはどうやってのませたでしょう。

① えさの中に くすりを入れて のませた。

② バナナに くすりをはさんで のませた。

③ くすりを はちみつにまぜて のませた。

答えは ③の「くすりを はちみつに まぜてのませた。」です。ピース

問題と答えが放送されると、上の階から歓声や拍手が聞こえてきました。

問題をつくるためにはしっかりと読み取り理解していないと問題の文章や選択肢を考えることができません。また、一人一台のタブレットを活用して問題づくりを実施したので、パワーポイントのスライド資料の作成や、キーボードの入力等情報機器に関する知識と技術が必要です。今回の学習を通して国語科の学習を教室だけで終わらせるのではなく、相手(他の学年)に話す(伝える)力も含めてたくさんの学びを広げることができました。

校長ブログNo201 ちいさい秋みつけた

♪「ススキの中の子1、2の3人~ はぜつりしてる子 3、4の5人」で始まる童謡『秋の子』(作詞:サトーハチロー 作曲:末広恭雄)この曲は童謡ですが、ゆったりとした秋の時間の中にも、今とは全く時代が異なる戦後間もない日本の社会の様子が歌詞から読み取れます。廊下に掲示してある児童の俳句にも次のような俳句が目にとまりました。

夕焼けの 栗山川で ハゼつりだ

美しい自然の栗山川流域で季節を感じながら育つ子供たち。恵まれているなと思います。自然が豊かでなければなかなかこのような俳句を詠むことはできないでしょう。10年くらい前まで、この『秋の子』は今月の歌でも歌っていましたが、時代と共に歌集『みんなの歌』からも姿を消し、歌う機会も少なくなりました。歌詞の中には「すすき」「はぜつり」の他、「やき栗」「椿」「柿の実」「こおろぎ」など秋にまつわる言葉がいろいろと出てきます。

同じ、サトーハチローさんが作詞した曲で有名な「ちいさい秋みつけた」があります。みなさんはどんな「ちいさい秋」を見つけたでしょうか。私は、「サンマ」です。特に昨年は不漁であり価格も高騰したため1回しか食べる機会がありませんでした。いくぶん回復傾向の今年は、これが最初で最後になりませんようにと初物の「サンマ」を感謝しながらいただきました。

花が咲き終わり1か月が経ち、完全に乾燥したヒマワリの種取りをしました。ちいさい秋を見つけた5年生の俳句です。白浜小の子供たちは秋の季節の中でどのように季節を受け止めているのでしょう。五感を働かせて作った俳句がいいですね。みなさんも似たような経験がおありでは?

秋の代表的な花であるコスモスは至る所で見られ、鮮やかな色が美しいです。1・2年生が栽培しているサツマイモ畑の草取りをしています。芋掘りは11月上旬の予定です。 

校長ブログNo200 秋の歳時記

暦の上では10月8日に二十四節気寒露(かんろ)を迎え、朝晩の気温が20度を下回る一方で日中は25℃以上の日が続き、1日の気温差が大きくなりつつあります。朝の川面が冷やされ水蒸気が発生し朝もやも見られるようになりました。

晩秋に入りましたが、一昨日(10月19日(土))横芝光町の最高気温29.7℃。県内では2番目だったそうです。10月としては蒸し暑い1日でした。(1位は鴨川市の30℃。今年の夏、猛暑日知らずとして注目された地域です。)東京都心では、30.1℃。1875年の統計開始以来、観測史上で最も遅い真夏日(2013年(平成25年)10月12日に31℃)の記録を更新した。同日行われた箱根駅伝予選会の選手たちにとっては、過酷なレースとなりました。 

さて、しばらく取り上げていなかった「七十二候」について、十月初旬からこれまでを振り返ってみたいと思います。

去るものは去り また充ちて秋の空 飯田龍太

飯田龍太 山梨県出身の俳人(1920年(大正9年)~ 2007年(平成19年))

秋がやってきて季節の変わり目、風景写真を撮っていると色が黄・茶・灰色などの落ち着いた色へと変わっていきます。この俳句は、夏を彩った青々とした緑や鮮やかな花が去り、秋の空に新たなものがやって来ることで心充たされる様子を表しています。

水始涸(みずはじめてかるる)(10月3日~10月7日)

田の水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃となりました。夏の頃は青々とした田園風景だった景色も、寒さと共に動植物が冬支度に向けて準備を進めます。

