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校長ブログNo167-2 名月とともに

まぶしく沈む夕日を見送りながら東の空に目を向けると、うっすらと月が姿を見せました。中秋の名月の始まりです。

波の音と風の音が入り混じる中、月は一層かがやきを増しながら静かに昇っていきます。

▼西の空には太陽が沈んだ後、放射状に伸びる後光がさしていました。(光芒(こうぼう)というそうです。)

▼先週の日没時は海上にも光芒が見られました。光芒と月の組み合わせです。

そして、今日の学校給食は行事献立(お月見メニュー)でした。

▼9月17日(火)の献立

五目ご飯 ちくわ磯辺揚げ みたらし団子 おろし汁 牛乳

 中秋の名月にちなみ、みたらし団子が提供されました。給食センターさんの特製手づくり団子です!!おかげさまで季節を味わうことができ、今宵の名月へのワクワク感が高まりました。子供たちからも「すごくおいしかったぁ~!!」といった感想が聞かれました。つやつやのみたらし。

みたらし団子とは(参考:食育大事典)

https://shokuiku-daijiten.com/mame/mame-1668/ 

みたらし団子は子供から大人まで「THE・和」といった感じで人気ですよね。近年、お月見にちなみ、時代を超えて世代を超えて商品開発も進化しています。例えば「みたらし」は外資系コーヒー店で千葉県の特産物である醤油にちなんだ、みたらし味のコーヒーが登場し話題をよんだり、30年以上も前に登場した月見にちなんだハンバーガーは毎年新商品が出たりなど、伝統にしばられず進化していることを感じます。また、先月(8月)の過去ブログでは満月についての記事を紹介しました。

▼昨日花屋さんで買い求めたお供え用の花に、学校に咲いている花や背丈の高い葉を加えてみました。

 花を生けてくれたのは、本校の用務員さんです。気持ちが高まります。

▼玄関の掲示板(ウェルカムボード)も雰囲気がグッと高まりました。

月は私たちにとって想像をかきたてる神秘なものなんですね。ほかにも満月にまつわる物語は数多くあります。

▼この絵は、昔、模写したものです。孫悟空を題材とした浮世絵「月百姿(つきひゃくし)・月兎・孫悟空」(作・月岡芳年1839-1892幕末~明治期の浮世絵師)

玉兎(たまうさぎ)とは、月で仙薬をついているという中国の伝説上の兎のこと。日本に伝わり、月では兎が杵でもちをついているという逸話に発展しました。大きな満月を背景に如意棒を振り回す『西遊記』の主人公である孫悟空。人間の姿に化けて三蔵法師と結婚しようと悪だくみをしようとする玉兎を孫悟空が天竺(インド)に到着する最終局面で懲らしめようと対決する場面を描いたものです。

残念ながら明日は午後から雨の予報に変わり、満月を拝めそうにありません。今日は、他にも多くの人が名月を愛でに海辺に立ち寄り、散歩に連れてきた犬と共に、月と波にはしゃぐ子供と共に、友達や恋人と共に名月をバックに写真を撮る人などさまざまでした。それぞれの人たちのそれぞれの名月の夜です。