稲刈りが終わった後の田んぼも

蓮田も

 

▼アキノノゲシ(秋の野芥子) 花言葉は「控えめな人」、白い綿毛で風に舞い飛ぶ種子の「幸せな旅」稲刈りが終わった閑散とした田んぼで見かけた綿毛がきれいでした。

鴻雁来(こうがんきたる)(10月8日~10月12日)

ツバメなどの夏鳥が南へ帰るのと同時に入れ替えで北の国から雁が渡ってくる頃です。

水辺には鴨が多く見られるようになってきました。

菊花開(きくのはなひらく)(10月13日~10月17日)

▼用務員さんが立派な菊を持ってきてれて生けてくれました。あざやかな黄色が映えます。先日の十五夜の月見の花もススキと一緒に生けてくれました。

近隣の市町では菊花の催し物として次のようなものがあります。

山武市では第62回菊花展が11月3日~8日に開催される予定です。

https://www.city.sammu.lg.jp/data/doc/1727591082_doc_161_0.pdf

過去ブログで紹介した成田山菊花展も始まりました。

https://www.nrtk.jp/enjoy/shikisaisai/kiku.html

▼写真は昨年の様子

香取市の香取神宮でも11月1日~24日に菊花まつりが開催される予定です。

https://maruchiba.jp/event/detail_13349.html

佐倉市の「国立歴史民俗博物館くらしの植物苑」では毎年恒例の「伝統の古典菊」が来週から公開される予定です。

https://www.rekihaku.ac.jp/event/2024_plant_kikaku_kiku.html.html

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日~10月22日

ここでいうキリギリスとは1000年前の昔はコオロギのことをそう呼んでいたとか。

百人一首にも次のような和歌があります。

きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに

衣かたしき ひとりかも寝む(後京極摂政前太政大臣九条良経)

(意味)コオロギがしきりに鳴く霜の降る寒々とした夜に、筵(むしろ)の上に衣の片袖を敷いて、私はたった一人で寂しく寝るのだろうか。

コオロギも先日、1・2年生と一緒にサツマイモ畑の草取りをしていたときに草むらから飛び出してきました。季節は確実に晩秋の日を歩んでいます。 

最後に...

先日の過去ブログ記事10月15日(火)(No194)で掲載した「YOKOSHIBA STATION物語(横芝駅物語)」の関連記事が10月19日(土)付けYahoo!ニュースで報じられていました。なんてタイムリーなんでしょう!!「築127年で千葉県最古!総武鉄道が建てた入母屋造りの木造駅舎 総武本線横芝駅(千葉県山武郡横芝光町)」のタイトル記事が掲載されていました。(また、銚子方面へ2駅先の八日市場駅も同日に掲載されていました。)

横芝駅はこちらから

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b0c107c251678302200ff4fd37b66e81c6f58f38

八日市場駅はこちらから

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/613e9c3b63f2e60ca900bb863b994b462f67fe92

校長ブログNo199 体操部壮行会

10月26日(土)に行われる山武地区小学校体操競技会までいよいよあと6日となりました。

大会が近づくにつれ、選手たちも顔つきが引き締まりこれまで以上に集中して練習するようになってきています。

10月16日(水)全校児童による選手を励ます会「体操部壮行会」が行われました。

給食終了後、ロング昼休みに行われる壮行会前に先に体育館に集まりアップをしている体操部の児童たち。初めて練習の様子を見るため、少しザワついています。準備運動やストレッチ等が終わり、鉄棒、マット、跳び箱でそれぞれ試技をすると「うわぁっ!」とか「オオ~!」と言った感嘆の声が聞こえてきました。低学年の児童は目を丸くしてドキドキしながら本番まで待っています。

「お願いします!!」力強い声とともに1人1人の演技が披露されました。初めて全校児童に披露する本番同様の連続技を次々と披露していきます。先ほどまでザワついていた体育館の空気がし~んとなりピンと張り詰めた空気が流れ体操部選手の演技にぐいぐいと引き込まれていきます。選手たちはいささか緊張気味ですが、それでも落ち着いて途中思うように演技できない部分があってもあきらめずに最後まで通してしっかりと演技をやりきっていました。前日の演技よりもさらによくなり集中して演技を披露することができたと思います。特に、挨拶の声は体育館に力強く響き渡り、また静止のポーズも胸を張り指先までピンと伸ばしていつも以上によくできていてとてもよかったです。

部員の中には今年初めて選手として出場する選手もいれば、現6年生の中には4年生の頃から3年間続けて年ごとにぐんぐん上達して今日の日を迎えることができた児童もいます。まさに「あきらめない」の言葉のとおり、「継続は力なり」これまでの努力が今日の形となったのだなあと思いました。

体操部選手の皆さん、大会当日はこれまでの練習を信じてあきらめずに最後まで力を出しきって頑張ってください。全校児童・教職員でみなさんの健闘を祈っています!! 

校長ブログNo198 2つのニュースから感じたこと

十六夜(いざよい)(10月18日(金)撮影)

天気が不安定で朝から大雨が降ったりやんだりしましたが、昨夜もようやく8時過ぎに雲が晴れ姿を現しました。10月の満月はスーパームーンでしたが、気象条件がよくなかったものの、夜に晴れ間が広がり見ることができたのがうれしかったです。

昨夜の帰り道、心温まる出来事がありました。雨の中、国道で車を走らせていた時のことです。押しボタン式信号が赤になり停止しました。青になり横断歩道を渡る1人の学生が。すでに暗く、中学生か高校生かはわかりませんが、歩きながらじっと対向車と私の車の方を交互に見てそれぞれに頭を下げたのです。きっと自分がボタンを押したことで車に停車してもらったことがすまなかったと感じたのでしょう。登下校時や信号機のない横断歩道で停止した場合に歩行者が頭を下げてお礼を受けることはよくありますが、今回のような例は初めてで心があたたかくなる出来事でした。

さて、先週10月11日(金)は大きなニュースが2つ報道されました。

1つはドラえもんの声優大山のぶ代さんがご逝去されていたこと。もう1つはノーベル平和賞に「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」(以下日本被団協)の受賞が決定したことです。

大山のぶ代さん

大山のぶ代さんといえばドラえもん。ドラえもんといえば大山のぶ代さん。子供にも大人にも大人気の日本を代表する「ドラえもん」は、漫画をはじめアニメ、映画と数多くの作品がつくられています。そしてドラえもんの声は私たちの心に沁みついています。大山さんご自身がドラえもんと「一心同体」であったと言っています。大山さんは、自分の声にコンプレックスを感じ、中学校時代にいじめに遭い悩んでいたといいます。そんな大山さんを救ったのは、母親の温かい一言でした。「声が変だからといって、弱点を気にしてかばってばかりいたらもっと弱くなってしまう。声を出すような部活動をしなさい」という母の助言に従い、のぶ代さんは放送研究部に入部し、活動する中で自分の声の可能性に気づいていったそうです。弱点をプラスに変えるお母さまの考え方と努力された大山さんご自身がすばらしいと思いました。

▼教育相談室の数あるぬいぐるみの中にもドラえもんが待っています。

ノーベル平和賞

毎年10月のこの時期、さまざまな分野においてノーベル賞受賞の発表がありニュースになります。

ノーベル賞って何?(文部科学省HPより)

https://www.mext.go.jp/kids/find/kagaku/mext_0002.html

ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベル(1833年~1896年)の遺言に基づき贈られる賞です。賞は6つの分野(物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、そしてのちに加わった経済学)で「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈られます。各賞最大3名まで受賞でき、賞金・賞状・メダルが授与されます。ノーベル平和賞以外の発表と授賞式(12月10日)はスウェーデン(首都ストックホルムのストックホルム・コンサートホール会場)で、ノーベル平和賞の発表と授賞式(首都オスロのオスロ市庁舎会場)(12月10日)はノルウェーで行われます。

ノルウェーのノーベル賞委員会は2024年のノーベル平和賞を日本の団体「日本被団協」に授与することを決めました。

<受賞理由>

1 被爆者でもある広島、長崎の原爆生存者による草の根運動

2 核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示してきたこと

 過去ブログNo122-3(8月6日号)とNo132-2(8月14日号)でも触れたように、唯一の被爆国日本の広島県と長崎県からのそれぞれのメッセージには大切なメッセージです。来年は、2発の米国の原子爆弾が広島と長崎の推定12万人の住民を殺害してから80年目にあたります。2学期の国語科の学習で3年生以上の学年では戦争と平和について考える教材(過去ブログNo122-2(8月6日号))を学習しました。上の写真は5年生廊下に展示してある平和教育に関する資料や図書。

5年生は教科書教材『たずねびと』の学習を通して次のような感想を述べています。

原爆で何を失ったのかもっと調べてみたい。

 なぜ戦争というものができたのか疑問に思った。戦争をなくすためには他国との交流を増やす。

人の命の大切さがわかった。家族が亡くなったら...と考えてみて、家族、自分、動物などを大切にしていきたいと思った。

世界中でなぜミサイル爆弾をつくったのか。武器をなくせば戦争は起きないのか。みんなが仲良くできるのか。戦争は何のためにあるのか。戦っても人も町もなくなるだけ。うれしいことは何にも起きない。

戦争をなくすには、一人一人の相手のことを考える気持ち、命の大切さを考えることが大切だと思った。

戦争をした人に腹が立った。何も罪のない人たちを大勢失ってしまったからだ。人はなぜ戦争をするのか。自分の欲で人を傷つけることは違うと思った。

原爆で亡くなった人たちのためにも、今の人生を大切にしようと思った。

2つのニュースを通して感じたことは、子供たちも学習を通して過去の過ちから学び、幸せな未来を歩んでいってほしいことです。ドラえもんの映画で流れる歌には数々のヒット曲がありますが「ひまわりの約束」「YUME日和」「夢をかなえてドラえもん」などは子供たちの歌集にも掲載されている曲であり人気の曲です。そこには人として大切な「思いやり」そして誰もが夢をもちつづけ生活してほしい「幸せ」を願う歌ばかりです。

週末の金曜日に報道されたこの2つのニュースは大きな意味がこめられているように思います。

校長ブログNo197-2 芸術の秋(書写入賞作品の紹介)

第44回金刀比羅神社奉賛会書道展覧会が10月7日(月)~10月13日(日)開催されました。

白浜小学校からは各学年6点の代表作品を出品し、全員に金賞・銀賞・銅賞の賞がつきました。また、6年生は特別賞がつきました。おめでとうございます。

【1年生】

【2年生】

【3年生】

【4年生】

【5年生】

【6年生】特別賞受賞

【会場の様子】山武地区の参加校・園(小中学校、まさご幼稚園)の作品が展示され、他校の幼児・児童・生徒の力作を鑑賞することができました。

書写の大会や作品展覧会は年間を通して多く、『成田空港周辺書道・図画作品展』(6月)、『千葉県小中高校席書大会』(8月)の他、今後も『横芝光町文化祭』(11月)や『千葉県小中高校書き初め大会』(1月)と大会が続きます。ぜひ多くの子供たちが参加するとよいと思います。

文字を書くことは、一見、特別なことのように思われますが、児童は毎日字を書いています。連絡帳をはじめ、ノートやプリント、テストなど授業の中で「書く」場面はたくさんあります。このような小さな積み重ねの中で字を丁寧に書くことを心がければ「ちりも積もれば」のようにコツコツと上達する近道です。また、大会は目標を定めてチャレンジする絶好の機会です。一人でも多くの白浜っ子が大会に参加することを期待しています!!

校長ブログNo197-1 おいしい給食

実りの秋を迎え、校内だけでなく校外行事も今週本格化してきました。昨日今日と2日間続けての出張となり、残念ながら給食時に在校しないため、今週の給食の様子をいつもよりも早くまとめてお届けします。今後も出張等で不在のときが増え、給食の画像を全て掲載できませんがお子さまから今日の給食の様子や感想をご家庭でもぜひ聞いてみてください。

今日は、山武地区の特別支援学級の児童生徒と東金特別支援学校、大網白里特別支援学校の児童生徒が一堂に集まり、スポーツ大会が行われます(東金アリーナにて)。

▼第45回という長い歴史がある推進スポーツ大会です。

先日10月11日(金)に横芝光町の小中学校の特別支援学級の児童生徒が一堂に集まり練習会を実施しました。今日はいよいよ本番です。練習で確認したことをしっかりと行いながら参加者と交流を深めながら1日を過ごしたいと思います。

種目は、チャレンジ走、大玉リレー、ダンス、玉入れなどがあります。

▼大会スローガン

▼作品展も行われました。白浜小学校児童による共同制作。

▼10月15日(火)の献立

ご飯 五目豆 イカフライ けんちん汁 りんご 牛乳

次世代に伝えたい大切な味「けんちん汁」(農林水産省HP)より

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_1_kanagawa.html

「けんちん汁」は鎌倉・建長寺が発祥と言われています。私も昔訪れたことがあるのですが、建長寺山門前には、伝授された料理方法で作られた「けんちん汁」をいただくことのできるお店もあり、おすすめです。

鐘つけば銀杏散るなり建長寺 

            夏目漱石

この俳句は夏目漱石が建長寺を訪れた時に詠んだ俳句ですが、この俳句がベースとなり2か月後に正岡子規が次のような有名な俳句を詠んでいます。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺

            正岡子規

▼10月16日(水)の献立

ピザドッグ やさいのマリネ 米粉のシチュー ぶどうゼリー 牛乳

▼10月17日(木)の献立(画像なし)

ご飯 のりあえ さばの塩こうじ焼 親子煮 牛乳 

▼10月18日(金)の献立(画像なし)

むぎご飯 ピリットサラダ シューマイ 八宝菜 牛乳 

校長ブログNo196 秋の夜長 スーパームーン

♪ 出た出た月が まるいまるいまんまるい 盆のような月が

(童謡「月」より) 

10月17日(木)夜、心配されていた雨も降ることなく、何とか満月を愛でることができました。今年最大のスーパームーンはあいにく雲が厚く、月の出からしばらくは見えなかったのですが、時間が経つにつれ空高く昇り始めると、雲に隠れたり(雲隠れの月)雲の間から見えたり(雲間の月)またそれも趣があり静かな秋の夜の空に白い月光が輝いていました。その後も月はどんどん昇り、とうとう雲も晴れ、明日から天気が崩れることもあり少しぼんやりしていましたが、煌煌と輝いていました。

▼学校玄関のウェルカムボードも再び月見バージョンに模様替え

▼折り紙で作ったお供えの飾り。

 手前のカラフル(赤・青・黄色など)な色で折った玉手箱は2年生の子供たちが作ってくれました。

▼本校理科室に掲示されている白浜小屋上から撮影されたスーパームーン

(2014年(平成26年)9月9日(重陽の節句)当時の校長が撮影した貴重な写真が掲示されています。とてもお上手で子供たちも見入っています。)

 今宵は十五夜です。月の出17日(木)16時47分 月の入18日(金)5時6分

気象条件さえよければ見られますが、はたしてどんなお月さまが見られるでしょうか。(下の写真へ)

【参考】るるぶKids HP

https://kids.rurubu.jp/article/157023/

1か月前の9月17日(火)は中秋の名月、そして翌18日(水)は満月でした。

小学4年国語科教科書(光村図書)季節の言葉3秋の楽しみには、秋の行事について掲載されています。10月13日(旧暦9月13日)は十三夜。「後(のち)の月」「豆名月」「栗名月」などが紹介されています。

過去ブログNo167-1&2(9月17日号)

https://schit.net/yokoshibahikari/shirahamasho/blogs/blog_entries/view/37/ 

今回17日(木)の満月は今年最大でスーパームーンとも呼ばれます。また、アメリカ先住民族の呼び方ではハンターズムーンとも呼ばれます。

▼夕暮れどきの三日月(月齢4.3)(10月7日撮影)

▼まだ明るい時間に出ていた月(月齢10.3)(10月13日(日)撮影)

10日目の月を十日夜(とおかんや・とおかや)とも呼ぶそうです。

▼修学旅行で泊まったホテルに飾られていた秋満月のディスプレイ

▼「竹の春」秋のこの時期、青々と成長した竹が美しい。「かぐや姫」を想起させるような竹林。

▼十三夜の月光(MoonLight)(木戸浜 海に映る月の光がまぶしい)

▼10月17日(木)満月の夜 上段:雲隠れの月 中段:雲間の月 下段:やっと姿を現した満月

 ▼6年理科の学習では、「太陽と月のうごき」について学びました。

模型を使って月と太陽と地球の動きを確認します。

 ▼「太陽と月の動き」について、タブレットでパワーポイントを使ってスライドを作成し、まとめました。

 

 

校長ブログNo195 成長楽しみな秋

二十四節気では「寒露(かんろ)」(10月8日~10月22日)にあたり、秋も後半に向かい晩秋を迎えます。

▼秋高馬肥(天高く馬肥ゆる秋)(10月14日(祝)撮影)。見るからに気持ちいい、青色のキャンバスにサーッと刷毛(はけ)で描いたようなすじ雲(気象用語では「巻雲(けんうん)」)が現れたのもつかの間。昼にかけて気温がぐんぐん上がりあっという間にわた雲(気象用語では「積雲(せきうん)」)に模様替え。

「寒露(かんろ)」とは、秋が深まるとともに夜が長くなり、露が冷たく感じられるころです。朝晩の冷え込みとともに、空気が澄んだ秋晴れのさわやかな日が多くなります。夜空の月もこれからの季節はいっそう輝いて見えます。明日17日は十五夜。満月です。
今年は記録的な暑さが尾を引いたため、まだ秋が始まったばかりで実感がわかないものですが、日の入りの時刻は今週末からいよいよ夕方5時を切るようになります。虫の音を聞きながら秋の夜長を楽しんでいらっしゃるかたも多いのでは? 

▼ブルーアワーに輝く宵の明星

もうご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年発見された彗星、紫金山・アトラス彗星が13日(日)に地球に最接近し、16日前後から日没後西の空に肉眼でも見やすいとのことです。ぜひ見てみたいものです。

▼学校付近の畑では、掘り上げられた落花生を逆さにして干しています。

▼青々としたネギも

▼学校敷地内のサクラとイチョウ サクラはすでに葉を落とし、冬芽(ふゆめ・とうが)が見えています。イチョウの葉はまだ緑色ですがこれから日に日に色づき始めることでしょう。

▼クラブ活動

10月7日(月)クラブ活動。

▼なかよしタイム(たてわり班活動)

10月9日(水)ロング昼休み。外はあいにく冷たい雨が降り、最高気温も17℃という肌寒い1日となりましたが、室内では仲良くたてわり班活動を実施しました。

班ごとに工夫して活動していました。ジェスチャーゲーム、椅子取りゲーム、フルーツバスケットなど思わぬハプニングに笑い声と笑顔があふれ楽しそうでした。ドッジボールでは力いっぱいボールを投げたり、友達にパスしてなるべく多くの友達に攻撃のチャンスをあげたりする姿も見られました。 

▼放課後の課外活動(体操部・音楽部)

体操部は10月26日(土)の体操競技会に向けて、音楽部は11月7日(木)の校内音楽発表会に向けて練習に取り組んでいます。

体操部は選手がユニフォームを着用しての練習が始まりました。今日は全校児童による選手を励ます会(壮行会)が行われる予定です。

音楽部は合唱と合奏の両方を発表する予定です。まだまだ楽譜を見ながらパート練習を中心にできない部分を繰り返し練習しているところですが、パート練習の後にみんなで合奏して今日の練習の成果を確かめながら頑張って練習を進めています。

来週からは、各学年の校外学習が始まります。穏やかに晴れ渡った10月の三連休でしっかりと充電し、学校では友達と関わりながらたくさんのことを学ぶ毎日です。秋の深まりと共に一人一人の成長が楽しみな秋です。 

校長ブログNo194 YOKOSHIBA STATION物語(横芝駅物語)

♪ 線路は続くよどこまでも 野をこえ 山こえ 谷こえて  

今から30年前、千葉に来て間もない頃、美しい景色を見ながら総武本線の特急「しおさい」に乗車していたときのことです。途中の停車駅で発車時刻を過ぎたのに出発しません。「業務放送。ただいまお客様が1名改札を通ります。お客様乗車後出発となります。」との放送。Σ(・□・;)「1人のお客さんを待ってから出発するように駅員さんが車掌さんに放送で伝えるなどなんてやさしいのだろう。というよりもなんてのどかなんだ。」と驚いた出来事が忘れられません。

▼黄金色の田園の中を快走する特急「しおさい」

今日の本題は「YOKOSHIBA STATION物語」(横芝駅物語)です。今年は、現在のJR横芝駅を通る総武本線の最初の区間開業130周年にあたります。(昨日10月14日は鉄道記念日です。日本で初めて鉄道が新橋~横浜間に開業したことにちなむものです。また、今年は東海道新幹線開通60周年。東京駅開業110周年などの周年行事もあります。)

▼ここが横芝駅(千葉駅から47km 各駅停車で55分に位置する。)

まずはこちらの写真をご覧ください。

▼横芝駅の木造駅舎(正面)

▼木造駅舎を支える柱

▼駅全景と鮮やかな青色(空と海)とかわいい「よこぴー」が描かれたコミュニティバス(横芝コース・光コースの2つがあります)停まる駅前ロータリー。「ブルーライト・ヨコハマ」にちなみ思わず「ブルースカイ・ヨコシバ」と口ずさんでしまうのは私だけでしょうか(笑)

130年前というと、白浜小学校開校(1889年(明治22年))5年目。その2年後(1896年(明治29年))に白濱尋常高等学校と改名された頃です。

鉛筆総武本線鉛筆

1894年(明治27年)7月20日に総武鉄道の市川〜佐倉駅間が開通し、同年12月9日に 本所(現:錦糸町)〜市川駅間が開通した。その後、1897年(明治30年)5月に成東駅まで6月には銚子駅まで全線開通となった。佐倉駅までの主要駅では、この夏JR東日本千葉支社による数々のイベントが行われているが、横芝駅が開業130周年を迎えるのは3年後の2027年(令和9年)。

▼総武本線車内の路線図 黄色(色あせている汗・焦る)のラインが総武本線(千葉~銚子)

▼総武本線を走る数々の車両

ナンバーワン(No1)&オンリーワン(Only One)とは?

さて、本校の最寄り駅(といってもコミュニティバス「木戸郵便局」バス停から15分程度かかりますが)となる横芝駅はこの総武本線の区間の中であることがナンバーワンでありオンリーワンなのです。それは何かご存知でしょうか。

写真をご覧になってお分かりのとおり、この風格ある横芝駅舎は、1897年(明治30年)、当時の総武鉄道が銚子まで開通したときに建てられた駅舎をいまだに使っているのです。寺社や武家屋敷などで見られる「入母屋造り」という日本の伝統的な建築様式が取り入れられています。数々の震災や戦災(銃撃を受けた傷跡があるといわれる)など破壊的な被害を受けることなく、駅舎が建設されてから修復されることはあっても、建設当時のそのままの姿をとどめている県内で最も古い駅舎なのです。(ナンバーワン)さらに、1日1本ずつ(オンリーワンその1)、横芝駅発着の電車が存在します。横芝駅6時59分発千葉行きの始発電車(千葉駅8時3分到着)。千葉駅21時57分発横芝行の電車(横芝駅23時ちょうどに到着)です。そして、わが横芝光町に存在するたった1つの駅でもあるのです。(オンリーワンその2)こんなことを知ると一気に横芝駅LOVEになる方もいるかもしれませんね。(私は初めて知ったときにときめきました(笑))このような歴史ある横芝駅。現在は貨物の取り扱いはやめ、貨物の引き込み線のみが残り、駅舎の改札口は自動の簡易Suicaによる検札機が設置されるなど様子は変わりましたが、待合所の腰掛けは変わっていないとのことです。(参考資料:横芝光町文化遺産ガイド1 横芝光町教育委員会編集)

▼たった1台の横芝駅改札簡易Suica検札機。

頭上のレトロチックなアナログ時計がいい雰囲気を出していますね!「朝起きて、家の居間から玄関を飛び出すとそこはホームであった!」かのようにも見えますが、上り電車には「Suicaでタ~ッチ!」さえすればそのまま階段の上り下りや人混みをかき分ける煩わしさもなく乗車できるこのホームがまたいい!朝の通勤・通学時間帯でもゆったりと座れる下り方面とは違い、上り電車には通勤・通学客がたくさん乗車していました。今日も元気にいってらっしゃいませ!!

ちなみに1つ前(千葉方面)の松尾駅(1898年(明治31年))、2つ先(銚子方面)の八日市場駅(1897年(明治30年))もほぼ同時期に建てられた貴重な歴史的な建造物だそうです。(今回は写真がないので駅舎を紹介できませんが、ぜひ今度実際に見て写真を撮ってみたいと思います。) 

最後に、横芝駅の1日の乗降客数(2022年(令和3年))は、総武本線全22駅の中で第12位の2236人。(近隣の旭駅3182人(第10位)、八日市場駅2870人(第11位)に次ぐ人数)「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」(国土交通省国土政策局・令和5年度)

参考:ちば観光なび「横芝駅」(明治時代の面影を残す千葉県内最古の木造駅舎)

https://maruchiba.jp/spot/detail_10244.html